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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 15編の物語に出てくる植物に焦点を当て、お話のストーリーを楽しむとともに、咲き誇る花やハーブの知識を得るのに最適な本! 中学生の高学年ぐらいから大人まで、眼で見て楽しめるよう編集し、イギリスの物語の世界を知るだけでなく、そこにある美しい自然や庭園、花の世界を共に味わう〈ちょっと変わった〉案内書。 ▶各作品の編集項目◀①あらすじ ②注目したいセリフと描写 ③関連コラム(花、ハーブ他) 目次 はじめに ■パート 1 ゆっくり読みたい物語 1 ピーターラビットのおはなし 2 秘密の花園 3 不思議の国のアリス 4 幻のスパイス売り 5 小川のほとりで(『のばらの村のものがたり』シリーズより) 6 トムは真夜中の庭で 7 グレイラビットのたんじょう会 8 さくら通りのメアリー・ポピンズ 9 プー横丁にたった家 10 床下の小人たち 11 あかつきのパン笛(『たのしい川べ』より) 12 時の旅人 ■パート2 短くてかわいいお話 1 小さいお嬢さまのバラ 2 うさぎのフローレンス はじめてのダンスパーティ 3 チューリップ畑 ■この本で扱った作品の作者紹介 ◉ビアトリクス・ポター ◉フランシス・ホジソン・バーネット◉ルイス・キャロル ◉アリソン・アトリー ◉ジル・バークレム ◉アン・フィリッパ・ピアス◉P・L・トラヴァース◉A・A・ミルン◉メアリー・ノートン◉ケネス・グレーアム ◉エリナー・ファージョン◉リス・ノートン ◉イギリスの昔話より ■注目したいイギリスのイラストレーター 1 シシリー・メアリー・パーカー 2 バーナデット・ワッツ 3 ケイト・グリーナウェイ ■あとがき/主な参考文献
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4.0「おまえは本を書け!」 師の円丈は言った。 著者・三遊亭はらしょうの師匠は新作落語の神様・三遊亭円丈。天才肌の円丈は気分の浮き沈みが激しく、怒ったり笑ったり、そしてすぐに忘れたり。機嫌が悪くて破門になったが、すぐに戻してくれた。そんなシショーが突然「本を書け!」と言った。入門して11年になるがそんなことを言われたのは初めて。落語や演劇の台本はこれまで書いた経験があるが本は別。シショーは続けて言った。「今まで『御乱心』とか、いろんなテーマで本を書いてきた。俺はこれからも書きたいことがある。本は書いたら残る」もし「御乱心」が出版されなかったら落語協会分裂騒動という出来事はとっくに忘れ去られていただろう。「はらしょう、本を書け。お前が死んでも残る」。この1年後シショーは亡くなった。あのときの言葉はシショーの遺言だと思うようになった。残したいことをテーマに本を書きたい。それが何なのかはすぐには見つからない。まずはネットに書いてみよう。2022年よりnote に短いエッセイを書き始めた。そんななか後輩の「元・三遊亭天歌」が自分の師匠をパワハラで訴え、落語界史上、前代未聞の裁判が始まった。師匠による暴言・暴行は酷く、はらしょうはかつて、天歌とは異なる別のシショーから理不尽な目に遭ったことを思い出した。しかしレベルが違う。だが大いにそれに共感したはらしょうは落語家パワハラ問題を note に書いた。それまでどんなエッセイを書いても「いいね」が3ぐらいしかつかなかったが初めて200以上の「いいね」。大いなる反響があった。理不尽が当たり前だと思っていた落語界。時代が変わった。変革期に生きている「今」を書かねばならない。「死んだあとも残したいことがようやくみつかった」。間違いなく本書は新たな時代の「師弟論」となるのだ。
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3.0高齢期に病気やケガで入院したり体が不自由になった時、あなたの住まいと暮らし方について、自分で選べる状況を準備していますか? 事前に何もしないと、「一人暮らしは無理」と医師が言えば、介護度によって老人ホームやグループホームを、子どもや親戚やケアマネが一方的に決める可能性が高いでしょう。それはあなたの望む生き方、暮らし方を応援するものではなく、関わる側の都合であてがわれる可能性が高いのです。高齢期の選択は、いのちの選択です。あなたの望む選択肢が尊重されるためには、どんなことを考え準備すればいいのか、自立と共生のコミュニティ作りを長年手がけてきた女性3人が具体的にアドバイスします! 目次 第1章 私たちは、思い込まされている――高齢期を暮らしやすくするために今日から準備できることとは 第2章 あなたは高齢期、どこで、どんな人と、どんなふうに暮らしますか? 第3章 私たちの実践と挑戦① ――那須まちづくり広場をつくる・参加型でつくる、歴史と理念 第4章 私たちの実践と挑戦②――地域をつくり、コミュニティをつくる 第5章 私たちの実践と挑戦③――医療、福祉、みとり
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-ごくふつうの中流家庭に生まれた僕は、「良い高校から良い大学、そして良い会社へ」という考えの中で生きていた。しかし、就活に失敗して「順調な」人生からは転落。毎日死ぬことばかり考え、約3年ひきこもった。のちに働くようになって実感したのは、「え、これでお金もらっちゃっていいの? これで時給1000円もらえるなら、ひきこもっていた時のあのつらさは、いったいなんだったんだ?」。就職したら「あがり」、ではない。ひきこもりとは、生き方の問い直しの作業ではないだろうか。日々を生き抜くのが少しだけ楽になったいま、その体験と心象風景をふりかえり、時にセキララに、時に明るく描く。家族との関係から恋愛まで、当事者が本音で語るエッセイ。 目次 序章 勇気を持って床屋に行こう 第1章 わたしってこんな人です 第2章 「人並み」へのあこがれ 第3章 家族や支えてくれる人たちへ 第4章 ひきこもりから働くということ 第5章 つながり 第6章 この社会への違和感 第7章 この経験を伝えるということ エピローグ どうして僕はひきこもったのだろう?
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3.6
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3.8裾さばきの歴史的変遷から、日本の若者を覆う同調圧力の謎を解く。 古来、Tシャツはずっと日本史の死角にあった。 日本の若者たちは、まわりの友達と同じようにTシャツの裾をさばかないと「みっともない」「ださい」と言われ、笑われてしまう世界に生きてきた。 しかし、未だかつてインとアウトの変遷や構造を説明する者はいなかった。 だから考えたいのだ。この呪いを解く方法を。 Tシャツの日本史を書くこと。 それは日本で発生した同調圧力の遍歴を書き留めることだ――
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4.01970年代から障害児のための学校を廃止しインクルーシブ教育へと方向転換したイタリア。その歴史的文脈を紀元前からイタールやセガン、そしてモンテッソーリまで概観し、理念と実践の発展・展開を「障害者の権利に関する条約」や教育方法論を踏まえて概説する。
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-マンガやゲーム、アイドル、鉄オタ、お祭りなどのフィールドワークはどうやるの? ――「どうしてそれに注目したのか」「具体的にどうやったのか」「調査で得たデータはどのようにまとめたか」「何を発見したか」などを例示した入門書。 ◎ ふだんからなじみのある対象を研究のテーマにしたいが、どうしたらよいのかわからないという方々に“フィールドワーク”を提案、推奨。 ◎ 著者が自分自身の調査体験に即しながら、フィールドワークの具体的な方法や直面した苦難を赤裸々に告白。 --- 【「序文」より抜粋】 各章の内容は、3つの側面を持つ。 ひとつは、社会調査の方法を具体的な調査のなかで、どのようなタイミングで、どのように使ったかを伝える調査手法の実例紹介の側面である。教育的な側面といってもいいだろう。 2つ目は、各書き手たちがどのように問題を設定し、どのように問題を解いていったかという“体験談”の側面である。各書き手がその時々でどのように感じ、考え、次を展開していったのか。そして、どのような結論にたどり着いたのか。一種の“謎解き”の物語を読むような感じで楽しんでもらえればと思う。これは“読み物”的な側面といっていいだろう。 と同時に、調査すること・社会学的に考えていくこと自体の“楽しさ”“面白さ”も伝わると思う。だから、最後の側面は、“調査の楽しさ”や“社会学的に考えることの面白さ”を伝える側面である。これは、本書を手に取ってくれたみなさんの“背中を押す”という効果を期待してのことである。“動機づけ”の側面といえる。 ---
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-【桜子先生の保育士シリーズは3冊マスターするだけで合格に導く→たくさん買いそろえなくてOK】 ★同時発売の問題集→令和6(2024)年後期試験からの出題形式一部変更(正答を複数選ぶ)対応の模擬試験を収録!★ ★すきま時間は桜子先生が提供するWebテスト「ぷりてぃテスト」で効率良く学習しよう!★ ●SNSで人気の桜子先生が合格をナビゲート!● 【下巻は福祉・教育系科目として、子ども家庭福祉、社会福祉、社会的養護、教育原理を収録】 本書は、講師歴15年で7万人以上の受講者実績を誇るトップ講師の桜子先生が執筆しています。 これまで多くの受講者を合格に導いてきた合格メソッドをこの1冊にまとめました。 直接講義を受けているかのような紙面構成で、初学者や独学者でも合格レベルの知識がわかりやすく着実に身につきます! ●合格に導く4大ポイント● 1 プロ講師が必修ポイントを公開 「これで合格できた」と受験者から高い評価を得ている対策サイト「桜子先生の保育士試験合格メソッド」のノウハウをベースに、必修ポイントを徹底解説しています。 2 合格レベルの知識を凝縮 保育士試験は合格率が20%前後の難しい試験です。これまで市販されているテキストは論点をカバーしきれておらず、なかなか合格できないという声がありました。そこで、本書は合格レベルの知識を惜しげもなく掲載することにこだわりました。 3 人気講義を誌面で再現 人気講義をテキスト上で再現するよう、桜子先生のコメントを多数配置しています。直接講義を受けている感覚で、スラスラ読み進めることができます。 4 豊富な問題で確実に実力アップ 各テーマごとの一問一答を豊富に掲載しています。そのため、知識の定着を着実に図ることができます。
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-【桜子先生の保育士シリーズは3冊マスターするだけで合格に導く→たくさん買いそろえなくてOK】 ★同時発売の問題集→令和6(2024)年後期試験からの出題形式一部変更(正答を複数選ぶ)対応の模擬試験を収録★ ★すきま時間は桜子先生が提供するWebテスト「ぷりてぃテスト」で効率良く学習しよう★ ●SNSで人気の桜子先生が合格をナビゲート!● 【上巻は保育系科目の保育原理、子どもの保健、保育の心理学、子どもの食と栄養、保育実習理論を収録】 本書は、講師歴15年で7万人以上の受講者実績を誇るトップ講師の桜子先生が執筆しています。 これまで多くの受講者を合格に導いてきた合格メソッドをこの1冊にまとめました。 直接講義を受けているかのような誌面構成で、初学者・独学者でも合格レベルの知識がわかりやすく着実に身につきます! ●合格に導く4大ポイント● 1 プロ講師の必修ポイントを公開 「これで合格できた」と受験者から高い評価を得ている受験対策サイト「桜子先生の保育士試験合格メソッド」のノウハウをベースに必修ポイントを徹底解説しています。 2 合格レベルの知識をカバー 保育士試験は合格率が20%前後の難しい試験です。これまで市販されているテキストは論点をカバーしきれておらず、なかなか合格できないという声がありました。そこで、本書は合格レベルの知識を惜しげもなく掲載することにこだわりました。 3 人気講義を誌面で再現 人気講義をテキスト上で再現するよう、桜子先生のコメントを多数配置しており、直接講義を受けている感覚で、スラスラ読み進めることができます。 4 豊富な問題で確実に実力アップ テーマごとに一問一答を豊富に掲載しています。そのため、知識の定着を着実に図ることができます。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ペピーノ、ルタバガ、セロリアック・・・珍しい野菜の育て方をこの1冊で! 『やさいの時間』人気連載を単行本化! ペピーノ、ルタバガ、セロリアック・・・珍しい野菜の育て方をこの1冊で! 新鮮なアーティチョーク、生のザーサイ 育てた人にしかわからない感動がある! あまりスーパーに並ばないレアな野菜「レアべジ」を育ててみませんか?ペピーノやセロリアックなど、今注目のレアべジ30種類以上の栽培法を、その野菜の特徴やおすすめの食べ方と一緒に解説。さらに、18種類の野菜については、そのレアべジを実際に育てるプロ農家を取材。日々挑戦する、貴重なプロの技を、豊富な写真を添えてご紹介します。 『やさいの時間』編集部が行った、15年以上の栽培写真撮影&3年間にわたる農家取材を、この1冊にギュッと凝縮!レアべジの日本での露地栽培をまとめた貴重な情報で、あなたの菜園をもっと豊かに 【内容】 ●レアべジの世界へようこそ! ●実を食べるレアべジ 食用ホオズキ/ペピーノ/青パパイヤ/ヒヨコマメ/シカクマメ/レンズマメ/バターナッツ/赤毛瓜/赤オクラ/UFO型ズッキーニ ●花や蕾を食べるレアべジ アーティチョーク/エディブルフラワー/サフラン/茎カリフラワー/プンタレッラ/ロマネスコ/チーマ・ディ・ラーパ ●茎や葉を食べるレアべジ カーボロネロ/アイスプラント/マーシュ/ルバーブ/ラディッキオ/セロリアック/フローレンスフェンネル/ザーサイ/コールラビ/茎レタス/コブタカナ ●根を食べるレアべジ ルタバガ/パースニップ/ヤーコン/ホースラデッシュ/サルシフィー/アピオス/チョロギ/黒ダイコン ●栽培のヒント
