有栖川有栖のレビュー一覧
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作家アリスシリーズ。
ペンションに取材で泊まりに来た有栖が隣のスウェーデン館に住む人々と交流を深めた翌日にその館で死体が発見される話。
事件の情報を頑張って集めようとする有栖に絆される。海豹が好きでやけにその描写が詳しいところに笑う。
事件が複雑で火村に来てくれ、とと言ったその日中に来てくれる火村の友情が熱い。けどその火村がバランスを崩してしまう時は手を差し伸べたいと長年思い続ける有栖の友情も篤い。
木から雪を落として戯れあいのような口論始める仲良さが微笑ましい。
火村の書く童話が、魔法のランプに3つ願いを叶えてもらえるなら、世界の始まりを見せて、世界の終わりを見せて、それを見たことを忘れ -
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基本的に大体の時間は良質な恐怖作品を摂取したい!と嗅ぎ回っているような生活をしている。しかしどういうタイプの怖い話を摂取したいか、というのは日によって随分異なる気がする。
アンソロジーの良いところは、特に下調べせず手に取っても、なにかしら気分にぴったりな作品に出会えるところ。
今回しっくりきたのは三津田信三『集まった四人』、小池真理子『山荘奇譚』。
山あいの怪談が気分だったのかもしれない。
ーーーーー以下ネタバレーーーーー
三津田信三『集まった四人』
これ絶対アカンやつ!という序盤の電話シーンや神社絡みの伝説から期待膨らむ。知らない者同士で曰く付きの山に行くとか嫌やなぁ...。山あいに -
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ネタバレ寄せ集め感は否めないが、江神さんと火村助教授(准教授)を同時に読めるのは、なんとも贅沢で得した気分である。
特に江神シリーズは、なかなか新作が出ないので、久しぶりに会えて嬉しかった。
シリーズ外の2作品は、それぞれおもしろかった。
「ミステリ作家とその弟子」では、単なる童話も捉え方次第で、様々な姿をみせてくれることがわかり、とても興味深い。
作家の発想の豊かさのおかげで、私も豊かな気持ちになれた。
「小さな謎、解きます」は、もっと内容をふくらませて、1冊の本にしてほしかった。
とても楽しい設定だと思う。
いつも的外れで、存在意義に疑問を持っていたアリスが、珍しく勘を働かせ、解決に一役か -
Posted by ブクログ
ネタバレ今やあまり使われなくなってしまった単語である「新本格」ミステリの第一世代である有栖川有栖の作品は、考えてみるとそれほど多くは読んだことがなかった。法月綸太郎や綾辻行人も、真面目に全てを読んだわけではないが、それでも数冊は読んでいる。しかしこの著者に関しては、なぜか手に取ることがなく、この年まで過ごしてしまった。自分がいわゆる館ものが結構好きで、少し軽めの作品があまり好みではなかったということもあるかもしれない。あるいは、後期クイーンの陰鬱とした雰囲気が好きでないというのも理由の一つかもしれない。
いずれにせよ、読んだことがなかった有栖川有栖の作品がAudibleにあることに気がつき、とりあえ -
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ネタバレ作家アリスシリーズ。
・ある劇団で主演女優が攫われる話。
・月が怖い女とアリバイの話。有栖川有栖、月が二つある名前、と言われそういえば!ってなる。
・火村と有栖と朝井さんの飲み会での事件ネタ話。亡くなった人の家の中に不思議な配置で物が置かれている話。星座を覚えるために玄関から順にモチーフ家に配置する?そんな発想もなかった。
・森下刑事メインの話。アルマーニのスーツを着るのは鎧代わりとは。しゃきっとするために服装から、ってなるほどとなる。鋲螺は取引先にあってピンと来た。
・有栖と片桐さんの飲み談話。火村の研究室に遊びに行った有栖が学生のレポートを読み、最後に付け加える火村の一文に辿り着く話。
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あとがきを読んでなるほど…。
(先に読んでからでも楽しめたかも知れない)
同じ作者でも、それぞれ違うシリーズ・年代の作品をまとめるとなると、構成や順番決めだけも大変なんだなぁ…。
そもそも大分前の作品『砂男』を表題作として、なぜ現在アンソロジーとして出したかったのか?
⇒大阪絡みだろうか?編集部絡みか?
■江神シリーズの大学生アリスと、
■火村シリーズの小説家アリス
アリスが別人格というのは有栖川作品初心者の私は知らない設定だったので、予備知識として知れて良かった。
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1.女か猫か【2021.5オール讀物】
2.推理研VSパズル研【2020. -
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カラーの異なる作品群で、それぞれの慄きがあり面白かった!
めくるめくパニック映画のような『アイソレーテッド・サークル』。
ジメッとした薄暗い雰囲気が抜群な味をもつ『お家さん』。
実話怪談の入れ子構造が心地良い『窓から出すヮ』。
自分の身に起きたら一番厭な『追われる男』。
グロテスクな怖気がはしる『猫のいる風景』。
特に好きだったのは、最後にふさわしい静かな余韻がある恩田陸『車窓』。
新幹線内の短いやりとりだけどリアルに空気感を想像できる。私も車窓を眺めて、この町に生まれたらどんな人生だったかな?とか、窓一面の畑の持ち主の日々を想像したりするのが好きなので、これから新幹線乗るたびに思い出しそう -
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久しぶりの有栖川有栖。誰であれ短編集はそこまで期待しないのだが、これは面白かった。
面白かったものだけ書く。
この作品は初読のはずだが、最後の「ロジカルデスゲーム」のみどこかで読んだ記憶があった。
・長い廊下のある家
最初は長編だと思っていたので、途中でこれって本当に一冊分使う話なのか?と思ったら短編集だったと気がついた。
表題作であり、ミステリーらしい作品。東の家と西の家が、地下の廊下(トンネル)で繋がれ、中間にはそれぞれの家から掛けられる閂がある。
被害者は西の家側の廊下で死んでおり、容疑者は全員東の家にいた。閂が西側からかけられているが、外から西の家に行くにはアリバイが成立してしまう