あらすじ
日本のディクスン・カーと称され、45に及ぶ密室トリックを発表してきた推理小説の大家、真壁聖一。クリスマス、北軽井沢にある彼の別荘に招待された客たちは、作家の無残な姿を目の当たりにする。彼は自らの46番目のトリックで殺されたのか――。有栖川作品の中核を成す傑作「火村シリーズ」第1作。
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作家アリスシリーズ第一作目。私を沼に引きずり込んだ原因の一冊です。あなたも有栖川有栖に心を奪われていくんですよ。火村英生カッコ良すぎるんだよな...。キャラも魅力的、ミステリのトリック自体も本格的、オタクは好きになるしかない!
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途中までは地味だと思ったが、最後に明かされるトリックの丁寧さと話の作り込みで地味なイメージが実直なイメージに変わった。病膏肓に入って歪んだ考え方をしてしまう職業病のアリスと、徹頭徹尾論理派の火村との対比が良かった。二人の補い合う様な関係性も好きだ。
色んな意味で密室への愛が凄い。
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火村&有栖川シリーズ開幕です。
このシリーズの新刊を書店で見て、しばらく読んでないな〜久しぶりに1作目を再読するか…と。
案の定、覚えてなかったので2度目も楽しめました。舞台は雪の軽井沢。編集者や作家が集まるクリスマスパーティー。わくわくしかないシチュエーションですね。軽井沢とはいかないまでも、今の季節は冬。しかも寒波襲来であまり雪が降らないとこに住んでるけど、ちらちら雪が舞ってるのをみながら暖かい部屋で読んだので最高でした。
綾辻行人さんの解説もいいですね。
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前に読んだのがマレー鉄道だったのもあってあっという間に終わってしまいました。火村と有栖川にひとらしい人情(それがメインではないにせよ)があるのが、個人的によかったなと思うところでした
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文章もトリックも芸術的だし、最初から最後まで綺麗にまとまっててだいすき!
動機が苦しくて、でもすごく理解できた
生きやすい時代になった、と再認識させてくれる作品でした
推理ものほぼ初読み
初心者なので密室がどうのと難しいことを言われてもまったくわかりませんが、読みながら推理をするという観点を抜きにしても、火村先生と有栖川さんのコンビが面白くて楽しく読めました。
昔、ドラマを少し観ましたけどすぐに止めてしまったので、こういう二人だったのだなと初めて知りました。
火村先生の口が悪くて驚きでした。と言っても愛ある口の悪さでしたから、そこも好きです。
推理小説初心者でも読めた
作家アリスシリーズの1作目ということで購入。
これまで推理小説をさっぱり読んでこなかった人間なので、事件の真相や犯人を予想しながら読んだりはしませんでしたが普通に楽しめました。
トリックを理詰めで説明してくれるので私のようなド初心者でも分かりやすかったです。
また執筆されたのが大分前の作品のようですが、時代背景を反映した描写とかも(多分)ないのでそういった面でも読みやすかったかなと
語り手であるアリスの関西弁が会話に子気味よさを感じさせてていい味出してます
一晩で二つの密室二つの殺人と起こる事件はシンプルだけど謎は手ごわく面白かった。
あっと驚く叙述トリックや奇想天外な建物もいいけど偶然出来た密室や物理トリックもいいなぁと思った。
動機のところで最近似たような話を読んだのを思い出した。
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新装版になって再読(笑)事件の解決はさすがに面白いですね論理的な展開は気持ちがいいですね(笑)読みやすくてすぐに読めてしまうのがいいですし(笑)火村シリーズの初期はこんなに2人はイチャイチャしてるんですね~(笑)「せ~の」で答えを言ったり(笑)
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面白かった。丁寧に張った伏線をきちんと回収している。こういうロジックが厳格な本格モノは尋問や検証の繰り返しでストーリー自体が退屈になったり、登場人物のキャラについてあまり深掘りがされなかったりしがちだが、この作品はダレるところがなく一気に読み終えられた。
火村とアリスのやりとりから程良くキャラのイメージが想像しやすかったのも読みやすさの理由な気がした。続編ではもっと彼らのキャラが分かる描写が増えるとさらに楽しめそうである。
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著者と同姓同名の主人公が登場するというのも珍しく、またトリックの方法なども、かなり現実に出来得る様な内容で描かれており、本格という冠が付くのも頷ける内容でした。個人的にはホームズの様にヒーロー的な探偵が活躍する推理小説の方が好きですが、こちらはこちらで楽しく読ませて頂きました。
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久々に火村先生とアリスに会いたくなって、読んじゃった。
こういう、人間模様があまり描かれない純粋な推理小説もいいね。
火村先生とアリスの掛け合いが好き。
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久しぶりに推理もの読んだ。火村シリーズの一作目ということで続きを読んでいくのがすごく楽しみになった。普通に考えても、一緒に旅行行く相手(大学の助教)の授業に参加して、相手の仕事終わりに一緒に仲良く旅行って有り得る????仲良すぎるやろ。かわいすぎる。「よぉアリス」じゃないんよ。あなたがたの間ではそれ普通なん、ってなって膝から崩れたわ。
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雪の北軽井沢、暖炉のある別荘、推理作家が密室で…。
本格ミステリの王道って感じの一冊でした。
初めての有栖川有栖さん。
読みやすくてスラスラ一気読み。
初めての火村&アリスシリーズ。
他のも読んでみたくなりました
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火村英生シリーズ1作目。
いつぶりかわからないけど再読。
内容を全く覚えていなかったので、初読の気分で読みました。
「クリスマスに大物作家の家に招かれる若手推理作家と編集者」という設定だけでそそられる。
食事の場で語られる小説論や、ちょっとした時のミステリあるある話が、ミステリ好きには嬉しかった。
火村シリーズ、追うぞー!
