すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
これ自分のために書かれたの?というくらい、読んでて思い当たる節がありまくりました。
注意として、この本は最近ありがちな「現代人はスマホ中毒だからスマホを手放そう」という前向きで安直な内容ではないです。
むしろ微量の毒を含み、読んでいてグサッときます。自己完結して「はいはい、そんな人いるよね〜」と余裕をぶちかましていると横槍がスレスレを通過!みたいな危険度があります。まさにヒヤリハット。
でも危険なだけではくて、著者がしっかり伴走してくれます。中級者向けの登山道を、万全の道具(参考文献)や先輩(著者)を携えて登るイメージ。
スマホが手放せなくなった現実に向き合いつつも、その中で失われつつあ -
Posted by ブクログ
ダウン症のけんちゃんを中心に、その周りの人たちがつながり、励まされ、成長していく物語。
温かで前向きな気持ちをくれる、春に読みたい一冊。
テンポが良く、すっと読みやすい文調で、「障害」とその周りに重苦しくまとわりつく何やらをそっと包み込んでくれる感じがした。
綺麗事だけじゃなくて、障害のある人自身の、そして周りの人間の「障害」を受け入れられない気持ちをも取り上げられているところが好き。特別支援学校で働いた経験があるからこそなのかな、と。
障害を持つ人を支援するような対人援助職を目指す人にとっては、お仕事小説としても読めるのではないかな。
「あしたの君へ」(こちらは家裁調査官補の話)と近い感 -
Posted by ブクログ
ネタバレ澤村先生の処女作が完結してしまった。
数年間追いかけ続けた作品が終わってしまったことへの虚無感がまだ抜けないが、この思いを残しておきたいので、感想を書くことにする。
第三章について。
御崎はきっと自身の読者に救われているんだろうなって。あさひも、そして広野も、純粋に彼の紡ぐ物語を楽しんでいる。「吸血鬼」である彼は、少し見透かせば分かるような人間の内面、所謂本性に「彼の描く作品が好き」という思いがあったら、そのときだけ「作家」としての御崎禅になる。
話は転じて、正木さんは夏樹がすんなり克服した「本能的な恐怖」を乗り越えることが難しかったんだろうな、と。アレに関しては夏樹がメンタルバケモノの超絶