有栖川有栖のレビュー一覧

  • 新装版 46番目の密室

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     アリスと火村、三十四歳の友人同士のこの二人が、自然体で良かった。ホームズ&ワトソン型かと思いきや、「名探偵」の火村が、なにかすごくエキセントリックだったり、天才だったり、常人離れした人かというと、ふつうに良識の人。「助手」のアリスのほうも、火村を引き立てる「凡人代表」かというとそんなことはなく、火村も思いつかなかった仮説を考えていたりする。ふたりが対等な相棒同士で、親しみある人物像なところが気に入った。アリスが、標準語と関西弁を自然に切り替える様も面白い(敬語で話さなくてよくなると関西弁になる、気が緩むところが素直でなんかかわいい)。
     「密室」への思い、綾辻行人氏との関係性など、あとがきと

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    2025年07月13日
  • 新装版 マジックミラー

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    ノンシリーズならではのどこに転がるかわからない展開がハラハラしてよかったです。
    家電でアリバイ証明されるのはさすがに30年前だな、という感慨。
    トリックの部分でも今だと無理かなと思わなくもない。

    個人的なことだけど、新幹線登場されると生粋北海道民なので全然ピンとこなくなる。地理的距離感覚も正直あんまりわからない。

    ノンシリーズとは書いたけど、作家アリスシリーズでお馴染みの片桐さんがいる。

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    2025年07月08日
  • 乱鴉の島(新潮文庫)

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    作家アリスシリーズ。
    鳥島ではなく烏島に辿り着いた火村と有栖、そこに集う人々と現れる闖入者、クローズドサークルの話。
    孤島にクローンに殺人に、とどう絡まってくるのか最後の最後まで分からない。

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    2025年07月04日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    基本短編買わないですが、好きな作家貴志祐介有栖川有栖櫛木理宇恩田陸が出てたので買ってしまいました。
    まあやっぱり短編なので物足りなく感じます。
    貴志祐介と櫛木理宇が良かったです。
    いい意味で、櫛木さんはなんでこんなに気持ち悪い文章をかけるんだろうかと思います笑

    まあまあ面白かったような…

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    2025年06月28日
  • 絶叫城殺人事件

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    作家アリスシリーズ。

    ・有栖と火村の同級生天農の家に死体が現れた話。天農の娘と20の扉をする有栖、その謎に思わずのめり込む実は私も分かったんよそっちは。この結末を彼らは伝えるのかどうするのか。

    ・壺のような部屋で壺を被って亡くなった事件の話。

    ・ホームレスが建てた月宮殿を有栖と火村が見に行く話。有栖のポテンシャルというか行動力強い。浜さんの気持ち分かってしまうのがしんどい。

    ・空きテナントで奇妙な同居生活をしていた3人のうち1人が死ぬ話。有栖の突飛な発想面白い。偶然、だから偶然なんだ。

    ・映画にも使われた屋敷を持つ主人が亡くなった話。虚しくなる。

    ・絶叫城というホラーゲームを準えた

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    2025年06月27日
  • モロッコ水晶の謎

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    国名シリーズの短編集。テーマは「予言」ということで予言させられたり、予言してきたりの1冊。著者には珍しい誘拐ミステリーも登場するが、この作品は犯人の動機と心情が面白く今作ではベストだったか。一方の表題作は異質作品。「ロシア紅茶」でも出てきた毒殺トリックなのだが驚きの展開を迎える。ミステリーとしてはちょっと・・と思うが哀愁漂う書き方はこの人ならではの気もする。全体的には前作に少し劣るのが残念か。

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    2025年06月24日
  • 新装版 46番目の密室

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    有栖川有栖と火村英生のシリーズ第一作目の『46番目の密室』は、火曜サスペンス劇場を観たような気分でした。

    (作中の)推理作家の有栖川有栖は、大学の助教授であり友人の火村英生を引き連れて、有名な推理作家たちとクリスマスを過ごすことにした。
    何も起きなければ平和に終わったであろう聖なる夜は、悲しい贈り物と共に事件の幕開けとなる。

    感想です。
    有栖川有栖さんは初読みでしたが、個人的に高橋和明さんと似た読みやすい印象を感じました。綾辻行人さんとも親交が深いようで、解説のほうが印象に残りましたね笑

