あらすじ
年齢不詳の探偵・濱地健三郎には、鋭い推理力だけでなく、幽霊を視る能力がある。新宿にある彼の事務所には、奇妙な現象に悩む依頼人のみならず、警視庁捜査一課の強面刑事も秘かに足を運ぶほどだ。助手の志摩ユリエは、得技を活かして、探偵が視たモノの特徴を絵に描きとめていく―。郊外で猫と2人暮らしをしていた姉の失踪の謎と、弟が見た奇妙な光景が意外な形でつながる(「姉は何処」)。資産家が溺死した事件の犯人は、若き妻か、懐具合が悪い弟か?人間の哀しい性が炙り出される(「浴槽の花婿」)など、驚きと謀みに満ちた7篇を収録。ミステリの名手が、満を持して生み出した名探偵。待望のシリーズ、第2弾!
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Posted by ブクログ
怪談でもミステリーでもなく
「両者の境界線において新鮮な面白さを探すこと」
を目論んで書かれたこの作品。
心霊探偵濱地健三郎曰く
「こんな探偵がいることも
みだりに話さないでいただけると
ありがたい。
宣伝していただくても
わたしの存在は
わたしを必要とする人に伝わるのです」
今日も彼を必要とする人が
なぜか耳にした
この探偵事務所に連絡するのでした。
「幽霊だのお化けだのの相手ばかりして
何が面白くて生きているのだろう、
ときみの目には映っていたとしても
わたしは生きることを楽しんでいるよ」
Posted by ブクログ
短編集。
物理的な一話一話は、短めなのにとにかく内容が濃い。と、言っても詰め込み過ぎの読みづらさがなく、とにかく惹き込まれること間違いなし。
短時間で切りよく楽しみたいなら、超絶オススメの一冊。
Posted by ブクログ
ハードカバーで買ったような気がしたけれど内容を覚えていないし実家のどこにしまったかも覚えていないので文庫版を購入しました。どれも面白い話でした。個人的には「ホームに佇む」が好きです。
Posted by ブクログ
濱地健三郎シリーズ第2弾の短編集。
前作よりも怪談度が増してるがミステリー好きも楽しめる。怪談度がより濃い「それは叫ぶ」と学園モノのような「ミステリー研究会の幽霊」が特に面白かった。ミス研はキャラが良くスピンオフがあってもいいと思う。幽霊に臆すること無い「浴槽の花婿」のラストも印象的。
ユリエの能力向上は活躍の場が増えるのか危険なフラグか、次作も楽しみ。
Posted by ブクログ
内容(ブックデータベースより)
江神二郎、火村英生に続く、異才の名探偵の事件簿、待望の第2弾!
年齢不詳の探偵・濱地健三郎には、鋭い推理力だけでなく、幽霊を視る能力がある。新宿にある彼の事務所には、奇妙な現象に悩む依頼人のみならず、警視庁捜査一課の強面刑事も秘かに足を運ぶほどだ。助手の志摩ユリエは、得技を活かして、探偵が視たモノの特徴を絵に描きとめていく―。郊外で猫と2人暮らしをしていた姉の失踪の謎と、弟が見た奇妙な光景が意外な形でつながる(「姉は何処」)。資産家が溺死した事件の犯人は、若き妻か、懐具合が悪い弟か?人間の哀しい性が炙り出される(「浴槽の花婿」)など、驚きと謀みに満ちた7篇を収録。ミステリの名手が、満を持して生み出した名探偵。待望のシリーズ、第2弾!
令和6年2月26日~29日
Posted by ブクログ
第一作目は「本格ミステリに推理にホラーの味付けがしてある」という印象が強めでしたが、今回はホラーの味がかなり濃くなっていたように感じました。ホラーが大の苦手である自分には、読むべきか読まざるべきかぎりぎりのラインになってきた……(涙)
特に怖かったのは「浴槽の花婿」のラストの描写。真相だけでも、思い込みって怖いなぁ、と驚かされるのですが、最後の約二ページがもう……そして犯人のメンタルが強靱すぎてさらに怖い……。
今巻では一番本格ミステリっぽい推理展開の「姉は何処」も、最後しっかりホラーだし……。
そして最後の「それは叫ぶ」は、シリーズの今後に大きく影響する重要な話なのだと思いますが、もうミステリはどっかいっちゃってますね。「通り魔」との対決という捉え方であれば、探偵物の一部と考えられなくもないのか……?
このシリーズのメインキャラクターは濱地・ユリエ・進藤・赤波江の四人で固定になってきましたが、全員が常識的で、落ち着いた雰囲気がありますね。とは言え拝み屋が登場したりもしていますし、心霊探偵ものである以上、今後個性的なキャラクターが増えたりもするのかなぁ。
Posted by ブクログ
なんか人間て怖いねではなく、とても怖いし気味が悪い。だけど、登場人物の生が感じられ、不快どころかより温かな気持ちが味わえる。探偵もののミステリとしても、さすが有栖川有栖先生と思いました。
短編集なのでいろいろな幽に出会えます。
柄にもないことを言うが、恋に破れた男の気持ちは、わたしだって知っている。
Posted by ブクログ
ソフトホラーです。私的にはもう少し怖いと嬉しいのですが、濱地さんと志摩さんのキャラクターが好きで読んでおります。
最後のお話だけ結構緊迫感があって、特にオススメです。