あらすじ
子どもにとっての乳幼児期は、人間の基礎をつくるもっとも重要な時期です。人を信じる力や感情の豊かさや貧しさは、十人十色です。そして、人を信頼できるということが、豊かな人間関係をつくるための基本であり、それがいちばん育つのが乳幼児期だと、児童精神科医の著者は伝えます。臨床経験をふまえて乳幼児期の育児の大切さを語る、育児に関わる人の必読書です。
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Posted by ブクログ
優しい語り口で、難しい内容ではないのでスッと入ってくる。
小さい頃の接し方やしつけと甘やかしの違いなど、産まれたらどう接したらいいんだろうという不安が少し解消した気がする。
とにかく愛情を持って、小さいうちは欲求を叶えてあげること、いつでもそばに居るから安心してねという態度でいようと思った。
発達段階で分かれているので、その時が来たらまた読み返したい。
Posted by ブクログ
子どもとどう付き合っていくべきか、軽やかに優しく述べられており、心に沁みる。
乳幼児期は子どもの一生を決める重要な期間であること、信頼感を醸成すること、子ども同士の交流をたくさん設けること、子どもの幸せを自分たちの幸せとすること…
荒んだ現代社会を巻き戻すきっかけとして、子どもを持たない方にも読んでもらいたい良書と感じた。
Posted by ブクログ
長く読み継がれるだけのことはある、子育ての基礎理論だと感じた。
子どもは周囲の人に囲まれて育つ、という当たり前のことを真に理解することが現代においてはますます難しくなっているため、本書の提示する子育てに近づくことはどんどん難しくなっている時代だなと感じるが、子供にとって信頼できる親になろうと改めて感じさせられた。
Posted by ブクログ
著者の鋭い洞察とフィールドワーク的・科学的な医学知見から織りなされる子どもと親を取り巻く環境の描写が素晴らしかった。時代的に修正が必要な表現や知識も一部にはあるが、哲学としても学ぶ意義のある、紛れもない名著。
全ての親/親となる人に一読を勧めたい。
Posted by ブクログ
佐々木正美先生の本は何冊目かな?
生きておられる時にお会いしたかった
その気持ちで何冊も読んでいます
読むたびに復習と思えるところもあるけど
その本にしか書いていないこともたくさんあって、いつも読んでよかったと思う
妊娠中、洋楽邦楽を聞いていたのに、生まれてからクラシックをかけたりしていた
胎児の頃からじゃないとあかんかったのかーーと思えて笑えた
胎児期の母体の健全な精神のことが書かれており
本当に妊娠する前から読むべき1冊だと感じる
乳幼児期にしっかり甘えられなかった人は、どんなにきちんとしつけをされていても、将来的に、人間関係や精神的な部分でがまんがきかなくなったり、もろくなってしまうんだということを知った
人を信じることができると言うのは、本当に大切なことであり、それが乳幼児期に決定してしまうことに改めてびっくりする
小中学生の頃は大人から学ぶことより、子ども同士での学び合いが大切
今も昔も大人はあんな子と付き合うなとか、勉強しろとか言うけど、どんな子でも子ども同士の仲間や学び合い、教え合いが生きる力を作るということ
これにも、え、そうなのって思った
早期教育とか、習い事とか友達との遊びより優先させてて、遊び場もなくなり、それは昔よりだいぶひどいと思うから
親や先生や塾の先生や子どもを商業ベースで考えてる人は認識するべきなんだろうな
子どもに思いやりを持ってほしいなら、親がお手本になれば子どもはマネするのが大得意だから思いやりのある子に育つ
世の中が便利になると、人は我慢ができなくなって、人にもどんどん厳しくなっていく、ということが書かれていたはっとした
都会ほど他罰的になる
あらゆることが満たされている日本なのに感謝の言葉より不満な声の方や誰かのせいにする事の方が多いのは悲しいけど、そうなのかと思った
それらをどうにかしていくには
日々に感謝する事がとても大切と感じた
今はすぐそばにスマホがあって
赤ちゃんや子どものそばにいるのにイヤホンで音楽を聴いていたり、画面から目を離さなかったり、そんな親がとても多くて、彼らも愛情がないわけではないし、知らないだけなんだと思うと、伝えてあげたく思うけどとても難しいし悲しくも思う
佐々木先生の本を少しでも勧めていきたいと思う
Posted by ブクログ
The best book I ever met so far .Want to look back when I had hard time with my children.
