小説・文芸 - グーテンベルク21の検索結果

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  • 幻滅(上)

    幻滅

    小説・文芸
    -
    1~3巻770円 (税込)
    「自分の力をもてあましている青年たちは、これをジャーナリズムや党派争いや文学芸術にうちこんだが、そればかりでなく、もっとも奇怪な放蕩にも乱費していた。若きフランスには、それほどありあまる精力過剰があったのだ。これらの青年はみんな活動的で、権力と快楽をもとめた。芸術家肌の者は富を欲し、無為の者は情欲をもっぱら刺激しようとした。なんとかして地位にありつこうとけんめいだった。が、政治は、どこでもそれをあたえなかった。多くの者がりっぱな才能をもっていたが、ある者は刺激の多い生活でその天賦の才を失い、ある者たちはなんとか生活にたえていた」……。
  • 浮かれ女盛衰記(上)

    浮かれ女盛衰記

    小説・文芸
    4.0
    1~2巻990円 (税込)
    この小説を支えているのは登場人物ヴォートランで、すごい悪党。しかし。ヴォートランはどうなるのかという興味で先を読まずにはおれません。私のようなヴォートラン狂は、歌舞伎役者の「見得」を待つのと同じで、同じ場面を心待ちにするんです。やはり傑作だと思います(山田登世子)。
  • ウィルヘルム・マイスターの修業時代

    ウィルヘルム・マイスターの修業時代

    小説・文芸
    -
    1巻1,980円 (税込)
    ウィルヘルムは、一芸に秀でたマイスターになろうとする。生まれつきミューズの恵みを受けた彼は、その天与の能力を育成することを自分の使命にする。タイトルは、中世ドイツの職人組合の慣行だった修業時代にちなんで名付けられているが、教養小説と呼ばれるように、広く人生の修業時代を描いている。ヘッセやトーマス・マンらが範としたドイツ教養小説の代表作である。ウィルヘルムは裕福な商人の家に生まれ、演劇に強く魅了されて舞台の世界に飛び込む。しかし次第に自身の生き方を模索するようになる。その過程には多くの人々との交流がある。俳優一座の仲間たち、恋愛関係に発展する多くの女性たち、神秘的な「塔の結社」の人々などは、成長の過程でそれぞれが重要な役割を果たす。第三巻で彼は軽業師一団に出くわし、座長から薄幸な少女ミニヨンを引き取る。ミニヨンはウィルヘルムに忠実に仕え、父親のように慕い、恋人のような切ない気持ちを抱くまでになるが……第三巻冒頭には有名な「ミニヨンの歌」がある。ミニヨン亡きあと、ウィルヘルムはミニヨンのふるさとへ、あこがれの南の国さして旅だつ。
  • イリアス(上)

    イリアス

    小説・文芸
    -
    1~2巻990円 (税込)
    トロイア戦争が始まって10年目の最後の年、ギリシア方とトロイア方の勇将・戦士たちがくりひろげる戦乱絵巻。その中心となるのは、ギリシア方の総大将アガメムノンと、もう一人の勇将アキレウスとの、捕虜にしたトロイア方の娘をめぐっての人間臭い確執だ。全体は「源平盛衰記」のような日本の戦記物さながら。映画「トロイ」の原典でもある。 アキレウスが戦いを拒否し、ギリシア方の敗勢は濃くなる。トロイア方の勇将ヘクトルがギリシア勢を海辺に追い詰めるにおよんで、アガメムノンは莫大な褒賞を約束してアキレウスを呼び戻そうとする
  • オデュッセイア(上)

    オデュッセイア

    小説・文芸
    -
    1~2巻990円 (税込)
    トロイアの陥落後、帰路についたオデュッセウスは単眼巨人ポリュペモスの島に着く。仲間を食われたオデュッセウスはポリュペモスの目をえぐって脱出するが、ポリュペモスの父親、海神ポセイドンの怒りをかい、以後故郷へたどりつくまで10年間の長い放浪苦難をよぎなくされる。女神カリュプソによる7年の幽閉、人を豚に変える魔女キルケ、美しい歌声で誘惑するセイレネス、恐ろしい怪物スキュレとカリュプデスらとの遭遇と闘い、そしてようやくたどり着いた故郷イタケでは、妻ペネロペイアに言い寄り、その家を我が物顔に占拠利用するやくざな求婚者どもと闘わなければならなかった。 だが、オデュッセウスは単純な勇士、不撓の航海者にとどまらない。策士であり、高貴であると同時に残酷・貪欲な人物でもある。「オデュッセイア」はそうした意味でも「最初の小説」「最初のすぐれた冒険小説」の名にはじない。
  • 時の娘

    時の娘

    小説・文芸
    -
    1巻880円 (税込)
    負傷入院中の経験豊かなロンドン警視庁の警部が、見舞客が持参したリチャード3世の肖像画を見たことから、英国人なら誰でも知っている王の残虐性に疑問をいだく。彼は若いアメリカ人を助手に使い、関係資料を吟味してその実像に迫る。そして明らかになったのは! 歴史の常識を覆す探偵小説として今もなお名作の名に恥じない傑作。
  • 従兄ポンス(上)

    従兄ポンス

    小説・文芸
    -
    1~2巻880円 (税込)
    バルザックの小説集『人間喜劇』中の長編小説。主人公のポンスは名声を失った老音楽家で、同じ音楽家で親友のドイツ人シュムケとともに貧乏暮らしを送っていた。だが彼は骨董の目利きで、パリで一、二の収集品を隠し持っていた。もう一つの彼の道楽は美食だったが、こちらのほうは毎晩金持ちの親戚の食卓に顔を出すことで満たしていた。ある日、ひょっとしたことが原因でポンスはひどく侮辱され、死病の床に伏してしまう。それと同時に、ポンスの収集した骨董が莫大な財宝であることが明らかになる。それを機に、この遺産を手にしようと策謀うずまく人々の暗躍が始まる……パリを舞台に富裕な一族と貧しい従妹との間におこるドラマを描いた『従妹ベット』とならぶバルザック最晩年の傑作。
  • 従妹ベット(上)

    従妹ベット

    小説・文芸
    -
    1~2巻770円 (税込)
    好色漢ユロ男爵、貞淑のかがみのその夫人アドリーヌ、強欲な商人あがりのクルヴェル、淫蕩多情で強欲なマルネフ夫人、そして醜女であるために誰からも愛されず、男爵夫人におさまった美人のアドリーヌを妬み、いつか没落させてやろうと密かに執念を燃やす従妹ベット。これら主要人物に多くの登場人物をからませて、パリを舞台に描きあげられた人間くさい物語。バルザックの「人間喜劇」の代表作のひとつ。
  • 王妃マルゴ(上)

    王妃マルゴ

    小説・文芸
    -
    1~2巻660円 (税込)
    舞台はフランス・ルネサンスの一見はなやかな時代。だが新旧の宗教の対立はきわだち、聖バルテルミーの大虐殺で対立はクライマックスを迎える。シャルル9世は君主ではあったが、母親のカトリーヌ・ド・メディシスは隠然たる力をもち、シャルルの弟たちもそれぞれが次期の王位を狙っていた。こうしたなかでシャルルの妹マルゴはプロテスタント勢力の旗頭ナヴァール王アンリと政略結婚をさせられる。だがマルゴは披露宴の席で元恋人のギーズ公からなにごとかささやかれると「今夜、いつものように」という言葉をラテン語であたえるのだった。
  • 拠点

    拠点

    ヴァン・ヴォクトほど、壮大で劇的な、SF的ムードを持っている作家も珍しい。それは、彼の作品に、SFのあらゆるシャンが渾然一体をなして結晶しているからにほかならない。本書には、レアルテス第三惑星をめぐる地球人対ラル人の宇宙戦争を描いた「拠点」を巻頭に、恐怖と苦痛に泣きながら宇宙船の床を這う無定形の怪物の話「野獣の地下牢」、原始の地球に根をおろし、果てしない時を待ち続ける巨木の話「地には平和を」、セールスマンの記憶喪失を発端に、時間と空間を貫く謎を追う「消されし時を求めて」など、ヴォクトの傑作短編6編を収めてある。
  • 三銃士(上)

