【感想・ネタバレ】生きるための表現手引きのレビュー

あらすじ

表現することで、生きる態度がいつのまにか変わる──。
創作や表現に一歩踏み出したい人、生き方に迷いを感じている人に向けた一冊。


誰しもみんな、かつてはクレヨンの画家で、粘土の彫刻家で、前衛の作詞家・作曲家だった。とめどなく溢れる、自分だけの創作や表現の意欲を持っていた。

大人になって、それを続ける人も一部にいます。でもやめてしまう人が大半ではないでしょうか。自らに備わる創造性を忘れ、自分は創造性とは縁がないと思ってしまう。

誰しも、手を動かして自分らしい生き方を取り戻すことができます。日々の仕事は、簡単な自炊は、電話中の落書きは、友人との会話は、ちょっとしつこい調べ物は、大事な人への贈り物は、それぞれ自分だけの小さな表現です。


推薦
杉本博司さん(現代美術作家)
この本は読まないでください。みんながアーティストになれたらたまりません。

山口周さん(著作家・独立研究者)
本書を読むと、自分の中に眠っている詩人や作家や画家の魂にきっと気づくでしょう。あなたの人生はあらゆる表現形式を含んだ総合芸術です。
だからこそ、創造の手引きが生きる上で役立つのです。

篠田真貴子さん(エール株式会社取締役)
「趣味は?」って訊ねられると困るなあ…という人に、本書を読んでほしい。
これからの人生、喜びが増えるから。

◎目次
まえがき──六等星の弱い光

第一章:手放す
表現を怖がらなくていい
職業でなくていい——生き方
経済で測らなくていい——お金に換算できないこと
重要なことでなくていい——とるにたらないこと
「生きのびる」でなくていい——「生きる」
普遍的でなくていい——個人的なこと
役に立たなくていい——好きなこと
表現とは
旅をするようにつくる

第二章:つくる
模倣する——オリジナリティは重要か?
引き継ぐ——個性を活かして独自のものを生む?
見方を変える——「つくる」と「つくらない」のあいだに線は引けるのか?
集める——クリエイティビティは重要か?
編み直す——「無」から「有」を生み出す?
つくってもらう——個人の作家性はいつ生まれたのか?
仲間をつくる——個人の才能は重要か?

第三章:続ける
傷つき続ける
プロがアマチュアに「勝てない」とき
「成長」の物語を超えて──下手でいい / つたなくていい
変化に目を向ける

最終章
自らが変わること
自らが変わらないこと
人はなぜ表現するのか
生死と記憶、ノイズ

あとがき──六等星との向き合い方

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

渡邉さんのバランス感覚がすごく好きで励まされる。どちらかに傾倒することは、苦しいことだが、あらゆる事象をメタ認知する方法を示してくれていると思う。こんな考えができる人になりたいですね。
表現については、面白かったし参考になった。

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2026年02月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

無駄を排除し効率的な数字の作り方を考える瞬間に悶々としながら、無駄に表現することに救われる私にとって、一生頷きながら、鼓舞された276ページ。

無意味でいいの。私がいいと思うものを、私の世界の見え方をただ誰のためでもない自分のために残す。
成長しなくたっていいの、成長だけで私は形づけられてるわけじゃない、変わらないところ、脆いところがあって私だから。
だから、つたなくていい。

・無意味でいい、無駄でいい、私にとって、でいい
「世界を変えるためにではなく、あなたが世界によって変えられないために」表現し続ける
・「人にもし役割があるとするならば、それは他者の記憶の器になること。覚えておくこと、記憶をとどめておくこと」

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2025年12月29日

Posted by ブクログ

ハウツー本ではないと思う。コスパとかダイパとか、全か無か思考とか、さまざまなバイアスを薄め、気づかせ、表現をすることへのハードルをこの上なく下げてくれる良書です。私たちはインプットとともに、頭の中で自然とアウトプットしている。

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2025年12月28日

Posted by ブクログ

【AIネイティブな時代に表現するとは?生きるとは?】コンテクスト・デザイナー渡邉康太郎さんの最新刊。この本が生み出されるまでの企画の苦労の話はSpotifyでも聞いていたので親近感が勝手にわいてます。まさに「人生とは、表現である」と考えていたところにこのタイミングでこのテーマの本。生きのびと生きるの違い。歌人の穂村弘さん『はじめての単価』の渡邉さん解釈の表がしっくりきました。
冒頭の読者アンケートの配置は、凄く生々しさがあって自分ごとしやすくなる導入でした。ここで普段は無意識下で課題を持っている人たちも、当事者になる準備が完了する。これからのAIネイティブな時代において大切にすべきことが詰まっていて、それも含めてまさに「生きる」ための手引き。自由に表現していいのだ!と勇気をもらえます。そもそも、みんな昔な表現者であったのだから。次は自宅から一歩出て、読み直します。

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2025年12月08日

Posted by ブクログ

職業としてのクリエイターのみならず、あらゆる人が「表現」することで、確かな手触りをもって生きるきっかけになる。柔らかな渡邉康太郎さんの声を通じて聴くような心地で読める本。近頃短歌や茶道を始めましたが、下手でもコツコツ続けていこうと後押しされたような気がします。