Posted by ブクログ
本文より気になった箇所を引用。
大切にしたい言葉たちばかり。
「友人や家族とたがいに弱点などをカバーし合って、助け合って生きていく力を育てるということです。そういうふうに、相互に安心して依存し合える人は、人を信じる力があるということでしょう。」
「親に手をかけさせる子どものほうが、いい子だと思うのです。(略)小さいときに親を楽させてくれる子が、いい子だと思うのは思いちがいなのです。」
「まわりの人から強制されたりするのではなく、自分から自発的に行動できる、しかも、やったりやらなかったりということではなくて、社会から期待される活動を、習慣的に取り組むことができるというのが、勤勉性の意味」
「現代の社会は、より便利な生活を望む人の心を、いろんな方法で刺激することによって、成り立っている社会だということも現実なのです。」
「人は幸福であればあるほど、そのとき必要な抑制はきくのです、がまんができるのです。しかも、がまんなんて思わないでできるのです。」
「将来、幸せになるということもだいじですけれど、それよりはるかに何倍も、いま、この瞬間を、この子が幸せにすごすことができるようにという生地のほうがいいのです。この子の将来をうんと幸せにしてあげるために、いま、がんばらせておこうというのは、子どもが幼いうちは往々にしてよくないのです。いま、この瞬間を、幸せにしてあげよう、その積み重ねが、この子の幸せになるのだという育て方がいいのです。」
母子同室、つら!とか思ってたけど、研究に裏付けされた大事な時期だと言う結果なんですって。「だっこ」「おんぶ」など、子どもの要求はなるべく聞いてあげられるように心穏やかに過ごしたいです。よく「疲れた〜」と言って家に帰ってくるのですが、子どもには関係ないことです、とバシッと指摘されてしまいました…。反省します。
Posted by ブクログ
こどもへの関わり方に困った時に再読することで自分の考えや心が落ち着く。
第二子が産まれて、再読したが、上の子への対応、これから大きくなる下の子への関わり方をまた考えさせられ、育児が楽しくなる。
また再読します!
Posted by ブクログ
子どもが安心して暮らせるよう、信頼関係を築くためにも、乳幼児期の要求に対して、全力で応えていきたいと思えるような本だった。
小さな変化、失敗も見逃さず、あたたかく見守り、楽しめるような育児をしていきたい。
Posted by ブクログ
佐々木先生の子育てに対する考え方が好きで著書を何冊か読んでいる。自分の子育ての頑張りを肯定してくれるような一冊。
子どもの気持ちを受け入れ、可能な限り想いを叶える手伝いをする。子どもであっても1人の人として親としての責任を持ち接する。子どもの頃にこんな考えや行動ができる大人にもっとめぐり逢いたかったなと感じた。
もしかしたら、子どもの為を思って行う「しつけ」も、自分の感情をコントロールできていないだけだったり、その子の為になってない場合もあるかもしれない。常に反省を繰り返すことが、親の責任でもあるのかなと思えた。
「ソーシャルレファレンス」という言葉が本の中に出てくるが、これは誰もが覚えておいた方が良い言葉だと感じた。たとえ、子を持つ親ではなくても。
子どもは3歳までに一生分の恩返しをすると言うけれども、それは本当だなと子育てをしながら感じている。そんな可愛らしい子ども達が自律した大人になれる様、楽しみながら子育てについて学んで行けたらと思う。
Posted by ブクログ
