有栖川有栖のレビュー一覧

  • 女王国の城 下

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    ネタバレ

    長い……
    そして、犯人、あんただれ……

    子供時代に拳銃を隠して、それをオモテから取りに行った、
    という点は読んでいて、そう来たかー、とツボりましたが。

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    2026年01月21日
  • 怪獣文藝の逆襲

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    怪獣大好き男性作家陣の怪獣小説アンソロジー

    「怪獣二六号」樋口真嗣
    25年前の怪獣映画の企画書
    ざっくり。さもありなんです。

    「怪獣チェイサー」大倉崇裕
    ゴジラ存在的世界観の日本。
    怪獣先進国たる日本。
    ちょっとそのままドラマになりそうな
    カメラマンと怪獣省の女性の関係が素敵
    怪獣省の大臣はきっとあの人。

    「廃都の怪神」 山本弘
    未開の奥地の原神となっていた怪獣。
    少年は、原始的な戦い勝利した。
    最近、こういう感じのファンタジーBLあるよね。

    「ブリラが来た夜」梶尾真治
    自分の母親が ウルトラの母的存在であったならその血脈は受け継がれるのではあるまいか。
    怪獣来襲の夜は、家族の来歴を知る夜でもあった。
    おもろかったです。

    「黒い虹」太田忠司
    謎の転校生(眉村卓)×時を駆ける少女×怪獣

    「怪獣の夢」有栖川有栖
    さすがというか、怪獣文藝とは、といった短編。貧しい子供時代から見続けた怪獣の夢。
    現実が成功するにつれ、怪獣となった夢に転換する。ラストの意味深が好き。
    先日読んだ 能の邯鄲を思い出す。

    「孤独な怪獣」園子温
    もし、あのトラブルが表面化した後の作品だとしたら人格を疑う。
    アンソロジーが2015年刊行だから さすがにセクハラ流出前ですね。
    これを小説と読むか私小説と読むか。
    同意してるから良いのかな?
    私は、何やっても自由だと思うけど
    それを文藝とされたくはない。

    「東京デスワーム」小中千昭
    ものすごく昔、テレビのロードショーで
    ワームがそこらじゅうから溢れてくる映画を観たことがある。水道の蛇口からもどこからも。おそらく、私が観た事がある映画の中で最恐だと思う。この小説のように怪獣並みのワームならまだ良い。小ぶりなのがいっぱいが 怖い。
    で、もしかしたら蛭子様とかからのモチーフかなと思いました。

    「聖獣戦記 白い影」 井上伸一郎
    著者は初読。
    雑誌編集者で、2007年に角川書店代表取締役社長、のち角川グループホールディングス代表取締役専務という経歴がまず目を引く。
    しかも本作が小説執筆の初作品だというから驚く。

    時代設定は鎌倉時代、文永の役・弘安の役。
    いわゆる「神風」を、聖獣の存在として再解釈する構成がとても明快だ。
    怪獣(聖獣)というフィクションを用いながら、
    歴史の踏み込んでいく。
    そしてラストのまとめ方が、
    怪異譚としてだけでなく、時代小説としても少しドキッとする着地になっている。

    あとがきは東雅夫氏。
    発刊当時の怪獣映画事情が語られる中で、
    宮部みゆき『荒神』にも触れられていた。
    福島県内陸部を舞台にした元禄期の怪獣小説。
    民話・歴史・怪異が溶け合ったこの作品は、
    怪獣を愛する男性作家たちによる諸作品をも凌駕する名作だと思います。


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    2026年01月21日
  • 日本扇の謎

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    火村英生の国名シリーズ第11弾です。
    こちらの作品は2025年このミステリーがすごいの第3位でした。
    去年末に発表された2026年版じゃなくて、一昨年に発表されたものです。

    作中の作家有栖が作品を書くときタイトルが決まっているという話しで、担当さんから『日本扇の謎』というタイトルでお話しを書いてくれないか?と言われるところから始まります。

    日本扇についていろいろ資料をもらって考えたりしてるうちに、火村がフィールドワークにしている警察の捜査に、助手として参加することになり、それが『日本扇の謎』とタイトルをつけるような事件。
    有栖は火村のフィールドワークにもタイトルをつけているようです笑

