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舞鶴の海辺の町で発見された、記憶喪失の青年。名前も、出身地も何もかも思い出せない彼の身元を辿る手がかりは、唯一持っていた一本の「扇」だった……。そして舞台は京都市内へうつり、謎の青年の周囲で不可解な密室殺人が発生する。事件とともに忽然と姿を消した彼に疑念が向けられるが……。動機も犯行方法も不明の難事件に、火村英生と有栖川有栖が捜査に乗り出す!
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Posted by ブクログ
初めて読む有栖川有栖氏の本。すごく切ない話と犯行の動機のやるせなさ。 記憶喪失の男性が実家に帰らなければ起こることのなかった犯行に怒りとそして記憶喪失の男性が家族と再会して嬉しかったのかどう感じていたのかどうかわからないまま終わってしまった。
何も考えず見ていた表紙が、半分ほど読み終えた後に意味に気付く。 これは彼の幸せな記憶そのものだ。 国名シリーズのスウェーデン館に似た儚く繊細なミステリ。最後にどんでん返しとかはなく、論理的に可能性を組み立ていく構成は安定的でミステリを読んでいる満足感がある。 作者が意図したように、まるで砂粒の様...続きを読むにさらさらと読み手の中に哀愁を降り積もらせるような結末は美しかった。 個人的にアリスがちゃんと助手として火村をアシストしてるのも、長年探偵コンビをしている二人の年月を感じられていいし、冒頭火村とアリスがこれまであった事件を思い出して話をしているのも、読者と二人の世界線がつながったような気になって楽しい。 エピローグを読んだ後、これは実際の事件は小説にしないと決めている作家アリスが、颯一に向けて捧げた手紙のようにも感じられた。 作家アリスシリーズを読み続けている人と初めて読む人では楽しめ方が異なりそう。 読み続けている人には重なったものが感じられて刺さるけど、この長編から読み始めた人には物足りなさがあると思った。 私個人としてはとても楽しめた国名シリーズだった。
地味にズーンとくる動機に個人的にはとても現代らしさを感じました。人と人との心のつながりがこの物語の大きなポイントだった気がします。 トリックを解くおしろさももちろん大きいのでどんどん先を読み進めたくなるんだけど、後半になるにつれて登場人物の心を丁寧に汲み取ってじっくり読みたくなります。
期待を裏切らず、楽しませてもらいました。 自分で読みながら、推理もしてみましたが、最後まで犯人もその動機もわからなかったです。最後は寂しく終わりましたね。
読後感としては新本格というよりもテレ朝のサスペンスドラマのような感じなので、THE新本格みたいな内容を期待すると肩透かしを食らうかも 地道に聞き込みなどで情報を積み重ねてロジックで解き明かす系 まあ私はどっちも大好きだし、国名シリーズの新刊が自宅の本棚に追加されたというだけで大満足ですけども 登場...続きを読む人物(犯人も含めて)みんな悪い人じゃないから、ちょっとやるせなさを感じた
火村先生は単純だと言った密室だったけど、全然分からなかった。明かされたら、シンプルな話なんだけれど。 今作は有栖が火村の家族構成や内面に思いを馳せるというか…こんな友情が何年も続くなんてうらやましい。 そして被害者の人生を考えるとただただ悲しい事件だった。
いよいよ、国名シリーズに、満を持して「日本」の登場である。 しかし、物語中の有栖は、火村のフィールドワークに同行して遭遇した事件については、小説に書かないことに固く決めている。 せっかく、編集者の片桐が『日本扇の謎』というタイトルを考えてくれたのに、そのタイトルでの執筆はできない事になってしまってお...続きを読む気の毒である。 アリス自身は、助手として役に立っている自信はないのだが、「人を殺したいと思ったことがある」と言う友人が心配で見守ってやらなくてはと言う気持ちと、火村という人間に対する興味もあって、フィールドワークの同伴に誘われれば、断る選択肢はなかった。 読者としては、今回は最初から最後まで、火村&アリスのコンビがずっといっっしょに行動し、たっぷり会話してくれたので大満足である。 それにしても、日本家屋とお金持ちの一族が出てくると、やはり横溝な雰囲気が漂う。 颯一は、気の毒な人生でした。こういう、間の悪い人というのは居るものである。 そして、手を差し伸べてくれる人がいるのに満足できずに欲張る人は、ろくな事にならない。
有栖川先生、健在! 大御所なのに、いつまでも若い雰囲気を出せる、そして時代にマッチしたミステリを書く有栖川先生の読破をいつまでも続けます。 おおきに。
有栖川有栖さんの『国名シリーズ』のミステリーですね。十一冊目ですが、シリーズと共に専業作家三十周年記念の作品になります。どうやら『国名シリーズ』の第二段の「シーズン2のスタート」にされたい意向のようです。 学生アリスから、作家有栖川シリーズとすべて読んできましたが、『日本扇の謎』は、殆どが事件の事...続きを読む情聴衆に紙面を割いて、人物像を浮かび上がらせる文学的要素の強い作品になります。 物語としては面白いのですが、推理となると、犯人が分かりやすく、密室のトリックも早々と解決して仕舞います。ミステリーとしては、どんでん返しも無く、テレビドラマの線を越えません。 家族の確執と、愛情の錯誤の人間模様を描いた物語を、犯罪研究者火村と作家有栖川のコンビが紐解く処に主題を置いた物語構成ですね。 久しぶりに火村と有栖川の巧妙な会話を楽しみました(本書の大半が会話です)(=^ェ^=)
火村英生の国名シリーズ。 記憶を失った男が唯一持っていた扇。それにより身元が判明するが再び行方不明になり、家の蔵から死体が発見される。火村と有栖川が警察と共に捜査する。 全体的に物悲しい雰囲気が漂い、親子の確執やすれ違いなどが描かれている。オチも寂しい結末であった。今後、火村英生の生い立ちなどを描く...続きを読む伏線になっているのかもしれない。
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