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Posted by ブクログ
『完璧な遺書』
「殺すつもりなんかなかった…」という犯人の語りから始まる。
大好きな倒叙がついに来た!(゚∀゚)
犯人は周りの気持ちも状況も、勝手に自分に都合よく解釈してしまうタイプ。
その勘違いぶりが気持ち悪くて、正気を疑うような言動が出てくる。
倒叙なので、犯人の独りよがりな頭の中の自問自答が面白い。
語り手である犯人の目を通して、火村の鋭さを体験できるのが最高に面白い。
火村が核心に触れるような質問をするたびに、思わず心の中で「火村先生さすが!」とガッツポーズ。
こんな嫌な奴が相手だからこそ、スカッとした。
でも正直言うと、犯人にはもっと白を切って粘ってほしかった!倒叙好きとしては、あの攻防をもっと長く見ていたくて、読み終わるのが惜しかった。
『雨天決行』
クリスティの作品にも印象的なセリフで忘れられなくなるものがあるけど、この作品のあのセリフもずっと覚えているだろうな。
『竜胆紅一の疑惑』
「私の命を狙っている人間が家族の中にいる…」とスランプ中の作家が、火村とアリスに相談する。
作家のただの思い込みなのか、それとも本当に狙われているのか…。
身近なところで起きる物語はやっぱり面白い。
暗号や言葉遊びなどが盛りだくさん。
海外ミステリは言葉のトリックだと置いてけぼりになるけど、日本のミステリだと理解できて楽しめるのが嬉しい。
そして恒例の『あとがき』。
ユーモアたっぷりの執筆裏話は、読み終えた後のデザートのようなご褒美みたい。
「あとがき」を読むと毎回あたたかい気持ちになり、ますます有栖川さんのファンになる。
次は、表紙の可愛さに惹かれて楽しみにしていた『ペルシャ猫の謎』へ!
国名シリーズ本当楽しいな。
Audibleにて。
有栖川有栖がもっと好きになる
短編集の中でもかなりライトに感じた。
通勤の細切れで読んでいたがあっという間に読み終えてしまった。
しかし物足りないのではなく、間食が誘い水になるような「もっと食べたい!」感が出てしまう。
有栖川有栖って本当に面白い。
『完璧な遺書』の出だしに少し驚いた。
解決の方法がちょっとずるくてそりゃないよと思ったけど、それはそれ。
この話の面白いところはトリックより犯人の心情描写だと思う。
自分に酔いながらニヤついてる姿が目に浮かぶ。
そして高い鼻がポキっと折れた瞬間も。
Posted by ブクログ
初めての有栖川有栖さん〜♪
大阪出身だそうで、身近な地名がたくさん出てきて楽しかった〜♪私も四天王寺夕陽ヶ丘あたりに住みたい〜(そうですか)
ここ最近はミステリーはあんまり読んでいなくて、読んでいても叙述もの?なんや、文章で脳みそが騙される系のものばっかりだったので、短編やしちょっと物足りないな〜って最初は思ってたんですけど。そういうのに頼らずに物理(?)の謎解きがあるのが本格ミステリなんやな〜と思うと、短編でお話もおもしろくてそこに謎解き要素も入れるなんて本当にすごいなって。コナン見てるみたいやった。笑 コナン見てても解けへんし。笑
作中にちょいちょいある悪口がツボで。
「胃袋よりも少し下のところの欲望が渦巻く街、曽根崎」とか、仲の良い兄妹を見て「近親相姦してそうなくらいベタベタしてる」など、見つけるたびニヤりとしてしまいました。
あ〜おもしろかった!お風呂入ろ。
Posted by ブクログ
本書は6篇のミステリーが含まれている。それぞれ全く異なった特徴を持ち、一気に読むことももちろん可能だが、1日に1篇ずつよみ、1週間楽しむ、というのも手である。
6篇のうち私が特に気に入っているのは「完璧な遺書」「ジャバウォッキー」である。前者はこれ以上長編にしても仕方ないし、ページ数を少なくしても面白くないだろうな、というくらい絶妙なバランスで書き下ろされた印象を受けた。また刑事コロンボ風の話の進み方が新鮮で興味をそそられた。後者は逆で、もっと続きが読みたいという気持ちを起こさせる作品である。
表題にもなっている「英国庭園の謎」については、私は若干とまどいを感じてしまった。というのも舞台が大阪府の泉北ということで、その地域を知るものとして、内容は別にしてどうしても違和感が拭えなかった。武庫川や芦屋であったらまだ英国庭園がイメージできるが(それはそれであまりに「ありがち」になってしまうが)。
逆に言うなら関西を知るものにとって本書の作品は場所がイメージしやすくなじみやすいと言えよう。お薦めである。
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