あらすじ
麻布競馬場さん推薦!!
就活中に読みたかった!
歴史学にして地政学……
日本経済の「空気」を言語化してみせた驚異の一冊。
「三菱系を接待するときは、キリンビールを用意しなければならない」
令和の今でも厳然と残る旧財閥の不文律を
30年以上のキャリアをもつ
東洋経済新報社の記者が徹底解説!
・三井住友銀行の合併劇の裏にあったものは?
・三菱UFJ銀行の赤い色の由来は?
・住友はなぜ関西で強いの?
三井・三菱・住友――
3グループすべてと関わる人へ
押さえるだけで就職・取引・投資うまくいく!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
財閥とは・・・ある一族が支配する巨大企業グループのこと。
トップには持株会社という他の会社の株を持つことでグループを支配する会社があり、その下に銀行・商社・メーカーがぶら下がる。
三菱・三井・住友などの旧財閥は明治以降に急成長し戦前の日本経済を支配、戦後GHQによって財閥は解体、持株会社も禁止。
*戦前の持ち株会社と現在の持株会社とでは、目的が違い戦前の場合
・一族の富の維持や、あらゆる産業の独占、国家の主要産業を丸ごと囲い込んでコントロール。
現代の場合
・経営のスピードアップとリスク分散。
・グループ全体の経営戦略や投資先の選定
実際に事業(製造・販売など)は子会社に任せグループ全体の共倒れを防ぐ。
ビールメーカー
・三菱:キリンビール
・三井:サッポロビール
・住友:アサヒビール(経営難に陥った時、住友銀行が中心となって再建した
三菱
・造船や鉱業、金融といった国家戦略にとって重要な分野で三菱が圧倒的な影響力を持っていた。
・昭和に入り、日本は軍国主義へ舵を切り三菱財閥は国家に不可欠な「軍需財閥」へ。
戦艦「武蔵」、航空機を製造する名古屋航空機製作所、潜水艦や砲弾の生産を手がける。
三井
・江戸時代前期の商人 三井高利
江戸日本橋に開いた呉服店「越後屋」はのちに百貨店「三越」へ。
「掛け売り」から「現金安売り掛け値なし」の商法へ変換。お金を持っている人なら誰でも売ることができる。
・三井は江戸時代後期からビジネスの軸を「金融」へ。「両替商」へ力を入れ、幕府の金融管理に深く関わっていく。特筆すべき点は、明治政府が誕生してすぐ発行された政府紙幣を、三井が率先して引き受けその信頼を支えた点。そして「三井銀行」誕生へ。
・三井物産も設立し、輸出入を中心に貿易業務を本格化、外貨を稼ぐ事に成功。貿易、流通、金融、情報まで一気通貫で支配。
住友
・「富士屋」という屋号で仏教書、薬を扱う商売が始まり。
・創業者 住友政友の義兄、理右衛門が西洋伝来の「銅」の精錬法を学び、大口の銅取引業者へ成長。当時、江戸幕府は金・銀・銅は国家に重要な専売品として統制。別子銅山は幕府やオランダ商館からの信頼も厚く、幕末まで輸出銅を生産。
・広瀬宰平(住友の手代・店員)で幕末期には別子銅山支配人が大改革。「所有と経営の分離の明確化」。感情や血縁に左右されず合理的な判断ができる。
・明治の終わりから昭和にかけて、住友グループは「銅の会社」から「総合財閥」へ。別子銅山で得た資本と経験をベースに、金融・製造・化学と言った幅広い分野に進出。
・1895年、住友銀行誕生。
三菱は重工業や造船、三井は商社や金融が中心、住友は「技術重視」「非政治性」
「組織の三菱」
御三家:三菱重工業、三菱商事、三菱UFJ銀行
「名前に三菱がつかない企業」
・AGC(旧旭硝子)
・キリンホールディングス
・日本郵船
「人の三井」
御三家:三井物産、三井不動産、三井住友銀行
「名前に三井がつかない企業」
・東レ
・サッポロホールディングス
・日本製鋼所
三井物産の強みは資源。特に鉄鉱石や液化天然ガスの権益剣は国内勝者で断トツのトップ。
旧三井銀行+旧太陽神戸銀行=太陽神戸三井銀行誕生(さくら銀行)
さくら銀行+住友銀行=三井住友銀行誕生
「結束の住友」
御三家:住友商事、住友電気工業、NEC
厳格な家訓:「信用・確実」「浮利に走らず」
