すべての高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
ネタバレ澤村先生の処女作が完結してしまった。
数年間追いかけ続けた作品が終わってしまったことへの虚無感がまだ抜けないが、この思いを残しておきたいので、感想を書くことにする。
第三章について。
御崎はきっと自身の読者に救われているんだろうなって。あさひも、そして広野も、純粋に彼の紡ぐ物語を楽しんでいる。「吸血鬼」である彼は、少し見透かせば分かるような人間の内面、所謂本性に「彼の描く作品が好き」という思いがあったら、そのときだけ「作家」としての御崎禅になる。
話は転じて、正木さんは夏樹がすんなり克服した「本能的な恐怖」を乗り越えることが難しかったんだろうな、と。アレに関しては夏樹がメンタルバケモノの超絶 -
Posted by ブクログ
ネタバレ物語の序盤・中盤とはサクラギ先生視点でレッスンの様子が語られており、このまま生徒の一人ひとりのバックボーンとそれにまつわるトラブルが解決されていって終わりかと思いきや、終盤になってレッスンの裏で計画があったことが種明かされすごく驚きました。
日本にルーツを持ちながら生まれも育ちもアメリカでどちらにも属しきれないとい複雑な立場・心境を抱える日系アメリカ人二世を主人公に据えることで、読者に当時の日本を客観的に捉えさせてくれる物語でした。そのため、物語の登場人物が所々で鋭いセリフを放っているところが印象深かったです。
「与えられた物語を信じてはいけない」
「たしかにアメリカ人は自由と平等がお好 -
Posted by ブクログ
本が好き過ぎて、出版文化を絶滅させたくなくて、そんな理由から渾身の想いで紙の本を出す
全部読まなくてもいい、開いた部分から読んでもいい、ジャケ買いでもいい、なんなら読まなくてもいい
そんな謙虚さとは真逆の濃ゆい水野節に引き込まれてしまいました
世の中に蔓延る正論を真っ向から論破する、斜めの視点から繰り出される逆張りの確信犯
頑張ること、自分の意思を持つこと、なりたい自分を描くこと
その全てが、自身を追い詰めるのみであり、そもそもそんなことして「幸せですか?」と
もうファンにならない理由がありません
このテンションが同著の「正直個性論」につながっていくであろうアドレナリンがとてつも