有栖川有栖のレビュー一覧

  • スウェーデン館の謎

    Posted by ブクログ

    国名シリーズ二作目。

    雪上の足跡にまつわる謎の解明に主観を置いた、王道系の本格ミステリです。

    数多くの作家さんが挑まれたテーマではありますが、事件の背景にある哀切さと端正な謎解きの両立に、作者ならではのものを感じました。

    また、火村助教授の子供への接し方も素敵で、新たな魅力が堪能できます。

    宮部みゆきさんの解説も良いですね。
    このシリーズをもっと読まなくては、という気持ちになりました。

    0
    2025年05月01日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

    Posted by ブクログ

    ホラー。短編集。
    なぜか読みたくなったので、異形コレクション以外のホラー短編集にも挑戦。
    なかなか面白かった。
    著者の顔ぶれが豪華なので当然か。

    0
    2025年04月30日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

    Posted by ブクログ

    ホラー小説はあまり読みませんが、好きな作者ばかりだったのでアンソロジーならと読んでみました。お化け屋敷とかは大嫌いなので、心配でしたがミステリー要素もあってさくさく読めました。
    ミステリーとの違いが、原因がはっきりしないことかなと思いました。
    個人的には有栖川先生の作品が王道ホラーって感じです。そして、「お家さん」が好みです。時代物のホラーなので不気味さが現代と違うなぁと思いました。「追われる男」では、ハラハラ感と謎が残り、「猫のいる風景」ではドキドキの心理戦や想像される残酷な結末が味わえて、刺激を味わえました。

    0
    2025年04月29日
  • 神様の罠

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    ①乾くるみはイニシエーショラブの印象が強すぎて(小説は読んでないけど映画は観た)、
    絶対なにも無いまま終わるはずない。所々セリフの違和感あるし、と思ってたら案の定。
    どっちとも読める文章書けるのさすが。
    読み返したら男がクズすぎた。元120キロというのにも笑った。痩せたらちょっとモテ出して調子乗っちゃった?

    ②崖の下、の凶器は氷柱だと思ってました!
    溶けたら証拠なくなるし
    そしたら骨てwwリアリティなさすぎて
    骨、ねえ、、(╹◡╹)くらいでした

    ③コロナ禍でのお話は割と好きだけど、全体的にぼんやり地味な感じ
    張り紙しちゃうのはちょっとお子ちゃまかなあ

    ④ストーカー気質がキモくて好き。

    0
    2025年04月28日
  • 濱地健三郎の霊なる事件簿

    Posted by ブクログ

    心霊探偵とその助手による怪談集。アリス的存在をどうしても探してしまうが、本シリーズはシリアス路線。ミステリと思って読むと肩透かし感あり。「視える」ことの意味、生きるものと死せるものの境界など、興味深い濱地の台詞が盛り沢山

    0
    2025年04月25日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

    Posted by ブクログ


    得体が知れない、薄気味悪い、正体不明、
    ぞわりと不快で不可解な残滓が漂よう物語集。

    アイソレーテッド・サークル 有栖川有栖
    お家さん 北沢陶
    窓から出すヮ 背筋
    追われる男 櫛木理宇
    猫のいる風景 貴志祐介
    車窓 恩田陸

    0
    2025年04月24日
  • 月光ゲーム

    Posted by ブクログ

    ミステリー好きなのに有栖川さんの作品に手をつけたことが無くて…書店で東京創元社70周年限定版表紙が売っていたので記念もこめて買いました。
    閉じ込められるクローズド・サークルと火山噴火の時間制限の掛け合せはここから色んな作家さんが参考にしているんでしょう。さらに、ヒントを出し終わった時点で1度読者に事件を解くような問いかけを作るのもこの作品が元祖なんでしょうか。ただ私には解けなかった!笑
    言葉の言い回しやエラリー・クイーンを好んでいる描写など出版したのが昔なだけあって古典な感じがして好きです。
    ミステリーなのに、最後には青春の甘酸っぱさもふと感じたのは私だけでしょうか?理代とアリスの叶うか叶わな

    0
    2025年04月23日
  • 月光ゲーム

    Posted by ブクログ

    有栖川有栖さんの作品である、作家アリスシリーズを数作読んでから、こちらの学生アリスを読んだ。
    作家アリスに比べて、軽い印象を持った。
    殺人が起こってるのに、深刻さが薄いというか…。
    そして、作家アリスは、事件に対し外側にいるのだけど、学生アリスは渦中にいるので、ドキドキ感は強いと思う。
    そしてそして、恋愛要素が強かった。
    解決編では、全ての伏線が回収されて、すっきりしました。
    殺害動機が共感出来ず、その程度の理由で連続殺人するのか?と思うところもあったけど、学生という多感な時期だから、好意的に見たらそんなこともあるかもしれないね。
    私的には、作家アリスの方が好きかな。
    でも、学生アリスの方も、

    0
    2025年04月23日
  • 月光ゲーム

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    話自体は読んでみて☆2でもよかったけど、ダイイングメッセージの真偽のロジックがおもしろかったのと、有栖がキャンプ場で出会った歳の近い女の子との恋の結果が好きだったので+1

