あらすじ
小学生の百音と統理はふたり暮らし。朝になると同じマンションに住む路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。 百音と統理は血がつながっていない。その生活を“変わっている”という人もいるけれど、日々楽しく過ごしている。 三人が住むマンションの屋上。そこには小さな神社があり、統理が管理をしている。 地元の人からは『屋上神社』とか『縁切りさん』と気安く呼ばれていて、断ち物の神さまが祀られている。 悪癖、気鬱となる悪いご縁、すべてを断ち切ってくれるといい、“いろんなもの”が心に絡んでしまった人がやってくるが――
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Posted by ブクログ
百音、路有、桃子、基
それぞれの目線で描かれた短編がどんどん繋がって行き、もがき苦しみながらも
自分なりのやり方で前を向いて行く
終始温かな優しい風に包まれた物語
〜〜できれば『ぼくたちは同じだから仲良くしよう』より、『ぼくたちは違うけど認め合おう』のほうを勧めたい。次の授業では、ぜひそこまで進めるよう先生にがんばってもらいたい」「次の次では、『それでも認められないときは黙って通りすぎよう』だな。『無駄に殴り合って傷つけ合うよりは、他人同士でいたほうがまだ平和』ってあたりまで」〜〜
人生疲れた時に読んで欲しい一冊
皆んな同じでなくても良い、それをお互い認め合えたら世界は平和になって行く
登場人物が皆んな好き♡統理目線の物語も読んでみたい
Posted by ブクログ
魅力的な登場人物と設定、丁寧な心情表現。
ずっとこの世界にいたいと思わされる心温まる物語。
切りたい縁が必ずしも人ではなくて、自分が縛られていることだったり、執着していることだったりするけれど、そんな縁を切ってくれる神社が近くにあるならわたしも通いたい。
それぞれみんなたいへんで、でもこうやってみんな生きているというのは、わたしたちが生きていく上でとても励みになる。
静かなエネルギーがもらえた。
おすすめです!
読後、すっとした優しい気持ちになれます。
暗い出来事や重い内容があまりなくサラッと描かれているので、気軽に読める作品だと思います。
Posted by ブクログ
「孤独死なんて言葉を考えた人は、重い罪に問われるべきである。誰かと一緒に生きていくのはもちろん素敵だけれど、だからといって、ひとりで生きている人をそんな恐ろしい言葉で脅さなくてもいいじゃないか。人生の選択は、もっと明るく自由なものであってほしい。」p59
「帰って寝ればいいのに、疲労よりも人恋しさが勝つ人種がいる。」p110