    三銃士

    小説・文芸
    -
    1~2巻660円 (税込)
    フランスのリシュリュー時代を舞台に、アトス、ポルトス、アラミスの三銃士と堅い友情で結ばれたダルタニャンとが、陰謀と権謀術数の渦巻くなかを泳ぎ渡ってゆく痛快、汗握るデュマならではの冒険活劇。スリルと波乱、雄大なスケールで、決して読者をあきさせない最高級のエンターテイメント!
  • 即興詩人(上)

    即興詩人

    小説・文芸
    -
    1~2巻550円 (税込)
    童話作家として有名なアンデルセンの手になる、抒情あふれる長編小説。ローマの片隅の貧しい家に生まれたアントニオは、即興で詩をつくってみせる即興詩人になることを夢見る。そんな彼の才能をかってくれる名家出の嬉しい友人もできたが。……ローマの謝肉祭、復活祭のなかで起こる歌姫アヌンツィアータをめぐる思いもかけない事件がアントニオを巻き込む。ローマを逃れてナポリへ、ポンペイへ、ヴェズヴィオ火山へ、ペストゥムの神殿では不思議な盲目の少女と出会う。再びローマを通ってはるか彼方のヴェネツィアへ。そして運命の糸は再び「歌姫」との出会いをもたらす。詳しいイタリア旅行案内としても楽しめる一冊。
  • 往年のSF短編傑作①

    往年のSF短編傑作

    小説・文芸
    -
    1~3巻990円 (税込)
    SFのアンソロジーは各種あるが、本アンソロジーで「往年の」とうたっているのは一般にSFの黄金時代といわれる一九三〇年代後半から五〇年代末くらいを指している。ハミルトン、ヴォークト、アシモフ、ハインライン、ラインスターに始まり、ブラッドベリ、スタージョン、シマック、アーサー・C・クラーク、ベスター、マシスン、アンダースン、ディックという流れである。六〇年代初めにはいわゆるニューウェーブ時代が始まる。本巻収録作は、「フェッセンデンの宇宙(ハミルトン)」「犬の散歩も引受けます(ハインライン)」「死都(ラインスター)」「遥かなるケンタウルス(ヴォークト)」「AL七六号失踪す(アシモフ)」「時を超えて(ハインライン)」「太陽系最後の日(アーサー・C・クラーク)」「闘技場(フレドリック・ブラウン)」ほか12編である。
  • アンデルセン童話集(上)

    アンデルセン童話集

    小説・文芸
    -
    1~2巻550円 (税込)
    グリム兄弟がドイツの民話を集めたのに対し、少し遅れてデンマークに生まれたアンデルセンは長編小説「即興詩人」の世界的な成功のあと、当時の子供たちと大人たちのために数々の創作童話を書いて最も有名な童話作家となった。この第一集には、「飛行かばん」「イノシシの銅像」「ナイチンゲール」「みにくいアヒルの子」「モミの木」などの代表作と大作「雪の女王」など、16編を収めた。
  • ダーバビル家のテス

    ダーバビル家のテス

    小説・文芸
    -
    1巻1,100円 (税込)
    美しく豊満な体をもつ少女テスは無法な男のために私生児を生むが、その後、真実の愛をささげてくれると信じた青年と恋におち、結婚する。だが、過去の告白は処女性を重視する夫の激怒を生み、うち棄てられる。テスの一家が生きていくためには、最初の男の手にすがらざるをえなくなる……隷属的な境遇をおくるテスのまえに、異郷で病身となった前夫が戻ってきたとき、テスは……
  • 赤い風 チャンドラー短編全集1

    チャンドラー短編全集

    小説・文芸
    -
    1~4巻880円 (税込)
    正統派ハードボイルドの巨匠レイモント・チャンドラーの中短編全集第1巻。本巻には、チャンドラー自身の序文を巻頭に置き、「脅迫者は射たない」「赤い風」「金魚」「山には犯罪なし」の傑作4編を収めた。哀愁とサスペンスを背に不朽の主人公フィリップ・マーロウがロサンゼルスのネオン街を歩き去る。「レイモンド・チャンドラーはアメリカについて語る新たな方法を発明し、それ以来我々にとってアメリカは全く違ったものとして映るようになった」ポール・オースターはこんなふうに書いている。
  • あら皮

    あら皮

    小説・文芸
    -
    1巻990円 (税込)
    神秘な護符「あら皮」を所有する者はほとんど無制限な力を持ち、あらゆる欲望をとげることができる。その代り、欲望がとげられるたび、少しずつ生命はけずられて行くのである。これを手に入れたラファエルは十九世紀初頭の若者であり、権力を、快楽を、金を渇望した。そのための手段は護符を手に入れるということ以外になかった。自殺するほかないほどまでせっぱつまっていたラファエルは、悪魔に魂を売ったのだ。「これは最新式の秀作であり、その特長は、驚くべきことを手段として、最も奇妙な人間情意や事件などを徹底的に使用しつくしているところにある。そしてそれらの個々については、じつに高き評価が下されるであろう」とゲーテは書いた。
  • 彼方

    彼方

    小説・文芸
    -
    1巻990円 (税込)
    中世のあらゆる雑学が妖艶で怪奇な渦をまいている本作の主要人物は、ジャンヌ・ダルクを助けて数々の武勲を立てた西フランスの王侯ジル・ド・レーである。彼は愛国の処女の火刑ののち、爛熟した豪奢な生活をおくる。そのうちに金に欠乏してきて錬金術に興味をおぼえ、その帰結として悪魔礼拝に走った。そして、残忍卑劣な罪悪の限りをつくし、ついに宗教裁判にかけられて焚刑に処される。『彼方』はこの物語を骨子として、中世のあらゆる学問、すなわち錬金術、悪魔宗、呪詛、占星術、黒ミサなど、いわゆる神秘学の伝統を次々と暴露する。その凄惨、その淫靡は、一読肌に粟を生ぜしめる。しかし、「狂人か兇賊か聖者でなければ興味がない。その他はすべて俗衆だ」と喝破した世紀末フランス耽美派の雄ユイスマンスとしては、これは当然の帰結であった。
  • ナイン・ストーリーズ

    ナイン・ストーリーズ

    小説・文芸
    -
    1巻770円 (税込)
    サリンジャー自身が自分の書いた作品から選び出した9編の短編作品集。いわゆるグラス家物語の端緒をなすと考えられる「バナナフィッシュに最良の日」を含む9編が収められている。現代人の分裂する心情を清新な文体と歯切れのいい会話を通して、極めてシンボリックに描くこの作品集には、短編作家としてのサリンジャーの特質が遺憾なく発揮されている。読書そのものが「挑戦」ともなる作品集。
  • 夜歩く

    夜歩く

    小説・文芸
    5.0
    1巻770円 (税込)
    カーの処女作。「私にとって単調で退屈ということは許されざる罪悪」というカーは、本書に対する自信のほどをのぞかせて、こう言う。「神経質な読者に悪夢をもたらし、パズルの玄人(くろうと)に頭痛をおこさせれば、私は満足だ」本書『夜歩く』は成功を収め、カーは職業作家として立つ。彼は別の機会に書いた。「私の野心は今もなお真に傑出した推理小説を書くことであるが、いまだに達成したとは正直、思わない。作家がこう述べるとき、その本音はほかのすべての推理小説がつまらないものに見えるような傑作をものしたいということである。無論、それは不可能だ。しかし、いつまでも試みつづけることはできる」
  • おびえる女

    おびえる女

    小説・文芸
    -
    1巻880円 (税込)
    資産家の未亡人は、毎夜自室に侵入するコウモリ、雀、ネズミにおびえていた。フラー警部の頼みで未亡人の部屋番となった敏腕看護婦ヒルダは、砒素を盛られたと主張する老婦人の奇妙な生活習慣に目をみはる。その背後には無職の長男夫婦、離婚した長女とその前夫、二人の娘ジャニス、召使い、お抱え医師などが織りなす複雑な人間模様があった。こうしたなかで老夫人が殺害され、ついでヒルダの監視の眼をくぐって次の殺人が…
  • 北回帰線