仕事と育児と家事で毎日があっという間に過ぎるなか、時間に焦って感情的になり息子の悲しい顔を見てハッとする。この世で一番大切な我が子に悲しい思いをさせるくらいわたしの仕事は、大切なんだろうか?自己実現も、育児も、って難しいのかもしれない。切り替えが難しい、言葉の発達がゆっくりなのはわたしのせいかもしれない。と思い悩んだときに友人が「育児の哲学」みたいな本だよと教えてくれて、読み始めました。
3歳の息子を育てる母として、健康に育ってくれればそれだけで幸せだ、と自分に言い聞かせつつも、健康で挨拶がしっかりできて、地頭が良くて、日本語以外にも英語でコミュニケーションも、、と願うのはどの親御さんも同じなのではないでしょうか。
妊娠中にアグネス博士の育児書を何冊も読みましたが、それって親の遺伝子と地頭がそもそも違うのでは?と思わせられる部分あり。こちらの本は、育児のもっと根源の部分のスタンスについて、とてもわかりやすく言語化されています。
私は冒頭部分で、いろんな思いがこみあげて胸が熱くなって泣きました笑
こどもの要求に応える=こどもがじぶんでできないことを、代わりにやることで絶大な信頼が積み上がる
何度も何度も言い聞かせて、できるようになるまでひたすら繰り返す
こんなにたくさん絵本読んでるけど発語しない、うちの子大丈夫かな?と漠然とした不安を抱えながら育児をしていたわたしの背中を押して応援してくれる本でした、ありがとうございます。
子に携わるすべての方に読んでもらいたい一冊です。
Posted by ブクログ
少し古い本ではあるけれど、親としての基本の姿勢がわかりやすく学べる本。
自分が今子供たちのために何ができるのか考えさせてくれる本。
優しくなれます。
Posted by ブクログ
不意に時間ができてしまったので,一気に読む。
以前,一度だけお出会いしたことがあって,その時に絶対読もうと思っていたのだけれど,なんで今まで読まなかったのか。
昔の本ではあるのだけれど,
佐々木正美先生のおっしゃる視点は,あらゆる大人が一度触れてみても良いと思う。
物が豊かになりすぎて,効率に重きが置かれる社会。膨大な情報があり,時間が限られているように思われる社会。
そんな中で,子どもたちはどのように,見られ育っていくのか。
抱っこを望むなら望むだけしてあげればよい。それは依存になんかつながらない。大人が望むことを過剰に注ぐから依存が生じる。
基本的な信頼感が備わった子どもたちが,人を信頼し,周囲の人を愛し,その土台の上に大きな力をつけていくことができる。そして,自分を信じ,また周囲の人たちを信じて幸せにしていくことができるのだ。
佐々木正美先生の言葉は,あたたかいようでいて,とてもシビアで厳しい。けれど,『子どもへのまなざし』というタイトルにもあるように愛情に満ちている。
妻は,本当にすごい人だ。ここに書いてあることを自然に,やっているように見える。妻と生きることで,僕も少し近づいている気もある。そして,さらに僕もバージョンアップしている気がする。
僕は,愛されて育ったのだ。
だから,妻を子どもたちを信頼し,愛していくことができる。そして,周囲の人たちももちろん。
日本の少子高齢化はすすみ,状況は厳しくなっていくのかもしれない。けれど,今,僕の住む地域の人たちは活気があり,あたたかく,やさしく,ふっと声をかけてくれることがほとんどだ。
そんな地域も大事にしたい。
この間,子ども食堂へ顔を出したら,食堂のおっちゃんもお姉さんも子どもたちも向こうから声をかけてくれていた。ちょっとできることやってみよう。
妻と子どもたちに,これからも感謝して言葉をかけ続けよう。
そして,僕自身,身体も大事にしながら,朗らかに笑って,時に悲しんで,面白がって生きよう。
Posted by ブクログ
