【感想・ネタバレ】存在のすべてをのレビュー

あらすじ

平成3年、神奈川県で発生した2児同時誘拐事件から30年。
当時警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「現在」を知る。
未解決のまま異様な展開をたどった事件の真実を追ってきた刑事たちの求めから、門田は再び30年前の事件と向き合うのだった。
そして取材を重ねていくなか、ある写実画家の存在が浮かび上がる――。

第9回渡辺淳一文学賞受賞、2024年度本屋大賞第3位、
「本の雑誌」が選ぶ2023年度ベスト10第1位!
質感なき時代に「実」を見つめる著者渾身の長編小説が遂に文庫化。2027年映画化決定!!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

たくさん視点が切り替わり、人物への印象がどんどんと変化していく作品だった。
最後の最後まで展開し続けるストーリーで、飽きることはなかった。
空白の三年間が亮にとって1番幸せな時間であっただろうと思われるのに、亮に愛情を注いだ善良な人間にとっては罪の意識から逃れることができないことが切ない。

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2026年05月23日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ良かった〜。
後半は号泣だわ、亮君、貴彦、優美、3人には絶対幸せになって欲しい〜!
父は写実画を描くことで、質感なき時代に実を見つめる 大切さを教えてくれました。
亮君、いい子だね〜。
塩田さんの小説はどれも臨場感半端なくて、はなしの中に自分も居るみたい凄くいい。

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2026年05月22日

Posted by ブクログ

こういうミステリーが読みたかった!
最近はやりの、凝ったトリックにつぐトリックのプロットみたいなやつじゃなくて。
人物描写がしっかりしてるもの。
実は、前半ぼーっと読んでいたら、誰が誰だっけ?となってしまったので、読み直し、そのあとは一気読み。
とくに後半は、そういう事情だったのかと想像して泣けた。
塩田さんは、『罪の声』と『騙し絵の牙』が傑作だと思うけど、これも入るかな!

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2026年05月22日

Posted by ブクログ

誘拐事件から始まる社会派小説で事件の真相はと思っていたら 刑事、記者、家族と人間ドラマに深く入っていき とても良かった!
亮君には幸せになってほしい。小説を読み終わってこんなに泣いたのは久しぶり。

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2026年05月21日

Posted by ブクログ

映画化されるらしい。だから読んだわけでもないけれど、ものすごく良かった。今のところ今月暫定一位作品。

平成3年12月、6歳の立花敦之くんが誘拐された後、ほぼ同時期に4歳の内藤亮くんが誘拐された。お金の受渡しはうまくいかなかったが、立花敦之くんは倉庫で生きたまま発見された。3年後に内藤亮くんが帰ってくる。

それからずいぶん経って、担当だった刑事は亡くなる。内藤亮が現在画家をやっていることがスクープされる。あとからわかったが、内藤亮くんが行方不明の期間に家には亮くんからの葉書も届けられていたらしい。抜けた乳歯まで綺麗に保管されていて、誘拐されてから戻ってくるまで、丁寧に育てられていたようにしか感じられない。

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2026年05月19日

Posted by ブクログ

久しぶりに、読みながら読み返すを繰り返した。残りわずかとなってからは、終わるのが惜しくて、いったんページをとじたりした。そのくらいこの小説に心を奪われてしまった。ありえないようなシチュエーションが腑に落ちる経験も久しぶりだった。内藤亮と土屋里穂の初恋のときめきと大人になってからの微妙な距離感は懐かしさで涙ぐんでしまった。ミステリの体裁をとっているが文字通りの愛の物語だった。松本清張『砂の器』をモチーフにしたイメージを感じながら読んでいたが、途中からそんなことも忘れてしまってストーリーに没入していた。何度も読み返すだろう。圧倒的な⭐️5

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2026年05月13日

Posted by ブクログ

誘拐、絵画、空白の3年
それを追う記者と、複雑に絡み合う人々
最後の最後まで貫く二人、そして別れ
様々な視点や目線で物語は展開します。
やっぱり切ないか?
ジョージウィンストン「Longing/Love」をBGMに…

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2026年05月13日

Posted by ブクログ

久々に、ページをめくるのが惜しくなる感覚の小説に出会いました。面白かった。
誘拐事件に対する警察の捜査や新聞記者の対応ノウハウの詳細さ、画家&画廊&画壇の実態の精密な描写、時の流れ(過去と現在)とシーンの組み立てのバランス、どれも秀逸でした。長編映画を見終わった気分です。

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2026年05月08日

Posted by ブクログ

全容は一体なんなんだと、かなり最後まで想像できない故楽しめた。
野本優美からの視線だけで作られたスピンオフを観たいが、今の所この役を演じれそうな若い俳優が思いつかないのが残念でならない。