    北回帰線

    小説・文芸
    -
    1巻880円 (税込)
    パリは売笑婦に似ている。遠くから見ると、男の魂をとろかすようであり、彼女を両腕に抱きしめるまで待ちきれぬほどだ。しかも、五分後には空虚感を味わい、自己嫌悪をおぼえる。だまされた思いだ。ぼくはポケットに金を持ってパリへ戻った――ぼくが汽車へ乗りこもうとしたとき、コリンズがポケットへ押しこんでくれたのである。これだけあれば、部屋代を払い、すくなくとも一週間は、うまい食事をまかなうのに十分だ。これだけの大金は、ここ何年かのあいだ一どきに握ったことがなかった。ぼくは、まるで新しい生活が眼の前に開けたかのように、昂然たる思いを味わった。…パリでの奔放な放浪生活と、その間の回想と思弁とが脈絡もなく展開される「プロットなき小説」!
  • 火星のチェス人間

    火星のチェス人間

    小説・文芸
    4.0
    1巻770円 (税込)
    大元帥カーターの娘ターラは、頭部だけのクモみたいな人間が胴体だけの生物を乗り物に利用している未知の国へ不時着した。必死でそこを逃げ出したターラは、抗戦的な皇帝の支配する国マナトールの捕虜になってしまう。そこでは戦士を駒がわりに、生死をかけたチェスがおこなわれていた! ターラと彼女に愛を捧げるガソールの若き王ガハンは、クモ人間とチェス人間とに立ち向かう。火星シリーズ屈指の巨編。
  • トロイア戦争物語

    トロイア戦争物語

    小説・文芸
    -
    1巻770円 (税込)
    ひとつの金のリンゴをめぐって、ヘラ、アテナ、アプロディテの三女神が自分が欲しいと言い張る。ゼウスは一番美しい者に与えるといい、その審判をトロイアの王子パリスに任せた。パリスはアプロディテを選び、その手助けを得て、スパルタの王妃ヘレネの誘拐に成功する……これが10年にわたるギリシア・トロイア間の戦争の発端だった。アキレウス、アガメムノン、オデュッセウス、パトロクロス、ヘクトルなど数多くの英雄が戦い、倒れるなか、知将オデュッセウスの「木馬の計」でトロイアは陥落する。作者エヴスリンはホメロスの叙事詩『イリアス』の中味を好個の読み物として提供する。
  • 悪の花

    悪の花

    小説・文芸
    -
    1巻660円 (税込)
    頽廃の美と反逆の熱を謳って象徴詩の世界に「新しい戦慄」(ユゴーの言葉)を創造した「罪の聖書」と呼ばれる詩集。近代人の「神曲」ともいわれる本詩集は、怪奇、極悪、陰惨の世界を妖しい美の人工楽園のように描き、展開する。本書は杉本秀太郎氏がボードレールの詩集から61編を選んで訳したものである。
  • ワーズワース詩集

    ワーズワース詩集

    小説・文芸
    -
    1巻660円 (税込)
    ワーズワースはよく自然詩人と呼ばれるが、単に客観的な自然を写す詩人ではなく、外界の自然が彼の心の働き――想像力――によって浄められ、たかめられた姿をうたった詩人であった。自然には五感を通じて人間の魂に働きかけ、それを浄化する力がある。しかし人間の魂も、この自然からの働きかけに感応するとともに、みずからも自然に働きかけて、これらを変容する力をもつ。このような背景をもつワーズワースの短詩は、素朴単純な言葉づかいのうちにつきせぬ味わいと無量の意味をこめた名品が多い。
  • 赤い影法師

    赤い影法師

    小説・文芸
    -
    1巻770円 (税込)
    柴田錬三郎の代表作。最高傑作といってもよい。石田三成に雇われていた忍者「影」の三代を主人公に、柳生宗矩(むねのり)・小野忠常(ただつね)の2人を審判に将軍家光のまえで挙行された寛永御前試合をめぐって展開される謎また謎の出来事。母子「影」がもくろむのはいったい何なのか? 忍術と武術の秘儀が目くるめくばかりに展開されて飽くことがないファンタジー時代小説の傑作。
  • 月曜物語

    月曜物語

    小説・文芸
    -
    1巻770円 (税込)
    プロシア・フランス戦争(1870-71)の敗北によるアルザス・ロレーヌのドイツへの割譲、パリ・コミューン政府の樹立と、あっという間のその瓦解をへての第三共和政の成立(1871)、王党派と共和派のその後も長引いた確執……こうした激動の時代に傷つき疲弊した市井の人びとの苦労や悲しみの種々相を、あくまでも静かな共感をもって描いた小品集。第一部の巻頭におかれた「最後の授業」はなかでもいちばん有名な作品。
  • ゴルフ場殺人事件

    ゴルフ場殺人事件

    小説・文芸
    5.0
    1巻770円 (税込)
    ポワロは、フランス滞在中の大富豪ルノールから「警察の力を借りたくない、助力を頼む」という手紙を受け取る。急ぎフランスの小さな町メルランビーユへ飛んだポワロを待ち受けていたのは、建設中のゴルフ場の一画で刺殺された富豪の死体だった。パリ警察の派遣した探偵ジローとの捜査の知恵くらべが進展するなか、富豪とは関係のなさそうに思われる浮浪者が同じ凶器の犠牲に…クリスティのポワロもの長編第2作。
  • スカーレット・レター

    スカーレット・レター

    小説・文芸
    4.0
    1巻770円 (税込)
    法律の定めによって、姦通を犯した印として胸に「緋色の文字」を縫いつけていなければならない女の生涯を描いたホーソンの代表作。近代アメリカ文学史を飾る傑作であり、当時の清教徒の生活意識や道徳観を超えた人間愛を描く心理小説。
  • 戦艦武蔵

    戦艦武蔵

    小説・文芸
    -
    1巻770円 (税込)
    著者は戦艦武蔵に一兵曹として乗り組み、奇蹟的に生還した。「秘密のうちに生まれ、秘密のうちにシブヤン海に沈んだこの巨大戦艦は、500機の敵機来襲に、魚雷26発、直撃弾15発、至近弾20発以上を受け(これらは大和をはるかに凌駕する)、満身創痍となりながら、なお沈むまで数時間を生き延びた。その死闘を、そしてそれを戦った《兵の心》を知ってもらいたかった」…この著者の言葉がすべてを語る迫真の戦史!
  • 月と六ペンス

    月と六ペンス

    小説・文芸
    -
    1巻770円 (税込)
    ストリックランドは妻も子供もあり、ロンドンでなに不自由ない暮らしを送る株式取引所員。その男がある日、なんの前触れもなく、なんの書き置きもなく突如として失踪する。パリに出て絵を描くために! ゴーギャンの絵と生涯に魅せられたモームが長い熟成期間ののちに発表した傑作。
  • 螺旋階段

    螺旋階段

    小説・文芸
    -
    1巻770円 (税込)
    亡き兄の二人の遺児をひきとって育て上げ、肩の荷をおろしたレイチェルは、郊外の別荘でひと夏を過ごすことにする。だが、静かな田舎に安らぎを求めた彼女を待っていたのは恐ろしい事件の連鎖であった。到着早々、不気味な物音や奇怪な人影に心を騒がされ、子供達の到着にほっとしたのも束の間、別荘の持ち主の息子が螺旋階段の下に射殺体で発見される!
  • 火星の女神イサス

    火星の女神イサス

    小説・文芸
    3.0
    1巻660円 (税込)
    最愛の妻デジャー・ソリスの身を案じつつ地球で十年をすごしたカーターは、再び火星へ飛来、イス川が流れこむコルスの海のほとりに下り立つ。イス川の奥地には楽園があると信じられ、闘争に明け暮れる緑色人や赤色人たちの唯一の希望は、天寿を全うして、そこへたどりつくことであった。だがカーターが目にしたその地は楽園どころか、未曾有の怪奇でグロテスクな生物がうようよする地獄さながらの場所であった。火星人たちの迷信は徹底的に破壊され、女神イサスとの対決で物語はクライマックスへ。火星シリーズ第2弾。
  • 二人の若妻の手記