・住友不動産の経営哲学は「開発物件は自社保有が原則」住友不動産は開発したビルをほとんど外部に売却しないことで、賃貸収入という安定収益を中長期的に享受し続ける。
・住友生命保険:「非保険領域」へのシフトが成功。住友生命は契約者から請求がなくても支払い漏れがないかシステムで精査する「請求勧奨システム」を構築。
健康増進型「Vitality」を核としたビジネスモデルへの転換:「運動や健康診断などの取組みをポイント化し評価する」という仕組みを通じて保険料が変動する。
・住友重機械工業:JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」のサンプル採取装置の開発
・NEC:1980-1990年代初頭にかけて国内市場で大半のシェアをしめたパソコン「PC-9800シリーズ」の成功。世界の潮流はマイクリソフト(OS)とインテル(CPU)が標準規格を握り、製造は異なる企業が分担するモデルへ移行。
NECは成功体験と「自社開発したものが優れている」という思い込みで屋台骨が揺らぎ、半導体事業も劣勢へ。
・住友ゴム工業:「ダンロップ」「ファルケン」と言ったブランドを展開するタイヤメーカー。1984年、子会社が「親のダンロップを飲み込んだ」という、世界的にも異例の海外制覇戦略として大きな注目を集めた。
Posted by ブクログ
財閥が形成され、成長し、戦後解体されてから、再びまとまり〜現在までの歴史と主要産業について。三菱・三井・住友の成り立ちの比較や、各グループのまとまり方の違いを面白く読んだ。個性が全然ちがって興味津々。組織力の三菱。自由で個人主義的な三井。結束の住友。それぞれが国策事業やでかい仕事をやっていて格好良い。
三菱のルーツが土佐にあったなんて知らなかった。
坂本龍馬の貿易結社・私設海軍である海援隊を支えた岩崎弥太郎。龍馬の仕事、明治維新を経て海援隊を九十九商会へと屋号を変えて引き継ぎ、1代で海運・炭鉱・造船など多角的経営を行い、三菱財閥の基礎を築いたそうだ。すごい。
「はじめに」に書かれているのは、各社のビール事情。三菱=キリン、三井=サッポロ、住友=アサヒ。取引や接待の時に各グループのビールを選ぶのは、何かしらの番組に出る時にスポンサーに配慮するのと似ている。スポンサーの飲み物を飲むか、ラベルを剥がしてメーカー名を分からないようにするなど。社会のあらゆるとことでこんなことは起こっているよね、サッカー選手がスポンサーの服を着たり。
その他、商社、銀行、不動産、造船・海運、化学、電機などの事業内容を広く教えてくれた。ビジネスマンは格好良い。
FIREできるほど稼いでいても、東京に残って生きがいになるような仕事をし続けるか、地方に移住して家族友人と充実した時間を過ごすのか、生き方や考え方があらわれるよなあ。
Posted by ブクログ
組織の三菱、人の三井、結束の住友。
日本経済を支える三大財閥の沿革、特色、主要企業の紹介など。
思わぬところで日常生活に深く関わる企業のトリビアな魅力。
本書の内容の素材となった「週刊東洋経済」の取材力と原稿、こちらの力も素晴らしい。
Posted by ブクログ
金融機関サラリーマン27年目、御三家についてはかなり知っているつもりだったが、意外と知らないことがあって、勉強になった!
三菱は土佐、九十九(ツクモ)商会を設立し海運業
三井は伊勢、江戸に越後屋呉服店、三越!
住友は越前、銅鉱山!白水会は、源流の泉の名前を分解したもの。住友化学の事業は、もともとは銅鉱山の公害を防ぐために廃材を活用!住友林業も公害を防ぐための事業から!NECも住友グループとは知らなかった!
数字からわかる3大グループの整理は秀逸!
時価総額、従業員数、海外売上割合まで、、、
住友電工の時価総額が6兆円!従業員30万人でダントツトップ!驚愕の事実だった。。。
Posted by ブクログ
【学びたいこと】
三菱グループ企業との商談を控えている。
本書を通じて、三菱グループの成り立ちや特徴について体系的に学びたい。
【質問】
Q1 三菱グループの成り立ちは?
Q2 三菱グループの特徴は?
Q3 東京海上ホールディングスの特徴は?
