あらすじ
作詞家が中毒死。彼の紅茶から青酸カリが検出された。どうしてカップに毒が? 表題作「ロシア紅茶の謎」を含む粒ぞろいの本格ミステリ6篇。エラリー・クイーンのひそみに倣った〈国名シリーズ〉第1作品集。 奇怪な暗号、消えた殺人犯人に犯罪臨床学者・火村英生とミステリ作家・有栖川有栖の絶妙コンビが挑む!
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Posted by ブクログ
実はこの『ロシア紅茶の謎』は、愚かにも、先に漫画を読んでしまい、犯人もトリックも分かってしまっていた。
それでも楽しめるのだろうか、と不安だったけど、なんと短編集だったので、『ロシア〜』以外は初見で楽しめた。
でも、今後は先に漫画を読まないようにしようと思う。
相変わらず、火村とアリスのやり取りが好き。
面白かった。
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本格ミステリ万歳。
本作は短編集だが、短編ならではの面白さがあったように思う。
表題作の『ロシア紅茶の謎』では、犯人の大胆な行動に驚かされた。
また最終話では、読者への挑戦状まで。
このシリーズは、最後まで読んでいきたいと思う。
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短編集だと知らずに国名シリーズを読み始めた。
どのお話も面白い!!
こっちも推理しながら読み進めていくのがいい!
どの物語も最後のオチが好きです。
毎回各短編最終ページが気になって読み進めていた。
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はぁ、面白かった!
火村&アリスの2人に、またしても楽しませてもらいました。
暗号、密室、ダイイングメッセージ、読者への挑戦状。
終わりが近づくと読み終えるのがもったいなくて先に進めない…そんな気持ちにさせてくれる作品でした。
有栖川さんの国名シリーズ、読み進めて行きたいです。
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初 有栖川有栖
長編かと思って購入したら短編だったので、少し意外だった
(ミステリーって長編のイメージなので)
短編なので電車などちょっとした時間に読み進めていった。
ロシア紅茶の謎が印象に残っている。
トリックは少し現実離れしているが、斬新でなるほど・・という感じだった。
動物園の暗号の話は少し回りくどい感じがして
ちょっと読むのに時間がかかってしまった。
私は暗号を解いていく話はちょっと苦手だなと思った。
火村の変わり者感がミステリー小説っぽい感じで
火村と有栖川の掛け合いも楽しんで読める。
他の国名シリーズも読んでいこうと思う。
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作家アリスシリーズでもあり国名シリーズである短編集で、奇怪な暗号に毒の混入経路の謎、読者への挑戦状など本格ミステリー好きには堪らない部分や火村&アリスの軽快なやり取りが良かった。国名シリーズ以外にも作品が出ているようなのでそちらも追いかけたい。
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本格ミステリ6篇の短篇集。
毎月、作家有栖シリーズを1冊読んでいて
短篇集は初めて。
まだ4冊しか読んでないけど今のところは1番!
他の短編集も楽しみ。
表題作のロシア紅茶の謎は
犯人の思い切りにビックリ!
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作家アリスの国名シリーズ第1弾。表題作を含む6篇からなる短編集。
初出が1993〜94年と30年程前の作品ですが今読んでも面白い本格ミステリでした。
表題作の「ロシア紅茶の謎」が一番面白かったです。犯人の命懸け?の殺害方法が凄い!
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犯罪臨床学者火村英生とミステリ作家有栖川有栖が様々な事件を解決する短編集。
知ってるけど読んだこと無かったシリーズを見つけたので呼んでみた。
短編なので読みやすい、かといってミステリもライトなものかと思ったら捻りが効いたトリックばかりで楽しく悩みつつ読めた。
やっぱり赤い稲妻とロシア紅茶の謎が印象に残った。
アリスが火村の話についていけてなかったり読者目線なキャラなので取っ付きやすい。
長編やシリーズの続きも読みたいなあ。
Posted by ブクログ
「国名」シリーズ
暗号ありトリックありとオーソドックスでありながら多種多様な方法で事件を発展させる様はページを捲る手を止まらせない
その上で1作を50ページ程度にまとめあげそれが複数作読める短編集って凄くね?