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-※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、2025年2月に実施された、「第110回薬剤師国家試験」の全問題を収録し、その正解と詳細な解説を加えたものです。薬剤師を目指す学生諸氏が本書を効率的に活用し、国家試験の全体像をとらえることができるよう、工夫をこらして編集しています。「110回 国家試験問題 正解・出題内容一覧」では、全問題を国家試験出題基準(ガイドライン)に従って分類し、出題された問題の具体的内容を示しています。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●エクセル仕事でよくある課題がすぐさま解決! ●必修の基本操作から最新のAI機能まで完全マスター! ●1冊でまるわかり!「これどうやるの?」を300ページに凝縮 本書は、市販No.1パソコン誌「日経PC21」が25年以上にわたり蓄積してきた、仕事に役立つExcelの実務ノウハウを凝縮した1冊です。ビジネスの現場で遭遇する「Excelでこんなことはできないか?」という疑問や悩みを解決する方法、テクニックをシーン別に多数集めました。本書を参照してやり方をまねすれば、それまで丸1日かかっていた仕事が数分で終わり、諦めていた計算やデータ処理も見事に実現できるはずです。 目次をたどって「やりたいこと」を探すこともできますし、「逆引き索引」を使って利用シーンや目標から探すこともできます。皆さまの業務効率化、仕事の質の向上のために、ぜひ本書を役立てください。 ※本書は2022年発行の書籍「逆引き!Excel実務ワザ大全」に、最新版のExcelで利用できる新機能の紹介を追加した「増補新版」です。 <本書で解説する実務ワザの例> ・1から100までの連番を一発で自動入力 ・数値に「cm」や「円」などの単位を付けたまま計算 ・未入力のセルに自動で色を付ける ・顧客名簿を地域別や年代別に分類して集計 ・売上ランキング上位に自動で色を付ける ・「翌月10日」を自動計算、休日なら「翌営業日」に ・予定表やシフト表の土日祝日に自動で色を付ける ・全角⇔半角、大文字⇔小文字を一括変換 ・8桁の数値を「日付データ」に変換する ・AIで表を集計&グラフ化!絞り込みや強調表示も全自動 ほか
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-その勝利は実力か? それとも幸運か? xG(ゴール期待値)から読み解く現代サッカー サッカーの試合は偶然に左右される。しかし、xG(ゴール期待値)を使えば、試合の本質が見えてくる。本書では、プロチームの戦術やスカウティングの場面でxGがどのように活用されているかを解説し、サッカーの見方を根本から変えていく。 サッカーは「果てしのないゲーム」であり、ディテールや文脈を完全に理解するのは誰にもできない。選手や監督といえども、競技を極めることは不可能だ。私たちにできるのは医師がX線を使って患者を診断するように、統計分析を通してできるだけ真実に近づく努力だけである。xGを主役に据えた本書が、真実をより深く探る視点を提供できれば幸いだ。 「自分たちのチームは本当はどれほど強いのか?」「ゴールはいかにして生まれるのか?」「どのシュートに最も価値があるのか?」。xG時代の幕開けは、私たちが何世代にもわたって抱えてきた疑問を解く手がかりを与えてくれると同時に、新たな問題も提起する。「決定力なるものは本当に存在するのか?」「試合の状況はいかに戦術に影響を及ぼすのか?」「クラブはデータ主導の手法と、伝統的なアプローチの間で、どう折り合いをつけるべきなのか?」 これらの疑問に答えるために、本書はデータ分析から戦術策定、意思決定に至る相互作用も論じる。サッカーの試合に勝利をもたらす化学反応は、いかなる成分が融合して起きるのだろうか。 ――「序文」より 【目次】 CONTENTS 第1章 サッカークラブの新たな運営モデル 第2章 グラウンド 第3章 テレビ局 第4章 データ分析会社 第5章 役員室 第6章 監督室 第7章 強化部門 第8章 戦術ボード 第9章 チャンスを最大化するポジション 第10章 コーナーフラッグ 第11章 ゴールネットを揺らせ 第12章 高度な分析ツール 第13章 ドレッシングルーム 第14章 さらに加速するデータ分析革命
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-人生、流されて生きても、なんとかなるんだよ。 いよいよ、AV界のラスボス登場。「全裸監督」で初期の村西とおるを支える役のモデル、そのサバイバルのすべてを語る! 「こうして私たちは戦い、燃えて生き、辿り着きました」(村西とおる) 構成:本橋信宏(「全裸監督」原作者) 選択肢のない人生だった。将来の夢とか、なりたい職業とか、憧れとか、いくつも道がある人生は恵まれている。だが食っていくことに精いっぱいで、夢を語る余裕もない、そんな私のような人間も少なからずいるのだ。そして、私がたどり着いたのはAVという世界だった。私は草野博美(村西とおる)という出所したばかりの男とタッグを組んだ。彼は黒木香主演『SMぽいの好き』で、“AVの帝王”になった。だがのちに彼はダイヤモンド映像を立ち上げ、袂を分かつことになる。村西監督が去ったクリスタル映像は、明日をも知れぬ運命だったが、窮地を救ってくれたのは飯島愛というヒロインだった。ほとんどのAVメーカー代表が消えたなか、私はいまだにクリスタル映像代表を務めている。時代の証言者が次々と消えたいま、残された私が選択肢のなかった人生を活字に残しておくのも無駄ではないだろう。(「序章」より) 【目次】 序章 選択肢のない人生 第1章 1984秋 第2章 それでも生きていく 第3章 捨て身の抗議 第4章 カリスマの名づけ親 第5章 AVバブル 第6章 決別 第7章 Tバックの女王 第8章 ビルの帝王 終章 絆
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-愛か、破滅か――。 世界を魅了したロマンタジー、待望の邦訳化! 運命に翻弄されるふたりの恋と、宮廷を揺るがす陰謀の渦。 すべてを懸けた闘いがここに始まる。 【あらすじ】 〈七つの大罪〉をつかさどる王子たちが潜むとひそかに囁かれる街、ウェイヴァリー・グリーン。 魔法の存在が噂され、呪われた物体に関われば破滅するとも言われるこの街で、 有名女性画家カミラは過去に描いた贋作を盾に脅されていた。 そんなある日、彼女のもとを訪れたのは、謎めいた美貌の男性エンヴィ。 彼はカミラに、呪われた物体のうちでももっとも危険とされる「呪われし玉座」の絵を依頼する。 カミラは依頼を断り、この危険な香りのする彼に惹かれまいとするのだが…。 エンヴィは魔界で崩壊寸前の宮廷を救うべく、過酷なゲームに身を投じていた。 やがてふたりは、魔界と人間界の運命を揺るがす危険な陰謀へと巻き込まれていく――。
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-「祝祭日」は歴史や社会を映し出す鏡である。 祝祭日は、人々の年間の生活サイクルに組みこまれた身近な存在である。何を祝うために設けられ、どのような経緯で始まり、どのような変遷をとげてきたのか。それぞれの祝祭日には歴史があり、それを知ることは、その国の歴史や社会を理解する重要な手がかりとなろう。カナダの場合、全国レベルの祝祭日もあれば、州や地域独自の祝祭日もあり、それらのなかには、移民・先住民・宗教に関するものも少なくない。これらの祝祭日は、英仏の植民地時代を経て大英帝国から自立した歴史、米国とは似て非なる展開をとげてきた歴史、あるいは多民族・多文化社会の歴史などを反映しており、まさにカナダの歴史を映し出す鏡といってよい。本書は、カナダの祝祭日の起源や変遷を通して見えてくる、この国の歴史や社会を詳らかにするものである。 目次 第一部 全国的な祝祭日 第1章 西欧・キリスト教の伝統 【New Year’s Day,Good Friday,Easter Monday Christmas,Boxing Day】 第2章 母なるヴィクトリア【Victoria Day】 第3章 カナダの誕生日【Canada Day】 第4章 労働者の休日は、夏の終わり【Labour Day】 第5章 先住民との共生をめざして【National Day for Truth and Reconciliation】 第6章 アメリカとはちがう感謝の日【Thanksgiving Day】 第7章 戦没者の追悼【Remembrance Day】 第二部 州(地域)独自の祝祭日 第1章 フランス系カナダの特別な日【National Patriots’Day,Quebec’s National Day】 第2章 もう1 つのフランス系カナダでの祝祭日【National Acadian Day】 第3章 マイノリティ復権の日【Louis Riel Day,Civic Holiday(ノヴァスコシア州)】 第4章 最東端での特別な祝い 【St.Patrick’s Day,St.George’s Day,June Holiday,Memorial Day,Orangemen’s Day,Armistice Day】
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-日系アメリカ人作家ヨシコ・ウチダの人生に大きな影響を与えた「強制収容」体験。1941年12月7日、日本のハワイ真珠湾攻撃による日米戦争勃発と共に、アメリカは「敵性外国人」の名の下に、日系アメリカ人を住居から退去させ、強制収容した。この市民権の剥奪と強制収監の経験を、ウチダに限らず多くの作家が、そのマイノリティへの抑圧、人種差別憎悪について作品で描いていっている。民主主義国家の汚点として意識されながらも、現在まで、アメリカ社会にある有色人種への差別や少数派への差別意識は無くなってはいない。かつての日米経済摩擦、9.11事件、そして今トランプ大統領が叫ぶ「アメリカ第1主義」にも通底する排除・差別意識に対し、本書は、児童向け、大人向けでは異なる描き方をしてはいても、それらへの眼差しを向け続けたウチダ文学と、同じく「強制収容」体験を描いた同時代作品との比較再評価を行い、強制収容体験のウチダ文学における意味を追求している。 目次 はじめに 第Ⅰ部 強制収容体験とウチダ作品の世界 第一章 『ぶんぶく茶釜とその他日本の昔話』── 強制収容との関連で読む 第二章 『タカオと祖父の刀』と『間にはさまれたミヤ』 ──冷戦期の日系人の同化志向との関連で読む 第三章の一 『トパーズへの旅』と『故郷に帰る』 ──多文化主義児童文学のオーセンティシティの観点から読む 第三章の二 『トパーズへの旅』と『故郷へ帰る』──ウチダの執筆の意図を考える 第三章 リンコ三部作『夢は翼をつけて』『リンコの逆転ホームラン』 『最高のハッピーエンド』──リドレス運動との関連で読む 第四章 『写真花嫁』──抑圧の観点から強制収容までの日系の歴史を読む 第Ⅱ部 ウチダの意思を受け継ぐ21 世紀の強制収容物語 第一章 ジュリー・オオツカの『天皇が神だったころ』と シンシア・カドハタ『草花とよばれた少女』 ──砂漠表象を「パイオニア」言説から読む 第二章 サミラ・アーマドの『強制収容』──イスラム教徒排除への抵抗 第三章 カービイ・ラーソンの『ダッシュ』と ロイス・セパバーンの『マンザナの風にのせて』 ──多文化主義児童文学のオーセンティシティの観点から読む あとがき 引用参照文献 索引