ありのままの子どもを見るということがどれだけ大事なのかが分かった。過保護であることは幼少期にとっては非常に大事。だか、過干渉とは違うことは注意しないといけないと思った。過保護は良いが過干渉は良くない。
子どもの成長は人それぞれ。期待ではなくその子のペースで成長することをサポートするのがよいんだな。
抱っこと言われたら抱っこしてあげる。そういった希望が叶えられた経験が自立に繋がるらしいので、向き合ってあげよう。
便利グッズがどうとか、効率化がどうとかより、ずっと大事な普遍的なことを教えてくれる本でした。
Posted by ブクログ
古い本だけど、子どもが生まれたら絶対読むべき。
今の時代にも、いや、今の時代だからこそ心に刺さる言葉がたくさんある。
子どもをの自律的な成長をただ待つこと、子どもの存在をまるごと肯定することを大事にしたい。
Posted by ブクログ
おっしゃることは、ごもっともなんだけど、本当に必要な人(特に、子育てにお疲れの乳幼児の親)には届きにくい構成と伝え方かなと感じました。
特に前半は、プレッシャーを感じたり耳の痛い理想論が続くので…。余計な例え話が多くてまわりくどいのもネック。
以下、備忘録として私なりの解釈です。
・子育ては、もっとシンプルでいい。
・子どもを信じるまなざし、あり方が大事。
・「ありのままのあなたを大切にしている」が伝わることが、一番大切。
・子どもが求めるときに、求めるだけ、愛情を返してあげること。
・焦らず、その子のペースを信じて待ってあげれば大丈夫。
・子は親を見て育つ。
・期待のハードルは出来るだけ低く。
・乳幼児期に十分に満たされれば、その後の成長はスムーズになることが多い。
・子どもは子どもの中で育つ。
・思春期はアイデンティティを確立する時期。他者の目を通して自分を見つめている。
・現代は便利だけど、親にとっても子どもにとっても、心が置いてけぼりになりやすい時代。
・子どもに問題が起きたとしても、すべてを親のせいにするのは違う。むしろ、親を支えることで、子どもが救われる。
・いつからでも、やり直せる。満たせなかった部分があったとしても、子どもはそれを取り戻す力がある。
・子どもの『今ここ』を大切にする。
・今の自分にできることを精一杯やる。
それを日々、積み重ねていくことが子育て。
大事なことがいっぱい詰まってるんだけど、濃すぎるのでお疲れママには胃もたれしそう…という印象なので☆4つ。
お姑さんから貰ったりしたら最悪かも(笑)
教育関係者とか、時間も心の余裕も読解力もある親御さんには☆5つになるんじゃないかと思います。
名著ですが、人によって受け取り方が大きく変わりそうな本なので、他人にオススメする際は慎重になった方が良さそうです。
Posted by ブクログ
もっと早く、子どもが小さいときに読んでおけばよかった。小手先のテクニック的なものが書かれた「育児本」ではなく、育児の本質がわかる本。98年出版(!)でところどころ時代に合わないところはあるにせよ、全く古臭くなく、育児において大切なことは普遍なのだと思い知らされた。
以下、メモ(主に目次より)
・乳幼児期の育児はやりなおしが難しい。喜びと責任をもって
・育児で大切なのは待つこと。ゆったりとした気持ちで
・ありのままの子を受け入れる。過剰期待✖️
・子どもが失敗した時が親の出番!
・乳児期に基本的信頼を。赤ちゃんが望んだことは満たしてあげる
・子供の行動は科学者の実験と同じ
・友達とあそぶことで自分を知る
・しつけは繰り返し教えること、そして待つこと
・教え伝えるまでがしつけ。強制しない
・思いやりは身近な人と共に育つ。一緒に喜び悲しむ気持ち。自分が幸せな人ほど人を思いやれる
・友達は多い方がいい!
