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Posted by ブクログ
小学6年の十和は「家族の幸せの形」がわからない。
嫌な家族ではないのに、家族といると心が荒む。
家族と離れて大阪にいる祖母と暮らすため、
十和は中学受験をすることを決める。
中学受験は長い人生の中のほんの一部の出来事。
でもその人生のほんの一部の時間が
きっと自らを大きく成長させ、
ここでの経験がこれからの人生を歩む時の自信や糧になっていくんだろう。
受験生の十和、それを支える家族。
父の優しさ、母の見守り、妹の応援。
バラバラになりかけていた家族が
受験を通してひとつになっていき、
「家族の幸せの形」は何かを見つけ出した
十和の答えにとても賦に落ちた。
受験のように答えが決まっ -
Posted by ブクログ
小学校の放課後、歩と孝太郎と連と颯斗の四人は教室でこのあと遊びを探していた。
その時、颯斗が清也のランドセルにクラスで飼育している金魚のエサを入れる。
歩と孝太郎と連は何が起きたかわからなかった。
颯斗のそれは仲直りのいたずらだった。
一週間前、颯斗と清也は小競り合いをしていた。
初めは軽い気持ちのいたずらが、いじめへと変化していく。
章ごとに久保塚連、三橋清也、関颯斗、担任の原島夏帆の視点で書かれています。
大人たちは、軽い気持ちのいたずらだから、『握手しておしまい』でかたずけようとする。
しかし、いたずらをされた方は納得がいかない。なぜ俺なのかと疑問が残る。
小学生のなかなか自分の気持 -
Posted by ブクログ
ネタバレ望んでいた、そうなってくれたら…と祈った結末ではないことに、逆に安心した話であり、解説を読むと胸の奥がぎゅっと潰された。
みんな必死に生きている。それでも耐えられなくて、逆に耐えてしまう人がいて。それは個人が個人であるからこそ起こることなんだけれど、それがツラい。
誰かが何かしてくれたら、夫は風呂に入らないという選択をとらず、最後まで頑張れたのか。頑張らせて良かったのか。
『気の持ちよう』『まだ大丈夫』『できるよ』という言葉の残酷さを感じた話だった。
その言葉でなんとかなる内は、『まだ大丈夫』なんだろう。
『普通』を頑張れる人が取り残される話しであったかもしれないし、選択の残酷さもあったかも -
Posted by ブクログ
ネタバレ安野さんの本。
AIエンジニアだからこその解像度で、オープンソース化等安野さんの思想が垣間見えて、それが小説に昇華されていて心地よい。
賠償金額の最小化が、自動運転の継続に欠かせないこと、というロジックは一定理解できるものだし、いや実をいうとかなり理解できたもので、自分の中での松木的な部分に少し嫌気がさした。
このロジックについて、全面否定するのではなく、むしろ誰しもそういう思想は多かれ少なかれあることを認めつつ、別の角度から答えを出すところに、チームみらい・政治の世界で知っている安野さんらしさを感じることができ、腑に落ちた。
この本は、AIエンジニアだけでなく、政治家安野の一面をも知れ