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大好評「知の世界遺産」シリーズ第4弾! 歴史と文化に関する大学の研究者たち30名による共同研究。どのように「生」のかたちで成果を伝えられるかを念頭におき論考を執筆。研究室を飛び出した学者たちが博物館・美術館をめぐり、「過去」と「現在」との関係を描いて、「未来」を見据え読者との対話を試みる。 目次 パート1/世界と北米の接続 「黒人奴隷解放のウィルバーハウス(ハル,UK)/イギリスとアメリカの関係」 「Greenland National Museum/グリーンランドの世界」 「ガリバルディ-メウッチ博物館(NY)/イタリアの英雄とアメリカ」 「フランスの新世界博物館( ラ・ロシェル)/フランスでの新世界の魅惑」 「ノーマン・カズンズ記念碑(広島)/核廃絶運動と広島」 「アメリカ華人博物館(NY)/チャイナタウンの会館」 パート2/北米の社会と文化 「ムター博物館(フィラデルフィア)/アメリカの医療」 「南カリフォルニア図書館/労働運動」 「ゲートウェイ・アーチ国立公園・西部開拓博物館/西部開拓」 「アボリション博物館/アメリカの奴隷制廃止運動」 「ジャドソン・メモリアル・チャーチ(NY )/ LGBTの絵画」 「アカデミー映画博物館(ロサンゼルス)/ハリウッド映画」 パート3/北米の人種・民族、ジェンダー、階級 「ヴ―ドゥー博物館(ニューオリンズ)/ヴ―ドゥー文化」 「ストーンウォール国定史跡(NY)/ゲイ解放運動」 「インディアン・プエブロセンター/インディアン」 「テネメント博物館/貧困」 「ラ・プラサ博物館/ヒスパニック」 「Martin Guitar Museum Baez /ジョーン・バエズ」 パート4/社会改革と伝道 「フリヘエ宮殿ならびにグリーンウェル・ストアと記念碑(ハワイ島コナ)/ハワイのキリスト教受容」 「フラ・ミュージアム(いわき市)/フラの受容」 「ミクロネシア/太平洋上のキリスト教受容」 「ニューヨーク児童援助協会/孤児列車」 「石の教会/内村鑑三記念堂(軽井沢)/無教会主義」 「カリフォルニアミッション/フランチェスコ会のミッション」 パート5/新しい地に生きる日系人の軌跡 「フレスノ野球の記念碑/日系人野球」 「American Writers Museum(シカゴ)/女性作家」 「バンクーバー日本語学校ならびに日系人会館(バンクーバー)/カナダの日系人」 「後藤/日系人後藤勝」 「ホイットフィールド=万次郎友好記念館/万次郎」 「天野剛至スティーブストン博物館/カナダ缶詰工場などの街」
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 DifyはオープンソースのAIアプリケーション開発プラットフォームで、直感的なインターフェースを使って、簡単にAIアプリケーションを構築できます。「Chapter1 Difyとは」で、初めてDifyに触れる方のために、「どんなツールなのか」、「どんなアプリを開発できるのか」を紹介した上で、実際に開発を始めるための具体的な準備について解説しています。そして、「Chapter2 チャットボットを作ってみよう」以降では、「チャットボット」、「テキスト生成」、「エージェント」、「チャットフロー」、「ワークフロー」というDifyで開発できる5種類のアプリの作成法を詳しく解説しています。また、本書ではクラウド版Difyの使い方を解説していますが、オンプレミス版(ローカル版)を利用したいという方のために、「Chapter8 Difyをローカル環境で動かす」でWindows 11の環境でDockerをインストールして、Difyを設定する方法を説明しています。
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-本書はポーの作品をめぐる批評集である。三部立て構成となっており、1つの章で1つの作品をとりあげ、厳密に読み解いてゆく。それぞれの章では異なった作品を扱うが、各部ごとに連関したテーマを含む。第1部は「ゴシック・ホラーの喪とメランコリー」。ポーのゴシック的な詩や小説における「横たわる」ことのモチーフに焦点を絞り、それが有する現世主義に対する「脱中心性」を読み解く。第2部は「SFの時空間」。ポーのSF的な冒険小説を取り上げ、そこにおける時空間や身体の超越の問題について批評し、「いま・ここ・わたし」を起点とする人間中心主義的思考を「脱中心化する想像力」を抽出することを試みた。第3部は「起源のミステリーとミステリーの起源」。一見すれば推理仕立ての小説にみえるポーの作品が、本当に謎解きを本質としたものなのか?その疑問から仮面の下にひそむモチーフに注目し、「脱中心性」をあきらかにする。そして補足補完すべく3つのエセーを付し、ポーの短篇小説を翻訳する。それは、ポー文学の脱中心性を知る上で、格好のものとなるのが小説だからである。 目次 序章 なぜ「脱中心」なのか 第1部 ゴシック・ホラーの喪とメランコリー 第1章 死者と横たわること――「大鴉」をめぐって 第2章 横たわることの詩学――「アッシャー家の崩壊」の謎をとく エセー(1)「夜の訪問者」 第2部 サイエンス・フィクションの時空間 第3章 空気の隠喩――「ハンス・プファールの比類なき冒険」探索 第4章 自我なき海への郷愁 ――「アーサー・ゴードン・ピムの冒険」SF・脱中心 エセー(2)萩尾望マンガの脱中心性 第3部 起源のミステリーとミステリーの起源 第5章 太陽の指針――「黄金虫」と「スタイラス」の図像学 第6章 脱中心の詩学――「モルグ街の殺人」における遊戯の規則 エセー(3)動物好きに捧ぐ 付録 翻訳「楕円形の肖像」「週に三度の日曜日」 「ウイサヒコンの朝」「本能と理性」
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-自然、人間、本当の豊かさとは?「現在の都市文明には限界が感じられる…喜びは金では買えない。自然のなかで暮らし、愛情や友情や隣人愛に包まれ、よく食べ、よく飲み、よく遊ぶことが必要である…現代文明が等閑に付してきたもの…そのことを考え直そうというような心境にさせるような着想が、ジオノ文学には満ちあふれている」(「天性の小説家 ジャン・ジオノ」(彩流社、2014))。本書は、ジオノ作品をこれまで10冊以上翻訳してきた山本氏により描かれた、その物語の魅力を広く紹介しようとする作品論集である。翻訳してきたジオノ文学作品の巻末に付してきた解説を、すでに出版からかなりの時間が経っているため、それぞれの解説文をより的確な表現となるよう練上げ、さらに多角的に、作品相互を論じることで、ジオノ文学に近づけるようにした。何といってもジオノの作品の中では『木を植えた男』が最も知られているので、まずは『木を植えた男』についての文章を冒頭に置き、次いで反響がよかった『青い目のジャン』を2番目に並べることにした。最後は『喜びは永遠に残る』についての文章にしたいため、3番目には、その『喜びは永遠に残る』と密接な関わりを持っている『本当の豊かさ』を配置し、そして、さらには個人的に大いに気に入っている謎に満ちた画家の物語『逃亡者』を4番目に登場させることとした。著者は、今後の読者からの評価次第であるとはいうものの、このジオノ論の第2集、第3集の刊行に向けた準備も始めている。 目次 『木を植えた男』――森林は水を生み出し人々を招き寄せる 『青い目のジャン』――子供の成長の記録 『本当の豊かさ』――鄙びた田舎に潜んでいる豊かさ 『逃亡者』――謎に包まれた画家の生涯 『喜びは永遠に残る』――それは、途方もなく美しい夜だった
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-1999年に独立を問う住民投票をおこない、その直後に起こったインドネシア軍による大量虐殺という大事件をなんとか持ちこたえ、2002年に独立した新生国家・東ティモールの最新事情を報告。20~40代の新世代のフィールドワーカー(NGO関係者・研究者)をメインに据えた共同研究。農と暮らし、伝統経済、儀礼、文化復興、もめごとと調停、地域言語、ナショナリズム、人の移動、歴史教育、国際協力、市場経済、難民、平和構築、フェアトレード…現代に、こんなにも面白い国があったとは!おどろきと発見の1冊! 【編者】 福武慎太郎=上智大学総合グローバル学部教授。文化人類学、東南アジア地域研究。 現地には正式独立前の2000年以降、ほぼ毎年通いつづけている。 【執筆者】 麻場美利亜(東京外国語大学大学院/文化人類学 第5章)、 阿部健一(地球研/環境人間学 第2章・第10章)、 伊藤淳子(NPO パルシック共同代表/ フェアトレード・ジェンダー 第9章)、 井上浩子(大東文化大学/国際関係論 第11章)、 上田達(摂南大学/文化人類学 第4章)、 浦善孝(聖イグナチオ学院教諭/カトリック・イエズス会司祭 第8章)、 奥田若菜(神田外語大学/文化人類学、ブラジル地域研究 第1章)、 上砂考廣(ケンブリッジ大学大学院 / 政治学 第12章)、 須藤玲(東京大学大学院/教育学 第7章)、 土屋喜生(京都大学/歴史学 第15章)、 宮澤尚里(早稲田大学/国際協力・環境 第13章)、 宮澤哲(国連/慣習法、土地問題 第6章)、 森田良成(桃山学院大学/文化人類学、インドネシア研究 第3章)、 マリアノ・フェレイラ(ラオ・ハムトゥク/ NGO 職員 第14章) 目次 序章 ワニと十字架の国を歩く Ⅰ部 アジアの果ての新しい景色 第1章 言語の複数性がつくりだす東ティモールらしさ 第2章 アジアの果ての島に生きる 第3章 国境の新しい景色 Ⅱ部 復興する文化、創造される文化 第4章 「青年の十字架」に見る東ティモール社会 第5章 精霊崇拝から見る死者と生者の関わり (コラム)ドルとスイギュウ 第6章 法のなかの結婚、文化のなかの結婚 Ⅲ部 教育と開発の現場から 第7章 言語は誰のものか (コラム)バハサを話せます 第8章 聖イグナチオ学院中学校高等学校 第9章 希望は若者たち 第10章 国づくりと人づくりエゴ・レモスの挑戦 Ⅳ部 歴史のなかのネイションと政治 第11章 現代東ティモールのナショナリズムと国家制度の運用 (コラム)女性のエンパワメントとジェンダー秩序の変容 第12章 二つの植民地経験と二つのナショナリズム 第13章 友人の物語から東ティモールをみる 第14章 ティモール・レステの真の解放に向けて 第15章 ナショナル・ヒストリーをこえて
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-「破壊への情熱は創造への情熱である」(バクーニン) 本書は、戦後、絶対悪として批判対象とされ、今なお、終身刑状態で思想の牢獄に幽閉されたままであるといっていい「ファシズム」について、それが何だったのか、歴史の重層性を踏まえて考察しようとしたものである。著者はこれまでエルンスト・ユンガーを通じてファシズムや現代の問題を追究してきた。そのことやユンガーの名は本書でも随所に登場するが、今回、主にとりあげているのは、日本における純正なファシズムとされる中野正剛と東方会、アジア主義としての内田良平と黒龍会、日本浪曼派と同時代に生きた蓮田善明とその感情的子弟ともいうべき三島由紀夫から、戦後の日本の新左翼、連合赤軍、アナキスト、右翼民族派などであり、極左から極右まで多岐にわたる。いずれも、既存の教科書的な理解や無難な見方とは異なる捉え方をしており、そのため同意される方と反発される方に分かれるかもしれないが、いずれにせよ、よくあるような問題の再確認や通説的納得ではなく、思考を再起動する刺激になればと考えている。久しく待たれた前書に三本の論攷を加え新版として刊行する。 目次 (1)中野正剛と東方会 (2)内田良平と黒龍会 (3)世界革命としての八紘一宇 (4)1968年の戦争と可能性 (5)連合赤軍の倫理とその時代 (6)蓮田善明・三島由紀夫と現在の系譜 (7)21世紀の革命戦争 (8)革命は電撃的に到来する (9)右も左も革命戦線異状なし (10)歴史の塹壕の中で
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3.5「科学+偶然」だけで説明するには 世の中は“不合理”すぎる。 フランスで25万部突破のベストセラー教養書! 宇宙学・物理学・生物学・聖書・歴史・哲学… 最新の証拠をもとに 「世界を動かすもの」の正体をとことん深掘り。 「科学」と「宗教」の とてつもなく面白い考察&対話へようこそ! ・アインシュタイン、ガリレオ、ダーウィン… 「科学的発見vs.宗教」の意外な歴史 ・なぜ世界の偉大な科学者たちは、それでも神を信じているのか? ・「100年分のノーベル賞受賞者研究」で見えてきたもの ・宇宙の始まり=ビッグ・バン。その「前」には何があった? ・ナチスやソ連による宇宙学者たちへの弾圧が意味することとは ・「生命の誕生」を再現しようとした科学者がぶつかった壁 ・「人を殺してはいけない理由」を、説明できますか? ・聖書が、「世界一のベストセラー」となった背景は? ・「イエス・キリスト」とは何者なのか? ・ユダヤ人やイスラエルはなぜ、特別視されている? 読めば「世界の見え方」が変わる。 不安定で雑然とした国際社会の「なぜ?」をひもとくヒントになる。 学校でもニュースでも教えてくれない「本物の教養」を身につけよう。