    二人の若妻の手記

    小説・文芸
    -
    1巻770円 (税込)
    バルザックの小説のなかでも珍らしい書簡体の形式をそなえ、きわめて手ぎわよくまとめられた作品。その文体も若々しいみずみずしさにあふれている。この小説のモチーフをなすものは、互いに「牝鹿さん」と呼び合っている仲のよい二人の娘――金髪のルイズと栗毛のルネ――との、いちじるしいコントラストを示す結婚生活である。この二人の女性はほぼ同時にカルメル会の修道院を出て、一人はパリの社交界にはなばなしくデビューし、激しい情熱のおもむくままに恋愛結婚を選び、一人は草深いプロヴァンスの片田舎で、個性的な結婚を受け入れる。喜びや不安や、希望や落胆の交錯するそれぞれの生活を、この二人の女性はときにはあふれるばかりの誇りをもって、ときには軽い嫉妬や非難をこめて、ことこまかに書き送る……。
  • ペロー童話集

    ペロー童話集

    小説・文芸
    -
    1巻660円 (税込)
    フランスのシャルル・ペローの童話集は、のちにつづくイギリスの「マザーグース」、ドイツのグリム兄弟による民話収集(グリム童話)の先駆をなしたものとして名高い。「眠れる森の美女」をはじめ、ここに収めた「赤ずきん」「青ひげ」「長ぐつをはいたねこ」「シンデレラ」「おやゆび小僧」などは誰でも知っている物語であるが、もとの形は意外に知られていない。
  • 赤い館の秘密

    赤い館の秘密

    小説・文芸
    4.0
    1巻660円 (税込)
    「熊のプー」で知られる英国の作家ミルンが生涯に1作だけ手がけた長編ミステリの傑作。けだるく暑い夏の盛り、まどろんでいるような「赤い館」で事件は起こる。15年ぶりに弟(館の主)を訪れた「放蕩者」のうわさの高い兄が何者かによって殺され、しかも同室していたはずの弟は行方知れずになる。その館で働く「親しい友」を訪問してみようと思い立ったアントニー・ギリンガムは、はからずも殺人のおこなわれた直後に館に到着することになった。推理とユーモアが巧みに織りなされた名編。
  • 赤い宿屋

    赤い宿屋

    小説・文芸
    -
    1巻660円 (税込)
    バルザックの「人間喜劇」の中には20編以上の短編がある。本書はその中から訳者が選んだ6編からなる短編集だ。「サラジーヌ」「砂漠の情熱」「赤い宿屋」「ことづて」「グランド・ブルテーシュ綺譚」「海辺の悲劇」がそれで、1829年から35年にかけて、バルザック30歳から36歳のときに書かれている。それぞれの作品には、独特の「語りの仕掛け」が組み込まれ、バルザック世界をのぞき見る恰好の選集をなしている。
  • 失われた遺産

    失われた遺産

    ジョーンは、これまでの医学では夢物語とされていた諸能力…コンピュータなみの記憶力、演算能力、読心能力、透視能力…を二人の大学教授とともに開発した。だが、その理論を公表しようとしたとき、三人は恐るべき運命の渦中へ(「失われた遺産」)。この表題作と、新人類の登場を描く「深淵」をあわせ、初期ハインラインの作品2作を収録。
  • 真田幸村

    真田幸村

    小説・文芸
    -
    1巻660円 (税込)
    一読、やめられなくなる痛快読み物、柴錬立川文庫第2弾! 真田幸村は終始、豊臣方の味方として家康に対して智謀をめぐらす。おなじみ「猿飛佐助」ほか、真田十勇士は死力を尽くして戦うが…。後藤叉兵衛、木村重成らも登場していよいよ大阪夏の陣へ! 「真田大助」「後藤又兵衛」「木村重成」「真田十勇士」「風魔鬼太郎」「山田長政」「徳川家康」「大阪夏の陣」の8編を収録。
  • 猿飛佐助

    猿飛佐助

    小説・文芸
    -
    1巻660円 (税込)
    「柴錬立川文庫」は、時代小説の第一人者が、数々の伝説上あるいは歴史上の有名人物を「あっと驚くような視点から」面白く再現した約50編からなる大好評シリーズ。一読、やめられなくなる痛快読み物! 「猿飛佐助」はその最初のシリーズ「真田十勇士」の巻頭の一編。佐助は武田勝頼の落し子で、戸沢白雲斎に育てられた忍者で、のちに真田幸村の家臣となって活躍したという、奇想天外・荒唐無稽の人物。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康らが戦国の覇を競った時代が、虚実とりまぜて生き生きとよみがえる。本巻には他に「霧隠才蔵」「三好清海入道」」「柳生新三郎」「百々地三太夫」「豊臣小太郎」「淀君」「岩見重太郎」の7編を収めた。
  • 毒入りチョコレート事件

    毒入りチョコレート事件

    不可解な殺人事件の解決に乗りだす犯罪研究サークルの6人の会員たち。それぞれが得意にするアプローチに頼って、推理をおしすすめるが…本格推理の種々の手法を縦横に駆使して読者をうならせる傑作。高村薫氏いわく「バークレーは名投手のピッチングのように、速球、変化球、内角外角、高さ低さを見事に使い分け、向かってきます」「解決場面だけが続くようなミステリーがあったら…と空想する人にはたまらない、夢のような本です」。
  • ボズの素描集

    ボズの素描集

    「この本には、天才の溌剌とした最初の躍動が疑いもなく感じられる…どこを開いても、のびやかに、完全な技巧でもって題材が扱われている。全編を通して示される観察力は驚異としか言いようがない」とディケンズの親友は書いた。本作は豊かな想像力、鋭い観察眼、ユーモア、特異な人物描写、語りの面白さ、さらには深刻な社会認識といった、ディケンズ文学のあらゆる要素をはらんでいると同時に、一八三〇年代の社会生活の貴重な記録として、独自の地歩を保っている。通常誰もが気にとめることのないありふれた対象は、ディケンズの想像力によって豊かな色どりを付与され、笑いや涙や怒り、さらには恐怖心を呼び起こすものへと変貌する。ディケンズ24歳のとき、まとめられた処女作!
  • 柳生但馬守

    柳生但馬守

    小説・文芸
    -
    1巻660円 (税込)
    柴錬立川文庫第3弾! 家康の命令で淀君の誘拐をたくらむ柳生但馬守、それを知った真田幸村は猿飛佐助に意外な策をさずける…この表題作のほか、「名古屋山三郎」「曽呂利新左衛門」「竹中半兵衛」「佐々木小次郎」「抜刀義太郎」「清酒日本之助」「伊藤一刀斎」の8編を収録。
  • われら

    われら

    小説・文芸
    -
    1巻660円 (税込)
    今から約1000年後、勝利した都市国家の「単一国」は、野蛮で無秩序な人間社会に訣別し、「緑の壁」にかこまれた理想社会を築いていた。そこには「私」はなく、あるのは「われら」だけであった。「住人」は、ガラス・シルクの制服を着、数字と文字を組み合せた国民番号で区別されている。生活の隅々までが「時間律法」に規制され、むろん性にも自由はなく、性生活は性規制局が決める相手と予定表にしたがって行なわれる。単一国は、目下建造中の宇宙船「積分号」によって、他の惑星へ「幸福」をもたらすために出かけようとしている。本書はその宇宙船の製作担当官D五〇三号の詳細な「手記」として記録されている。DはI三三〇号という女性との禁断の「恋」に悩まされ、最後には…。1920年代初頭にロシアで書かれたディストピア小説の先駆的名著。
  • 火星の交換頭脳

    火星の交換頭脳

    小説・文芸
    -
    1巻550円 (税込)
    バローズの痛快火星シリーズ第6弾! フランス西部戦線で戦死した陸軍大尉パクストンは、ジョン・カーターのあとを追って火星に飛来する。そこは火星の外科医ラス・サヴァスの研究所で、この医師はファンダルの老女帝ザザと奴隷女ヴァラ・ディアの頭脳交換手術に成功したところだった…ヴァド・ヴァロと名を変えたパクストンは医師の助手となり、ヴァラ・ディアの肉体を取り戻し、元の頭脳と交換しようと決心する…。
  • 火星の大元帥カーター

    火星の大元帥カーター

    小説・文芸
    3.0
    1巻550円 (税込)
    カーターの身を案じて地獄を訪れたデジャー・ソリスは女神イサスにとらえられ、1年間のタイム・ロックのかかる太陽殿という牢獄に幽閉される〔第2巻〕。本巻はデジャー・ソリス救出に至るまでの主人公カーターの大活躍を描くが、その舞台は南極に近い女神イサスの太陽殿から赤道直下の密林の国ケオールへ、さらには北極をとりまく黄色人種の国へと雄大なスケールで展開する。独特の怪異な生きものも相変わらず健在で、エンターテイメントは最高潮に。
  • 火星の幻兵団

