あらすじ
子どもにとっての乳幼児期は、人間の基礎をつくるもっとも重要な時期です。人を信じる力や感情の豊かさや貧しさは、十人十色です。そして、人を信頼できるということが、豊かな人間関係をつくるための基本であり、それがいちばん育つのが乳幼児期だと、児童精神科医の著者は伝えます。臨床経験をふまえて乳幼児期の育児の大切さを語る、育児に関わる人の必読書です。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
1992~94年辺りに児童精神科医によって書かれた本。過去と比べて現代(当時?)の風潮•育児環境に対して否定的なコメントが多いけれど、研究•実験データや著者の30年に亘る経験を基にされた育児のノウハウについてとても参考になった。
Memo
•子どもは子ども同士の関わりの中で育ち合うため、地域社会や友達とのつながりが重要
•親の期待に応えさせる関係は、子どもの主体性や自発性を損なう
•乳児期に欲求を受け止めてもらう経験が、人や世界への信頼と自己肯定感を育てる(このメッセージが繰り返し記載されている。いつでも要望を満たすような過保護でよいのだと)
•欲求が満たされないと、不信感や粘り強さの欠如につながる
•外での癇癪やあれ買ってこれ買ってとねだり続ける子供は、家で駄々をこねられない、要望を叶えてもらえないから聴衆を味方にして親へ仕返ししているのである。家で要望を満たせて貰えていたら外でも言う事を聞いてくれるのは間違いないとこのこと
•親は子どもを思い通りに動かすことではなく、子どもの願いに応えられることに喜びを見出してほしい
••••••••••••••••••••••••
星5:周りに全部読んで欲しい、4:一部or要約版を読んで欲しい、3:家には置いておきたい
•••••••••••••••••••••••••
Posted by ブクログ
人生は建物建築。乳幼児期は基礎工事、小中学校は柱や床で、高校は外装や瓦で、大学になると内装やカーペット。カーペットなんて後からいくらでも取り替えられるが、基礎工事は人の目に止まらないが、しっかりした建物は基礎工事が大事。
乳幼児期の育児は、せんじつめれば「子どもの要求や期待に十分にこたえること」だけ。
1994年の乳幼児検診。育児に不安や心配がない母親は30パーセント。育児で強い苛立ちを感じた母親は75パーセント。この子は要らなかった産まない方が良かったと思った事がある母親は33パーセント。
若い母親の方が多い傾向で、居住年数が少ない方が多い傾向で、地域人との交流が消極的で、不安時に本や雑誌を頼る人が多い傾向。また、専業主婦の方が悩みが大きい。
98年の本なので、夫が育児を「手伝ってくれる」という表現が普通に出てくる。22年ごろには既に手伝ってくれるはおかしい!という論調があったように思える