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-ASLE-Japan/文学・環境学会 設立30周年記念出版 自然と環境を人文学の観点から照射する論考を収載 環境人文学の蓄積と現在地を提示する 目次 ◉はじめに──エコクリティシズムの「森」へようこそ【浜本隆三/甲南大学准教授】 ◉序章(鼎談)──環境文学研究のこの10年【小谷一明(新潟県立大学教授)×喜納育江(琉球大学教授)×結城正美(青山学院大学教授)】 第一部 環境理論の先へ ◉人新世文学のオルタナティブ──梨木香歩『ピスタチオ』における緑のエージェンシーと気候変動のサバイバル【芳賀浩一(城西国際大学教授】 ◉〈クィア・エコロジー〉〈トランスエコロジー〉の系譜学【森田系太郎(立教大学大学院兼任講師】 ◉空飛ぶサカナ──『ダーウィンの悪夢』とイメージの転移【塚田幸光(関西学院大学・大学院教授】 ◉「大デンマーク」幻想の解体と「幸福の国」への出発──ヘンリク・ポントピダン『幸福のピア』におけるユラン半島地方の開発【奥山裕介(摂南大学非常勤講師】 ◉映画『リリーのすべて』にみるトランスジェンダーの身体と自然表象【岩瀬由佳/東洋大学教授】 ◉映画『キラー・オブ・シープ』における日常としての屠畜場──1960~70年代のロサンゼルス・ワッツ地区を背景に【江口真規/筑波大学助教】 ◉隠喩としての猫を棄てる──動物愛護管理にまつわる構造的暴力と作家の倫理的選択【波戸岡景太/法政大学教授】 第二部 新しい共生を探して ◉(対談)文学と環境のはざまで【小谷一明×野田研一(立教大学名誉教授)】 ◉私とタスマニア──ピーター・コンラッドに関する考察【黒﨑真由美/関東学院大学教授】 ◉院生組織活動の歴史【伊東弘樹(早稲田大学大学院博士課程)・江川あゆみ(早稲田大学大学院博士課程)・笠間悠貴(明治大学非常勤講師)】 ◉アイヌ文学のニュー・アニミズム【松﨑慎也/群馬県立女子大学教授】 ◉ロバート・ハスとW・S・マーウィン──環境詩学による考察【高橋綾子/兵庫県立大学教授】 ◉つながる日加の水俣病──『ミナマタ』とアイリーン・美緒子・スミスの貢献【岸野英美/近畿大学准教授】 ◉柄谷行人の倫理と震災後文学【和氣久明/米国空軍士官学校助教授】 第三部 ネイチャーライティングの向こう側 ◉『テンペスト』の海をめぐって──見えない海、曖昧な人間【高橋実紗子/聖心女子大学専任講師】 ◉石牟礼道子と音──自伝『葭の渚』が語るサウンドスケープ【中村優子/順天堂大学、中央大学非常勤講師】 ◉石牟礼道子『十六夜橋』の自然と記憶【山田悠介/大東文化大学講師】 ◉ハイチ文学と環境──マリ・ヴュー・ショヴェ『愛、怒り、狂気』を中心に【齊藤みどり/都留文科大学教授】 ◉テリー・テンペスト・ウィリアムス『大地の時間』における見つめ返す風景──惑星を想像するネイチャーライティング【清水美貴/青山学院大学大学院博士後期課程】 ◉マーガレット・アトウッド『洪水の年』にみる言語の物質性と循環【巖谷 薫/早稲田大学大学院博士課程、日本工業大学非常勤講師】 ◉宮沢賢治と牛──モナドロジーから読むその宇宙【大田垣裕子/兵庫県立大学名誉教授】 ◉清潔さの暴力──フランク・ノリスの『ヴァンドーヴァーと野獣』におけるにおい【菅井大地/愛知学院大学准教授】 ◉終章 環境的不服従の未来【辻 和彦/近畿大学教授】 ◉おわりに【青田麻未/群馬県立女子大学専任講師】
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-2019年、英国ルーベリー国際文学賞最終候補作、並びにカナダの公立3大学図書館の「貴重文献及び特別蒐集品」部門所蔵作品。 「影」として日本に帰国しなければならなかった長田栄造。これは歴史の荒波に翻弄されながらも家族を思慕し一途に生きた一日本人の物語であり、第二次世界大戦中の日系カナダ人強制収容という不当な 歴史的事実を背景に、主人公の心理的葛藤を活写した小説である。 「本書は同情心を呼び起こす男の物語で、緊張感もあり、主人公の境遇は心に強く訴え、また道徳的に複雑である」(ルーベリ国際文学賞選評(英国)同賞の2019年度最終候補作)、 「感動的で説得力のある最終章に向けて盛り上がる小説」(ソーニア・アーンツェン、トロント大学東アジア研究学部名誉教授)、 「強制収容所を生き抜いた日系カナダ人の物語を生き生きと描いた、重要で示唆に富む歴史小説」(イアン・ベアード、ウィスコンシン大学マディソン校地理学教授)、 「戦争がもたらす心の痛み、日系カナダ人の忍耐力、勇気、不屈性を描いた小説」 (ルーシイ・バーミンガム、日本外国特派員協会元会長)、 「主人公の人生を共に生きているかのように思わせる見事な描写で、百点満点の小説」 (レイチェル・バスティン・ブロッガー)、 「著者は胸に迫る語り口で、読者を孤独と強じんさ、そして犠牲的精神の物語に没入させる」 (レベッカ・コーポランド、ワシントン大学セントルイス校日本文学教授)、 「ソルジェニーツィンの『イワン・デニーソヴィチの一日』と本書は共に強制収容を扱っているが、この物語は血の絆と心の絆を描いた感動的な小説」 (オリヴィエ・フロリオ、映画音楽作曲家)、 「ドラマチックな驚きを与え、心理的洞察、鮮やかな描写に富んだ小説」 (スティーブン・ラージ、前ケンブリッジ大学アジア中東学部日本近現代史教授)、 「心が痛み、感動させる小説」 (コーディ・ ポールトン博士、京都アメリカ大学コンソーシアム所長)、 「戦時中を生きた日系カナダ人の体験、及び日本に帰国した人々が受けた扱いについての物語」 (パトリシア・ ロイ、ビクトリア大学カナダ歴史学名誉教授)。
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-「ネイション(国民)」とは誰か? いつから存在するのか? ナショナリズムの起源という難題に挑む。 三王国戦争(1638~1651年)と国王の処刑という、統治をめぐる危機の時代に、誰が〈ネイション〉と名指され、〈ネイション〉の名の下に呼びかけられていたのか?イングランド・スコットランドの同時代の史料から、身分制議会への参加権を持たない民衆層をも動員しようとする新たな政治様式の広がりを明らかにし、そこで語られた〈ネイション〉概念の両義性を分析。論争が続くナショナリズム起源論に対して、「近代の産物か否か」という二項対立を超えて、新たな光を当てる試み。 目次 第一章 ナショナリズムの「始まり」? 第二章 ネイションという言葉 第三章 分析視角・先行研究・史的背景 第四章 国民契約の形成と主教戦争 第五章 軍事介入期のネイション概念 第六章 サミュエル・ラザフォードにおけるネイション概念 第七章 国王処刑前後のネイション概念 第八章 第一次内戦期ニューズブックにおけるネイション概念 第九章 急進派系ニューズブックにおけるネイション概念 第一〇章 国王処刑期王党派ニューズブックのネイション概念 第一一章 オリヴァー・クロムウェルにおけるネイションとコモンウェルス 終章 近代以前のネイション概念の近代性?
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-本書は、幕末の不平等条約によって開港された港湾である条約港において、来日欧米人の間で流布した俗言「日本は、花に香り、鳥に歌、男に道義心、女に貞節のない国である」に注目し、日本女性および日本人についてのステレオタイプを拡散させたこの流言飛語の由来、そして、この俗言に内包されている欧米人の日本観の顕在化と言える「ゲイシャ」イメージの意味を考察している。これらに費やされた言説を史的に辿るにあたっては、根拠のない俗言を生み出すことになった史資料を収集検証し、客観的に「資料に語らせる」という実証的な方法を用いることとした。また「ゲイシャ」イメージの考察においては、その拡散の過程が視覚化されている図版や写真を用い、欧米人の視線を気にしながら西洋に倣い近代化を図った明治日本において、このイメージが、いかに欧米人の日本観と日本人の自国意識の相克を浮き彫りにするものであったかを明らかにした。しかしながら、史的事実の確認を辿る歴史学の方法に厳密に拘ることはせず、この俗言のような独断と偏見を含んだ、恣意的ともいえる言説や出来事について、しっかりと検証を行うことにした。それは「そのような噂や流言飛語が存在した」という事実からも、その文化総体の成立背景がより良く認められると考えたからである。一般には、こうした論を立てて行く場合、自らの使命としてキリスト教による文明化を第一に考えるヨーロッパ中心主義や帝国主義、植民地主義、そしてイングリッシュネス、ジャポニスムなどの様々な思潮との関連を考察する社会学的な視点が不可欠ではあるものの、この分野にはあえて深入りせず、開港交渉の記録、欧米使節団や外交官の報告書、日本の海外使節団や万国博覧会関係者の記録、新聞や雑誌などの定期刊行物の記事、世界漫遊家たちの残した日本見聞記、小説や演劇台本等、様々な分野における関連資料を渉猟することで、本書を民衆文化論として成り立たせるよう、より総体的にこうした事象を論じることにした。【図版多数収載】
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「デフォゲの向こう側」を知っているか 動的経路制御の仕組みを徹底解説 今や、家庭内のLAN(Local Area Network)、企業のネットワーク、大学のキャンパスネットワークなど、様々なネットワークがインターネットにつながっている。これらのネットワークはインターネット接続事業者(ISP)と接続し、基本的なルーティング設定をするだけで世界中と通信できる。では、ISPのネットワーク、そしてそのさらに先は一体どうなっているのか――。 自ネットワークの出口に設定する「デフォゲ」の向こう側で行われているのは、「動的経路制御」だ。インターネットの安全・安心な運用に欠かせない、冗長性・可用性を実現するための必須技術である。この技術が不可欠なら、それを理解して運用するネットワークエンジニアもまた不可欠。ところが動的経路制御の技術は企業など組織内の一部担当者間で継承されているだけで、そのような組織に属さないエンジニアは学習のための情報や機会さえ得られない。 本書では、ネットワークの基礎から動的経路制御の仕組みまで図を多用して丁寧に解説する。動的経路制御を学習したい人、ISPのネットワークがどのように設計・運用されているのかを知りたい人、そしてインターネット全体がどのように構成されているのかを知りたい人など、必携の1冊である。
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3.0〈リベラル〉に反旗を翻す白人たち―― 何が〈中欧〉の人々を憎悪に走らせているのか? 2014年に「非リベラルな民主主義」を高らかに宣言したハンガリーのオルバーン首相。その理念は米国のトランプやロシアのプーチンとも共鳴し、強権的政治が世界に広がりつつある。中欧は反リベラル現象の震源地なのか? 中欧出身の文化人類学者が、民主主義の危機の背景にある「白人」間の人種差別(レイシズム)を解き明かす衝撃作。朝日新聞、日経新聞など各紙で書評! 「いろいろなことが中欧ではひどい状態になっているし、西欧のほうがよい状態だということは僕も認める。でも僕が本当に言いたいのは、西欧のほうが「それほど」よいとは言えないということ。そしてもし、中欧のほうがよくないとしたら、それは西欧にも責任の一端があるということだ。」(「まえがき」より) 目次 まえがき あるカナダ系「中欧人」の告白 序章 人種、非自由主義、中欧 第一章 こうして東欧人はあまり白人でなくなった 第二章 こうして中欧人は東欧人になった 第三章 こうして中欧人は何度も中欧人になった 第四章 中欧――「半分だけの真実」と事実 第五章 最後の白人男性――白無垢な中欧 第六章 「東欧人は恥を知らないのか? 」 ――中欧における反ユダヤ主義、レイシズム、同性愛嫌悪 第七章 拒絶された模倣 ――西欧はなぜ中欧に東欧のままでいてほしいのか 第八章 「我々は植民地にはならない!」 第九章 スラヴィア・プラハ対グラスゴー・レンジャーズ ――あるサッカーの試合を教訓に 終章 移民がやって来るとき 訳者解説――文化人類学者がみた中欧の政治
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ベトナムにおける「アメリカの戦争犯罪」調査に大きな役割を果たした陸井三郎の軌跡を今、見つめ直す! 陸井三郎(1918-2000)は、ベトナム戦争期に行われた、「アメリカの戦争犯罪」を調査する活動に長く中心人物として関わり、各国の運動を結びつけるその活躍は「フィクサー」と称された。ベトナム戦争犯罪調査の活動は、ベトナム戦争がアメリカの侵略戦争であり、ジェノサイドの性格を帯びていることを明らかにしたのである。 2025年はベトナム戦争終結から50年。半世紀を経た今も、ロシア・ウクライナ戦争、イスラエルのガザ侵攻など「終わりなき戦争」が続く。現在、陸井の人物像とその軌跡を知ることは歴史的視点からの洞察の大切さを伝え、私たちに大きな示唆を与えてくれる。 目次 第一部 ベトナム戦争犯罪調査、 ベトナム国際反戦運動と陸井三郎 一 ラッセル法廷、ベトナム戦争犯罪調査委員会と 陸井三郎の役割…藤本 博 二 同時代のベトナム戦争論――ベトナム戦争犯罪調査を とおしてベトナム戦争を考える…陸井三郎 第二部 陸井三郎とはどのような人物だったのか 一 陸井三郎の生き方と人物像――第一部と第二部二 (『陸井三郎先生に聞く』)を理解するために…河内信幸 二 『陸井三郎先生に聞く』(一九九二年三月) 三 陸井三郎 略年譜…河内信幸作成 参考文献 参考資料 「陸井三郎関係資料群」(立命館大学国際平和ミュージアム所蔵) 主要目録一覧 あとがき 略語一覧 事項索引 人名索引 他