    火星の幻兵団

    小説・文芸
    3.0
    1巻550円 (税込)
    バローズの痛快火星シリーズ第4弾! ケオル皇帝に嫁ぐことになっていたプタース皇帝の王女スビアは何者かに連れ去られ、大元帥カーターの息子カーソリスに誘拐の嫌疑が降りかかる。みずから捜索におもむくうち、カーソリスは太古の奇怪な王国に足を踏み入れた。そこには「幻(まぼろし)の兵団」をあやつる人々がいた! 「幻兵団」とは何者か、カーソリスと王女の運命は? 抜群の着想・奇想がひかるSF古典。
  • 三人の少女

    三人の少女

    小説・文芸
    -
    1巻550円 (税込)
    クララ、アルマイード、ポム――それぞれ個性豊かで、可憐な3人の少女たちがつむぎ出す、甘く切ない短編集。モーリヤックをして「1870年以来フランスにあらわれたいちばん美しい愛の物語」と言わしめた詩人ジャムの佳品である。
  • オトラント城奇譚

    オトラント城奇譚

    小説・文芸
    -
    1巻550円 (税込)
    ゴシック・ロマンと呼ばれる「恐怖・怪奇・幻想」小説の元祖。「昨年六月のある朝、私はある夢から目を醒まして、その夢について思い出せるのはどこかの古い城の中にいるように思ったこと、そして大きな階段の一番上の手すりの上に、具足をまとったとてつもなく大きな手が片方載っているのが見えた、ということだけ。そしてその日の夕方私は机に向かって、自分が何を言いたいのか、何を語ろうとしているのかまるで判らぬままに筆をとって書き始めたのです」…これがこの作品の成り立ちである。この一作によって、ゴシック小説は誕生した。
  • 地下生活者の手記

    地下生活者の手記

    小説・文芸
    -
    1巻550円 (税込)
    みずから地下生活者と名のる人物が雄弁に語る独白(モノローグ)……主人公は、理性や論理の支配する世界に安住することに反発を感じて、別の次元でおのれ自身の思想を探求しようとする。彼は地下室へもぐって、独自の自由な生き方を求めようし、その無駄なあがきに快楽さえも見いだす。人間の内的な世界をどこまでも掘り下げたドストエフスキーの、「罪と罰」へといたる道程の代表作。
  • リトル・チルドレン

    リトル・チルドレン

    小説・文芸
    -
    1巻550円 (税込)
    私は徹夜を続けながら、訳の正確さや、きめこまかさに欠けるでしょうが、10日で17篇を訳しました。あまりじっくり時間をかけていると、少年のバイオリズムが脱け出していってしまいそうに感じたからです。訳し終わっても、まだ私の身体の中に、感受性の鋭い、あたまのいい、ちょっとエキセントリックな、でも限りなくやさしい少年のバイブレーションが残っていました。ここに登場する少年、彼を取り巻くまわりの風景や人々、それはサローヤン自身であり、彼の体験の中で観察し、感じた少年時代を描いたものでしょう。…訳者の言葉です。
  • RUR

    RUR

    ある学者が、人工的な方法で原形質を得ることに成功し、これによって、外見は人間と少しも変わらないが、肉体的苦痛を感じず、喜怒哀楽や死に対する恐怖を欠いた人造人間をつくりだす。この点に目をつけた企業家が、ロボットの大量生産に着手し、やがて彼らに人間の仕事のすべてを肩がわりさせる。労働はロボットによって行なわれるので、人間はいつか生活を楽しむだけの存在と化する……。チェコの国民作家カレル・チャペックの若き日の代表戯曲。「ロボット」という言葉が初めて考案され、使われたSF古典としても有名。
  • マトリョーナの家

    マトリョーナの家

    小説・文芸
    -
    1巻550円 (税込)
    夫に棄てられ6人の子供を亡くしたマトリョーナ…だがお人よしで馬鹿正直、他人のためにただ働きばかりしながらも、大らかな気持ちを絶やすことはなかった。そんな彼女に悲劇的な死がみまう。著者はロシア女性の典型を描いて、ロシアの魂の救済を訴える。他に「クレチェトフカ駅の出来事」「公共のためには」の短篇2つを収録した。
  • ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯

    ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯

    小説・文芸
    -
    1巻440円 (税込)
    本書は16世紀半ばにスペインで書かれ、当時大人気を博すとともに、その後のピカレスク小説の模範とされた。貧しい主人公ラーサロ少年は7人の俗人・聖人につぎつぎに仕えるが、だれひとり偽善の仮面の下に疑わしい品性を隠していない者はなかった。ピカレスク小説の主人公は、社会の下層にうごめき、あちこちと放浪に近い暮らしを送りながら自らの知恵と才覚で(ときに大いに反社会的な手まで使って)生きのびようと努力する人物である。
  • シャベール大佐

    シャベール大佐

    小説・文芸
    -
    1巻440円 (税込)
    パリの代訴人デルヴィルの事務所を訪れた男は、シャベール大佐と名乗った。彼はナポレオン戦争で死んだと報じられたが、かろうじて生き延び、いまはフェロー伯爵夫人となっている昔の妻と、昔の財産を取り戻したいのだと言った。デルヴィルは助力を約束し、そのために活動する。最終的には示談で解決を図ったが、元妻の側の策略もあって…。「シャベールが果たしてどうなるかという単一の筋を追って、興味をこの一点につなぐ構成が面白く、フェロー伯爵夫人との出会いをクライマックスとする描写も、引き締まって力強く、小傑作と呼んでしかるべきであろう」訳者はこう述べる。
  • ポー/ホラー・ミステリ傑作集「黒猫・黄金虫」

    ポー/ホラー・ミステリ傑作集「黒猫・黄金虫」

    不気味な雰囲気をたたえた殺害と復讐の物語「黒猫」と「おしゃべり心臓」、ホームズとルパンの生みの親デュパンが数学と心理を駆使して謎を解く典型的なミステリーの名編「黄金虫」、鬼気せまる恐怖の物語「メールストロムの渦」ほかを収めるポーの怪奇ミステリ傑作集。
  • ポー/ミステリ傑作集「モルグ街殺人事件」

    ポー/ミステリ傑作集「モルグ街殺人事件」

    小説・文芸
    -
    1巻440円 (税込)
    シャーロック・ホームズもルパンも、ポーの作り出した主人公デュパンから生まれたとさえ言われている。この巻にはデュパンが活躍するポーの推理小説の代表作「モルグ街殺人事件」、姉妹編「マリー・ロジェー事件の謎」、同じくデュパンものの「盗まれた手紙」の3編を収めた。
  • 私が死んだ夜

    私が死んだ夜

    早引けして内縁の妻エセルを訪ねたベンは、見知らぬ男がいて、なんと保険金目当てにベンを殺す相談をしているのを盗み聞きした。ベンは突進して男と渡り合い、男の拳銃で相手を射殺してしまう。とエセルは言った「この死人はあなたよ、あなたは自殺して死んだのよ」…偽装工作は果たして成功するのか? この表題作のほか、中編傑作「靴」など全5編をおさめる。
  • アンクル・アブナーの叡智

    アンクル・アブナーの叡智

    アンクル・アブナーはエドガー・アラン・ポーの生んだオーギュスト・デュパンに続いてアメリカが送り出した名探偵だ。彼が登場する作品は1911年から「サタデー・イブニング・ポスト」などに発表された。本書には、代表作「ドゥームドーフ殺人事件」「ナボテの葡萄園」のほか、18編を収めた。前者は古典的かつ独創的な密室トリックで知られ、後者は見事な最後の裁判のシーンがすべての作品の集大成となっている。当時の巡回裁判法廷の情景と民主主義確立途上のアメリカ人気質を生々と描き、正義を信じるアンクル・アブナーの面目躍如! 牧歌的な牧草地帯も好ましい背景になっている。
  • エンド・ハウス殺人事件

