有栖川有栖のレビュー一覧
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有栖川有栖さん、読みはじめました!まずはデビュー作品から。少しずつ読んでいこうと思います!
キャンプで登った休火山が活動を始め、山の上に閉じ込められた状況で殺人事件が起こるという、クローズドサークルの本格ミステリ。
噴火による緊張と、殺人犯への恐怖で、ハラハラしどおし。下山できるまで、なかなか気持ちが落ち着かない。
他のレビューにもあったように、登場人物が多くて、誰が誰か覚えられなかったので、人物表がついていて助かった。(あだ名も書いてあったらよかった。)
探偵江神先輩や推理小説研究会の人たちが、これからどんな活躍を見せるのか、楽しみ。 -
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〔吉住〕吉住は悪手を打つ。打ち続ける。ミステリではこういう登場人物が多いが実際は警察に連絡するだけですませそう。
〔堂島秀一〕ダリの真似をしてるのだからエキセントリックな人物かと思っていたら意外に普通な人物。
〔混迷〕「これじゃ火村先生はつらいよ。なかなか真価が発揮できなくて」(p.79)
〔罪と罰問題〕火村が語る。
〔女神像〕伊勢志摩土産にして凶器。販売開始依頼二つ売れた。
〔推理小説〕有栖が小説を書き始めた理由。
〔カナリア〕早くカナリアにエサをやってくれ、とずっと思っていた。
〔靱公園〕鷺尾が火村たちと話した公園。ぼくにとってはちょいちょい行く馴染みの場所です。
〔おまけ〕ビーンズ文庫版 -
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〔堂島秀一〕殺された、ダリ好きの宝石販売会社社長。曲がったことが嫌いなきっぱりしたタイプだったようだ。ただ、人間的な弱さもあったとか。
〔フロートカプセル〕体温と同じ温度で比重一・二八のエポジウム溶液に浮かび胎児のような気分で瞑想するためのカプセル。堂島秀一が中で死んでいた。
〔事件〕シンプルにすませて問題ないはずなのに犯人は何故かいろいろ手間をかけている。
〔鷺尾優子〕社長秘書。モテモテ美人。彼女はガラか?
〔吉住訓夫〕秀一の腹違いの弟。別の企業のサラリーマン。警察には疑われている。
〔遺産〕腹違いの二人の弟、秀二と吉住に公平に分配される。
〔感想〕殺された秀一の姿がだんだん見えてくる感じ。 -
Posted by ブクログ
作家アリスシリーズの7作目。
そして、国名シリーズの4作目である、短編集6作品。
中でも、私の一番記憶に残ったのは、『完璧な遺書』でした。
ちょっと作風が他と違う?
アリスの一人称がないからかもしれませんが、遺書にこだわる犯人の思い込みの激しさというか、ストーカー気質というか、愚かさが興味深かったです。
あと、タイトルの『英国庭園の謎』は、読んでるうちに、どうやら私も謎解きに参加していたようで、宝物の正体を知り、なーんだ、とガッカリしてしました。
犯人にとっては大切なものでも、犯人でなければ価値の無いものですものね。
そして、思ったより被害者がえげつない性格でした。
火村とアリスのコンビは、ま -
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作家アリスシリーズの短編集。
いつも通り、殺人事件が起こる物語と、ごく短編のほのぼのした物語が入っています。
火村が猫好きなのは、ほのぼのします。
内容的には、マニアックというか、一読しただけでは理解が出来ない難しい話題があり、凡人の私には???と首を捻るところも多々。
あと、この作者は、割と延々と言葉を交わす議論が好きなのかな、という印象も。
読みやすいとは言いづらいかも…。
言葉遊戯が好きなのは、本家エラリー•クイーンだそうだから、それにオマージュしてるのか、ということがあとがきを読んでわかりました。
あ、因みに、最初の『赤い稲妻』という話は、どこかで読んだことがありました。
『ロシア紅茶