有栖川有栖のレビュー一覧

  • 鍵の掛かった男

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    いつもは殺人事件が起こってから動く二人ですが、今回はまず自殺なのか他殺なのか分からない状態から話が始まりました。

    5年間ホテルで暮らし続け、自殺したと思われる男の過去を、有栖川有栖が紐解いていきます。
    今回の有栖の活躍はホントに凄い!!

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    2021年08月18日
  • 英国庭園の謎

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    ネタバレ

    読みやすい短編集。
    表題でもある英国庭園の謎は後味が少し苦くて、犯人ではあるけれど、彼女の気持ちが分かってしまう。
    殺してはいけないけれど、これが“殺されても仕方ない”と言うことなのかと少しだけ納得してしまう結末だったなぁ。

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    2021年08月17日
  • 壁抜け男の謎

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    様々なジャンルの短編集。
    もちろんミステリー多めだが、人情ものや恋愛ものもあり楽しめた。
    ミステリーはとんでも話が多かった印象。

    一番面白かったのは最後に載っていた「恋」。
    大学生時代に小学生の女の子に恋をしたおじさんの回想録。人によってはドン引きするような設定やオチだが、とあるものを大事に扱うラストシーンはこの設定だからこそできたもの!
    普段のミステリーとは違う文体で書かれた恋愛小説は、作者の新たな魅力を教えてくれた。

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    2021年08月09日
  • スイス時計の謎

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    作家アリス国名シリーズ短編3+中編2。トリックは手堅いが今回は全体的に印象が軽いのはこの形式で収録されているせいか。初めから読んでいる身としては以前にさらっと語られてた2人の出会いのエピソード「あるトリックの蹉跌」は嬉しい。原稿途中で犯人を当てる火村先生の組み上げ方が面白い。表題作は倒叙物で犯人視点が新鮮。「船長が死んだ夜」「トロッコの行方」は安定して綺麗に纏め上げられていて好み。最後に新たな視点が示される前者とある意味暴走の果てな後者。ある意味真逆なんだけど。

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    2021年08月05日
  • 濱地健三郎の霊なる事件簿

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    初の有栖川さん作品でした!
    ホラーを内包したミステリー短編集という感じで、
    全体的に読みやすかったです。
    次も出ているそうなので文庫版が出たら読みたい!
    主役になる心霊探偵の濱地健三郎が落ち着いた年齢不詳みのあるイケオジで好きです。

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    2021年07月30日
  • 怪しい店

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    何度目かの再読。今作は「店」を題材にした短編をまとめたミステリ。どの話もやはり有栖川有栖先生らしいトリックとロジックにあふれている。犯人側の視点で書かれた「ショーウィンドウを砕く」も面白いが一番面白かったのはやはり表題作でもある「怪しい店」かな。犯人に至るまでの過程が短いながらもとても論理的で美しいと思える。

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    2021年07月27日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    ネタバレ

    6つの物語からなる短編集。

    ■綾辻行人「再生」
    非現実的な世界観の中に重く仄暗い現実感。
    オチについては想定できたが、物語に魅せられた。

    ■有栖川有栖「書く機械」
    こちらも非現実的な物語だが、
    綾辻さんの作品とは違い、世にも奇妙な物語に出てきそうな世界観。面白い。

    ■西澤保彦「アリバイ・ジ・アンビバレンス」
    西澤さんの軽妙なテンポや表現が好き。
    特に最初のブログのような独り語りとか。
    どんでん返しとまではいかないものの、オチを見て、タイトルを思い出しなるほど。という感じ。

    ■貫井徳郎「蝶番の問題」
    この作品は主人公から先輩を通して、読者に挑戦しているかのような内容。
    プロットがしっかり

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    2021年07月23日
  • 菩提樹荘の殺人

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    何度目かの再読。四編収録されているがどの話も「若さ」がモチーフとなっている。特に火村英生の大学生時代に起こったとあるエピソードを書いた「探偵、青の時代」ではまさに火村先生の若さが書かれている。どの事件もそこまで派手さはないが、火村とアリスの掛け合いが特に面白かった「雛人形を笑え」が、犯人の特定の瞬間の喜劇的要素も相まって面白く感じたかな。

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    2021年07月20日
  • 濱地健三郎の霊なる事件簿

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    再読。心霊探偵濱地健三郎シリーズ第一弾。その肩書のとおり心霊探偵の濱地健三郎とその助手の志摩ユリエが事件を解決していく、という心霊以外は真っ当な探偵物。短編集なためどの話も短いがどれもちゃんとした(というとちょっとおかしいが)幽霊や心霊現象を扱いつつも、有栖川有栖先生らしい論理的にもちゃんとした解決が用意されている。「不安な寄り道」で示されたような探偵と事件のありようは他の作品でも見られるが、こういうわかりやすい形で表されるのは珍しいと思う。

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    2021年07月13日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    ネタバレ

