すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
「自分」が指しているものは何なのか、という問いから始まり、現代の成果主義的な、個人主義的な考え方、欧米から輸入された思想に前へ倣えでついていこうとしすぎている現状に対して疑問や懸念を呈している
また、インターネットが普及し、情報過多になってきている社会の中で頭でっかちになるのではなく、自分の身体を用いて自然と触れ合うことの大切さも説いている
近年の生成、生成AIの発達等を含めて、いわゆるweb2.0の頃から、アメリカ西海岸の発言力は強くなってきている気がする。特に資本主義経済の中で、実際的な問題として生活苦であったり、物価高であったり円安であったり、そういった状況を示すわかりやすい定量的な指標として経済的な指標が用いられるため、何でもかんでも経済成長と結びつけられがちな現状があると思う。そういった中で時価総額で言うと上の方を占めている企業であったり、個人の資産総額で上位を占めている人であったりの発言力が高まっているのはある種仕方がないと思う。一方で、果たしてそれを受け入れることが今まで歴史を紡いできたこの日本にとって妥当なのかと言うことには疑問を感じる。
この本は2014年に出版された本で、2026年現在のAIに関してまだ何もわかっていない頃の本だけれども、今読んでももうすごく考えさせられるし、むしろ今まで以上に答えが得やすくなった世界の中でもっと真剣に悩んでいく必要があるテーマなのかなと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ登場人物がみんなよくて…
それぞれが皆大変な状況なのに、ごく自然に人を思いやり、恵まれている・ありがたい、と大切な人への感謝を忘れない、心の余裕と豊かさがある。そして、その思いやりを惜しげもなく当たり前のように他者に循環させていく、素敵な世界。人にやさしく、温かく接することの麗しさたるや…
津村さん、初めて読みました。
「本書が誰かの良い友人になることを願っています。」と、誰も取りこぼさない、最後まで優しいところもグッときた。
私は本屋さんで平積みされているのをきっかけにこの本や津村さんに出会ったが、ちょうどもう少しで読み終わるというタイミングで西加奈子さんが出版区の本ツイに出演されており、この本や津村さんを絶賛されていて、ああ西さんもお好きなんだと嬉しくなった。
とくに好きなところ記録。
「この人がこんな様子なら、自分のこれからだって何とかなるだろう、と常に律に思わせてきたおおらかな姉の姿は、律が8歳だった頃と少しも変わっていなかった。」
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Posted by ブクログ
ぐわー!おもしろかった!!
ミステリーを読む時は、誰が犯人なのか予想しながら読むが、全く検討もつかず、気づいたら誰もいなくなってしまっていた。残り3人になっても全くわからなった。強いていえば、ヴェラの過去の話がよく出てくるから、何かその人たち関連なのかな?と思ったぐらい。
だから、最後で犯人の文章読んだ時はええぇ!?ってなった。言われてみれば、殺され方がなんか派手というか、細工がすごいなとは思う。
犯人は予想できなかったけれど、次に誰が殺されるのか、どのように殺されてしまうのかを考えるのはすごく楽しかった✨
こんなに時代が経っても面白い小説があるんだと知れた、他のも読んでみたい!
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無料版購入済み
「1人が楽」だったけど、自分のことを分かってくれる人達=仲間が出来るのは嬉しいですよね!
今までは美姫だけだったのが、知り合ったばっかりのヨータも何故か自分の思考回路を理解してくれる
相性って時間じゃないんだなぁと思います! -
Posted by ブクログ
結城真一郎さんの作品は好みなものが多く、王様のブランチの紹介でも面白そうだったので楽しみ。
中2の夏。翔吾、鉄平、大樹は幼馴染の乃愛を救うため、虐待を行う母親らを不測の事態から殺してしまう。しかし、法の死角を突き、無罪放免を勝ち取った… それから15年後、乃愛が何者かによって誘拐される。誘拐犯は15年前の事件の真犯人が名乗り出なければ乃愛を殺すと宣言し、さらに事件にかかわった3人や家族の個人情報が開示されていく…
世間的には悪ガキどもの友情物語。けれども、それぞれ家庭の事情を抱え、辛い思いをしている中で、仲間と助け合い絆を深めて行く… 青春。
仲間とは?本当の友達とは?と結城さんに問いかけられている気がする。
鉄平の父親が話した印象に残ったフレーズ。
「幸も不幸もすべては腹次第なんだ」
「腹を満たす。腹が一杯になればみんな幸せになる。そのために一番美味しい飯を出す。それが俺の仕事だ」
料理人としての誇りと信念、そして優しさを感じる。 -
Posted by ブクログ
「自分の価値観の中で整合性の取れる物語を作る、それが一番簡単で気持ちのいい他者への理解の方法だからだ」
極論ではあるが、この言葉を読んで逆に物語を作らない人はいないのではないか、これをしないと相談など成立しないのではないのかと考えた
相談に乗る時、そして相手に伝える時は誰もが自分の価値観を相手に伝えることになる、逆に自分の価値観の中で整合性の取れる物語を作らなければどう相談に乗れるんだろう。
浅はかではあるがその自分の価値観が行き過ぎることが無ければ、行き過ぎていても良い関係が築けるのではないか、そう考える。
私にとって当たり前だと考えていた事が暁海によって負の現象として言語化された。
人によって価値観や考えは異なるがこの言葉に向き合って時間をかけて消化していきたい -
Posted by ブクログ
花山薫のスーツの襟がカッコイイです、昔のアニメのマジンガーの胸元みたいな、ソレ付いてたら絶対に強いじゃんって感じさせてくれる説得力があります。
ジャックハンマーと花山薫の決着は、次巻の6巻になります
最近、ボクシングで、那須川天心がダウンを取ったけれど敗けた、だから「負けた気がしていない」という発言で炎上をしたのを目にして、ああ花山薫の強さと格好良さってコレだったのかと気づけたのでレビューを書くことにしました。
強者であるから、鍛えないという発想の根本を考えていくと、一対一で競り合うとなると、相手より長い時間を練習にかければ、それは勝てて当然で、本当に個人として勝てる人間だったのか、という疑念が生まれます。つまり、相手に勝つことで、手にした勝利の栄光の価値が、相手より長く練習をした一点だけに集約されてしまいます。
であるなら、そもそも鍛えないというのは、強くある自分を絶対的に肯定する手法になりえます。鍛えていないなら、格闘技の技術やトレーニングで積み重ねた筋力を持つ相手を倒すことで、より勝利の価値が大きくなります、さらには、もしも鍛えていたならば、の期待感もあって、その勝利を見た者をワクワクさせることでしょう。
つまり、遺伝子の強さを鮮烈にアピールする機会になります
そして、何よりも鍛えずして勝てば、勝った気しかしないことでしょう -
Posted by ブクログ
詐欺をテーマにした3つの短編集。
どれも夢中でページをめくった。
電車で読んでるときも、周りの人も音も気にならないくらい世界観に入り込んで読んでいた。
辻村さんの文章は、すっと頭に入ってくる単語や表現が多い。なのに主人公の深層心理や情景がありありと伝わってくる。
あと文章のテンポ感がそうさせるのか、坂道を駆け下りるような速さで頭の中のストーリーが進んでいく感覚がある。これが本当に好き。
受験生の息子を思う母の気持ち、クリエイターに憧れる主人公の気持ち、自分は詐欺に引っかかったことも仕掛けたこともないのに気持ちの面で重なる部分があり、読んでておもしろかったな。
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