・子供との今の時間を大切に。条件付きでない親の愛を。
・「仕事で疲れたから」は言ってはいけない
・思春期、青年期は食事を大切に。
・自分の幸せばかりでなく、子どもの笑顔や喜ぶ姿に喜べる親であってほしい
Posted by ブクログ
少し前に書かれたもので、社会の様子は今と違うところもありますが、興味深く読みました。
・胎盤を通して母親の気持ちが子どもに伝わる
・子どものことを待つ
・2歳くらいまでは望んだことを満たしてあげる
・ありのままを受け入れる(理想を押し付けることは間接的にその子を否定していることになる)
というところが心に残りました。自分へのメモとして記載しておきたいと思います。
きっと出産後に読み返した時、道標の一つなるんだろうなと思いました。
Posted by ブクログ
再読。
子どもへのまなざし
長女はもうすぐ4歳、今までとは違った悩みも増えてきたので読み直しました。
・「ゆっくり待っていてあげるから、心配しなくていいよ。いつからできるようになるか、楽しみに待っててあげるからね」というスタンスで子どもを見守る
・全面的に受容することで、子どもは自信と人への信頼を育てる
・安心して失敗できる存在になる
・しつけは繰り返し教えること、そして待つこと
といった子どもへのまなざしが綴られています。育児書は合う合わないありますが、こちらは前向きな気持ちで子どもと向き合うヒントになるような一冊。
Posted by ブクログ
育児書として昔からの名著と呼ばれる一冊。
まず前提として、この本は精神科医が【1998年】に書き上げた著書であるということを念頭に入れた上で読む必要があるように思う。
現代社会に照らし合わせると、昭和時代の育児観で、少し脅迫的に感じる箇所がちらほら。
現在子育て真っ最中の家庭が、この本に書かれている「方法論」を実践しようとすると、心がしんどくなるお父さんお母さんもいるのではないか?と感じた。
そんな前提を差し置いても、「子どもと向き合う姿勢・在り方」はバイブルとして繰り返し読みたいと思える本だった。
著者とお話しているみたいに、語り口調も優しい。
●備忘録
「子どもを育てるということは、最高に価値のある、誇りのある仕事だと思います。なぜかというと、本当に価値のある仕事というのは、いまの時代とつぎの時代を生きる人たちが、よりよく生きることができるように、なにをするかということだと思うのです。
つぎの時代を生きる子どもたちに、十分に愛されることの喜びを与えること、育児はそれで十分なのですね。人間は愛されることから、生きる喜びを感じはじめるのですから。」
Posted by ブクログ
上司に勧められて。
前半は現代の親が何故、子育てにストレスを感じるかについて書かれている。近所、親、友達など繋がりを持つ大切さについて書かれていて、余裕がある時に読んだ方がよさそうな内容だと思った。子供達同士で育っていくものだから、子供同士でつながって行ける環境を作ることも大切だと書かれていた。
中盤からは、ありのままを受け入れることの大切さ。特に、喜ばしいことよりも困った時、大変な時にそのままでいいと受け入れること、そっと手を差し伸べることの大切さが書かれている。
赤ちゃんは泣いて訴えることしかできない。乳児期には人への信頼感を持つことが何よりも大事な基盤となるため、2歳くらいまではその欲求をみたしてやることが大切。ただ、全てを叶えることは難しいため、取捨選択が必要。その時の判断基準は自分でしか満たせないことをするのがいい。
Posted by ブクログ
定番の子育て書、とのことで読んでみる。
現在子育て1年生なので、やっぱり乳幼児期の話が気になってしまう。乳幼児期の育児がその後の基礎になる、ということは心に留めておきたい。若干プレッシャーに感じる日もあるが…。
我が子のことが大好きだ、という気持ちを優しく肯定してくれる本だなぁと思う。この子のことをたくさん抱きしめてあげたいなって時に背中を押してくれるような。
子どもが大きくなって、子どもとの関わり方が変わってきた時にもまた読んでみたい。
Posted by ブクログ
乳幼児期はその子の性格を決めるとても大切な時期。建物で例えたら基礎工事のようなもの。そのためやり直しはきかない。
では、どうしたらいいか。
子供の期待や要求にはできるだけ答え、親側の期待や要求はできるだけ伝えない。これに尽きる。
虐待してしまう母親というのは例外なく孤独。夫婦関係がうまくいっていなかったり、実家の親とも疎遠になっており、腹を割って話せる友人も少ない。
育児上手になる第一歩は母親がいつでも何でも相談できる、頼れる円滑な人間関係を築いておくこと。なにより夫婦円満でいること。これだけでかなりの育児不安は取り除かれる。