    今作は阿津川辰海さんの館四重奏シリーズから館を除いた感じ?を感じましたが、有栖川有栖&火村英生シリー

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    2025年06月22日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    うーむ。という短編もあったけど。
    初めて読んだ 北沢陶が面白かったから、ほかも読んでみようかな!という発見が嬉しい。
    北沢陶は船場を舞台にした話が多いのね。楽しみ。

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    2025年06月21日
  • 砂男

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    楽しみにしていた一冊をようやく読めた。楽しかった! 江神シリーズ二編は雑誌で既読だが、忘れていた(「早くね?」とおもったが4~5年が経っていて驚いた)のでワクワクした。江神シリーズや火村シリーズに通じていないひとにシリーズの魅力が伝わるかは好み次第という感じ。ただ、著者みずからが言うように有栖川有栖作品の味は濃く、存分に堪能できそう。これは良し悪しではなく、ただの好みの話。もしピンと来なかったかたがいたら、ぜひシリーズ一色に染まった長編や短編集を読んでみてほしい。旅情溢れる『マレー鉄道の謎』なんていかが?

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    2025年06月16日
  • 英国庭園の謎

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    作家アリスシリーズ。

    ・雨天決行と言っていたエッセイストの女性が亡くなった話。
    ・作家の竜胆から相談なのか、妄想なのか、をされる話。
    ・有栖の書いたサインと撮った写真の日付がアリバイとして使われた話。
    ・殺してしまった男が自殺と見せかけるために完璧な遺書を書いたと盲信する話。
    ・かつての事件関係者からの電話と止めるために走り回る2人の話。
    ・英国庭園で起きた殺人事件と途中の宝探しの話。

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    2025年06月15日
  • スウェーデン館の謎

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    作家アリスシリーズ。

    ペンションに取材で泊まりに来た有栖が隣のスウェーデン館に住む人々と交流を深めた翌日にその館で死体が発見される話。

    事件の情報を頑張って集めようとする有栖に絆される。海豹が好きでやけにその描写が詳しいところに笑う。
    事件が複雑で火村に来てくれ、とと言ったその日中に来てくれる火村の友情が熱い。けどその火村がバランスを崩してしまう時は手を差し伸べたいと長年思い続ける有栖の友情も篤い。
    木から雪を落として戯れあいのような口論始める仲良さが微笑ましい。
    火村の書く童話が、魔法のランプに3つ願いを叶えてもらえるなら、世界の始まりを見せて、世界の終わりを見せて、それを見たことを忘れ

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    2025年06月15日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

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    基本的に大体の時間は良質な恐怖作品を摂取したい!と嗅ぎ回っているような生活をしている。しかしどういうタイプの怖い話を摂取したいか、というのは日によって随分異なる気がする。
    アンソロジーの良いところは、特に下調べせず手に取っても、なにかしら気分にぴったりな作品に出会えるところ。
    今回しっくりきたのは三津田信三『集まった四人』、小池真理子『山荘奇譚』。
    山あいの怪談が気分だったのかもしれない。


    ーーーーー以下ネタバレーーーーー


    三津田信三『集まった四人』
    これ絶対アカンやつ!という序盤の電話シーンや神社絡みの伝説から期待膨らむ。知らない者同士で曰く付きの山に行くとか嫌やなぁ...。山あいに

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    2025年06月14日
  • 砂男

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    ネタバレ

    寄せ集め感は否めないが、江神さんと火村助教授(准教授)を同時に読めるのは、なんとも贅沢で得した気分である。
    特に江神シリーズは、なかなか新作が出ないので、久しぶりに会えて嬉しかった。

    シリーズ外の2作品は、それぞれおもしろかった。
    「ミステリ作家とその弟子」では、単なる童話も捉え方次第で、様々な姿をみせてくれることがわかり、とても興味深い。
    作家の発想の豊かさのおかげで、私も豊かな気持ちになれた。

