すべての高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
リアル本にて。
神保町の東京堂書店で購入した。
本書はタイトルにある通り、「質問」をテーマにしている。
しかも、ただの「質問」ではなく「問い返し」、すなわち、「質問」に対する回答を受けて、更に関連する質問をしたり、補足説明を求める行為に焦点を当てている。
「問い返し」には、「質問」よりもさらに主体的に考える力と主体性が求められる。とある。
それはそのとおりとして、私はさらに、思考の瞬発力のようなものも求められると考える。
相手の回答を主体的に聞いて理解し、瞬発的に深く考え、次の疑問を瞬間的に言語化し、「聞き返す」。
周りを見渡してみて、これができていると感じる人って驚くほど少ない。
それぞれの -
購入済み
めちゃくちゃ読み応えある1冊でした
最後、壊理ちゃんのエピソードほっこりすぎました!満足です!
気になってた不和ちゃんの出身地は分からずだったな
熊のゆるキャラ県とは思ってる -
Posted by ブクログ
かなり長かったけど
途中から加速し最後は一気に、という
小説であればよくあるパターン
感想に替えていくつか引用を
『話すことは離すことでもある。過去を物語るのは起きた出来事を現在から引きはがし、過去に置いていくためです。
…
カウンセラーの手助けを借りながら、破局を生き延びる。すると、人生のある時期が終わっていたことに気づく。古い物語がかつてのものになっている。昔から続いていたものが過去形になる。』(P419)
『一人ひとりの心は決して文学を手放さないし、遠くには聞こえないような小さな声で物語を語り続けることをやめません。
…
物語のない人に、僕は出会ったことがない。』(P420)
『 -
Posted by ブクログ
ネタバレ四宝堂第六弾。
懐かしい、BOXYのボールペン。
スーパーカー消しゴムを走らせるのに使っていましたよ。
まさか四宝堂に登場するとは思っていなかった。
それも、いよいよ結婚に向けて荷物を片付けるために、
硯の個人的コレクションであるスーパーカー消しゴムを売る話で登場するとは。
昔、義兄になるはずだった人が、
事故で自身の父親と弟を亡くし農業を継ぐために縁談を断り、
会うことがなくなり、
だが時を経て、その人が作った野菜に巡り合う話でもあり、良かった。
温泉街を中心に地域を元気づけるスタンプラリーを始める話は、
スタンプも素敵だし、「銀座の総務」さんも登場したし、
ほんのり恋愛もからんでいて微 -
ネタバレ 購入済み
花村の人生の転機をじっくりと
エロさもストーリーも★5
花村さんがシュウに導かれ、甘く色っぽく感じる身体になって恋もして人生の転機が訪れます。そして、彼の有能な大人の一面も素敵です。年の差カップル誕生秘話、丁寧に描かれています。
-
Posted by ブクログ
言わずと知れた名著『純粋理性批判』のさわりを少しだけ。
人間の経験を経験たらしめる秘密のベールを紐解いていく。超自然的で形而上学的な概念や存在は我々の直感を超越してしまうゆえにそのブレーキの効かない理性に制限を作る、というよりも焦点を絞ると表現した方が適していそう。
時間と空間がアプリオリに与えられているからこそ感性が生まれ、主観と客観が入り混じるこの「世界」で体験を得ることができる。
物自体を見ることは不可能、その懐疑的思考が後の現代哲学を生み出す礎石ともなっている。
もちろん、批判哲学というすべての理性に対する基礎的学問を生み出すカントの言い分にはフッサールの現象学にも通じる。
ヘーゲルは -
Posted by ブクログ
『2020年のロマンス詐欺』
『五年目の受験詐欺』
『あの人のサロン詐欺』
『詐欺』という言葉と辻村深月のジャンルの広さに身構えて読み始めました。
どれも読後は強張った肩の力が抜ける感覚を覚えている。
やはり人は1人では生きてはいけないと思わせてくれました。
解説の一穂ミチのいう『深月の一刺し』はよくわかる。
何気ない言葉が心に刺さって離さない。
お気に入りは『あの人のサロン詐欺』かな。
『五年目の受験詐欺』も思わぬ方向へいって楽しめた。
『2020年のロマンス詐欺』の
"だけど 、人は目的や理由がなくやりたいことがあってもいい。"
刺さりました。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ帯に挙げられた『N』は、全六章をどの順で読んでもよいというコンセプトだったが、6!=720通りのうち1通りしか読んでいない。本作『I』は、全二章をどの順で読むかによって結末が変わるという。読み方はたった2通りしかない。
本作は、二つの章が上下逆転して印刷されており、どちらの章も本のほぼ中央から読み始めることになる。そのため、巻頭に置かれた約束事を読んでおらず、読み終えた後に早とちりしてしまった。約束事に注意して、読み返してみると…。
二つの章は、それぞれ物語として完結しているし、どちらも重い。ネット上にネタバレを公開しないようにとのお願いが載っているが、自分が読んだのは多くの人が命を
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。