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2026年05月08日

Posted by ブクログ

これが映像だったら目が離せないだろう…。
緻密に練られた設定が身代金受け渡しの場面において
この小説をまるで立体化しているかのようだった。

二児同時誘拐事件

誘拐された少年のひとり、立花敦之は
誘拐後、保護され、
のちのひとり、木島亮は3年後に戻ってきた。
その空白の3年間に何があったのか。。

結局。事件は未解決のまま時効を迎えるが
関わっていた刑事が亡くなり
弔問に来ていた元捜査員らの情報により、
誘拐されて戻ってきていた木島亮が、
名を変え、画家になっていたことが判明。

その情報から

当時容疑者であった人物の弟が画家だったことで、
事件の担当をしていた記者の門田は、
真相を求め奔走していく。

次から次へと繋がっていく相関図、、、
時々、あれ?誰だった?と考えながら読み進めた。

写実画の専門的な知識、美術界の裏社会や上下関係、
個人ではどうにもできない世界だという事なども知る。

後半から切ない恋の話もあり、
ダークな小説に光を与えている。

空白の3年が最終章に書かれていて
心が熱くなった。。

写実画を通して ものがたりは進んでいく。

存在のすべてというタイトルにもあるように。
写実画がどんなものか見てみたくなった。


誘拐から始まるこの物語も、
最後には写実画家をとおして 
人としての生き方?見方、
みたいものが伝わってきた と思っている。

読み応えあった作品で、再読してみたい作品でした。

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2026年05月07日

Posted by ブクログ

涙なくして読むことはできませんでした。後半は、堰を切ったように涙が溢れてきました。

警察、報道、家族、芸術とさまざまな視点から物語が展開され、人間関係も複雑に絡み合うため、序盤は読み進めるのがやや難しく感じました。しかし、後半には一転して、あたたかな愛に満ちた物語へと収束していきます。

社会派ミステリーというジャンルの中で、「存在の全てを」というタイトルが持つ意味にも、深く納得させられました。

AIの発展によって生活は便利になり、私たちはより豊かな時間を手に入れつつあります。しかしその一方で、自分自身の在り方を問い続けることの大切さにも気づかされます。この時代だからこそ、自分に何が残せるのか――そんなことを静かに考えさせてくれる作品でした。

今を生きる若い世代の方にも、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

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2026年05月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

写実画を通して貴彦が亮に語る哲学が胸に響いた。
「絵を描くときは、『何が描きたいか』『なぜ描きたいか』をできるだけ言葉にしなきゃいけない」
これは絵画に限らず全ての創作に通じることだと思う。
あらゆる情報をスマホで得られる現代だからこそ余計に『存在』は重要なのだと思った。
春の霞も水も愛情も、存在を自分の目で見て自分で感じないといけないと思う。AIですぐに正解を求めてしまう現代で、自分の目で存在の本質も見られるようになりたいと思った。

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2026年04月28日

Posted by ブクログ

「罪の声」以来の塩田作品
描写も人物も深く書き込まれていて面白かった
物語の結末に好みは分かれるかもですが
読み応えがあり入りこめた

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2026年04月27日

Posted by ブクログ

文庫化を待ち望んでいた。発売日の前日には店頭に並んでいたので早速購入した。帯によって映画化を知り人物イメージが多少固定化された。

キャストを先に知ってしまうというパターンはあまり好みではない。固定化されるとイメージが膨らませにくくなるから。

著者のセルフオマージュと言ったら、聞こえが悪くなるだろうか?内容に関しては、『罪の声』を意識せずにはいられない。重大事件、マスコミ、追跡、時効、家族、親子、兄弟……エトセトラ、エトセトラ。散りばめられた要素は結構似通っているところが多い。そのひとつひとつの読み応えが上がっていて、満足感はむしろ高い。何よりも『罪の声』が好きだから。

『罪の声』の阿久津は30代だったのに対して門田は還暦間近というのもあって更年期障害の描写があり、これは作者の年齢からの経験もあるのかもしれない、表現が進化している。語感が良い、アクツエイジもモンデンジロウも。

『罪の声』は前情報0で劇場で初めて観て原作を読んで、という流れだったが、今回は逆のアプローチ。野本夫妻の演技がかなり重要になってくると思うが、とにかく劇場で泣くことはもう確定している。

あまり、映画のハードルを上げ過ぎるのも良くないかもしれない。時期的にちょうど良いくらいかもしれない。映画館で観る頃には「あれ、どんな内容だったっけ?」とうろ覚えになるところも出てくるだろうから。

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2026年04月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

後半はもう全身が本の中へ吸い込まれたような気がして一気に駆け抜けた
野本夫妻と亮との刻々と近づく別れの予感からの別れ。亮を離したくない!と優美に代わり叫びたかった。だって3人こんなに幸せなんだからと。涙も出た
ここに辿り着くために前半2/3があったのか
深く優しくゆっくりと染み渡る読後感でした