    作中の有栖は火村のフィールドワークで見知った事は小説にしないと決めていて、でも今自分がそれを小説で読んでいて、なんか妙な気がします。

    内容は私的には前に読んだ46番目の密室の方が好きだったかなぁ。

    でもちょっと悲しくなるお話しでした。

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    2026年01月21日
  • 密室入門

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    ミステリー作家の有栖川有栖氏と建築家の安井俊夫氏が密室について語る本。
    次々と本を紹介してくれるので、読みたい本がたくさんできました。
    とりあえず次は斜め屋敷行こうかな。
    カーの三つの棺も読んだことないからそれも読みたいなぁ。

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    2026年01月20日
  • 乱鴉の島(新潮文庫)

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    ネタバレ

    地味な感じでしたね。とりあえず殺人が起きるまでが少し長すぎるしクローンやハッシーとか時事ネタに時間を取りすぎな感じでした。必要なのは分かるんですけどね。小説としては面白味に欠けてしまってるし、ミステリとしては長編では無く中編くらいで十分なのではって気がしてしまった。そして島に集まった人々の秘密も納得いかないというか・・・・。何よりも火村、アリスの掛け合いが少なかったのが残念(笑)

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    2026年01月20日
  • 濱地健三郎の奇かる事件簿

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    心霊探偵・濱地健三郎シリーズ第四作。

    7編が収録されているが、軽いタッチのものからハードなものまで様々。

    毎回濱地がどのように霊を祓うのか気になるが、なかなかそのシーンは読ませてくれない。
    だが少なくとも呪いや力技で行っているのではなさそうだ。
    助手で弟子の志摩ユリエがスキルを習得したいと願っても、伝授方法が分からないらしい。

    だが門外不出というよりは、相手と良く話して何を望んでいるのかを汲み取るのが一つの方法のようだ。だがそれも私がやって出来ることではなく、濱地が持っている能力や経験や知識や人柄や様々なものがあって出来ることなのだろう。

    今回もミステリーとしては軽め。
    怪異と絡めるのでこの程度がちょうと良い塩梅なのか。

    『ある崩壊』『少女たちを送る』『湯煙に浮かぶ背中』『怪奇にして危険な状態』が良かった。

    ユリエの霊能力がどんどん上がっている。
    だが油断しないように気を付けて。こういう時が一番危うい。

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    2026年01月19日
  • 海のある奈良に死す

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    奈良には土地勘がなく、地理や歴史にも疎いので苦戦した1冊になった。
    クローズドで狭ければ狭いほど好きなので、舞台がよく移動する点でも好みのタイプではなかったみたい。

    その地域の伝説や神話などを織り交ぜながら読む旅情ミステリとして、好きな人にはきっと楽しい一冊だと思う。

    〈国名シリーズ〉ではお馴染みの「あの人」の初登場回で、あの人にはこんな意外な過去があったんだと驚いた。

    作家アリスシリーズ4番目の作品。
    この作品は何となく自分には合わないだろうな…と予感はあったけど、ここまできたら〈作家アリスシリーズ〉を全作追いかけたくなったので読んだ。
    全30作あるので、自分に合わないものもあるのは当然で、それも含めてシリーズをすべて楽しみたい。
    未読はあと9作。ゆっくり大切に読もう。

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    2026年01月18日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ホラーアンソロジー。色々な怖さがありました。不思議な雰囲気があるもの。だんだんと恐怖が迫ってくるもの。恥ずかしながら「ホラー言えば幽霊や殺人鬼もの」と思っていたけど、もっともっと幅広いジャンルでした。

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    2026年01月18日
  • 猫が見ていた

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    錚々たる作家さんたちによる猫にまつわる物語の短編集。怖い話、心温まる話、悲しい話、色位ありましたが、私は加納朋子さんの作品が特に面白かったです。

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    2026年01月17日
  • 砂男

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    単行本未収録の火村シリーズと江村シリーズの両方の短編が読める。が、個人的にはノンシリーズの「ミステリ作家とその弟子」もよかった。

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    2026年01月12日
  • 神様の罠

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    改めて1冊の本の中でいろんな作家さんの文章を楽しめるのは面白い。それぞれの作家さんの特徴が出ていた。辻村深月さん、芦沢央さんのが個人的には好み。

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    2026年01月11日
  • インド倶楽部の謎

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    このシリーズの世界を楽しむ感じ。有栖の事件の名付けに対し、短編と長編の違いは何かという火村の突っ込みがあったけど、これは短編でも良さそうかも。