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ■AWS直伝の生成AIアプリ実装法がわかる! ~LLMの基礎からRAG、AIエージェントまで ■「基礎をしっかり理解」と「ハンズオンで実践力が身につく」を両立! ■本書で学べること ・ Amazon Bedrockを理解して、RAGやマルチエージェントのシステムを構築できる ・ プロンプトエンジニアリングを理解して、継続的に改善できる ・ セキュリティやコストを意識した、持続可能なシステムを設計できる ・ ユーザーにとって価値のある生成AIアプリケーションを企画できる ■本書の対象読者 ・ アプリケーション開発者:生成AIを活用したアプリケーションを開発したいエンジニア ・ ソリューションアーキテクト:生成AIシステムの設計・構築を担当するエンジニア ・ プロダクトマネージャー:生成AIを活用した新サービスを企画・推進する人 ・ データサイエンティスト/MLエンジニア:生成AIを実システムにセキュアに組み込みたい人
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-ジョージ・エリオットのリアリズムの進展と作者自身の道徳観の成熟の関係を探る。ジョージ・エリオットは道徳の基礎にシンパシー(共感)を置き、彼女のリアリズムの目的は、読者の登場人物への理解とシンパシーを高めて「人類の団結」を図ることであった。本書は「リアリズム」を、「登場人物の心理や外部事実の合理的で詳細な記述があること」と「物語中の出来事の蓋然性が高いこと」という基本的要件で捉える。そして物語中のシンパシーに乏しい人間の描き方のリアリズムの進展に焦点を当て、その背後にある作者自身のシンパシーの対象が拡大していることを読み取る。作品のリアリズムの進展は作品から見て取ることができ、また作者のシンパシーの対象の広がりはシンパシーに乏しい人間の描写に顕著に表れるからである。エリオット作品のリアリズムを通時的に論じる場合、初期作品はリアリズムに沿っているが中期作品以降は「道徳的寓話」であると見なすのが、エリオット存命の時代から20世紀半ばまでの定説であった。1948年に発表されたF・R・リーヴィス『偉大なる伝統』以降は、エリオットの後期作品が19世紀イギリスのリアリズム小説の傑作と見なされるようになった。しかし作品に登場するシンパシーに乏しい人物は、相変わらず個人もしくは社会にとって一律に有害であると考えられ、彼らの被害者的心理や、個人もしくは社会に対する影響の吟味はなされなかった。本書は従来の見方とは異なり、シンパシーに乏しい人物が、家族や社会にとって有害で追放されるか改悛させられねばならない存在から、後期作品においてシンパシーに乏しいままで家族をより大きな絶望から救うという肯定的価値をもつ存在へ、あるいはその被害者的心理も描かれる存在へと変化しているというリアリズムの進展をテキストの「描写」および「物語の時代背景」から検証する。このことは同時に、作者のシンパシーの対象の拡大を示している。 目次 第1章 エリオットの小説のリアリズム 第2章 エリオットの道徳観とシンパシーとリアリズム ──「ジャネットの悔悟」の比喩表現を例として 第3章 語り手の心の鏡に映らないヘティ ──『アダム・ビード』のリアリズム再考 第4章 洪水の結末とシンパセティックなトム ──『フロス河畔の水車場』におけるリアリズムの進展 第5章 シンパシーとシンパシーの欠如の交差 ──『ミドルマーチ』における道徳観の成熟とリアリズムの進展 第6章 『ダニエル・デロンダ』におけるモダニズム的手法の採用 ──人間の根本的善性への信頼の揺らぎ
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-米文学史は植民地時代を含め、アメリカ例外主義と絡み合い、それに立ち向かってきた。アメリカ例外主義とは、米国は神に選ばれた自由と民主主義を標榜する大洋に挟まれた例外的な近代国家であり、世界の民主化を主導する義務がある、という考え方である。それはプロテスタントの教義によって強化され、国家の根幹をなし、黙示録的な終末を演じることで米国を帝国化してきた。マサチューセッツ植民地の形成から独立戦争、メキシコ戦争、そして南北戦争と世界の終末を思わせるレトリックで政治家や説教師、ジャーナリストらが差し迫った危機を語り、国民の団結を呼びかけてきた。20世紀以降も二つの大戦に、大恐慌、ベトナム戦争、そして9・11の攻撃、イラク戦争など大きな危機に遭遇する度に、民主主義の伝播、善悪の戦い、対テロの戦いなど、多くの言説が用いられ国民を方向づけていた。現代においてこの終末論的想像力は、第三次世界大戦という用語により世界に拡散され、プロバガンダとして大いに利用され、世界的パンデミックの不安と恐怖までもが後押しする形で、国民は将来の見通しを立てることができないような強迫的な寄る辺なさに苛まれることになってしまっている。トランプ政権において露わになることとなったアメリカ例外主義への反発からは、自国優先の政策に舵を切ることを望む人々も多く出てきている。そして、トランプの支持基盤であった極右集団QAnonは、トランプを世界の終末を阻止するためにやって来た救世主として扱っているのである。今を生きる我々が、この事態、現実を、乗り越える手立てを見出すことは容易ではない。本書は、米国が体験してきた不安や恐怖、それらを克服する過程を、作家たちがいかに描いてきたかを読み解き、そうした危機的状況やそれに乗じた終末論的プロパガンダ、それと絡み合うアメリカ例外主義の展開と分裂を視野に入れ、文学作品が、いかなる意義を生成してきたのかを読み取ろうと試みるものである。 目次 寄稿「アメリカ大統領と終末論的想像力」(巽孝之・慶應義塾NY 学院長) 「〈風景〉とマニフェスト・デスティニー」(成田雅彦・専修大学教授) 「わたしたちはどう生きるか―エマソンの『自己信頼』におけるヴァルネラビリティの倫理」(生田和也・長崎県立大学准教授) 「独身女性が書く家事手引書―キャサリン・ビーチャーのベストセラー改訂版」(秋好礼子・福岡大学准教授) 「反時代的考察者としてのヘンリー・アダムズ」(砂川典子・北海道教育大学准教授) 「絶滅という思想―十九世紀アメリカにおける環境終末論」(高橋勤・九州大学名誉教授) 「『大理石の牧神』における絵画と身体」(川下剛・京都産業大学講師) 「『ハックルベリー・フィンの冒険』とその批評的冒険にみる(非)ヘーゲル的精神の冒険」(吉津京平・北九州市立大学非常勤講師) 「『船乗りビリー・バッド』における黙示録的運命」(竹内勝徳・鹿児島大学教授) 「ポストアポカリプス的想像力とデモクラシーの「未来」」(渡邉克昭・名古屋外国語大学教授) 「彼らの夢は実現したのか——トウェインとフィッツジェラルドに見る夢の迷走」(江頭理江・福岡教育大学教授) 「『怒りの葡萄』の終末描写に見るスタインベックのアメリカ像」(前田譲治・北九州市立大学教授) 「「丘の上の町」は安住の地か」(綱智子・佐賀大学・久留米大学 非常勤講師) 「「終わり」のない旅―スティーヴン・キングのダーク・タワーの先に」(宮内妃奈・福岡女学院大学教授)
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-幕引きを強いる構造的暴力を、地べたから可視化する試み————日野行介氏(調査報道記者)推薦 事故から11年。人間が引き起こした災害は戦後最大の「国内避難民」を生み、人々の生活に深い分断と苦悩をもたらし続けている。圧倒的暴力を前に我々は希望を見出すことができるのか。国内外の人類学者らが当事者とともに、隠蔽された社会構造を読み解く。
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-プラネタ賞受賞のスペイン・亡命作家の幻の名作が甦る! フラメンコに象徴される『情熱的実体』の解明に奔走する女子大生……レヴィ=ストロースを始め文化人類学の時代の風を受け、迷信、呪術、生活習慣などに大きな関心が向いた時代に、アメリカの女子大生ナンシーがスペインのセビーリャに留学したとの設定で、アメリカの娘からすれば、スペイン社会は「ジプシーの世界(情熱的実体)」そのものであるとするナンシーの博士論文を巡って、人や社会、歴史が縦横無尽に疾走する様がユーモアあふれる筆致で描かれる、スペイン社会のもう一つの世界“ロマ社会”を表現しきった長編ロマン! 目次 第1部 アンダルシアがナンシーを発見する 手紙 I ナンシー、セビーリャを発見する 手紙 Ⅱ ナンシー、ジプシー世界に入る 手紙 III ナンシーと映画館の冒険 手紙 IV ナンシーのハイキングとカフェの集会 手紙 V ナンシーならびにしゃべる鹿 手紙 VI ナンシーと金色スズメ蜂 手紙 VII 中庭、ライバルそして魔法の井戸 手紙 VIII ナンシーと花 手紙 IX ガスーレスでの通夜 手紙 X ガスーレスでの顛末 第2部 ナンシーの博士論文『ジプシーの世界』 I 方向指定の座標 II ニューヨークからの手紙とバルデペーニャのジプシー III バル1・2・3にて IV 移り気なナンシーとブッダ V アカデミックでドラマチックなナンシー VI 歴史的考察 VII ジプシーの弁証法ならびに《ホッカノ・バロ》 VIII いくつかの適切な代理人 IX ブレリアス、ファルッカ、グラナディーナス X ソレアとトリアーナのジプシー XI 《毒》、ボレロとログローニョの書肆 XII カルセレラと彷徨える魂 XIII サエタ XIV 笑いと戦慄の幕間 XV 《大悪霊》、ベルセブブと隻眼達 XVI カントゥエソがガンディーについて意見を言う
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-人はなぜ陰謀論に心を奪われるのか―― 近衛文麿が戦中、「共産主義陰謀説」に 傾倒していった過程を詳細に追う! 1945年、近衛文麿が天皇に上奏した文章は、第二次世界大戦の終戦を進言するとともに「陸軍の一部が共産主義化しており、日本を戦争に導き混乱に乗じて共産主義革命を起こそうとしている」とした驚くべきものだった。近衛は、日本の戦争を「共産主義者の陰謀」という物語によって説明しようとしたのである。21世紀になっても変わらず「陰謀論」は繰り返されている。有事において、陰謀説とは完全な因果関係によって世界を捉えようとする、ある意味で合理的ともいえる世界なのである。――2016年の初版を大幅に改訂し、現代の「陰謀説」についての論考を加えた新版! 目次 序 章 第一章 共産主義陰謀説のルーツ満州 第二章 新体制運動と「アカ」批判 第三章 企画院事件と尾崎・ゾルゲ事件 第四章 ソ連情報と反共主義の拡大 第五章 近衛文麿と陸軍赤化説 第六章 東條内閣打倒と陸軍赤化説 第七章 「近衛上奏文」 第八章 陸軍による赤化説批判 終 章 共産主義陰謀史観の再考 あとがき 関連年表 人名索引
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 写楽を謎の絵師として祭り上げてきたアカデミズムの研究者には歓迎されない内容だが、これまでの写楽研究の前提だった多くの過誤を資料をもとに徹底批判。独逸人ユリウス・クルトによる『写楽』刊行から約百年を経て、ようやく写楽の実像が白日の下に。 目次 【第1章】写楽作品検証試論 【第2章】クルト前史試論 【第3章】ユリウス・クルトの『写楽』と日本の写楽研究 【第4章】蔦屋重三郎の一考察 【第5章】浮世絵類考系写本に残る写楽の記録 【第6章】東洲斎写楽の素性 【第7章】写楽探索 【第8章】東洲斎写楽考証
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-世界を魅了したロマンタジー、待望の邦訳化! 〈七つの大罪〉を司る美貌の王子×才能あふれる女性画家―― 愛か、死か。魔界と人間界のはざまで、 すべてを懸けた過酷なサバイバルゲームが始まる! Goodreads Choice Awards 2023「ロマンタジー」部門選出作品 〈七つの大罪〉をつかさどる王子たちが潜むと噂される、霧深き街ウェイヴァリー・グリーン。そこでは闇取引が横行し、魔力をもつ品や呪われた品々が息づいている。 この街に暮らす人間たちは、説明のつかないできごとをいくつも目にしながらも、その真相には気づかずにいる。だが、その裏では人間界で知られる由もない、危険な遊戯――命を懸けたゲーム――がひそかにくり広げられていた。 この街に暮らす人間のひとり、有名女性画家カミラは過去に描いた贋作を盾に脅迫され、生きるすべを探していた。そんな彼女の前に現れたのは、妖しくも美しい男性エンヴィ。 その出会いは偶然か、それとも運命か――。 交わるはずのなかったふたりの視線が重なったとき、魔界と人間界の均衡が狂い始める。 抗えぬ欲望と宿命が交錯する、ダークでドラマティックなロマンタジーの幕開け!
