あらすじ
小学生の百音と統理はふたり暮らし。朝になると同じマンションに住む路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。 百音と統理は血がつながっていない。その生活を“変わっている”という人もいるけれど、日々楽しく過ごしている。 三人が住むマンションの屋上。そこには小さな神社があり、統理が管理をしている。 地元の人からは『屋上神社』とか『縁切りさん』と気安く呼ばれていて、断ち物の神さまが祀られている。 悪癖、気鬱となる悪いご縁、すべてを断ち切ってくれるといい、“いろんなもの”が心に絡んでしまった人がやってくるが――
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
登場人物は、社会や誰かが身勝手に押し付けてくる「当たり前」との差異に葛藤する。それでも自己を認め、自己受容する過程を丁寧な筆致と巧みな描写力で描く。まるで「君は君のままでいいんだよ」と語りかけてくれる温かい物語。自身の経験と重なり、僕にとって大切な作品。
Posted by ブクログ
人にはそれぞれ事情や悩みや不安があって、それでも幸せになりたいと思う心はみんな同じで、自分が普通と思ってる考えや価値は他の人の普通ではないし、それは逆も然りで、そのことを心に留めた上で、自分の幸せは自分で見つけて、ただ真っ直ぐにそれを追い求めて向き合うことが大切なんだと思ったりしました。
やっぱり凪良ゆうさんの小説が、言葉が好きです。
Posted by ブクログ
凪良ゆうさんの作品は、人々の心の繊細な描写で、いつも涙させられます。血の繋がらない親子、ゲイのバー経営者、高校生の時に事故で亡くなった恋人を20年思い続ける女性、その恋人の弟であるニートの男性。それぞれの人々を取り巻く人々の思い。色々な思いに触れることによって改めて、一人一人を認め合うことの大事さを感じました。
Posted by ブクログ
凪良さんの作品で初めて読んだ一冊です。穏やかな情景と進行が心地よく、登場人物も多くないのでとても読みやすかったです。最後に『わたしの美しい庭』とはどんな場所なのかがわかり、ふと、自分にもこういう場所があるな。それは幸せなことだ。と、これまで気づけなかった事に気づかせてもらえました。
出てくる人間模様が温かい素敵な作品でした
Posted by ブクログ
その場の情景や雰囲気が文面から想像できて、何より表現が分かりやすい。エピソードによって主人公が変わるけど、毎回本の世界にいつのまにか入ってしまう。
やはり凪良ゆうさんの本、すごく好き。
Posted by ブクログ
想像以上にあたたかく、やさしい物語。
文章のテンポが良くとても読みやすいので、あっという間に読み終わってしまった。記憶を消してもう一度、最初から読み直したい。そう思わせてくれる大変素敵な作品だ。
誰もが皆、何かしら辛い過去や事情を抱えながら生きている。この小説は、そんな人々をあたたかく、やさしく包み込む。未読の方はぜひご一読ください。
Posted by ブクログ
生きていると周囲からのしがらみが多くある。そして、気づかないうちに自分自身で普通の人はこう…道をはずれないように…などと自分を縛っているものだ。
自分が幸せでいられるように、自分が健やかでいられるように、自分が楽しくいられるように生きるのが良いのだ。
そして、勝手に人の人生を決めつけないことだ。人によってキャパも違うから自分の持っているキャパの分他人を受け入れ、入り切らない分はスルーするのが吉だ。
作中の「ぼくたちは違うけど認め合おう」「それでも認められないときは黙って通りすぎよう」という考えが出てきたが大いに共感できる。
共感できる生き方の登場人物たちだったので読みやすかった。
自分の母は「こうあるべき」と育てない人だった。子供扱いもしなかった。
私は百音ちゃんのような育ち方をしたのだ。
最後に作中で好きだった言葉を
「失うことや持ってないことで得られるものもあるんだ」
Posted by ブクログ
痛みとともに生き続けること。作中の茨城のり子の詩が印象的だった。
“けれど歳月だけではないでしょう
たった一日っきりの
稲妻のような真実を
抱きしめて生き抜いているひともいますもの”
たったひとときの夢だったとしても、その幸福が人を一生支える手綱になり得る。表面的な幸せに頼らず、自分を誤魔化さずに生きていけたら。
Posted by ブクログ
じんわりあたたかくてほっと安心できるお話。
「縁切りマンション」と呼ばれる屋上に神社兼庭園のあるマンション。宮司の統理君、血の繋がらない娘の百音ちゃん、統理の友人の路有(ろう)君、20年前に恋人を亡くした桃子さん。みんな少し訳アリで、何かを抱えていて、でもすごく魅力的で素敵な人たちです。縁切りマンション行ってみたいなあ。
P147「なにかを捨てたからといって身軽になるわけじゃない。代わりに何かを背負うことになって荷物の重さは変わらない。だったら何を持つかくらいは自分で決めたい。」刺さりました!