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読み始めてしまった!どんどん読んでいく!
館に集まるのは牧師でもなく医者でもなく大学生でもなく推理小説家たち。密室にイタズラに知らない遺体に盛りだくさん
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1992年。作家アリスシリーズの初回、かな。
密室を愛し、密室を憎む。 それが火村かあ。
日本のディスクンカーと称された老作家。北軽井沢の別荘に作家、編集者を招待して殺された。別荘のまわりをうろついていた不審者も殺された。もちろん密室。
さまざまな密室ミステリーを書いた老作家は遺作(といっても密室トリックメモ)を用意していた。
火村によって鮮やかに解かれる密室の謎。おおおお~と思ってしまった。
それが46番目の密室。犯人のみ知るトリック。素晴らしすぎて絶対教えない。ここで星4つにしてしまったのだw
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火村&アリスのコンビの掛け合いが面白いし、アリスの感覚が我々と近くて共感できる部分もいっぱいあった。関西弁に慣れない部分もあるけど、そんなこと気にならないくらい面白いし、トリックも斬新でよかった!続編も読みたい!
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有栖川有栖 初読!
すんなり読みやすい構成、文章は大変良きかな
メタ密室殺人、ギミックとか犯人を追い詰めるシーンが軽やかすぎてドキドキ感は少なかったかも?
また別の作品を読んでみたくなりました
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面白かったです。
火村が登場する作家アリスシリーズ第1弾。
フーダニットの本格ミステリでした。
密室ものを得意とする推理小説の巨匠が密室で殺される、というシチュエーションだけてワクワクします(笑)
エンターテイメント性が高い推理小説でした。
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シンプルなミステリー小説でした。有栖川有栖作品を知る1作品目としては、読みやすくて良かったです。
火村とアリスの人物像や展開のして行き方、あとはこれって後からどう影響していくんだろうというワクワク感じは満足いく物でした。
誰が犯人なのかを推理していきやすい(そういう風に誘導する構成にしているんだろうが)ため、中だるみがなくて、読み切れる作品です。
推理披露のところからは、驚きあるものの、個人的にはもっとひっくり返して伏線を大回収みたいなことをして欲しかった。
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アリスと火村、三十四歳の友人同士のこの二人が、自然体で良かった。ホームズ&ワトソン型かと思いきや、「名探偵」の火村が、なにかすごくエキセントリックだったり、天才だったり、常人離れした人かというと、ふつうに良識の人。「助手」のアリスのほうも、火村を引き立てる「凡人代表」かというとそんなことはなく、火村も思いつかなかった仮説を考えていたりする。ふたりが対等な相棒同士で、親しみある人物像なところが気に入った。アリスが、標準語と関西弁を自然に切り替える様も面白い(敬語で話さなくてよくなると関西弁になる、気が緩むところが素直でなんかかわいい)。
「密室」への思い、綾辻行人氏との関係性など、あとがきと解説(文庫版やら新装版やらでめちゃめちゃたくさんあった)も楽しかった。
…実は、有栖川有栖作品読むのこれが初めてでした。解説や、編者としての文章には触れていたし、なんなら越前敏弥さんのオンラインイベントにゲスト出演されてお話されてる動画も見たことありましたが、作品は読んだことがなく、はっきりいえば綾辻行人(こちらも未読)とどっちがどっちかよくわからないと思っていた。しかし綾辻さんの書かれた本書の解説から、おふたりの共通点の多さと仲の良さがよくわかった。これまで、まだなんとなく呼ばれてる気がしていなかった『十角館の殺人』を読むときが、ついに来た気がする。
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有栖川有栖と火村英生のシリーズ第一作目の『46番目の密室』は、火曜サスペンス劇場を観たような気分でした。