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ブルガリアといえばヨーグルトを思い浮かべる人が多いが、かつてブルガリア人は「バルカンの日本人」と言われたほど日本人と気質が似ているという。今年は、ブルガリアと公式関係開始(1909年)から115年、外交関係樹立(1939年)からも85年、第二次世界大戦末期に中断された外交関係の回復(1959年)からは 65年に当たる三つの節目の周年に当たる。本書は、知られざる遠く離れたバルカン半島の錯綜する地域の国との深い繋がりの交流史を描いた初めての書である! 目次 日本の皆さまへ 第1章 交流開始前史から── 19世紀後半~20世紀初頭 第2章 外交関係樹立に向けて── 1920年代と30年代 第3章 第二次世界大戦中の外交と人びとの運命──1939年~1944年 第4章 「鉄のカーテン」による分断から新たな始まりへ──1945年~59年 第5章 冷戦時における政治的プラグマティズムと互恵協力と文化交流──1959年~1989年
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4.7「小説家になろう」歴史ジャンル年間一位(2016年度)の大作が遂に書籍化! 近江(滋賀)を舞台に弱小領主が戦国の世を駆け上がる! 書き下ろし外伝×2本収録! 【あらすじ】 一五五〇年。足利将軍家が三好家に追放され、室町幕府の崩壊が始まった歴史的な年。 近江にある小領地・朽木にわずか二歳にして当主へ就任した少年がいた。 その名は朽木基綱【竹若丸】。実は歴史好きな現代日本人の生まれ変わり。 天下布武に想いを馳せる彼の前には、財政難、人材不足、狡猾な他領の計略など数々の試練が襲いかかる。 だが、歴史を知る基綱は屈しない。圧倒的な知識と交渉術、豪胆さを武器に乱世を駆け抜けていくのだった。 史実に埋もれた、稀代の軍略家が日本史を塗り替える! 信長、秀吉、家康の三英傑を救った唯一人の戦国武将・朽木基綱の生涯を、大胆に描く大河ドラマ誕生! 著者について ●著:イスラーフィール 千葉県在住 本作がデビュー作となります。 趣味は読書。歴史、SF、スペースオペラ等が好きです。 今は執筆活動に夢中ですがプロット無しのストーリーテラーです。 自分の紡ぐストーリーを楽しんでもらえれば幸いです。 現在ダイエット中。目指せマイナス三キロ。
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4.7耀王シゲンの呪いを緩和するため、隣国・延より派遣されることとなった呪術師ソラ。前世の呪いの影響で百歳を超えているはずのシゲンだが、その姿は驚くほど若々しく美しかった。六十年前に呪術を禁じた耀では解呪の術も失われ、シゲンの体からは呪いが溢れ出しそうになっていた。意識を失ったシゲンの解呪をしようとソラが触れた途端、人肌を恋うようにシゲンが手を伸ばしてきて…? 人を呪ったことのない呪術師と愛されない呪いをかけられた孤独な王の、運命の恋が幕を開ける。壮大なファンタジー・ロマンス!!
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1.05年付き合った彼氏と婚約破棄をした観月葵は、都会から祖母が暮らす神白村に引っ越し、「そらいろ食堂」を開く。 人との関わりが苦手ながらも、いつか自分の食堂を持つのが葵のひそかな夢だった。 食堂の看板鳥・看板犬は、食いしん坊なアヒルのピー君と、おっとりマイペースな雑種犬のハチ。 ピー君とハチをきっかけに訪れるのは、家族関係に悩む大学生、村でちょっぴり有名な変わり者、はたまた妖怪の姿もあって――。 自然とみんなが集まる「そらいろ食堂」で、葵もまた、亡き母の過去と想いに向き合っていく。 のんびりと流れる村の住人との特別な時間を、できたてごはんとともに召し上がれ。
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-「そなたの婚姻が決まった」 レヴァーゼ王国・第六王女ウエンディは、姉の身代わりで『野蛮』と揶揄される国へ人質のように嫁がされることになった。 生まれてから15年間、存在ごと忘れ去っていたくせに? 放置しておきながら、『呪われた子(無能の駒)』扱い? だから前世の記憶があるウエンディは憤り、決めた――祖国をぶっ潰すと。 「これが復讐とは――誰も気づかないでしょうね」 無能王女を演じ、登場人物すべてを驚愕させる復讐譚、開幕! 分冊版第1弾。 ※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。
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-伯爵令嬢に転生したわたしリリアン。せっかく転生したのにスキルもなければ婚約破棄され傷物に!? このままじゃいけないと伯爵家の将来のため婿殿を探していると……理不尽な理由で王女が貧弱な侯爵令息を婚約破棄? じゃあわたしの婿にします! すると「俺は貴方を守る盾となります」心を開いた令息が想像以上のハイスぺに成長し懐いてきて!? 分冊版第1弾。 ※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。
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-大国カザックの美しく聡明な王太子フェルドリックから小国ハイドランドに舞い込んだ突然の縁談。それは美貌の姉姫ではなく、政務に長けた地味な妹姫ソフィーナへの話だった。甘いプロポーズに喜ぶソフィーナだが、「着飾らせる必要もない都合がよい姫だ」と話す王太子と鉢合わせてしまう。幼い頃から密かに想いを寄せていた王太子の正体は、計算高く意地悪な猫かぶり! そうして最悪な始まりで迎えた政略結婚生活。だけど、王太子にもソフィーナへの隠された特別な想いがあって!? 【登場人物】 ◆ソフィーナ ハイドランド王国第二王女。政務に通じている聡明な姫ながら地味な容姿がコンプレックス。 ◆フェルドリック カザック王国王太子。誰をも魅了する美青年だが、内面は辛辣。実はとある葛藤を抱えている。 分冊版第1弾。 ※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。
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5.0100年に1度の周期で瘴気嵐に襲われる国の聖女召喚に巻き込まれてしまったカイト。目覚めたらすぐ隣で「聖女様だ!」「救世主だ!」と大盛り上がりしているのを見て、状況を察したカイトはすぐに逃亡する。多分自分は聖女のオマケで召喚に巻き込まれた役立たずの転移者で、きっとすぐに冷遇されるのだと。途中優しい見回り騎士に見付かって、孤児院に連れて行かれたものの水が合わず、初めに声をかけてくれた見回り騎士が召喚騒動に巻き込まれて職を失い旅に出るというのを聞いて、成り行きで冒険者になる。けれど、なぜか知らないはずの魔法が使えたり、様々なピンチをチートな魔力で乗り越えられて…? 分冊版第1弾。 ※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。
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-辺境領主エルランドと14歳で結婚させられた王家の末姫リザ。 しかし式の翌日「必ず迎えに来る」と言い残し、夫は領地に去ってしまう。 迎えのないまま5年。 再び命じられた政略結婚から少年の姿で逃亡したリザを救ったのは、5年ぶりに会うエルランドだった。 彼の目的が自分との離縁だと聞いたリザは、正体を明かさず夫からも逃げ出そうとして――。 「全ては言いなりにはならない」 政略に翻弄される、すれ違い夫婦の出した答えとは? 分冊版第1弾。 ※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。
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3.3このスマホ、絶対に見てはいけない――。文庫より小さい「スマホ本」でまったく新しい恐怖体験!! 大学生の一色和馬は「就職に有利になる」と聞いて「やばいバイト」に手を出す。これで稼げれば彼女との同棲もうまくいく…… そんな気軽さで始めたバイトだったが、あれ、どういうことだ? 自分のスマホに、不可解な「何か」が起きている。 黒い服の女は誰? 体中に目がある怪物? 都市伝説「ドウメキの街」ってなんだ!? えっ、あれ、死体が!? 医療ミステリーのヒットメーカーによるモキュメンタリー・ホラー『閲覧厳禁 猟奇殺人犯の精神鑑定報告書』(9月18日発売)と対をなす、まったく新しい恐怖体験! 文庫より小さい「スマホ本」ホラー!! ※本書は電子化にあたり底本に基づき作成いたしましたが、一部仕様が異なります。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
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3.0アルヴエスタ王国には、国民公認の〝犬猿の仲〟である獣人族の第一王子カディオと人族の公爵令嬢シェスティがいた。 顔を合わせれば喧嘩ばかりの二人の関係は、シェスティが15歳で隣国へ留学したことで終わりを告げたと思われた。 三年後、シェスティは、「シェスティを見ないと王子の動悸・息切れが治まらないから来てくれ」という不可解な理由で帰国を要請される。 再会したカディオは、見違えるほど立派になっていたが、その態度はどこかぎこちない。 そんな様子を見たシェスティは、彼が自分を嫌っているという長年の誤解を解けずにいた。 対してカディオは、募らせた想いを上手く伝えられず、こじらせる一方。 そんな中、迎えた建国祭でカディオはシェスティに近づく男を威嚇しまくり――。 不器用な狼王子の純情にとかされる、じれきゅん極甘ラブストーリー。
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4.4「貴女はとても評判が悪い。義妹のシンデレラに嫉妬して彼女を虐げているという噂があるが、本当か?」 初対面の資産家エリクから不躾な質問をぶつけられた私――ペトラ。ここは童話「シンデレラ」の世界。私はシンデレラの義姉であり転生者。優しい義姉でいたつもりが、ニートまっしぐらな干物女のシンデレラを清く正しく更生させていく過程で、いつしか私は「意地悪な義姉」と囁かれるようになっていた。エリクの誤解はすぐに解けたものの、なぜか彼は私に興味を持ち始める。そしてある事件をきっかけに、私を自邸へと招く。「すぐに帰すと言ったのは嘘だ。俺には貴女しかいない、結婚してくれ!」ほんの少し前までは、汚いものでも見るような目で私を見ていたはずのエリク。それが今では熱い眼差しを向けてくる。おまけに、断りきれなかった私を彼はベッドに押し倒し、既成事実を作ろうとする始末! 脇役として平穏な余生を送るはずの私が、主役になる日が来るなんて――⁉
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4.4組織犯罪対策課いわゆるマル暴の刑事、三宅大輔と、その情報源である大滝組のインテリヤクザ、田辺恂二。ただの利害関係から始まり長年にわたって肉体関係を続けてきた二人だが、ついに田辺が大滝組を離れることによって本当の恋人同士となった。そんな彼らの愛の軌跡をたどる小さなエピソードの数々――。恋人になって初めてのクリスマス。大輔の希望で田辺のマンションで過ごすことにした二人。残業を早めに切り上げた大輔は、帰り際に同僚からあるものを渡され…。(「ベルベット・クリスマス」)多忙で半月も会えなかった大輔から「明日休みがもらえたから飲みに行こう」とメッセージが…。その日は二月十四日。思わずにやける田辺だったが…。(「クルージング・ナイト」)友人夫婦から強引に誘われ海水浴に出かけた大輔だが、行ってみたらそれは合コンで…。仕方なく女の子と入った海の家にいたのは…田辺!?(「ビーチサイド・ベッドサイド」)オフの大輔と田辺。唯一無二でビターハッピーなラブ満載・短編集第一弾!