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    2026年01月10日
  • 猫が見ていた

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    タイトルのとおり、猫にまつわるアンソロジー。

    加納朋子先生の「三べんまわってニャンと鳴く」が特にお気に入りでした。希薄な人間関係を望むソシャゲにはまった男性のお話。
    心がぎゅっとなって少し泣いた。

    悲しみのなかにほのかな温かさのある柚月裕子先生の「泣く猫」も好きでした。

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    2026年01月05日
  • 火村英生に捧げる犯罪

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    『火村英生に捧げる犯罪』というタイトルと重厚感のある表紙から、これまでにない強烈な犯人との対決を期待して読み始めたけど、肩透かしを食らったような読後感だった。
    あとがきでも触れられてたけど、「探偵の名前をタイトルにする感覚」について、有栖川さんと読者の間にズレがあったみたい。

    携帯サイト掲載の短編が多く収録されているためか、全体的に軽めの印象。
    8編と収録数が多い。中編〜長編が好きなので、自分には短編だとどうしても良さが掴みにくいのかもしれない。
    物語の厚みが物足りなく感じてしまって今回はどの作品もあまり刺さらず、印象に残らなかった。

    少し前に読んだけど特に書きたいことが浮かばなくて、レビューが後回しになってしまった。
    Audibleにて

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    2026年01月04日
  • 火村英生に捧げる犯罪

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    名前を伏せて売るミステリブックを買って出会った一冊。有栖川有栖さんの作品は、興味はあったけど今まで読んだことがなかったので、どんな作風なのかワクワクしながら読みました。

    作中に有栖川有栖さん自身が登場人物として、ワトソンポジションにいて、ビックリしました。しかもコテコテの関西弁ですごくコミカルだなと思いました。

    本のタイトルになっている「火村英生に捧げる犯罪」が、冒頭の緊張感と結末のあっさりさに落差があって、読後感に少し物足りなさを感じましたが、あとがきで作者がこの作品の意図を語っていて、なるほど、そういう意図ならこの終わり方になるのも納得しました。作者の意図を読み切れない自分の読解力が低かったのだと思いました。

    短編集だから、テンポも良くサクサクと読み切る事ができました。今度は長編にも挑戦してみたいです。

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    2026年01月03日
  • 日本扇の謎

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    火村英生シリーズ。舞鶴市で見つかった記憶喪失の男が見つかるところから、物語は始まり、その男の周りで起きる複雑な事件、複雑な謎。これがスピード解決される様が、論理的で合理的。

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    2025年12月29日
  • 論理仕掛けの奇談 有栖川有栖解説集

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    文庫解説をまとめたもの。有栖川先生の推理小説愛と知識が込められていて、作品ごとの魅力を引き出している。
    読んだことのある作品だと尚更嬉しい。

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    2025年12月29日
  • 赤い月、廃駅の上に

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    どうやら酔っぱらった状態で読んではいけない作品だったようです。飲酒後の帰り道、電車の中で読んでいたつもりが、摩訶不思議な世界に引きずり込まれ、頁をめくりつつも訳がわからなくなっていました。酔っぱらっていたらどれを読んでもそうなるか(笑)。

    奇しくも私が乗車したのは地下鉄御堂筋線とその先の北大阪急行。読みながらまさにその駅を通って帰ったから、出てきた駅名だけははっきりと頭に残っています。

    そのほかの話も「三途の川を渡る列車の運転が荒かったら嫌やなぁ」などと思ったことだけは覚えていて、薄気味の悪い寝起き。途中下車はしない。

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    2025年12月25日
  • 鍵の掛かった男

    匿名

    購入済み

    主人公は作家。先輩作家の先生からある依頼があり、そこからミステリは始まる。他殺なのか自殺なのか。亡くなった男を調べてみると、悲しい事実があった。

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    2025年12月21日
  • 双頭の悪魔

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    このオチは分かりませんでした。

    読者への挑戦状が3度突きつけられる意欲作。

    僕はそもそも推理しながらミステリを読まないので、あまり熟考せず真相パートに入っちゃうんですよね。

    なので、エラリー・クイーンばりに、江上が明晰な推理を披露してもちょっと空中戦を観ている感じになると言うか…。僕は新本格作家さんはけっこう好きだけど、ここまで直球ストレートすぎるミステリだと逆にポカーンとしちゃうのかも。

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    2025年12月19日