(作中の)推理作家の有栖川有栖は、大学の助教授であり友人の火村英生を引き連れて、有名な推理作家たちとクリスマスを過ごすことにした。
何も起きなければ平和に終わったであろう聖なる夜は、悲しい贈り物と共に事件の幕開けとなる。
感想です。
有栖川有栖さんは初読みでしたが、個人的に高橋和明さんと似た読みやすい印象を感じました。綾辻行人さんとも親交が深いようで、解説のほうが印象に残りましたね笑
今作は阿津川辰海さんの館四重奏シリーズから館を除いた感じ?を感じましたが、有栖川有栖&火村英生シリーズも少しずつ読み進めながら、自分と作品との相性をチェックしてみようかなと思います。
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まなもんが2023年に観たという舞台が良かったというので原作小説である本著を読んでみた。
1990年代に描かれたものなので、比較的シンプルで王道な密室ミステリー小説という印象。
最後の最後に出てくる犯人の動機も、当時の世相と今では捉え方が異なる部分があるので、色々考えてしまった。
少々冗長な所があり、テンポ感良く読み進めたかったと思ったが、当時の感覚と現代との違いでもあるかもしれないも思ったり。
舞台(歌劇)が各サブスクで配信中と聴いたので観てみます。
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T.verでドラマが再配信されているのを機に再読。最後の謎解きがあっさりしている感はあるけれど、密室のトリックや真相に至るまでの捜査過程が面白い。変わり種の犯罪学者・火村英生とアリスのコンビも好き。作中の随所で行われる犯罪談義・推理談義も興味深かった
Posted by ブクログ
別荘での密室殺人。
1階と地下1階で暖炉の中に頭を焼かれている状態の2つの死体を発見。一人は別荘の持ち主の大御所作家。
もう一人は最近別荘の周りをうろついてた男。
事件解決に協力するアリスと火村。
多分シリーズ1巻目?
結構古い時代多分90年代初めかな。
新幹線でタバコ吸うシーンがあった。
皆携帯持ってないんだろうなとか。
海外の推理小説の話が出て来てネタバレされないかヒヤヒヤしたけどさすがになかった。いつか読みたいと思ってるので、クイーンとかのネタバレされたらとても悲しい。
刑事が感じ悪い。
密室トリックはなるほどと思いました。
ここ最近(でもないけど)読んでた推理小説が専門用語ばかりだったり、推理もなにもないようなものだったりしたので、こちら側もこの人犯人っぽくない?と想像できたのが楽しかったです。
最後の方、あともうちょっと…!と夜更かししてしまっって眠くて同じ行何回か読んでました。
Posted by ブクログ
以前、マンガ版で読んだのかほとんどの内容を知っていた。
カジュアルな会話シーンなのに、いきなり知識をひけらかすような話や哲学語りみたいなのが入ってちょっと変だなと思う場面がちょいちょいあった。
あ、嘘やっぱり前読んでた(笑)
Posted by ブクログ
初・綾辻行人を読んだので、次は初・有栖川有栖を読んでみた。
(全然知らなかったけど2人はとても親交が深いし、実はドラマの安楽椅子探偵で触れていたので初ではなかった。)
あとがきにもあったけど、ミステリーメタな部分が結構あり、初有栖川有栖にしてはチョイス間違えたかも?とちょっと思った。
ただ、直前に読んだ十角館も同じようなところもあるので、そこまで違和感はなく、2人の感性はそっくりなんだなと笑えた。
探偵役の火村も語り手のアリスも、癖が強すぎるという訳ではないので割と淡々と読めた。
ものすごく盛り上がって、早く次のページが読みたい!!となる部分はそんなに無いが、トリックが謎だらけなので早く真相が知りたい!とはなった。
これは大傑作!と言うものではないけど、最後まで面白く読めた。
次は学生アリスの方を読もうかな。
期待してたけどな
私にとっては初の有栖川作品。どれにしようか吟味したつもりだったが失敗したようだ。有栖川有栖はもっと攻めてくる作風だと思っていたが違ったようだ。謎解きは面白かったが、私個人が関西人だからかセリフの言い回しに違和感を感じる。
ちょっと……
ちょっと残念でした。事件が少し早めに出てきて欲しい私にとっては、前書き部分が長くて事件が起きるまでにつまらなくなってしまい読みながら何度か寝てしまいました。また別の作品に期待です。