有栖川有栖のレビュー一覧
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「有栖川有栖」の長篇ミステリ小説『朱色の研究』を読みました。
『虹果て村の秘密』、『孤島パズル』に続き「有栖川有栖」の作品です。
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過去のトラウマから毒々しいオレンジ色を恐怖する依頼者が推理作家「有栖川」と犯罪社会学者「火村」を訪れた
“2年前の未解決殺人事件を再調査してほしい”臨床犯罪学者「火村英生」が、過去のトラウマから毒々しいオレンジ色を恐怖する教え子「貴島朱美」から突然の依頼を受けたのは、一面を朱で染めた研究室の夕焼け時だった――。
さっそく「火村」は友人で推理作家の「有栖川有栖」とともに当時の関係者から事情を聴取しようとするが、その矢 -
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「有栖川有栖」の長篇ミステリ小説『虹果て村の秘密』を読みました。
先日『ミステリー傑作選・特別編〈5〉自選ショート・ミステリー』に収録されていた「有栖川有栖」のショート・ミステリー『ハードロック・ラバーズ・オンリー』を読んで、久しぶりに「有栖川有栖」の長篇作品を読みたくなったんですよね。
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「夜に虹が出たら人が死ぬ」という村の言い伝え通りに発生した“密室殺人”の謎に少年&少女探偵が挑む!
懐かしくも新しい本格ミステリの逸品。
推理作家になるという夢を持つ12歳の「秀介(しゅうすけ)」は、同級生の「優希(ゆうき)」と虹果て村で夏休みを過 -
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短編集。
もともとは、ラジオの朗読のため?に書かれた作品たちを集めた本のようで、「有栖川有栖の見本市」とのこと。
表題作の「こうして誰もいなくなった」は、もちろんクリスティのそして誰もいなくなったのパロディ。
現代に舞台を移して、スマホも登場するし、被害者たちの過去の悪行も現代的。
しかし、そのまんま過ぎて…もう一捻り期待しながら読んでいたから、期待外れ感は否めない。あとがきによれば、そして誰もいなくなったは面白いけど探偵による謎解きがないのが残念だったから…と、探偵は登場する。でも、探偵が登場したことによって謎解きが変わるのか?という疑問はある…。
比べても仕方ないけど、十角館の殺人の秀 -
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作家アリスシリーズ6作目で、
国名シリーズ3作目となる本作。
発行は1996年。
「ブラジル蝶の謎」
「妄想日記」
「彼女か彼か」
「鍵」
「人喰いの滝」
「蝶々がはばたく」
の6篇を収録。
短編が溜まってきたから
国名シリーズを出すことになったものの、
肝心の国名がついたタイトルの作品がないことに気づき
慌てて表題作を書いたという面白いエピソードも。
蝶で始まり蝶で終わるタイトルも素敵です。
個人的には
色とりどりのアグリアスが美しく印象に残った
「ブラジル蝶の謎」が好きでした。
ラストには
本シリーズ中に度々出てきては火村の闇を覗かせる
例のセリフも出てきて、
ゾクっとさせられました -
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ネタバレ犯人の名前が出た瞬間
「…おま…誰?!」って一瞬なったくらい存在感がなかった…
宗教関係はなぁと尻込みしながら読んでたけど、クローズドミステリーは好きなのでさくっと上下巻読めました。
ただトリックについてはイマイチこうピンとこず。
過去の古屋での拳銃自殺ですが、いやいや子供見つかるんじゃねーのか?!陰で隠れれる?!
あまりその場の情景が浮かばずだったのと、イマイチこう動機がなぁ。
でもまさか最初のあわや事故か?!のニアミスに代表がのってるとは…
こうゆうとこさすがというか
ほつほー!って伏線回収楽しかったです。
今回はアリスの存在がちょい薄かったかなぁ。
モチさん、よかったよ!!!
やっぱ学生 -
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新本格ミステリの端緒を開いた『十角館の殺人』刊行から三十周年を記念したアンソロジー。新本格第一世代のレジェンド作家七名の夢の競演。
「名探偵」をテーマに書かれたレジェンド作家のアンソロジー。
「名探偵」をテーマに、とはいえ、実はストレートに探偵ものミステリを書いてる方は少ない印象。ちょっとメタフィクションっぽかったり、今までの新本格の歴史への郷愁を感じさせるものだったり。
ただ、短篇でも粒ぞろいで、この作家陣の並びだけでも非常に贅沢なものを読んでいる満足感があります。
個人的には我孫子武丸さん『プロジェクト:シャーロック』と歌野晶午さんの『天才少年の見た夢は』が好きでした。どちらもちょっ