    「小さな謎、解きます」は、もっと内容をふくらませて、1冊の本にしてほしかった。
    とても楽しい設定だと思う。


    いつも的外れで、存在意義に疑問を持っていたアリスが、珍しく勘を働かせ、解決に一役か

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    2025年06月13日
  • ロシア紅茶の謎

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    ネタバレ

    今やあまり使われなくなってしまった単語である「新本格」ミステリの第一世代である有栖川有栖の作品は、考えてみるとそれほど多くは読んだことがなかった。法月綸太郎や綾辻行人も、真面目に全てを読んだわけではないが、それでも数冊は読んでいる。しかしこの著者に関しては、なぜか手に取ることがなく、この年まで過ごしてしまった。自分がいわゆる館ものが結構好きで、少し軽めの作品があまり好みではなかったということもあるかもしれない。あるいは、後期クイーンの陰鬱とした雰囲気が好きでないというのも理由の一つかもしれない。

    いずれにせよ、読んだことがなかった有栖川有栖の作品がAudibleにあることに気がつき、とりあえ

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    2025年06月10日
  • マレー鉄道の謎

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    国名シリーズ六作目
    序盤は旅行記、事件発生はやや中盤付近からと事が起きるのが遅めの印象

    もちろん事件真相からのひっくり返しもあり無難に面白い作品

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    2025年06月10日
  • 菩提樹荘の殺人

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    この際、覚えてない内容の本は再読してみようとしたらこの本は読んでいなかったみたいだった。
    特に気になったのは、 探偵、青の時代。 これは、ティーバーでドラマとして内容を少し改変されていた。そうか、これが元なのか。と、面白く読めた。

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    2025年06月07日
  • ペルシャ猫の謎

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    ネタバレ

    作家アリスシリーズ。

    ・ある劇団で主演女優が攫われる話。
    ・月が怖い女とアリバイの話。有栖川有栖、月が二つある名前、と言われそういえば!ってなる。
    ・火村と有栖と朝井さんの飲み会での事件ネタ話。亡くなった人の家の中に不思議な配置で物が置かれている話。星座を覚えるために玄関から順にモチーフ家に配置する?そんな発想もなかった。
    ・森下刑事メインの話。アルマーニのスーツを着るのは鎧代わりとは。しゃきっとするために服装から、ってなるほどとなる。鋲螺は取引先にあってピンと来た。
    ・有栖と片桐さんの飲み談話。火村の研究室に遊びに行った有栖が学生のレポートを読み、最後に付け加える火村の一文に辿り着く話。

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    2025年06月05日
  • 禁断の罠

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    個人的に好きなのは『大代行時代』と『ハングマン─雛鵜─』のふたつ。
    ハングマンはとても設定が好きなのでせっかくならこの短編よりも長尺で読んでみたいと思った。大代行時代はまとまりが綺麗で満足感がある。
    1人の作家目当てで購入した本だが、どの話もそれぞれの面白さがあった!

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    2025年06月04日
  • 暗い宿

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    ネタバレ

    作家アリスシリーズ。
    ・有栖が奈良の山奥で泊めてもらった宿で数日後白骨遺体が出る話。
    ・石垣島のリゾートに火村と有栖と編集者の片桐が訪れる話。クイズを解く有栖の株は上がっただろう、流石推理作家火村なしでも解けるじゃないか。
    ・透明人間のような男が有栖の泊まっている宿に泊まりその部屋で見知らぬ男が死んでいた話。犯人に対して自首するなという火村の嫌悪感が見れる。
    ・高級ホテルで泊まる火村が別の部屋の殺人事件を目撃し巻き込まれる話。東京で飲んでる火村有栖仲良いし奢ってくれる火村とあっさりノル有栖の長年の付き合い感が好き。

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    2025年05月28日
  • ブラジル蝶の謎

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    作家アリスシリーズ。
    ・遺産相続した弟の殺害現場に蝶が飾られてた話
    ・精神病の男が謎の文字を残し殺された話
    ・女装家殺人事件の話
    ・ホテルに缶詰のアリスに陣中見舞い代わりに鍵と謎を届ける火村の話
    ・人喰いの滝で2人が死亡した話
    ・火村とアリスの北陸旅行の行きしなで聞いた人が消失した話

    どれも味の違う短編で読んでて楽しい。火村とアリス仲良いよなぁとほのぼのする。それでもまだ犯罪者を狩る理由は「人を殺したいと思ったことがあるから」という火村の真意はわからず。

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    2025年05月25日