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4.2胸焼け必至!両片想い男女の甘々ラブコメ! 「佐藤さんは高嶺の花で誰に対しても塩対応。でも、意外と隙だらけだって俺だけが知ってる。写真を撮るのが下手。そのくせドヤ顔しがち。そして、へにゃっと笑う顔がすごく可愛い」 「押尾君は誰に対しても優しい。でも、意外といじわるなところもあるって私だけが知ってる。SNSを使うのが上手。オシャレなカフェの店員さん。そして、悪戯っぽく笑う顔にすごくドキドキする」 ――これは内緒だけど、俺(私)はそんな彼女(彼)のことが好きだ。 初々しくて、もどかしい二人の初恋の物語。 尊さ&糖度120%! 両片思いな甘々青春ラブコメ! ※「ガ報」付き! ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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4.7「倒れた母のためには金がいる。だから王宮に出仕してくれ!」ある日、そう父に言われた伯爵令嬢のミュリエルは、断固拒否した。なにせ彼女は、人づきあいが苦手で本ばかりを読んでいる引きこもり。王宮で働くなんてムリ!と思っていたけれど、父が提案したのは図書館司書。そこでなら働けるかもしれないと、早速ミュリエルは面接に向かうが――。どうして、色気ダダ漏れなサイラス団長が面接官なの? それに、いつの間に聖獣のお世話をする「聖獣番」に採用されたんですか!? 引きこもり令嬢と聖獣騎士団長の聖獣ラブコメディ! ※電子版はショートストーリー『鍵つきの引き出しの奥にある、例のアレ』付。
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4.0黒い子供達が現れる“聞き耳”という呪いを検証していたブロガーで配信者の“杏”が失踪した。SNSに「子供が」というひと言を残して。他人の呪いを自分へと移し替えて代わりに“羽織る”ことを生業とする夏目天寿のもとに、成島優子という配信者がやってきた。彼女は杏の友人で、自分も子供を見てしまったので呪いを解いてほしいと言うが、その言動は不信感と猜疑心にあふれた攻撃的なものだった。最終的には依頼を引き受けた天寿だったが、なぜか羽織ることに失敗してしまう。成島優子の呪いは消えていなかった。第8回ジャンプホラー小説大賞銀賞受賞作!
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-時は大正十一年、五月。かつて闇に紛れて暮らしていた妖怪が人の世にも広く周知されて久しい。人の世に迎合し、人と並び立とうとする妖怪がいる反面、大昔と変わらず人を餌と認識し、襲う妖怪も後を絶たない。祖父と暮らす鬼籠野いろはは、名門女学校の生徒とは別のもうひとつの顔があった。帝都を騒がせる妖怪を捕縛する組織“勝烏”の一員なのだ。相棒である人狼ロウと仕事の報告に本部を訪れると、老舗仏具店店主の屋敷で起きている怪異を解決するよう命じられた。しかし店主の満倉倫史はいろはを頭ごなしに怒鳴りつけ、怪異の詳細を説明してくれない。息子の享史も様子がおかしくて・・・? 期待の新鋭が贈る、大正あやかし退魔帖!
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4.0千葉県九十九里浜の海辺にある海鮮食堂「かもめ亭」は、今日も地元で愛されながら営業中。広い海の景色を眺めながら食べる絶品料理が、“おいしい”であなたの悩みを元気づけます! 訪れるのは、女子高生からシニア世代まで、どこか「周りから取り残されたような思い」を抱える老若男女のお客さんたち。いつも明るい店員の菊川さんにも、実はこの店で働く事情があって・・・? 忙しい毎日から一歩離れて日常を見つめ直し、海の幸があなたをおいしく元気づける、6つの再生ドラマ!
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-【電子版巻末には伊藤詩都先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】 水曜日に出逢うアクアリウムでの至福の時間。 珈琲店を営む店主が飼っているパグの秘密。 無邪気なレトリバーたちが引き合わせる恋の物語。 しゃべるカピバラとの、のんびりでちょっぴり自由な暮らし。 「カワイイ動物たちが大活躍!もふもふ小説コンテスト」短編部門受賞作! 犬、猫はもちろん魚やカピバラまで登場する、どうぶつの愛くるしさをふんだんに盛り込んだ至高のアンソロジー。 大人気作・『おまわりさんと招き猫』、『彼女は食べて除霊する』の書き下ろし短編も収録!
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-薬種問屋の第六夫人という縁談から逃れるため億葉寺に就職した莉々。だが億葉寺は冥府に繋がっており、この世をさまよう死者“遊鬼”が集まっていた。偶然にも遊鬼を冥府に送ることに成功した莉々は、住職の志偉とともに遊鬼絡みの事件に巻き込まれていくのだが、行く先々でなぜか夫婦と誤解され? 莉々のことを大切にしてくれる愛妻家になるよと、やたらすすめられ? そんななか、莉々は冥府の住人とある契約を結んでしまう・・・・・・。祓いませんが、解決します! 迷える死者を冥界に誘う「おくりびと」ファンタジー!
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5.0クラスメイトの修羅場に偶然居合わせた僕、尾上雄介。 浮気を隠していたクズ彼氏に傷付く七瀬ひよりさんを放っておけず、思わず声をかけた。 「体を許してあげれば良かったのかな…」 そう落ち込む彼女を励まして、吹っ切れたような笑顔を見せてくれたあの日をきっかけに、僕と彼女の交流が始まった。 「……いいよ。あたし、雄介くんと幸せになりたいと思ってる」 ――家で一緒にご飯を食べたり、2人きりでデートに行ったり、さらにはお泊まりまで…! 身長差30cm以上の凸凹カップルは少しずつ、自分たちのペースで心の距離を縮めていく。 純愛&『ざまぁ』が同時進行する新感覚ラブコメ、スタート!
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4.3『黒騎士』。それはどこからともなく現れては人々の窮地を救い、名も告げず去る最強の騎士。王女を救うなど無数の功績を上げているが、その仮面の奥は謎に包まれている―― 「『正体不明の英雄。黒騎士の正体はまさか侯爵家の恥さらし』だそうですよ、ご主人様」 ――謎にしてたのに俺だとバレたの!? あえて無能を偽って自堕落な生活を送っていたのに! 正体がバレたせいで学園でも実力を隠しきれず大騒動。世話してくれるメイド(前に助けた貴族令嬢)は何故か得意げだし、救った王女様までこちらを熱烈に慕って押しかけてくるし―― ああもう、しょうがないからもう好きにやるしかないかクソ!
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4.0白常高校2年5組は、学校でも世間でも話題の絶えない3人の美少女が集まる「奇跡のクラス」。 だが、奨学金のために勉強で気を抜けない角野祥平には関わりのない話だった。 そんな中、家計の危機に見舞われた祥平は、学校に秘密でハウスキーパーのバイトを始めることに。 ところが、雇われた家で出迎えたのは、高嶺の花のクラスメイト・完璧お嬢様の二条伊澄だった!? しかもクラスメイトだと気が付いていないのか、だらしないオフモードで接してきて……? 秘密だらけのヒロインと、正体は言えない家事男子の、すれ違い裏表ラブコメ!
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4.0【電子版巻末にはかない先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】 5年付き合った彼氏と婚約破棄をした観月葵は、都会から祖母が暮らす神白村に引っ越し、「そらいろ食堂」を開く。 人との関わりが苦手ながらも、いつか自分の食堂を持つのが葵のひそかな夢だった。 食堂の看板鳥・看板犬は、食いしん坊なアヒルのピー君と、おっとりマイペースな雑種犬のハチ。 ピー君とハチをきっかけに訪れるのは、家族関係に悩む大学生、村でちょっぴり有名な変わり者、はたまた妖怪の姿もあって――。 自然とみんなが集まる「そらいろ食堂」で、葵もまた、亡き母の過去と想いに向き合っていく。 のんびりと流れる村の住人との特別な時間を、できたてごはんとともに召し上がれ。
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4.5「……私のウチに、来る?」 突然の火事で家を失った理来は、容姿も才能も優れた高嶺の花――天王洲三姉妹の家に居候することになる。 壊滅的な生活力のせいで散らかった彼女たちの家を見た理来は、家事スキルを駆使して彼女たちのサポートをすることに!? 一生懸命で気遣い上手な理来の姿に、天才たちは惹かれていき……。 「な、ななななな……よ、余計なお世話です!」 「……何で顔が熱いのよ、馬鹿」 天才美少女三姉妹がちょろ可愛すぎる!? 凡人と天才たちが一つ屋根の下で送る、 ちょろ可愛さMAXのドタバタハーレムラブコメ!
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4.4大陸の果ての孤島に住み、不老不死の秘術を得たという大魔法使い・シロガネ。世界中の人間が次々と使者を派遣し、その秘術を我が物にしようとしたが、誰一人として達成できなかった。「魔法使いは、留守にしております」の言葉で島を守り続ける青年・クロとアオ。そこへ、ある日記憶を失った少年が流れ着く。ヒマワリと名付けられた少年によって、静かだった島の暮らしは一変、長らく時が止まったようだったクロの心は少しずつ変わっていく。ヒマワリは並々ならぬ魔法の才能を開花させていくが、それはどこかシロガネを思わせるものだった。魔法使いの留守を預かる「家族」の、輝く宝物のような日々を描く上巻!
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-教室に姿を現せば誰もが視線を奪われ、さらには成績優秀、運動神経バツグンの完璧クール美少女――神楽莉央。しかし隣の席で実はテレパシストの俺、米峰純斗だけは知っている。 『複数人に弄ばれているのに、体は抗えない……とてもいい』 彼女が自分の席で読んでいるのはエロ小説(エグめ)だということを! そして数学の授業中に『あの先生、竿役にいそうだよなぁ……』と最悪な連想をしたり、体育の時は女子に対して『胸おっきいよなぁ。後ろから揉みしだきたい』と神楽の脳内は常にピンクすぎることも! 誰とも深い仲にならない彼女だが、なぜか俺にだけは心を開き距離を縮めてきて!? 第9回カクヨムWeb小説コンテストラブコメ部門〈特別賞〉&〈CW漫画賞〉受賞作!
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-異世界に転移した真島修二は、勇者たちを導く「勇者の導き手」として使命を背負うことに。個性豊かな美少女三人の勇者たちと共に、旅に出るが、彼女たちの命が犠牲になることを知ってしまう。
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5.0「すきだよ。大好き」「私、遠距離なんかで絶対別れないから」 緑屋四季には恋人がいる。 才色兼備なお嬢様で四季が大好き。そんな彼女を置いて四季は上京することになるのだが―― 「四季くんは私がいないと困るよね」 「あたし、好きな人にしか話しかけないんですよ~?」 「えへへ。しーくん久しぶり」 入学先で四季は三人の女生徒と出会う。 優しく世話焼き気質な桜庭春、 明るくこちらをからかってくる夏川葵、 学校で再会を果たした幼馴染の秋晴涼。 孤立気味だった四季と近しい悩みを持つカノジョたちに好意を抱かれ関係が深まっていく。 四季に恋人がいると知ってなお――べ、別に浮気とかじゃないから!
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-私、中2の凛子。見た目はふつうの女の子だけど、大人にも負けないくらい強いんだ! ある日、お父さんが営む便利屋に、大財閥の御曹司・宵崎くんの警護の依頼があったの。張り切って潜入先の学校に向かった私だけど、なんだか彼はとっても塩対応で前途多難! そんな中、宵崎くんの誘拐予告が届いて…? さらに、予想外な敵の登場でまさかの大ピンチ到来!? 無敵スパイ女子が挑むキケン度200%な特別ミッション、開始!
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-わたし、神社の跡取り娘の由巫。ある日、学校に置かれた勾玉にふれたら、なんと突然3人のイケメン男子が飛び出してきたんだ! 彼らは十二支のなかの戌・子・辰なんだって!どうやら残りの干支たちも人間の姿でこの学園に隠れているらしい!?封印を解いた責任をとらされ、干支探しに協力することになったけど…。12人(匹?)の取り扱い注意な干支ボーイズ、超人スキルで世界を救う!?ドタバタあにまる学園ライフ、いざ開幕!