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

一言でまとめるならば、表現をすることへのハードルを下げてくれる本だった。要所要所にとても心にしみる言葉が引用されていたり、自分の中でも印象に残る一文が多かったように感じる。自分も創作に行き詰まった時には再び読み返したいと感じた。

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

表現することの楽しみ方は、誰にも遠慮しないこと。自分の表現なので、自分で楽しめればいいと思う。真似てもいいし、型にはまる必要もない。捨てられないTシャツの話も面白いと思った。

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2026年01月18日

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私は表現することが苦手だ。批評されたり笑われたりして自分が傷つくのを恐れているからだ。
その中で表現することへの抵抗を無くす方法があるか知りたくてこの本を読んでみた。
下手でいい、今できることをやってやり続けることが大事。自分がいいということを表現してみることで傷つくこともあるだろうが、それによって得られることがある。表現してみることの大切さが分かった。一番輝いてることだけがいいかと言うとそういうわけではなく、それぞれの価値、さまざまなものさしで測ることが重要なんだろう。

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2026年01月10日

Posted by ブクログ

全体の趣旨はとても共感できる。
アウトプットは誰でもできるし、むしろしないといけない。ビジネス性や恥ずかしさといった余計なものは一度取っ払おう、というメッセージはまっすぐ伝わってきた。

特に冒頭はすごく良かった。
「真似ごとでもいいから、まずはやってみよう」という部分は強く刺さった。
最近は、過度にオリジナリティを求める空気があるし、SNSでは流行が目まぐるしく変わる中で、新しくて斬新なものばかりが注目されがちだ。

でも、だからといってそこに引っ張られる必要はない。
下手でもいいから始める、まずは真似する。
そうやって続けていくうちに、自分のスタイルは自然と立ち上がってくる、という主張には強く共鳴した。

DNAの例えも好きだった。
基本はコピーの連続だけれど、たまに起きる変異がオリジナリティになる。
生命の基本的な仕組みレベルで説明されると、確かにそうだな、と一瞬立ち止まって考えさせられる説得力があった。

一方で、後半は少し冗長に感じた。
「では、どうやって創作するか」という話に展開していくのは自然だが、
著者の主張を補強するために、
「あの人もこう言っている」「この人も同じことを言っている」と先人の言葉を重ねすぎていて、やや度が過ぎている印象がある。

主張自体は十分に強いので、もう少し削ぎ落としても良かったのではないかと思った。

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2026年02月01日

Posted by ブクログ

『表現』について知りたく・考えたく購入。千利休、ピカソなどの歴史的な表現者の引用、ワークショップ参加者の生の声などを例にしながら、表現について書かれている。成長過程を楽しむ、上手じゃない上手くいかないからこそ感じられるものがあるという考え方は新しい発見だった。
つたなくていい。自分が楽しめればそれでいいと、これからも創作を続けていきたい。

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2026年01月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・役に立たない取るに足らないものこそが文学や詩になる。
・生き延びる=衣食住などの必須なもの、だからこそ交換可能な仕組みになっている。
生きる=かけがえのない絶対的価値のある時間
・模倣してこそ生まれるものが自分の個性
→模倣からしか芸術は生まれない
・自分の身体感覚によってどう世界と対峙し、どう見るか。=表現
・表現者になることで自己開示できる。
それは生きる態度そのものを更新する
・成長の物語は窮屈。
→辛いことがあったけど幸福なことに気がつけたというエピソードは、他人の期待に応えたい部分もある。
だからこそ成長ではなく、停滞や老いを肯定的に捉える必要ある。
→成長で語ることのへの危うさ。
・他者との交流には必ず予想外が含まれる。
他者と出会うことは自らと出会い直すこと。
・表現は消えない。→努力が報われるではなく、批判を受けても続けられる。
・興味関心を持つ、楽しむこと、その積み重ねは誰にも奪えない。


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2026年01月21日

Posted by ブクログ

創作に対しての抵抗を無くそうなくそうとしてくれる本。自分にとってはもう超えているハードルだったので、途中で飽きが来た。中に載っているワークは実践すると面白そう。社会学的な本。断片を大切にしてる。断片的なものの社会学と通ずるものがありそう。

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2026年01月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・役に立たない取るに足らないものこそが文学や詩になる。
・生き延びる=衣食住などの必須なもの、だからこそ交換可能な仕組みになっている。
生きる=かけがえのない絶対的価値のある時間
・模倣してこそ生まれるものが自分の個性
→模倣からしか芸術は生まれない
・自分の身体感覚によってどう世界と対峙し、どう見るか。=表現
・表現者になることで自己開示できる。
それは生きる態度そのものを更新する
・成長の物語は窮屈。
→辛いことがあったけど幸福なことに気がつけたというエピソードは、他人の期待に応えたい部分もある。
だからこそ成長ではなく、停滞や老いを肯定的に捉える必要ある。
→成長で語ることのへの危うさ。
・他者との交流には必ず予想外が含まれる。
他者と出会うことは自らと出会い直すこと。
・表現は消えない。→努力が報われるではなく、批判を受けても続けられる。
・興味関心を持つ、楽しむこと、その積み重ねは誰にも奪えない。

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2026年01月10日

Posted by ブクログ

内容に大きな影響を及ぼさずとも、校正が行き届いていない本を読むとどうしても熱が冷めてしまう。この手の本は、どれだけ著者に心を開いているかが肝要だ。

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2025年12月29日

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