    0
    2025年04月22日
  • 濱地健三郎の霊なる事件簿

    Posted by ブクログ

    幽霊の見える探偵、濱地健三郎の活躍を描いた短編集。 これ以前にも登場した短編があるらしいということで、そっちも読みたいし、続編も2巻でているようなので、そっちも読みたい。 幽霊が見えるということを除いては、『THE探偵』というキャラ付けが楽しい。

    0
    2025年04月21日
  • ベスト本格ミステリ2018

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ※小話ごとに書き殴った感想。ネタバレしまくり&やたら長い

    【夜半のちぎり】
    シンガポールはポイ捨てに厳しいとは聞いてたけど、そんな決まりもあったんか…
    相手の元カレは想像ついてたけど、ガムの下りは恐れ入った。頭からっぽどころかめちゃくちゃやべえオトコじゃんよ…
    4人が4人とも、まあまあ自分勝手でちょいと頭のネジ飛んでるのよね。お互い相容れなかったの、実は同族嫌悪だったのでは?

    関係ないけど女の本性って、付き合い長い男でも理解出来てないこと多いよね。女同士は直感レベルでビビッとくるのに不思議。。

    【透明人間】
    透明人間の生態ってちゃんと想像したこと無かったから、消化物とか爪の間のゴミとかの

    0
    2025年04月21日
  • 日本扇の謎

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    冒頭から記憶喪失の男性が登場し、京都の旧家の謎を探るような展開に、横溝作品のようなミステリーか?とワクワクしたけれど、長い割にその真相が割とあっさりしたもので、肩すかし感がありました。途中まで面白く期待が大きすぎただけに少し残念。

    0
    2025年04月19日
  • 砂男

    Posted by ブクログ

    単行本未掲載作品を集めた短編集。ミステリ作家がどのようにトリックや推理を構築しているのか?を伺いしれるような作品があったり(気のせい?)楽しめました。江神、火村両シリーズに登場するアリス(同一人物ではない)の醸し出す雰囲気が好きです

    0
    2025年04月18日
  • ダリの繭

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    タイトルも秀逸。
    最後まで犯人が分からなかった。
    火村とアリスのコンビが良い味出してる。

    0
    2025年04月18日
  • 砂男

    Posted by ブクログ

    単行本未収録作品って、実際満を持して読むとなんとなくお察してなるものですが、この未収録作品短編集もそんな印象。
    殺人事件扱ってるのは3作。

    江神シリーズ2編、火村シリーズ2編、ノンシリーズ2編。

    「女か猫か」
    江神シリーズの日常系ミステリ。
    長編ではおおがかりな事件に巻き込まれがちなミス研も短編だとつつましい事件に。
    2021年初出だからそこまで古くない作中。

    「推理研VSパズル研」
    パズルもミステリも好きなのでそんな違うものかなとちょっと思う。
    パズル研から出された問題をみんなで解く、学生らしいアリス達が見られる。

    「ミステリ作家とその弟子」
    ノンシリーズ。
    有栖川有栖の創作方法垣間

    0
    2025年04月17日
  • 英国庭園の謎

    Posted by ブクログ

    軽いかんじの短編ミステリーなので、隙間時間に気軽に読めてありがたい。英国庭園の謎は真相が割と胸糞な話だけれど、それが英国庭園のエレガントさとコントラストになっていて良い。

    0
    2025年04月10日
  • 菩提樹荘の殺人

    Posted by ブクログ

    久しぶりに有栖川有栖さんの作品を読む(聴く)

    自分に馴染み深い関西の地名や、アリスの関西弁が心地よい(笑)
    若かりし頃の火村英生が登場したりして、短編集すべて楽しかったです。

    0
    2025年04月10日
  • 海のある奈良に死す

    Posted by ブクログ

    推理作家 赤星学が「行ってくる。海のある奈良へ」と語って取材旅行へと向かい亡くなる。

    赤星の最後の言葉を聞いた有栖川有栖は彼の書こうとしていたものは何だったのか死の真相を火村英生とともに調べ始める

    0
    2025年04月09日
  • 砂男

    Posted by ブクログ

    火村シリーズ、江神シリーズ、ノンシリーズの単行本未収録作品を集めた短編集(表題作は中編?)。
    時代の変遷を感じさせるものもあるが、ノスタルジーと思えばそれもまた味わいがある。

    「女か猫か」(江神シリーズ)
    女性メタルバンド+作詞担当の黒一点の微妙なバランスを崩壊させかねない密室事件。
    アリスもマリアも分からない謎を、同じビデオを見た江神が一度で解いてしまうところはさすが。

    「推理研VSパズル研」(江神シリーズ)
    頭の体操に出てきそうな、奇妙な掟がある村で起こった問題をパズル研究会から出された推理研究会の織田と望月。例によって江神に泣きつくことになるのだが、もちろんあっという間に解いてしまう

    0
    2025年04月06日
  • 長い廊下がある家 新装版

    Posted by ブクログ

    2010年。
    「長い廊下がある家」そんな家でおきた殺人事件。
    「雪と金婚式」老夫婦の良い話。
    「天空の眼」大麻。
    「ロジカル・デスゲーム」いまいち腑に落ちないが、そうなのかなぁ・・・と思う。

    0
    2025年04月12日