    エンド・ハウス殺人事件

    小説・文芸
    -
    1巻770円 (税込)
    英国南部、海を見下ろす崖の上に建つエンド・ハウス。その家の若く魅力的な女性の持ち主ニックは、続発する奇妙な事故に悩まされていた。重い額縁の突然の落下、ブレーキの故障、落石……。たまたまリゾートにやってきたポワロの目の前で、ニックが狙撃される。彼女の命を守るため、ポワロの灰色の脳細胞が働きはじめた。意想外の展開をみせるクリスティ初期の「ポワロもの」力作。「危機のエンドハウス」の新訳。
  • ナイルに死す

    ナイルに死す

    小説・文芸
    5.0
    1巻770円 (税込)
    ハネムーンをエジプトに決めた大富豪の娘リンネットは、ナイル河の遊覧船で気持ちよい風を楽しんでいた。だが、そこには夫のかつての婚約者ジャクリ-ンの不気味な影が……はたして、乗り合わせたポワロの目の前でリンネットは殺される。そして殺人の連鎖反応。ジャクリーンにはむろん、文句なしのアリバイが……隔絶された船上を舞台にした難事件にいどむポワロ。
  • 愛犬

    愛犬

    小説・文芸
    -
    1巻770円 (税込)
    「スレッサーは、20年間に500編を越す短編を量産しつづけてきた、現代の最も多作なショート・ストーリー・ライターです。しかも、多作家という言葉とは本来うらはらなニュアンスをもつ「職人芸」という評言がどんな作家よりもぴったりあてはまる、心にくいほどショート・ストーリー作法の手練手管を心得た作家でもあります。それでいて、いまでも一作ごとに、キラッと光る新鮮な魅力をいささかも失っていないのはいったいなぜなのでしょう」…この編者の言葉がそのまま生きるスレッサー珠玉作品集。
  • 愛する時と死する時(上)

    愛する時と死する時

    小説・文芸
    -
    1~2巻770円 (税込)
    第二次世界大戦末期、ドイツの敗戦が色濃くなって行く中で、エルンストは前線の戦場から3週間の休暇をもらって故郷に帰る。だが町は爆撃で廃墟同然となり、両親は行方不明、エルンストは父親のかかりつけの医師を訪ねるが、その娘エリーザベトから父はユダヤ人だったため強制収容所に送られたと聞かされる。そのとき空襲警報が鳴り、ともに防空壕に避難したことから二人は親しくなる。短い時間のなかで愛を確かめ合った二人は結婚にこぎつけるが……戦争の虚しさと絶対悪が鮮烈に浮かび上がる。
  • 愛と死の詩集

    愛と死の詩集

    小説・文芸
    -
    1巻660円 (税込)
    「私は旅して、世界をながめ、それを愛した」と、その詩のなかでうたったロレンスは、性愛の哲学を唱導しながら、一生を通じて各地を遍歴しつづけた作家だった。そして膨大な量の小説作品を書くかたわら、つねに詩を書くことを怠らなかった。この作品は多くの詩集のなかから、ロレンスの詩の全体を見通すことができるようにとの意図をもって、みずからも詩人である訳者によって編まれた選詩集である。
  • 愛の砂漠

    愛の砂漠

    小説・文芸
    -
    1巻660円 (税込)
    高名な医師クーレージュは、町の有力者の愛人になっているマリア・クロスという未亡人に惹かれる。だが、こともあろうに18歳の自分の息子のレイモンが同じ女の虜になるとは! 地方都市ボルドーを舞台に、孤立した人間の心の暗部を描いたモーリアックの代表作。モーリアックに傾倒した遠藤周作の翻訳で。
  • 愛の妖精

    愛の妖精

    小説・文芸
    4.0
    1巻660円 (税込)
    利発だが少女らしい愛らしさのないファデットは、一人の少年に愛されることで聡明な美少女へと成長してゆく。フランス中部のベリ地方の農村を舞台に、双子の兄弟と田舎娘ファデットが織りなす愛の物語。彩りあふれる自然描写を背景に、清新な若者の愛の発露を描いたサンドの田園小説の最高傑作。
  • アイヴァンホー(上)

    アイヴァンホー

    小説・文芸
    -
    1~2巻1,100円 (税込)
    中世イギリスのサクソン人とノルマン人の対立を背景に描かれた恋と冒険の騎士道絵巻。サクソンの郷士セドリックの子アイヴァンホーは、サクソン王アルフレッドの後裔であるロウィーナ姫に恋して父の意向に反し、勘当される。彼はノルマン人リチャード獅子心王の臣として十字軍に加わるが、リチャード王の弟ジョンは、兄王の外征中に王位をねらう。アイヴァンホーとリチャード王はひそかに帰国して、王位を守る。義賊ロビンフッドも力を貸した。ジョンと金融上のつながりを持つユダヤ人アイザック、およびその娘レベカも登場、レベカは負傷したアイヴァンホーを看護し、恋におちる。だが、最後にはセドリックの勘当も解け、アイヴァンホーはロウィーナ姫と結婚する。
  • アエネイス

    アエネイス

    小説・文芸
    -
    1巻1,100円 (税込)
    古代ローマの建国神話叙事詩。「アエネイス」は「アエネアスの歌」の意で、ラテン文学の最高傑作。トロイアの王子で女神ウェヌスの息子であるアエネアスは、トロイア陥落後、海上へと逃れカルタゴに着く。アエネアスは女王ディドに歓迎され、二人は相愛の仲となるが、天命には逆らえず、アエネアスはイタリアめざして出発する。ディドは別離に耐え切れず火炎に身を投じて自死する。ラティウムに上陸したアエネアスは、現地の王とルトゥリ族長トゥルヌスとの連合軍による執拗な抵抗に直面するが、長い戦いののち、ついにトゥルヌスを倒してローマの礎を築く。この作品の執筆に作者は11年を費やしたが、未完に終わった。彼は死の前に草稿の焼却を望んだが、アウグストゥスが刊行を命じたため世に出ることになった。この作品は単に神話的英雄を謳うにとどまらず、当時内乱を終結させたローマの実力者アウグストゥスの治世をアエネアスに仮託し、賛美する構造をもっている。原文は韻文であるが、この翻訳は親しみやすい散文訳である。
  • 青い鳥

    青い鳥

    貧しいきこりの子の兄妹チルチルとミチルはクリスマス・イブの夜、仙女の訪問を受け、その言い付けで「青い鳥」を探しに出かける。「思い出の国」「夜の宮殿」「未来の王国」などを探しまわるが、どこにも「青い鳥」は見つからない。ようやく自分たちの家に帰ってきたとき、すべては夢だったことがわかる。そして「青い鳥」(幸福)は家で飼っていたキジバトだったことを知る…メーテルリンクの代表的な夢幻劇。
  • 蒼い氷壁

    蒼い氷壁

    小説・文芸
    -
    1巻770円 (税込)
    帆船ディヴァイナー号で地中海旅行に出かけようとしていたガンサートは、BM&I社の会長から、莫大な価値をもつ珪トリウム合金のもとになる鉱石のかけらを見せられた。鯨肉の箱の中から紙に包まれて見つかったものだという。鯨の血のしみた紙には詩が書き付けられ、ファーネルという署名があった。とすれば、送り主はかつての同僚でノルウェーの氷河で死んだというファーネルではないのか。ガンサートは急遽行き先をノルウェーに変え、ファーネル捜索に乗り出す…
  • 青い麦

    青い麦

    小説・文芸
    -
    1巻440円 (税込)
    ブルターニュの海辺の避暑地で何度目かの夏の休暇をともに過ごす十六歳のフィリップと一つ下のヴァンカ。輝く陽光、きらめく海、とりどりの花々と木々と鳥、渡る風……網をもって一緒に海の獲物をあさる嬉々とした遊びのなかにも、二人ははっきりと異性を意識する。二人の揺れ動く心のひだのあいだに、「白服の夫人」ダルレー夫人が登場する。フィリップはその怪しい魅力のとりことなる。現代版ダフニスとクロエの物語。
  • 赤い小馬

    赤い小馬

    小説・文芸
    -
    1巻550円 (税込)
    少年は父親から赤い小馬(pony)の子を贈られ、それを育てることを委(まか)される。愛する小馬ギャビランとの出会いと不幸な別れ。スタインベックの故郷サリーナス・ヴァレーを舞台に一人の少年の成長の過程が、大自然や生き物との交流を通じて生き生きと描かれる。
  • 赤い箱