Posted by ブクログ
百音、路有、桃子、基
それぞれの目線で描かれた短編がどんどん繋がって行き、もがき苦しみながらも
自分なりのやり方で前を向いて行く
終始温かな優しい風に包まれた物語
〜〜できれば『ぼくたちは同じだから仲良くしよう』より、『ぼくたちは違うけど認め合おう』のほうを勧めたい。次の授業では、ぜひそこまで進めるよう先生にがんばってもらいたい」「次の次では、『それでも認められないときは黙って通りすぎよう』だな。『無駄に殴り合って傷つけ合うよりは、他人同士でいたほうがまだ平和』ってあたりまで」〜〜
人生疲れた時に読んで欲しい一冊
皆んな同じでなくても良い、それをお互い認め合えたら世界は平和になって行く
登場人物が皆んな好き♡統理目線の物語も読んでみたい
Posted by ブクログ
みんなあたりまえのようにそれぞれ不安がある。誰かが決めた形に囚われず、それぞれが尊重し合える。そんな庭はそれぞれが自ら作っていくもの。こんな自分を愛してやろうと思った。
Posted by ブクログ
現代の現実をちょうどいい角度でみせてくれるストーリー 興味深い、いいストーリーだった。軽すぎず、重すぎず。とは言え、現代の現実の日常にある問題を抱えたリアルな人がいて。深くはないけど、いい切り口を見せて、提示してくれた本。
Posted by ブクログ
凪良さんの作品はいつも認めて心を広げてくれます。
周りの人と違う、からこそ向けられる他人からの善意の重さ。その善意に救われる場合も、苦しめられる場合もあるということを考えていたいと感じました。
2026/5/8
人それぞれ悩みがあって、生き方もある。そこに土足で踏み込むようなことはしないでいたい、
自分の信じる自分でいたい
また読みたい本
「流浪の月」がよかったので こちらも読んでみました。
登場人物 皆 心に抱えるものあるけど、優しく緩やかな関係で つながっててよかった。
おすすめです!
読後、すっとした優しい気持ちになれます。
暗い出来事や重い内容があまりなくサラッと描かれているので、気軽に読める作品だと思います。
Posted by ブクログ
少女マンガみたい美しいお話し。ところで、独身男性が5歳の女の子を、引き取れるものなの?前に調べたけど、児相は年とってない健康な夫婦しか養子を認めてなかったが。室井慎次は絶対に子供を何人も預かれないハズなのだ。別れた妻の子ならOKなの?なんか足長おじさんみたく自分の理想の女性とか、自分の思い通りになる少女とか育てそう。しかし、このお話しのトーリくんはそんなことはしない。たぶん。さわやかな読後感の佳作でございます。
Posted by ブクログ
もしきくんの鶴の種が読んでいて幸かった。
結局荷物の重さは変わらない。だったらなにを持つかくらいは自分で決めたい。自分の荷物をえらべる人でありたいと思った。
結婚前に恋愛対象確認、絶対!!
Posted by ブクログ
家族のカタチも色々だと思ったし、それぞれ抱える生きづらさも色々だと思った。キレイな文章とキレイな話で、こういう居場所があれば救われる人も多いと思う。いろんなものと縁を切って何も残ってないみたいな表現が印象に残った。
あとは、小さい悩みを宝くじを買って妄想したり、ちょっとお酒を飲んで忘れてまた明日から頑張るみたいな小さい日常みたいなのを文章化されてて共感できた。基の仕事観は共感できる人多いのでは?
Posted by ブクログ
統理さん所有のマンションにある『屋上庭園』が素敵。統理、路有、百音の関係性や距離感もいい。気兼ねなく辛いことを吐き出せる心友がいて、素の自分でいられる安心感も。温かな人々の繋がりに心が洗われた。
Posted by ブクログ
さすがなぎらゆうさん素晴らしい〜(♡ˊ艸ˋ♡)読後感が良い。主人公たちそれぞれの目線でそれぞれの人生や葛藤を短編集として描いてある。
どの話もすごく感情移入してしまった。
ロンダリングが1番好き。
本棚で保管
Posted by ブクログ
人より持ってないからかわいそうって事でもないし、持ってないことで得られるものもあるし、どうしたって不公平はある。確かにって思う。
しかし、百音の耳になさぬ仲、って言葉を聞かせた人たちは許しがたいな。お見合いの斡旋、再就職の斡旋する人たちも。
Posted by ブクログ
“縁切り神社”と、整えられた美しい庭園が屋上にあるマンションに住む(住んでいた)人たちの短編集。それぞれに辛い過去だったり、マイノリティーだったりを抱えていますが、互いに支え合いながら暮らしていきます。
他人は心配しているふりをして無責任にあれこれ言ってきますが、自分の気持ちや幸せは自分だけのもの。そんなことを改めて思い知らされます。
凪良ゆうさんらしい、細やかな心理描写で胸がギュッと締め付けられるような場面もありますが、どのお話もあたたかく素敵な物語です。
Posted by ブクログ
マンションの屋上で縁切りの神社を守りながら、美しい庭を作っている統理。その神社には生きづらさを抱えている人たちが自然と集まってくる。
必死に生きて挫折してボロボロになってやってきた人は、それでも生きていっていいんだよねって心が楽になって笑顔が甦る。
