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マッサージ店で勤務する柳田譲、44歳、独身。傷つきやすく人付き合いが苦手な彼の心を迷惑な客や俗悪な同僚、老いた母や義父が削り取っていく。自分が暴発してしまうまえに自死することだけが希望となった柳田をさらに世界の図らざる悪意が翻弄する――。 太宰治『人間失格』を読んで、作家を目指した著者が送る令和の『人間失格』、第39回太宰治賞受賞作が待望の文庫化! 巻末対談 西村亨×町田康
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Posted by ブクログ
超絶暗い話。 中村文則の最近の本は、途中でやめるくらい隠れた中のテーマが私好みでなかったし、私のここ誰が埋めてくれんのーーってなったらこの人だった、西村亨。 最後の爽快痛快感はこの私だからなのか? 62歳がこれを痛快とするのはどうなのか、、? 誰にもある、こういう全ての我慢。 それを抑圧して生き...続きを読むるのが普通とされてんだ、でもオープンにしないで封じ込めすぎもどうなんだ?? 題名かっこよくて手に取る。あと装丁も。37歳息子が題名に激しく共感。 2024.8.8
ここに書かれているのは僕でもあります。 これは自慢ですが、最近自分の選ぶ本が少しだけ洗練されていっている気がします・・・いや、早いわ!!齢29で何を言うとるんだという感じです。すみません。 もう少しだけ余生を楽しみます。いつここからいなくなれるだろう。
読むのが辛い。ご本人も巻末の対談で話してたけど、人間失格(のライト?版)を読んでいるような自分に当てはまるような当てはまってほしくないような、歳を重ねる度に増える些細なことへの苛立ちと、理解とがすごく良く表現されてる。おかしいのは自分か他人か。
創作された物語というところは感じないくらいの人間味溢れる柳田の生き様でした。 何とかギリギリのところで生きてる人間の生き方を読んでるみたいな気持ちになりました。
人間はどこまでも社会的な動物であるのに、何故にこれほど自分本位な人間が増殖したのか。生真面目が故に社会との折り合いがつかない中年男が、コロナ禍に於いて、「生きること」に見切りをつける。明確な痛みや苦しみは無くとも、澱の如く沈殿していく感情。不満と諦観の間で揺れ動き、ついには暴発してしまう主人公に共感...続きを読むせずにはいられない。
他人の行為に強く正しさを求める柳田。 少しHSPっぽいなと感じた。 同僚や客の自分勝手さばかりが目についており、そうした心の身勝手さがテーマ。 柳田は自己肯定感が低く、こんなダメな人間はいつ罪を犯すかわからないし、消えてしまった方がいいと思っている。 ただし、自殺について他人に迷惑をかけないためと...続きを読むする考えには、私はどうしても賛同できない。 柳田は他人のことは許せないのに、自分自身も人を傷つける行為をしており、結局は自分勝手だと思ってしまう。 作者は本書を、死のうと思いながら書いたらしい。 小説を書きたいという思いが救いになっている、という対談が印象的だった。
自己中過ぎだろ!と思う一方 自分と重なる部分の多いこと。。。 「そーだよなー」と「なんでそーなるんだよ」の絶妙なバランスが良かったです
主人公がところどころ自分すぎて苦笑してしまった…性格が暗い中年独身男性って皆、似たような感じなのかも(いや、もしかしたら既婚中年男性も?)。 しかし、ネット上に流布している「45歳独身狂う説」も、こういう小説から来てるのだろうなと妙に納得してしまった。 狂わない方法も、安全に狂う方法も探せばあるのに...続きを読む、主人公は境遇なのか視野狭窄からなのか、それにアクセスできないのがキツイ。 そして、ラストが...救いなのか絶望なのかが分からなかった。 死ななかったのだから、またやり直せると思うと救いかもしれないけど、それもまた地獄としか思えない...やはり、甘っちょろい理想だとしても、自らで人生を終わらせた方が心は安らいだ気がするので。 絶賛ミッドライフクライシス中の僕には他人事ではない小説でした!
面白かった。 文庫化されたというのに驚いて購入し、読んだ。 太宰治賞受賞作ということだが、(あまりまともに読んでいないため偉そうなことは言えないが)かなり太宰治を感じた。 文体がかなりオーソドックスで、陰鬱で、でも少し滑稽で、自意識を書いていて、何か自分を重ねてしまう。 僕の好きなタイプの小説だった...続きを読む。 だが反面、新しさは感じなかった。 久々に太宰治も読もうと思う。 P.18 独り身で大した苦労もなく、ただ生きているだけなのにしょっちゅう精神を病んでしまう自分が情けなかった。 P.122 たぶんもう他に生きようがないというか。これ以上無駄に生きればきっと、いつか取り返しのつかないことをしてしまうと思うので。しょうもない人生でしたけど、せめて最後は正しい人間になって死んでいきたいんです。憎しみや苦しみを手放して、明るい気持ちで前向きに。そこには大きな喜びがあって、僕はそれを味わうために今まで生きてきたような気がするんです。
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西村亨
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