してどうか幸せに暮らしてくださいと祈った

ちなみに3人のシーンはジョージウィンストンのlovingをBGMに読みました 

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2026年04月24日

Posted by ブクログ

『罪の声』の作者で、2024年本屋大賞第3位受賞という実績から、手に取った作品

芳醇なワインを飲んだような読後感で、最初の誘拐事件のシーンは、正直少し退屈で中々ページが進まなかったけれども、誘拐事件の真相を探る展開からは、ガラッと読み易く566ページという厚さも余り気になることなく読むことができました❗️

誘拐事件なので、共感できる人を探すのは難しいですが、唯一共感できるとしたら、野本 優美さんでしょうか⁉️

ストーリーは中々やる瀬ない気持ちになる作品ですが、所々で描かれるガンダムネタが、ちょっと心を解してくれる社会派ミステリーです❗️

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2026年04月23日

Posted by ブクログ

塩田武士『存在のすべてを』朝日文庫。

第9回渡辺淳一文学賞受賞、2024年度本屋大賞第3位、『本の雑誌』が選ぶ2023年度ベスト10第1位と評価の高いミステリー小説。

何と深い余韻の残る小説だろう。単なるミステリー小説だけに留まらず、描かれる人間模様に読み応えを感じた。未解決誘拐事件の被害者男児のその後と事件に当事者として関わった家族、警察、新聞記者たちの30年間の様々な人生が描かれる。


序章に描かれるのは1991年に神奈川県で発生した二児同時誘拐事件である。最初に誘拐された厚木に暮らす小学6年生の立花敦之は2千万円の身代金を要求されるが、警察により川崎市内の倉庫で無事に保護される。もう1人の1億円を要求された山手の4歳になる内藤亮は、祖父が身代金の受渡しに失敗、警察も容疑者を見失い、安否不明のまま時は流れていく。そして、事件は未解決のまま3年後の1994年、安否不明だった内藤亮は7歳に成長した姿で祖父母の家に現れる。

二児同時誘拐事件から30年後の2021年、新聞記者で54歳になる門田次郎は誘拐事件の取材を通じて知り合った刑事の中澤洋一の葬儀に出席する。門田が葬儀場を後にしようとすると先崎、富岡の2人の刑事が門田を呼び止め、誘拐されて3年後に祖父母の家に現れた内藤亮が如月脩という名前で人気写実画家になっていることを伝える。さらに事件当時、捜査線上に浮かんでいた容疑者の1人に野本雅彦という人物が居り、その弟に貴彦という写実画家が居たということを話す。

新たな情報を得た門田は再び二児同時誘拐事件と向き合うことになる。少しずつ明らかになる二児同時誘拐事件の真相、内藤亮は3年の間、誰とどのような暮らしをしていたのか。

本体価格990円
★★★★

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2026年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

似たような物語は結構あると思います。
大まかなところは「夜の道標」や「52ヘルツのくじらたち」とかを思い返した。

けど、もちろんこちらの作品ならではの義理の親子の姿が展開している。
子を望む夫婦と親の温かさを望む子供。
血のつながりはなくとも確実に親子だった。
普通とは違う別れが確実に近いうちにやってくるのがわかっていても、それでも親子の形を辞めたくない気持ちに涙しました。

誘拐事件は許されるものではないけれど、それが確実に被害者が被害を被っているかどうか…なんだかとても複雑な気持ちになったけど、ひとつ理解したのは「見えているのは結果だけ」だということ。
背景を慮ることの大事さも学んだ気がします。
結局、ひとつの側面で勝手に他人が決めてしまうことはできないのだなと思いました。

けど罪は罪なんだよなぁぁあ。少なくとも木島茂・塔子夫妻にとっては生きた心地のしない事件だったと思うし。
無事に孫が育っている確証もない中で信じるしかなかった木島夫妻のことを考えるとやはり憎むべき誘拐事件に違いない。
けど確実に亮は事件がターニングポイントになってまともな生活を送ることができたし絵画の才能も目覚めた。

切なくて複雑で考えさせられる一冊でした。

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2026年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

正直序盤は登場人物の多さに心が折れそうになった。
だが、後半の展開に胸を打たれ一気読みしてしまった。
二児同時誘拐事件という大きな犯罪に巻き込まれた木島夫妻の心情を想うと胸が痛んだ。亮も、被害児童ではあるものの、巻き込まれた1人なのかもしれない。
芸術は諦めなければいけない。でも、諦めなければ終わりがない事もまた救いなのかもしれない。
亮の空白の3年間は、決して空白などではなかった。それどころか、人生のスタートを切るための3年間だったのではないか。
ネグレクトしていた瞳、そして誘拐犯達は絶対に許せない。