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4.0ようこそ、血と肉片にまみれたサクチシ村へ。 川上縫は、毎晩のようにある少女の夢を見る。 現実では会ったことのない、その少女の名前は「芽璃」といった―― 高校生にして天涯孤独の身となった縫は、生前の父の友人が営む児童養護施設に入るため茨城県のサクチシ村にやって来る。 縫は同い年の女子高生・水谷緒途を始めとした、五人の子供たちとの同居生活を始め、次第に新しい生活に慣れていく。 そんなある日、縫は村人たちが古くから信仰している神、「サクチシサマ」を祀る神社へ行く。そこで彼は、何度も夢で見た少女「芽璃」と出会う。 夢が浸食してきたかのような現実に当惑する縫に、芽璃はかつてサクチシ村で起きた事件について語る。 実はサクチシ村では、これまでに三件の怪死事件が起きていた。 第一の事件は四つの溺死体が蝋化し、"連結"されて発見されたというもので、第二、第三の事件は、それよりも凄惨でおぞましいものだった。 そしてこの残酷な事件は、今年も起きるのだと芽璃は予言した。 芽璃と出会った日から、縫の日常は狂気に呑み込まれていく―― 連続怪死事件、宗教、夢、縫自身の失われた記憶が複雑な繋がりを見せ始めた頃、村の神、サクチシサマを祀る土着的な儀式が始まった。 ※「ガ報」付き! ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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-中1の麦は学費免除のために選んだ音根学園に入学したばかり。だけどこの中学、ちょっとフツウじゃない! 生徒は超個性派セレブばっかりだし、“恋愛したら退学”のナゾ校則まで!? どうにか平穏に過ごしたい麦。なのに…生徒会長に連れてこられたのは、なんと『ファーストクラス』!? ここってもしかして、学園長のクセつよな息子たち“音根4兄弟”が暮らす特別寮ですか!? 「キミが今日から住む場所だ」――中学生活、大荒れ確定~!?
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3.0フェイ=リオンハート。17歳。 由緒正しき武家に生まれた剣の天才少女が、最強剣士を目指す武者修行の旅から帰還――なぜか、その手に魔導機銃を携えて。 「ぶっちゃけ、剣より銃の方が強いですよね?」 いつの間にか剣を捨てて古代技術に傾倒し、研究バカなトリガーハッピーと化していたフェイ。当然オブ当然、家を勘当され、路頭に迷うことに。 「だったら、このまま古代技術を極めてみるかぁ!!」 だが、勘当されども自重せず――フェイは持ち前のフリーダムさで古代文明の謎に挑む! 今日も遺跡に鳴り響くは銃声と爆音、仲間たちの怒号と悲鳴。 自由すぎる考古学バトルファンタジー、ここに爆誕!
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4.3【攻略できない人気キャラ×転生悪役令息】病の果てに何度もプレイした学園物乙女ゲームの世界に転生した世羅。だがその転生は仮のもの、晴れて学園を卒業したら真の転生者になれるという。まさかの悪役令息・エリオットになってしまった世羅は卒業まで目立たず過ごそうと決意。だがゲーム内の憧れの推しキャラ・ダニエルと親しくなるうち、悪役令息になりきれてない世羅の不自然な行動からダニエルに正体がバレ、周囲から隠すため偽装だけど急遽学生結婚。ダニエルの作る美味しい料理や二人きりのラブイベントなど、病で青春を諦めた世羅にとって夢のような幸せな時間が始まって――?
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-「私の世界の殺人事件を捜査して欲しいのです」 38歳の警察官、風間洋介に女神を名乗る人物から殺人事件の調査を依頼される。その女神は洋介が学生の頃に書いた作品(黒歴史)のファンで、それを元に異世界を作り上げたのだという。 しかし原作通りにはいかず英雄が5人殺されたことにより女神は原作者である洋介に助けを求める。 (……つまり、映画化したら制作中に事故多発で、役者が揃わなくなったから作者にアナザ ーストーリーを考えて貰いつつ、事故原因を究明しろってことか) 「おいたん、警官だよね? 殺人事件、見逃すの?」 姪のリルの言葉により洋介は異世界に行くことを決意する。 現役警察官&天才少女のコンビが、原作者探偵として世界の謎の究明に当たる。 あそびにいくヨ!著作、神野オキナによる単巻作、開幕!
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4.0魔術師のフィルは魔法で敵を攻撃することを拒み、戦犯として魔力を奪われ追放された。心身に傷を負い辺境の山奥で独り暮らす彼は、ある日トカゲに似た異形の生き物を拾う。人間を警戒して牙を剥く彼にウーヴェと名付け、甲斐甲斐しく餌を与えるうちに、ウーヴェの方からすり寄るまでに。 しかし麓の村人が獣に襲われる事件が勃発しウーヴェの仕業と疑われる。村人に襲撃されたフィルの命を救ったのは見知らぬ褐色肌の美丈夫。彼は赤い瞳をフィルに向け、苛立ち混じりにこう告げる。 「まさか、俺と番になる気がないのか!? 俺に何度も食事を与えて求愛したのに!」 フィルはウーヴェの真の番になることが出来るのか。フィルはウーヴェのため、ある決意をし── キセキ文庫第5弾!BR小説コンテスト佳作受賞作! 孤独な不憫な受けと愛を知らない執着攻めが番となるまでの軌跡を描くファンタジーBL
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4.0その純愛さえも、歪む。 これは、誰がための試練なのですか。 勝ち気で誰よりも『女の子であること』に真摯な少女、九重彩音。 気弱だけど少し意固地な少女、桜庭真白。 ふたりは、ミッション系中高一貫校、清葉女学院の片隅で密かに想いを育んでいた。 彩音は真白の声を、真白は彩音の香りを、一番に愛していた。 ふたりの世界にはふたりしかいなかった、他の誰もいらなかった。 真白は天性の歌声を持ち、彩音は真白の為にアコースティックギターで音を紡ぐ。 揃いの香水を纏って、ストリートライブをおこなうふたり。 その日も、いつも通りに終えて、いつも通りに学院に帰るはずだったのに。 真白が倒れた。 告げられる無慈悲は、一体誰が望んだのか。 「“特発性性転換現象”」 「桜庭真白さんは遠からず、生物学的な男性になるんです」 世界は変わる。 変わりたくないと願う想いすら、逃れ得ぬ渦に巻き込んで。 その純愛さえも、歪む。 ※「ガ報」付き! ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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5.0「わたしの脱獄、舐めんなよっ!」 サイレンが鳴り、監視塔のサーチライトが少女――柳葉蒼音を追う。 ここは上海――とある炒飯の監獄。 衣食住のグレードが炒飯で決定される狂った世界。 解放条件は、一年で千皿の炒飯を積み上げること。 「やってられるか脱獄だっ!!!」 世俗を断つ断獄壁、そびえ立つ豪鋼門、精神をえぐり削る懲罰房。 数々の障壁に立ち向かうのは、純白のコックコートをまとった四人の少女。 【反逆者】蒼音 【熱烈車輪舌】シャルン 【メモ魔のカンフー使い】メイリー 【疾風逃走】ウサギ 最後に降り注ぐのは、千皿の炒飯流星群。 ――その果てに、少女たちはどこへ辿り着くのか。 前代未聞の炒飯プリズン・ブレイク、ここに開演。 応募総数1142作品。 斬新かつ奇想天外なストーリーで第19回小学館ライトノベル大賞の頂点に輝いた快作。驚異の新人・えるぼーが贈る人類未体験の炒飯大活劇。 ※「ガ報」付き! ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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-蘇った古の剣豪VS現代忍者(高校生)! 群馬県に住む目立たない高校一年生・連城大弥は、その発祥から現代まで一度も日の目を見たことのない不遇な忍術+現代戦闘術の当代。 彼はある日、『忠臣蔵』で赤穂浪士と戦った江戸時代屈指の剣客・清水一学と名乗る男とでくわす。近ごろ県内で古の剣豪を名乗る者たちが暴れているという情報を得ていた大弥は、この敵に血が沸くのを感じ、現代の知恵と戦術思想を用いて勝負を挑む。 それを陰から目撃していたのは、大弥の高校の生徒会長であり柔道世界一、誰もが憧れる美少女・姫氏原すみれ。そして、すみれに従い立つ男、天下に雷名轟かせる剣聖・上泉伊勢守信綱。 「全校生徒の顔と名前は覚えてる。確か一年二組の連城君。あなた何者?」 大弥を問い詰めるすみれから逆に事情を引き出すと“龍神”なる存在が古の剣豪たちの出現の源らしい。すみれは群馬県に残る龍宮伝説により“龍神の花嫁”となることを定められているという。 大弥は彼女の運命に言い様のない憤りを覚え、誰にも理解されない戦いを決意した。 行く道に立ちはだかるのは、柳生一族とその統領・柳生連也厳包、新選組一番隊隊長・沖田総司、そして――。 新人作家が描く青春恋愛伝奇ロマン、開幕。 ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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3.7イスラエル国防軍出身者が警鐘を鳴らす 戦場は、スマホと脳だ! 日本に仕掛けられる工作の手口と対策を、元イスラエル諜報部員が暴く! X TikTok Facebook… 中国、ロシア… 炎上、陰謀論… 日本は被害者なのに、世界中から侵略者と認識され、 国際的な支持を得られない立場に追い込まれてしまう――。 このまま対策をしなければ、このような事態が数年後に起こる。 誰もがスマホでソーシャルメディアを使っているなか、 人間の脳や心をターゲットにした「認知戦」や「影響力工作」の脅威が増している。 イスラエルの諜報機関で実務経験を重ねた第一人者が、中国やロシアなどによる工作の手口と対抗策を初めて明かす。 ・中国とロシアは「ALPS処理水」を悪用した ・トランプ大統領が再選のために使った手法とは? ・中国は自動車業界でもキャンペーンを展開 ・「反原発」をソ連、ロシアが支援していた理由 ・アフリカで「政権転覆」したロシアの次の標的は? ・中ロにとって「役に立つ馬鹿」 ・TikTokやタクシーアプリに警戒せよ! ・日本、ルーマニア…選挙で極右が台頭する背景 ■目次 序 日本は認知戦に備えよ 奥山真司 第1章 これが認知戦だ 第2章 クレイジーだけが生き残る、イスラエルの諜報機関 第3章 中国 日本にいちばん近い脅威 第4章 ロシア コミンテルンの謀略の系譜 第5章 認知戦への対抗措置 終章 残された時間は少ない おわりに 日本は「マインドセット」の入れ替えを 奥山真司
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-王立秘薬研究所で働く、秘薬作りが大好きな仕事中毒気味の子爵令嬢トリシャ。ある日秘薬絡みの事件に巻き込まれた彼女はカワウソの精霊眷属に助けられるが、両親からは退職して婚活することを望まれる。進退窮まったトリシャだったけれど、彼女の作る秘薬が必要な英雄魔導師の魔侯爵レオニクと利害の一致から契約婚約をすることに! ところが、婚約直後に彼が聖女の花婿候補だったことが判明して――!? 訳あり魔侯爵と秘薬師令嬢の契約婚約ラブコメディ!! ※電子版はショートストーリー『トリシャと眼帯』付。
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3.982歳の父が突然ひとり暮らしに。幸い健康だが、家事がほとんどできないため、その生活に黄信号が灯る。唯一の家族である娘は、毎食の手配から大掃除までをあえてビジネスライクにサポート。それでも日々体力と記憶力が衰える父に、「ペットボトルが開けられない」などの難題が次々とふりかかる。「老人以上、介護未満」の身に何が起きるのか? その時期に必要な心構えは? 父のケアに奔走した娘が綴る、七転八倒の5年間。
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-カーネギー、マーフィー、スティーブン・コヴィーほか、人生論のエッセンスを手軽な新書にぎゅっと凝縮! 翻訳家の宮崎伸治氏は、これまでにデール・カーネギー、ジョセフ・マーフィーなど英米一流の思想家の翻訳に携わるほか、自身としても人生論、エッセイなどを著してきました。そんな宮崎氏がこれまで多数の名著を原書で読んできたなかで発見した、人生・生き方の共通法則を一冊にまとめました。英単語や英語フレーズを併記しているため、英文の勉強にもなる、お得で読み応えのある一冊です。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 らんたろう、きりまる、しんベエのにんタマ三人ぐみは、暗闇の中を歩く練習中、空飛ぶガイコツを目撃!!あれは一体・・・?
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3.0※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 らんたろう、きりまる、しんベエの三人は、いつも先生におこられてばかり。だけど、一流にんじゃをめざして、今日も、猛特訓中!
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