    赤い箱

    小説・文芸
    -
    1巻770円 (税込)
    ファッション・モデルが超一流のニューヨークの婦人服店で菓子を食べて毒殺された。ウルフは嫌々ながら重い腰をあげ、現場に出向いて調査をはじめるが、次の殺人現場はなんとウルフの事務所、被害者は婦人服店の経営者であった。彼は死に際に「赤い箱」とだけ言い残した。ウルフは、その言葉を手がかりに真犯人を推理するが、そこに第三の殺人が……。美食家探偵ネロ・ウルフが助手のアーチーとともに凶悪な連続毒殺事件に挑戦するスタウト初期の傑作。
  • 赤い館の騎士…マリー・アントワネットを救え(上)

    赤い館の騎士…マリー・アントワネットを救え

    小説・文芸
    -
    1~3巻550円 (税込)
    フランス革命が一つのピークに達っした1793年、国王ルイ16世はすでに処刑され、王妃マリー・アントワネットは獄中の身となる。穏健派「ジロンド党」と過激派「山岳党」の覇権あらそいが革命政府の内部で激しさをくわえるなか、反革命の王党派にとっては「マリー・アントワネットを救え」は至上の使命だった。
  • 赤毛

    赤毛

    小説・文芸
    -
    1巻440円 (税込)
    星くずのように島々が散在する南太平洋はモームの好む舞台である。この文化果つるところで文明への郷愁に狂う西欧人「マッキントッシュ」、可憐な現地民の娘との美しい恋も、島を離れてみれば美しい自然が生んだ幻想でしかなかった「赤毛」、この2編の他に「エドワード・バーナードの堕落」を収めた。
  • 赤毛のアン

    赤毛のアン

    小説・文芸
    5.0
    1巻770円 (税込)
    赤毛でそばかすだらけ、自分のいやなところもたくさんあるけど、旺盛な想像力と速射砲のようなおしゃべりでカバー、マシュウとマリラの兄妹にひきとられた孤児アンは、プリンス・エドワード島の「グリーン・ゲイブルズ」に安住の地をみつける。世界中で愛される「アン物語」の出発点。
  • 赤毛のレッドメーン家

    赤毛のレッドメーン家

    小説・文芸
    -
    1巻770円 (税込)
    イギリス南東部の荒れ地ダートムアに休暇で鱒釣りをしにきていたロンドン警視庁の刑事ブレンドンは、建築中の邸宅で起きたらしい「殺人事件」に巻き込まれる。それはイギリスとイタリアのコモ湖畔を舞台に起こるレッドメーン家の親族連続殺人事件へと変貌していく。重厚・緻密な構成と文章力で、読者をとらえて放さない古典ミステリの傑作中の傑作。乱歩おすすめの一冊でもある。
  • 赤後家の殺人

    赤後家の殺人

    小説・文芸
    -
    1巻880円 (税込)
    マントリング邸にある《後家部屋》は、ひとりで過ごすと毒で死ぬとの伝説があり、開かずの間になっていた。そこをマントリング卿が60年ぶりに開けて実験することに。入るのはトランプによる抽籤でスペードのAを引いたベンダーだった。彼は夜の10時から2時間の約束で1人で入り、15分ごとに返事をする。ところが、ちゃんと返事をしていたのに、12時になっても出てこない。皆が部屋に入ってみると、どうも1時間前には毒で亡くなっていたらしい! 謎は解けぬまま、新たな犠牲者が――。作者が好きな「密室殺人劇」だが、毒の罠や処刑人サンソンの話など歴史的蘊蓄の披露もあり、時間的にも空間的にもスケールが広がってゆく展開と怪奇趣味を楽しめる。乱歩の好みの作品だった。
  • 赤信号

    赤信号

    小説・文芸
    -
    1巻660円 (税込)
    クリスティは得意な古典的ミステリー以外に戯曲やファンタジーの色濃いものなど幅広い作品を残したが、怪奇・幻想ものもその一つだった。本書には、表題作のほか、「暗い鏡のなかに」「ジプシー」「カーマイケル卿事件」「青い壷のなぞ」「SOS」「ラジオ」の全部で7編を収録した。
  • 暁の死線

    暁の死線

    「この作のサスペンスは飛びきりである。主人公の青年がフラフラと町を歩いて来て、ダンスホールに入り、放心状態でチケットを買い、商売人らしくない少女のダンサーと踊りつづけるまでの、非常に長い冒頭の場面は、なんとも形容のできない不思議なサスペンスに充ちている」(江戸川乱歩)。サスペンス派巨匠の手になる代表作!
  • 赤と黒(上)

    赤と黒

    小説・文芸
    -
    1~2巻770円 (税込)
    田舎出の貧しい家庭教師ジュリアンは、金持ちへの反感から雇い主であるレナル夫人を誘惑するが、夫人の純粋な愛情に次第にほだされてゆく。やがて二人の仲をレナル氏に知られてしまったジュリアンは夫人のもとを去る(第一部)。パリに出た彼はラ・モール公爵の秘書に雇われ、公爵の娘マチルドと恋仲になる。公爵は二人の結婚を許すが、そのときレナル夫人の名で、ジュリアンの前歴を暴露する手紙が届く……(第二部)。1830年代、混乱期のフランスの一地方とパリを舞台に、青年ジュリアン・ソレルの恋と野望の遍歴を見事に描ききったスタンダールの代表作。
  • 秋の日本

    秋の日本

    小説・文芸
    -
    1巻660円 (税込)
    筆者は明治18年(1885)、35歳のとき、フランス海軍「トリファント号」の艦長として日本を訪問し、同年7月から12月中旬まで滞在した。明治政府によって破格の待遇をうけ、「鹿鳴館」の舞踏会へ招待されたり、各地を見てまわる際にも、普通は目にできないものを見せてもらうことができた。そのときの体験をまとめたのが本書で、明治初期の日本の姿がみごとなまでにとらえられ、非常におもしろい貴重なドキュメントになっている。
  • 阿Q正伝

    阿Q正伝

    小説・文芸
    -
    1巻660円 (税込)
    阿Qは正式な呼び名も「阿キュウ」としか判らず、小さな村で麦狩りや米つきや船こぎなどの臨時の手伝いをして、その日その日を暮らす最下層の貧民だった。住まいも村の社(やしろ)をねぐらにしていた。だが、プライドは高かった。そして、いつの日か、偉くなって、自分を馬鹿にする連中を見返してやろうという野心を抱いてもいた。近代中国の庶民をはじめて描き、その目覚めと再生を希求した魯迅(ろじん)の代表作。他に「狂人日記」「藤野先生」など、短篇代表作7作を収めた。
  • 悪魔の発明

    悪魔の発明

    「フュルギュラトゥール」なる革新的な自動推進式砲弾と新式爆薬・起爆剤を発明して、法外な値段で売り込もうとして失敗した失意の天才科学者。彼の心に芽生えた猜疑心と過剰な自負心は、いつしか人間全体に対する復讐を思い立たせるまでに至っていた。彼を巧みに利用しようとする人物は、監視下におかれたこの科学者を拉致し……ヴェルヌ後年のSFの代表作。
  • 悪霊(上)

    悪霊

    小説・文芸
    -
    1~2巻880円 (税込)
    巻頭に、悪霊にとりつかれた豚の群れが湖に飛びこんで次々におぼれ死んだという聖書の引用を置いた本書は、無神論的革命思想を中心に、さまざまな「悪霊」が破滅へと沈んでいくさまを壮大な構想で書き上げた作品。作者はこの作品について、「主人公は一生のあいだに無神論者、信者、狂信家、または異端者に、そしてまた無神論者になっている」と述べたが、知力・体力ともに傑出した悪魔的な超人スタヴローギンは、次々と友人を巻き込みながら「破滅への道」をひた走る。「悪霊」は欧米版では「憑かれた人々」というタイトルになっている。
  • アクロイド殺人事件

    アクロイド殺人事件

    小説・文芸
    4.2
    1巻770円 (税込)
    小さな村の名士アクロイド氏は、書斎の椅子で何者かによって刺殺されていた。叔父の死にショックを受けた姪のフロラはたまたま余生をその村で過ごそうとしていたポワロに事件の解明を依頼した。ポワロは言った。「いったんお引き受けした以上は、最後までやりとげなければ止みません。たとえ途中で警察に一任しておく方が無難だとお考えになるような事態にいたりましてもですぞ。よい猟犬というものは決して追跡を途中で放棄するようなことはいたしません」……ミステリーの女王の名を不朽のものとしたクリスティの記念碑的作品。
  • 顎十郎捕物帳(上)