現代は人間関係を煩わしく感じているため、核家族化がますます進んでいる。子供にとって関わる人間が少ないというのは良くないこと。
一緒に生活するのは無理でも、旅行に行ったり、遊びに行ったりする時は、できるだけ他の家族と一緒にでかけたほうが良い。
子供というのは育ち合うものだから、自分の子供も他の大人に育ててもらうし、自分も他人の子供を育てるぐらいの気持ちをもつこと。
良い子というのは、親の言うことをよく聞く子ではなく、年齢相応の子供らしさを持っている子。
教育とか育てることの基本はとにかく待つこと。
子供が失敗したとき、不始末をやらかしたときこそ、親の出番。なぜダメなのか説明する必要はあるが、きつく叱る必要はない。
不始末をやらかしても親は味方でいてくれると子供に安心させることが大切。
子供に対する過干渉、過剰な期待は、放任より悪い結果を引き起こす。
子供は親に対する依存と反抗を繰り返しながら成長していく。反抗されたら成長の証なんだと、どんと構えること。
小学生からは、友達との関わりが重要になる。極論を言えば親よりも友達の方が大切。
よほどのことがない限り、子供の友人関係には口を出さずに好きにさせること。
昔から母親というのは忙しく働いていて、24時間子供の相手はしていられなかった。そのため、保育園に預けているから良い育児が出来ないというわけではない。
安心できる良い夫に巡り会えればそれだけで育児不安のほとんどは解消される。
Posted by ブクログ
かかりつけの小児科の先生が持っていた本
児童精神科医が語る乳幼児期の育児
ぐりとぐらの山脇百合子さん挿絵
将来幸せにするために
行動することも大事だけれど、
それよりも今この瞬間を
幸せに過ごすことができるように
という育児の方が何倍も良い。
両親の関係が良ければ良いほど
子供のありのままの姿を尊重できる親になれる。
子供がしてくれることに
喜びをかんじるのではなく、
子供の希望に応えられることに幸福を感じられる親であれ。
Posted by ブクログ
堺雅人さんが朝のテレビ出演時に紹介していて、
辿り着いた本。
堺さんのファンというわけではないが、子育て中の身としては気になる内容だな〜と思い、手にとりました。
素晴らしい本だとは思うが、
端々のジェネレーションギャップや、
こちら側への共感一切ゼロの直球ど正論に
個人的には苦行の時間に感じてしまった。。
語り口調の文章もまどろっこしく感じてしまい、
「直接講演とかで聞けたらまた印象違うかもなあ、」とフワフワ考えながら読んでいたら、
あとがきに講演をまとめた本だと記載があり納得。
とはいえ記載されている内容は
皆が分かっているようで芯を食えていない、
そして体現できていない大切な事象ばかり。
もしあなたにスタンスに迷いがあるのであれば、
一読の価値はあると思います。
個人的には「いつ出来るようになるか、楽しみにしているからね」の心構えについて学べたことが良かった。
子育ての本を読んでいると、
どう子供と対面するかは家庭•個人に帰依しているかもしれんけど、社会構造の影響はかなり大きいよなあと、ひしひしと感じます。。。
社会が家庭を圧迫して、心の余裕のなさが親に表れて、子どもが犠牲になるっていう、、世知辛い。
Posted by ブクログ
1998年初版とかなり古い本になるので著者の価値観や感覚も「ちょっと古くない…?」という箇所もあったりほぼ同じことの繰り返しだなと思うところもあるのだけれど。
とにかく乳幼児期の土台が大事。子どもの要求に応え、愛されているという安心感を育ててあげること。そしてそのためには親である自分が幸せであること。これだけは心に留めて、我が子と触れ合っていこう。
Posted by ブクログ
優しい言葉ながら、若干古い人の意見というか、料理に手をかけるとか時間かけよとか胎児のうちからとか母子分離はよくないとか、わりとプレッシャーになるご意見も散見されたので3点。
この本を読むと安らぐ?いや、安らがないw育児に疲れたときではなく、育児に前向きでやる気がある時に読むべき本です。
内容はなるほどと思うこともたくさん。
・育児で大切なのは待つ気持ち。繰り返し伝え、待つ
・子どもが失敗したときが親の出番、うまくいかないときのためにあるのが家族
・人間関係が多いほど、うまくいっているほど、育児もうまくいく
・子ども同士で育ち合う。大人より子どもとの関係。近所の子を誘って遊びに行くくらいのことをする
子どもの要求に応える大切さを説いているので、このとおりがんばればザ・優しいお母さんになれます。