有栖川有栖のレビュー一覧
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ネタバレ作家アリスシリーズ。
・ある劇団で主演女優が攫われる話。
・月が怖い女とアリバイの話。有栖川有栖、月が二つある名前、と言われそういえば!ってなる。
・火村と有栖と朝井さんの飲み会での事件ネタ話。亡くなった人の家の中に不思議な配置で物が置かれている話。星座を覚えるために玄関から順にモチーフ家に配置する?そんな発想もなかった。
・森下刑事メインの話。アルマーニのスーツを着るのは鎧代わりとは。しゃきっとするために服装から、ってなるほどとなる。鋲螺は取引先にあってピンと来た。
・有栖と片桐さんの飲み談話。火村の研究室に遊びに行った有栖が学生のレポートを読み、最後に付け加える火村の一文に辿り着く話。
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Posted by ブクログ
あとがきを読んでなるほど…。
(先に読んでからでも楽しめたかも知れない)
同じ作者でも、それぞれ違うシリーズ・年代の作品をまとめるとなると、構成や順番決めだけも大変なんだなぁ…。
そもそも大分前の作品『砂男』を表題作として、なぜ現在アンソロジーとして出したかったのか?
⇒大阪絡みだろうか?編集部絡みか?
■江神シリーズの大学生アリスと、
■火村シリーズの小説家アリス
アリスが別人格というのは有栖川作品初心者の私は知らない設定だったので、予備知識として知れて良かった。
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1.女か猫か【2021.5オール讀物】
2.推理研VSパズル研【2020. -
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カラーの異なる作品群で、それぞれの慄きがあり面白かった!
めくるめくパニック映画のような『アイソレーテッド・サークル』。
ジメッとした薄暗い雰囲気が抜群な味をもつ『お家さん』。
実話怪談の入れ子構造が心地良い『窓から出すヮ』。
自分の身に起きたら一番厭な『追われる男』。
グロテスクな怖気がはしる『猫のいる風景』。
特に好きだったのは、最後にふさわしい静かな余韻がある恩田陸『車窓』。
新幹線内の短いやりとりだけどリアルに空気感を想像できる。私も車窓を眺めて、この町に生まれたらどんな人生だったかな?とか、窓一面の畑の持ち主の日々を想像したりするのが好きなので、これから新幹線乗るたびに思い出しそう -
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久しぶりの有栖川有栖。誰であれ短編集はそこまで期待しないのだが、これは面白かった。
面白かったものだけ書く。
この作品は初読のはずだが、最後の「ロジカルデスゲーム」のみどこかで読んだ記憶があった。
・長い廊下のある家
最初は長編だと思っていたので、途中でこれって本当に一冊分使う話なのか?と思ったら短編集だったと気がついた。
表題作であり、ミステリーらしい作品。東の家と西の家が、地下の廊下(トンネル)で繋がれ、中間にはそれぞれの家から掛けられる閂がある。
被害者は西の家側の廊下で死んでおり、容疑者は全員東の家にいた。閂が西側からかけられているが、外から西の家に行くにはアリバイが成立してしまう -
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学生アリス第二弾。
今回は、孤島というクローズドサークルが舞台。
孤島って、殺人事件が起こる絶好のシチュエーションだよね。
新登場の有馬マリアという女の子の名前が面白い。
ここから、常連となるのか。
次々と起こる殺人事件の謎解きが、今回も読者への挑戦として一拍置かれるのだけど、相変わらず全く分かりません。
直感で、この人かな、というのはあるけど、その理由が論理的に説明出来ない。
時系列とか、何か紙に書かないと理解できないのだけど、面倒なので、すぐに解決編へとページを捲ってしまいます。
殺人動機は悲しいものだったけど、犯人がかなりアクティブな人物だったな。
名探偵江神さんの人物像があまりよく分か