    顎十郎捕物帳

    小説・文芸
    -
    1~2巻770円 (税込)
    顎十郎(あごじゅうろう)、本名は仙波阿古十郎(せんばあこじゅうろう)。「眼も鼻も口もみな額際(ひたいぎわ)へはねあがって、そこでいっしょくたにごたごたとかたまり、厖大(ぼうだい)な顎が夕顔棚の夕顔のように、ぶらんとぶらさがっている」ために付いたあだ名。それでも武士のはしくれで、頭のほうは抜群によくきれる。江戸末期に起こる謎の出来事を、快刀乱麻、もののみごとに解明してみせる、エスプリにあふれた現代感覚の時代ミステリー。この巻には11編を収めた。
  • アシェンデン

    アシェンデン

    小説・文芸
    -
    1巻660円 (税込)
    英国の作家アシェンデンは第一次世界大戦中、ふとしたきっかけから英国陸軍諜報部の要員である大佐Rにスカウトされ、秘密諜報部員の仕事をすすめられる。アシェンデンは数カ国語に通じていたし、作家という職業が恰好の隠れみのになると言葉巧みに奨められ、これを承諾する。それは命がけの任務であり、たとえ成功したとしても誰からも感謝されず、面倒なことが持ち上っても誰も助けてはくれないことを知っていたが、人生への熾烈な探求欲が彼に承知させたのだ。彼は手始めにジュネーヴに向って出発する。だが、そこではすでに罠が待ち受けていた。迫力ある連続短編!
  • あしながおじさん

    あしながおじさん

    小説・文芸
    -
    1巻660円 (税込)
    孤児院に育った少女ジューディに幸運が。月に一度手紙を書くという約束で大学に入れてくれるという紳士があらわれたのである。「あしながおじさん」は、快活で機知にとむジューディがこの約束にそって書いた手紙形式の物語。90年も前の作品にもかかわらず今なお世界中の人たちに愛され親しまれている名作。
  • アダムとイヴの日記

    アダムとイヴの日記

    小説・文芸
    5.0
    1巻550円 (税込)
    旧約聖書の「創世記」に登場する、あまりにも有名なアダムとイヴ。この人類最初の男と女が、もし日記をつけていたら? 米文学屈指の文豪マーク・トウェインが想像力を駆使し、巧みな文体で描きわけた男女の日記。抱腹絶倒、奇想天外なアダムとイヴの赤裸々な私生活。フェミニストのアダムは最後に語る。「彼女が誰であったにせよ、《そこに》エデンがあった」
  • アドリア海の復讐(上)

    アドリア海の復讐

    小説・文芸
    -
    1~2巻880円 (税込)
    オーストリア帝国の支配下、祖国ハンガリーの独立をめざして画策していたサンドルフ伯爵は、自邸にもぐりこんだ裏切り者の密告によって、同志ザトマール伯爵、バートリ教授とともに牢獄につながれ、死刑を宣告される。三人は裏切り者の正体を知って、脱獄を決行する。だが脱獄は失敗、同志ふたりは殺され、サンドルフ伯爵は追い詰められて海の藻屑と消え、生死不明となる。作者ヴェルヌは本作をデュマの「モンテ・クリスト伯」へのオマージュとして書いたと述べている。
  • アドルフ

    アドルフ

    小説・文芸
    -
    1巻660円 (税込)
    フランスのコンスタン作の小説。名門の出身で大学生のアドルフは社交界で、美貌の女性エレノールに出会う。エレノールは伯爵に囲われの身だった。アドルフが彼女を無理やり手にいれると、今度はエレノールのほうが積極的に。彼女は伯爵から別れてアドルフのところに来て、二人は駆け落ちをして同棲生活をつづける。アドルフは女に養われている生活に嫌気がさし、親もとに逃げかえる。アドルフの心変わりを知ったエレノールは…。利己的な青年と、ひたむきな愛をささげる女性との恋愛心理を鋭く分析してみせた作品。訳者が自信をもって贈る名作。
  • アブサロム、アブサロム!

    アブサロム、アブサロム!

    小説・文芸
    -
    1巻1,430円 (税込)
    壮大な「ヨクナパトーファ物語(サーガ)」のなかの代表作の一つ。主人公トマス・サトペンは、旧い南部のひとつの典型である。「土地と黒人と立派な家」を手に入れようと奮闘し、それを見事に実現したが、最初の妻に混っていた黒人の血の故に、サトペン家の一族は滅亡の道を辿る。その悲劇、宿命は、とりもなおさず南部の悲劇、宿命であり、しかも南部という風土の魔力と複雑さを反映して、底知れぬ怖ろしさをもたたえている。
  • アプルビイの事件簿

    アプルビイの事件簿

    小説・文芸
    -
    1巻770円 (税込)
    マイケル・イネスはスコットランドに生まれ、オックスフォード大学を卒業、学者肌の英語学の研究者で、イングランドやオーストラリアの大学などで教鞭をとった。この間、多くの著書を出版したが、専門を離れてミステリにも手を染め、本短編集で活躍するロンドン警視庁のアプルビイ警部を主人公とするシリーズものを、長編・短編ふくめて多数発表した。本巻には,発端の謎と中段の論理性、結末の意外性を兼ね備えた「イギリス新本格派」の雄イネスの名品9編を3冊の短編集から選んでいる。
  • 阿片常用者の告白

    阿片常用者の告白

    小説・文芸
    -
    1巻660円 (税込)
    著者トマス・ド・クインシー(Thomas De Quincey 1785~1859)は、イギリスの文筆家。1804年、19歳のとき、当時は合法だった阿片を、歯痛への鎮痛剤として用い始め、のち中毒となった。このときの体験を独特の文体で綴ったのが本書で、阿片の愉悦と悪夢、それからの脱却を詳細にのべて大きな反響をよんだ。ボードレールをはじめ多く文人に影響を与え、ベルリオーズはこれに霊感を受けて「幻想交響曲」を作曲した。詩人ワーズワースとの交友はよく知られている。
  • 雨

    雨

    小説・文芸
    -
    1巻440円 (税込)
    「雨」はモームの短編の代表作。魔窟から魔窟へ流れ歩く年増女のただれた魅力。情欲に狂う水夫と現地人の女たち。雨季のサモア島を舞台にくりひろげられた宣教師と娼婦との霊肉の闘争は、予想外な結末を告げた。他に心にくい短編の技巧を見せた「ホノルル」、《東南アジアの植民地もの》の「東洋航路」を収める。
  • 雨の朝パリに死す

    雨の朝パリに死す

    「悲しみをたたえた華麗さ、グレーのセーターのような、メランコリックな優しさ、ワイン色のアンニュイ。フイッツジェラルドの作品の中には、現代の女性の心をひきつける、何ものかがひそんでいるのかも知れません」(訳者)。この短編集には表題作のほか「冬の夢」「金持ちの青年」というフィッツジェラルドの代表的な三つの作品が収められている。
  • アメリカ

    アメリカ

    小説・文芸
    -
    1巻1,100円 (税込)
    誘惑されて女中に子供を産ませたため、16歳のカール・ロスマンは両親によってアメリカへ追放される。だがニューヨークの伯父の家からも追い出され、カールは放浪生活を余儀なくされる。新世界での冒険につぐ冒険、裏切りあり、どんでん返しあり、悪徳行為あり、カールは転落に転落を重ねながら数奇な運命をたどる…
  • あめりか物語

    あめりか物語

    小説・文芸
    -
    1巻880円 (税込)
    この作品は1903~07年(明治36~40年)の4年間、荷風が渡米したときの旅行記ともいえる短編集。そこに移民として、あるいは会社員、留学生として暮らした日本人を中心として、当時のアメリカ社会の一断面が、鮮やかに描きだされている。明治41年、発表と同時に大きな話題となり、荷風の名を有名にした処女作。「ふらんす物語」と姉妹編をなす。「ただ行かんがために行かんとするものこそ、真個(まこと)の旅人なれ。心は気球の如くに軽く、身は悪運の手より逃れ得ず……」このボードレールの詩が巻頭を飾っている。

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