想像以上に面白く読んだ甲斐があった
トリックが秀逸
殺人に至るまでの心理描写を緻密に…というヘビーなものではなく、トリックを見せるためのライトな短編小説。
「赤い稲妻」だけは被害者のアレの有無を確認してないと解けなかったけど、それ以外は読者に挑戦状を叩きつけるかのような(実際「八角形…」では挑戦状が出るが)火村同様、作者のニヤッとした顔が思い浮かぶ。
おいおいここまでヒント出してんのにわかんねぇのかよ?と言われそう。
むしろ言われたい。
どのトリックもどこかで使えそう(?)なのでメモ必須。
パズラー、集まれ!
事件があり、謎があり、推理があり、解決がある。
ストーリー展開はほとんどなく、ただ読者に謎を提示し挑戦するだけの、まったく無駄のない短編集。
各短編をじっくり考えて楽しむことをお勧めしたいが、一気読みしても大丈夫。
シリーズ作品なので、まだまだ何冊も楽しめます。
Posted by ブクログ
短編集。暗号だったり、鍵のかかった部屋(密室)だったり、平面図があったり、読者への挑戦状があったり!シンプルに謎解きに全振りした作品だと思う。
最近は背景や、人物描写の方に重きを置いた作品が多い中、かなり前の小説だけど、とても新鮮に感じて単純に楽しめた!
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淡々とサクサク読める!が、短編なのであんまりストーリーに深みはないかなぁ、けど軽快な文章でトリックや暗号などの発想も面白くて、他の作品も読みたい!と思った。長編の方を読んでみようかな
Posted by ブクログ
どれも続きが気になる話で、ものすごく複雑なわけでもなく、とても読みやすかった。
わたしは、「動物園の暗号」と「ロシア紅茶の謎」が好きだったかな……
アリスのポンコツ具合が愛しい。
Posted by ブクログ
今やあまり使われなくなってしまった単語である「新本格」ミステリの第一世代である有栖川有栖の作品は、考えてみるとそれほど多くは読んだことがなかった。法月綸太郎や綾辻行人も、真面目に全てを読んだわけではないが、それでも数冊は読んでいる。しかしこの著者に関しては、なぜか手に取ることがなく、この年まで過ごしてしまった。自分がいわゆる館ものが結構好きで、少し軽めの作品があまり好みではなかったということもあるかもしれない。あるいは、後期クイーンの陰鬱とした雰囲気が好きでないというのも理由の一つかもしれない。
いずれにせよ、読んだことがなかった有栖川有栖の作品がAudibleにあることに気がつき、とりあえず一冊目として手を出したのが本作『ロシア紅茶の謎』だ。もちろんこのシリーズは、エラリー・クイーンの国名シリーズにあやかったものになる。ただし、あちらが長編作品である一方で、本作は6本の中編が収められている。本格的と呼ぶには、やや軽妙洒脱すぎるところがあるが、古典的なミステリーが好きな人なら楽しむことができると思う。
作品は全て、主人公である推理作家の有栖川有栖と、その友人で犯罪臨床学者の火村英生が警察とともに謎を解くという形で、由緒正しきシャーロック・ホームズシステムを踏襲している。もちろんワトソン役が有栖川有栖で、ホームズ役が学者の火村という寸法だ。なにせ全てが短い作品なので、あまり詳しくは書けないのだが、とりあえず簡単なあらすじだけでも記載しておこう。
動物園の暗号: 動物園の猿山で夜間飼育係が遺体で発見された。周囲の状況から、どうやら殺人と見られるこの事件では、被害者が不思議な暗号で書かれたメモを握りしめていた。二人は暗号の示す情報を明らかにしようとして、やがて路線図に注目することになるのだった。
屋根裏の散歩者: あるアパートの管理人が部屋で殺害されているのが見つかる。残された日記によると、この管理人は天井裏を歩き回って店子の部屋を覗き見る趣味があったらしい。火村は手がかりを得るために、自ら天井裏に上がるのだった。
赤い稲妻: あるひどい雨の夜、マンションから若い女が落下したと通報が入る。警察の捜査によると、その女性はある男性の愛人としてマンションを買い与えられていたとのことだった。早速警察はその男の取り調べをしようとするが、ちょうどその頃その男性は、妻が鉄道事故で亡くなったという理由で警察にいたのだった。