統理と統理に育てられている血の繋がらない娘の百音。冷静で淡々した統理と天真爛漫な百音。そして美しい庭。こんなところがあったらいいなぁー。そんな神社に行ってみたい。
意外と気がつかないだけで、そんな場所は身近にあるのかもね。
Posted by ブクログ
小学生の百音と統理はふたり暮らし。朝になると同じマンションに住む路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。
百音と統理は血がつながっていない。その生活を“変わっている”という人もいるけれど、日々楽しく過ごしている。
三人が住むマンションの屋上。そこには小さな神社があり、統理が管理をしている。
地元の人からは『屋上神社』とか『縁切りさん』と気安く呼ばれていて、断ち物の神さまが祀られている。
悪癖、気鬱となる悪いご縁、すべてを断ち切ってくれるといい、“いろんなもの”が心に絡んでしまった人がやってくるが――
--------------------------------------
大好きな凪良ゆうさんの作品♪
印象としては「流浪の月」に似ていたり・・
でも流浪の月ではBLの話はなかったような・・
静かで優しい物語のようでいて、心の奥の痛みをそっと撫でてくれる
独特の世界観。いいよねぇ。。胸の奥がじんと温まるような
そんなお話でした。やっぱ好き♪
Posted by ブクログ
マンションの屋上庭園にある縁切り神社を舞台にしたオムニバス。登場人物は皆、なんらかの事情や悩みを抱えているけれど、人との関わりを通して前向きに生きる力を与えられている様子が描かれていて、こちらも勇気づけられた。
特に、兄の恋人、わたしの美しい庭Ⅱがお気に入りのストーリー。
人を苦しめるのも癒すのも人だ。思いやりという言葉は簡単に使ってしまうけれど、一人一人違う解釈の持つ人を真に思いやるのは難しいことだと思った。違いを認め合うこと、これも片方の努力だけでは叶わない。思いやり…難しくとも考え続けなければいけないな。
Posted by ブクログ
この本を読む直前に流浪の月を読んでいたから話がごちゃっとなりそうだった
物語のベースが似ていると思った
大人でもできてないのに小学生にわかりっこない
最後にまとめられていたのがすっきりした
違いを認め合うそれができないなら黙って通り過ぎる
確かにそう心に決めておけば少しは生きやすく感じるはず
男女が一緒にいるとカップルかな夫婦かな?いや兄妹?父娘?とか見た目だけで色々妄想して決めつけて話を進めてくる人がいるけど失礼になることもあるし自分自身嫌な気持ちになったことがあるから関係性に名前をつけれるのは本人たちだけで周りがとやかく言うのは余計なこと自分も他人にしないように気をつけよう
Posted by ブクログ
「ぼくたちは違うけど認め合おう」
「それでも認められないときは黙って通りすぎよう」
「誰と誰が手を取り合ってもいい
それが世界を救うんだ」
美しい庭に流れる、誰も拒まない温かな空気。
それを形成するのは自分の人生に覚悟を決めた人達。
統理の物語も読みたい。
Posted by ブクログ
ありがとう。
読み終えた瞬間の、
心地よさ。
今まで読んだ凪良ゆうの作品の中で、
一番優しい。
みなそれぞれに、
辛さ、悲しさ、不安を抱えている。
そしてみなそれを、
克服したり、乗り越えたり、忘れたり、
したがっている。
でも、そんなことしないでも、
認めて、許して、笑って、
一緒に生きてこうよ。
思わずにんまりしてしまう。
そんなお話。
「思いやり」
途中の章も良かったな~と思いますが、最後の章で全体に流れてるものがまとまって更に良い感じになりました。
思いやり…「自分がされて嫌なことは、人にしない」とは確かに良く聞くしその通りなのですが、自分がされて嫌なことが相手にとっても嫌かどうか…もっと言えば、自分がされて嬉しいと思うことを相手に押し付けることは思いやりなのか、ってことですね。
その辺は、私も嫌な経験してきたり、相手を不快にさせたりしてきたりしていて偉そうな事は言えないけど、「自分がされてどう思うか」じゃなく「相手がどう受け取っているか」を基準に、想像力のある思いやりを心掛けていきたいなーと思いました。
凪良ゆうさんの本はこれで2冊目です。
綺麗な言葉やたとえが凄く好きです。
この本の終わり方がシンプル過ぎて少し物足りなかった感じがしましたがとても面白かったです。
Posted by ブクログ
幼い頃に両親を失った百音、そんな百音を引き取ることになった縁切り神社経営者統理、ゲイであることを公表している路有。
その3人のいろんな事情と周囲にいる人たちのそれぞれの物語。
思いやり、というものは時には残酷な凶器に変わってしまうんだな、ということを学んだ。
自分も自分らしく生きられたらどんなに楽だろうか…。
Posted by ブクログ
隣の芝生をいつだって青く感じてしまうけれど、ほんとうに自分が自分らしくいられる場所に、つまらない世間体や常識のルールを持ち込んで息苦しくさせてるのは他でもない自分自身なんだな。その時々で助けてもらう手が違うのもいいし、自分の好きな自分でいたい。