【本書の答え】
A1
・明治期に日本政府と深く関わりながら、海運事業を基盤として成長。
・鉱業、造船、金融など国家戦略上重要な分野へ進出し事業を拡大。
・戦後の財閥解体により各社は独立したが、その後は自主性を尊重しながら必要に応じて連携する企業グループとなった。
A2
・「組織の三菱」と呼ばれる。
・三綱領(所期奉公、処事光明、立業貿易)が共通理念。世のために、公明正大に、世界を相手に。
・丸の内に三菱村を形成している。
・エネルギー、素材、金融、重工業など幅広い事業領域で日本社会を支え、世界でも存在感を発揮している。
A3
・三菱系保険会社を東京海上が吸収合併した経緯から、社名に「三菱」を冠していない。
・三菱グループにおける保険引受やリスクマネジメントの中核を担う。
・銀行依存ではなく、独自のリスク分析や提案力 を強みとしている。
【本の概要】
本書は、旧三大財閥である三菱・三井・住友の歴史や企業文化、現在まで受け継がれている特徴を体系的に解説した一冊である。
著者は東洋経済新報社の編集長を務める山川清弘氏。
・「組織の三菱」:国家とともに成長し、強固な組織力を強みとする。
・「人の三井」:個社の独立心が強く、個人の才覚やバイタリティを重視
・「結束の住友」:大阪を本拠地とし、人と人との信頼関係や結束力を重んじる。
現在も3グループの時価総額は東証プライム市場全体の約2割を占め、日本経済を支えている。
【感想】
・各グループの成り立ちが現在の企業文化や価値観につながっていることが興味深かった。
・特に三菱は「組織の三菱」と呼ばれるだけあり、共通理念やグループとしての一体感を重視している点が印象に残った。
・商談では、社会や組織全体への貢献という視点を意識して提案したい。
・今回は三菱を中心に読んだが、三井や住友についても改めて読み返し、それぞれの違いを理解したい。
【実践すること】
・提案内容を「社会や顧客にどのような価値を生むか」という観点で整理する。
Posted by ブクログ
プライドが高くスケールが大きい三菱。組織の三菱。
三菱金曜会。日本をどうするか、世界をどうするか、
一緒に大きなことを!担当者不在でも情報が共有。
御三家、三菱商事、三菱重工業、三菱UFJ銀行
他にもAGC、キリンビール、日本郵船、ENEOS、ニコン。
日本で唯一戦車を製造している三菱重工業。
風立ちぬのゼロ戦、三菱自動車工業はそこから独立。
2011年に日立と経営統合の話が出たが、実現せず。
日立は25.4兆。三菱重工業は15.2兆。
三菱UFJ銀行、名古屋支店の支店長は東海銀行出身。
三菱地所、丸の内大手町の30%を所有。
2021年着工のTOKYO torch。390メートル、日本一。ニセコのリゾート開発。福岡空港の運営権と持ってる。
キリンビール、最近はヘルスケアに力を入れている。ファンケルも子会社に。
クールでスマート、でも軽くない三井。人の三井。
利益と倫理を両立させる。個社主義。越後屋がルーツで三越。日本橋が本拠地。
御三家は三井物産、三井不動産、三井住友銀行
接待はサッポロビールだが、一番気にしない。
合理性があればOK。
三井物産は鉄鉱石と天然ガス(LGN)が強い。
三井不動産。農耕民族で財政難の千葉県に変わり埋立工事を行い土地を貰う。そこから建物から街づくり。三井アウトレット、ららぽーと。
三井住友銀行は若手の登用が早い。支店長、部長クラスは40代前半で抜擢。
三井金属、スマホの極薄銅箔のシェアほぼ100%。
東レ、ヒートテック、リストラはしない。
商船三井、住友との連合だか、今は住友色はない。
三越伊勢丹は高級路線にシフト。大衆の集客に活路はなく、富裕層を重視。
サッポロは苦戦が続く中、恵比寿ガーデンプレイスの不動産で息を吹き返す。今は本業回帰で不動産は海外に売却。
真面目で融通が利かない住友。愚直なまでに真面目。結束の住友。
酒で親睦を深める体育会系。
住友はもともと銅精錬・貿易を営む商家で、屋号は「泉屋(いずみや」。白水会。屋号の泉を上下で分けた。大阪、関西がルーツ。
別子銅山の煙害や林業復旧から社会課題に対して誠実に向き合う。
NECも系列。アビームコンサルティングを買収。顔認証システムの強化。アサヒビールは住友銀行が昔助けたから、そこから仲が良い。