ルーンの導き: 出版エージェントを生業とする外国人が、何者かに殺害される事件が発生する。容疑者の一人とたまたま友人だった火村は現場に呼ばれて捜査を行うことになり、被害者が持っていたルーン文字が刻まれた石に注目するのだった。
ロシア紅茶の謎: 作詞家の男性が、パーティーの最中に中毒死する事件が発生した。カップからも、その他の部屋のあらゆるものからも毒は検出されず、毒殺方法を調べるために警察は火村に相談を持ちかけるのだった。
八角形の罠: 有栖川が原案を書いた演劇のゲネプロに招待された二人は、楽屋で一人の男が殺害されているのを知る。全ての劇団関係者がその男とは因縁があり、捜査が難航する中で、第二の殺人事件が発生してしまうのだった。
今の水準からすれば、決して難解とは言えない事件が多いが、それは一方で、作者が読者に対してフェアであろうとしているからだとも思う。古き良き黄金ミステリーが好きな人には、ぜひオススメの一冊だ。自分も少しずつ、有栖川版「国名シリーズ」を味わいながら読んでいこうと思う。
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有栖川シリーズを読んでみようとおもって本をかりました。
短編集のため、通勤で1話読めて手軽です。
ただ、短編なので深みはないかな。
ちょっとしたトリックはあるけど、そこまで深くないので残念。
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奇怪な暗号、消えた殺人犯、ダイイングメッセージ、「読者への挑戦」付き犯人探しなど本格ミステリの定番を詰め込んだ短編集。表題になっているロシア紅茶のお話の大胆なトリックが印象的。火村先生と有栖川がディスカッションしながら真相にたどり着いていく過程は、ついドラマの2人に当てはめて読んでしまう。
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国名シリーズの一作目。
暗号、ダイイングメッセージ、密室、そして読者への挑戦と、本格ミステリの要素が詰まった短編集です。
ミステリは長編が好きという方は多いとは思いますが、一冊の中で作者の様々な試みが楽しめる短編集も、個人的には気に入っています。
収録作の中では、江戸川乱歩のオマージュである「屋根裏の散歩者」.密室のバリエーションが楽しめる「赤い稲妻」、命懸けのトリックが衝撃的な表題作が印象に残りました。
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作家アリスシリーズ第3弾にして、国名シリーズ1作目。
火村とアリスのコンビが軽快に謎を推理します。
6つの短編が入っており、どれも本格ミステリ。
謎解きが楽しめる一冊です。
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6編の短編集。1997年出版なので、27年前の作品です。少し古めの良き時代だなぁ、と嬉しくなりました。
表題作の『ロシア紅茶の謎』では火村に連絡をつけたい警察がアリスの自宅に電話を掛けてくるという状況にほっこりします。新進作詞家が紅茶に入れられた青酸カリで毒殺されるミステリで、犯人の大胆さにカッコよさと根性を感じました。
6編目では、『八角館の殺人』というタイトルの推理劇をアリスが書いたことになっていて、ニヤッとしてしまいます。(綾辻行人さんと仲良しなんですね)
火村とアリスの程よい軽さがリズムよくて、さらっとした読み心地だけれども、密室殺人や毒殺、暗号など、内容は本格的ミステリ。やっぱり趣向を凝らしたトリックって面白いですね。
Posted by ブクログ
有栖川作品は読んだことがないなぁと思いながら長編に手を出すのはまだ早いかと思って…
当たり前だけどすごく読みやすかった。
表題作は当たり前に面白かったし、妻も、好み。
挑戦状は分かったことが無いのでもはや謎解きをしてやろうという意識もないので即読み進めたんだけど、
何となくわかった気になっても結局分からなかった。笑
サクッと読みたい時には良さげ。