配信予定・最新刊

作品一覧

  • 塵袋1
    3.5
    1~2巻2,970円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 六百余の言葉について考証をつらねた、鎌倉時代の百科全書的言語エッセイ集。後世、蓋嚢抄・塵添蓋嚢抄の中核部分として知識層の虎の巻となったこの書を、綿密な注釈で。
  • 地名の原景
    3.0
    野・山・川など、地名に使われる普通の言葉のもとの意味を探るなかから、文字以前の時代の列島の風景と人の暮らしを再構成する。
  • 「食いもの」の神語り 言葉が伝える太古の列島食
    4.0
    貝・菜・魚・肉・果・豆・根・米・餅・塩・酢・酒・贄……、記紀・万葉などを手がかりに、食を表すことばを読み解き、日本列島に太古から生きていた人々が何を食べて命を繋いできたのかを検証する。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。

ユーザーレビュー

  • 「食いもの」の神語り 言葉が伝える太古の列島食

    Posted by ブクログ

    万葉言葉から、古代の生活を組みたてる本。私がこの著者を信頼するのは、まるで縄文から使われてきたような古い言葉だとは滅多に言わない。それなりに節度を持って、言葉の考古学を構築しているため。

    ・スサとは「吹きスサぶ・荒れスサぶ」。ヲは男。スサノヲに意訳の記載はなく、一貫して素戔嗚尊。スサノヲに該当する嵐は、漢土になく訳語も無いとされていた。
    ・メ(芽-目)、ハ(葉-歯)、クキ(茎-歯茎)、ハナ(花-鼻)、ホ(頬-穂)、ミ(実-身)、タネ(種-胤)、カラ(殼-体)、ネ(根-根)といった、人と稲(穀草)との同一音による一体化した捉え方は、原始部族に時々認められているトーテミズムの発想に通じる現象であ

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    2019年02月27日
  • 塵袋1

    Posted by ブクログ

    大学の教科書として使用していました。鎌倉時代中期に書かれた類書です。現代で言うと百科事典のようなものでしょうか。室町時代に高野山の学僧が書き写したものが唯一伝わっているという珍しい作品です。民俗学の権威 柳田國男氏も参照していたという話です。

    0
    2018年01月01日
  • 地名の原景

    Posted by ブクログ

    古代ことは、やはりわからないことが多すぎる。
    研究者も、わずかな資料をもとに推定する。
    ときに、かなり大胆な想定まですることがある。
    そうした古代を論ずる面白さと、難しさが本書により改めて感じられる。

    川(かは)は、古代の発音では「かぱ」。
    あの川の精霊河童に通ずる。
    たしかに!

    原は「パラっと広がったところ」。
    言葉としても「山」や「海」などと結び付けて扱うのではなく、独立して使われる傾向がある。
    国の生産性を担う場所でもあり、人体の中でパラっと広がる平坦な場所に通じる。
    こういう話、とても面白いが、どこまで信頼できるのか素人の自分にはわからない。

    地名が政治的な判断で書き換えられるこ

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    2024年05月12日
  • 地名の原景

    Posted by ブクログ

    <目次>
    第1章  日本列島の源景語
    第2章  国名以前の地名と国名の生いたち
    第3章  先史を秘めた奇妙な当て字地名

    <内容>
    古代の国語の研究者による、地名の由来を解いた本。ベテランらしく、おっとりとでも確実な説得力を持つ論説。研究に裏打ちされているので、納得感も高い。学生時代まで、地名を研究したいと思っていただけに、既視感もあり、また研究してみようかと思った。

    0
    2023年10月23日
  • 塵袋1

    Posted by ブクログ

    いうなれば、昔の百科事典。
    勉強せねばと必死に和訳するのでなければ、書かれた時代の常識が今と違っていたりして結構面白い。

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    2009年10月04日

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