    綾辻さんの作品がホラーチックでオチが怖く、面白かった。
    法月さんの作品は食人についてひたすらしつこく論じていく形式で、気持ち悪くて流し読みしてしてしまった…
    他の作品はまずまず。短編ミステリーとしては面白いが、どんでん返し感は思ったより薄かった。

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    2021年07月10日
  • 猫が見ていた

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    今更感想を書こうとしたが、記憶が朧げ。

    湊かなえさんの「マロンの話」が湊さん自身のお話のようで、ほっこりしたのと、
    初めて読んだ井上荒野さんの「凶暴な気分」が、ちょっと粘液質な感じで、思っていたのと違ったなぁ…ということくらいしか覚えていない。

    短編集ってすぐに感想書かないとだめだわ。
    2021.2.23

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    2021年07月02日
  • スウェーデン館の謎

    購入済み

    期待しすぎたかな

    評判が良かったので期待しすぎたかも。
    他の作品にも言えますが事件が起きるまで長い。
    火村先生が来てからはテンポ良かったですが。
    そこまで切ない感じもなかったかなぁ。
    あと宮部みゆき先生の解説入れて欲しかったです。

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    2021年06月30日
  • 火村英生に捧げる犯罪

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    何度目かの再読。短編集なだけあってそこまで派手な話はないが、本格ミステリとしての色々な趣向に満ちた作品が読める。一番気に入ったのは「長い影」かな。

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    2021年06月26日
  • 闇の喇叭

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    初めての有栖川有栖。舞台設定がおもしろい。この人の作品をもっと読んでみたいけど、続編を読むべきか、有名どころをとりあえずおさえておくか、迷う

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    2021年06月14日
  • ブラジル蝶の謎

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    国名シリーズ第3弾。
    天井に移された蝶の標本、庭で発見された焼死体、小指ほどの小さな鍵、消えた男女と2人の足跡。
    各話の謎が解き明かされた後の反応は様々。
    納得できるものもあれば、思わずニヤリとするもの、感慨深い気持ちになるものもあった。
    特に「蝶々がはばたく」は印象的。

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    2021年06月12日
  • 高原のフーダニット

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    ネタバレ

    1.オノコロ島ラプソディ
    現実的ではないトリック、フィクションだからこそできる作品。

    2.ミステリ夢十夜
    これまでとは毛色の違う作品で、好みが分かれそう。

    3.高原のフーダニット
    兵庫県の風薫る高原で起こる殺人事件に火村とアリスのコンビが挑む。小難しいトリックがある訳ではなく、出てくる証拠を淡々と整理していくような感じ。

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    2021年06月06日
  • ブラジル蝶の謎

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    ネタバレ

    火村英生シリーズ第六弾

    あとがきで筆者自身も書いている通り、蝶にサンドされた6編の短編集。
    確かに時代背景に“ん?”って思う所はあったけど、短編集と言う事で私はあまり気にならなかったかなぁ。


    相変わらずの火村先生の頭の中の抽斗の多さと思考にびっくり。
    最後のお話なんかは特にそうで、珍しく安楽椅子探偵物になっているのだけど、産まれてもいない時代の事をよく推理できるなと…
    と言うか砂浜に着いた足跡を消す=津波が起きたと言う発想になるのが純粋に凄い。

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    2021年05月28日
  • 幻坂

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    大阪にある坂にまつわる不思議なお話たち。
    「天王寺七坂」って初めて知って
    「口縄坂」で猫が出てくる猫は、可愛いというよりも神秘、かな。でも、くちなわって蛇だよなぁとか思ったり。
    ホラーちっくだったり、もの悲しかったり。
    舞台となる坂を巡るツアーをやったりもしたそうで、なんだか羨ましい。

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    2021年05月10日
  • 7人の名探偵

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    全編書き下ろしアンソロジー作品で、それぞれの作品に名探偵が登場します。

    中には、シリーズ物の人物が出てくる作品もあって、キャラや世界観が分かりづらい話も少し…

    30周年記念作品と言う事で、豪華な顔ぶれが揃っているので、ミステリー好きの人には嬉しい作品です。

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    2021年05月08日
  • スイス時計の謎

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    ネタバレ

    作家アリスシリーズの短編集の中でも、この作品は割と正統派のミステリだった。
    4話入ってるけど、表題作の「スイス時計の謎」がほぼ半分を占める中編。
    やっぱり当たり前のようにアリスにお誘いの電話を掛けてくる火村センセは謎。ほとんど精神安定剤なんじゃないか。

    有栖川さんの短編はいつも質が高いとは思うんだけど、短編として成立させるべくミステリの不可欠要素を最優先で残して構成されていて、でも省略したであろう一見無駄な描写(アリスと火村の下らないやりとりとか)が物語に豊穣をもたらすのだから、つまり、長編読みたい!(笑)

    ・あるYの悲劇…Yと読めるダイイングメッセージが鍵となった話。書き順と書かれた場所

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    2021年05月04日