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2026年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・AI時代に何を重視するのか。
・存在の対象を精緻に捉えるようにしたい。
写実絵画のように。
・子どもを守る為の誘拐は、犯罪なのか。
全員の幸せの為の犯罪は、悪なのか。
法律、すなわち規範は、幸福の上位概念か。
・丁寧に紡がれる筆致が、これぞ小説の醍醐味。
・土屋さんの描写は必要か(親子愛に焦点を絞ってもよかったのではないか)1人目の誘拐も必要か、
その過大かもしれない要素が、少し気になった。

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2026年05月17日

Posted by ブクログ

たまたま本屋さんで見かけて買ってみるかーというくらいで買いましたが大作で凄まじい内容でした。

途中であれこの作家さんの名前自分の本棚で見かけたような。。。

と思って調べたところ罪の声の作家さんでしたか。そりゃどうりで大作なわけだわ!と思いながら読みました。

罪の声もそうでしたがまぁ入り組んだストーリーを考えられてて何回か戻ったりしないと難しい部分もちょっとあります。

ラストは含みを持たせてる部分や、あの人はいったいどうなったのだろうかとあえて描写がなかったりと、そこもまた良かったです。

来年映画化ということでどこまで映像化できるのか気になるところですが観に行きたいと思わせる内容でした。

罪の声と共に好みの作品でしたので他の作品でおすすめあれば教えてもらいたいです◎

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2026年05月14日

Posted by ブクログ

登場人物たちの繊細さ、「絵」の素晴らしさがとても伝わる。
個人的な話で、今ちょうど絵画教室に通っていて、絵とは?に興味がある時期に読めて良かった笑

映画化決定→読んでみるか。は結構あるけど、この本を読んで、人を虜にする絵が出てくる→どんな絵よ?→映画化してくれぇ。という、本を読んだ結果映像が見たい感情に初めてなった。

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2026年05月16日

Posted by ブクログ

大作でした。
終盤は何度も涙しそうになりました。
最終章は一度では理解出来なかったので、2回読みました。

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2026年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・「産みの親より育ての親」。野本夫妻と内藤亮の別れるシーンが切なかった。
・後半からテンポよく物語が動いていった。前半は登場人物が多く出てきて、戸惑ってしまった。
・野本雅彦がとにかくクズで、腹立たしかった。
・映画映えしそうな作品。映画化が楽しみ!

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2026年05月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

塩田先生の作品は今回で4冊読んだ。過去の事件を記者、同級生が遡って真実を追い求め、このGW期間にあっという間に読んでしまった。絵画やその当時の日本社会など様々な観点が組み込んでいて、最後は優実の現在には驚きと貴彦がどうなったかは気にはなる。ぜひ映画もみたい。

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2026年05月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

構成も文体もとても丁寧だった。少しづつ手がかりやお話を積み重ねていっていて、心の中にじわじわ広がっていく文章だった。

二児同時誘拐と、空白の3年間、とても素敵な時間だった。読んでる間、静かな空間で写実の絵を見てるみたいな感覚になってた。

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2026年05月03日

Posted by ブクログ

今まで読んだ本にはなかった、家族の形だった。
この本を読んで改めて、家族とはなんだろうかと疑問に思った。血が繋がっているから家族なのか、決してそうではない気がする。
家族というものを考えさせられる本であった。

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2026年04月30日

Posted by ブクログ

序盤のハラハラする展開から、中盤は少しテンポを落としたように感じてしまうが、終盤に向けて「空白の3年間」の濃密さが際立つ内容でエンディングもよかったなあ。
写実画家の存在が重要なポイントとなっており、この小説も事件に関係する存在のすべてを写実画家のように緻密に書き切られ、心が震えるような作品だった。
写実絵画というものを実際に生で観たくなった。

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2026年04月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

愛ってすごいなぁ。
本当に、産みの親とか血縁とか
分かるけど、育ての親だって本当に
本当に愛があるんだなぁ。

自分が、親だったらまた違った視点だった
かもしれない。
兄以外、みんなに幸せになってもらいたいと
思った。こんなにもみんなが
亮くんに対する愛情が深くて、またその
育ての親も祖父祖母も、、

最初らへん混乱したけど、
これは一気読みだな。
通勤時間に読んでたから、誰だ?これは?
みたいになってしまったんだな、、、
一気読みをお勧めします!!!

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2026年05月23日

Posted by ブクログ

・厚木、横浜山手で同時に起こった児童誘拐事件。厚木を囮にし(被害者児童は保護)、山手で身代金要求を目論んだ事件は、3年後に児童が祖父母の元に帰還するという意外な結末で幕を閉じ、時効を迎える
・管理職として何となくの毎日を送っていた元記者の門田は、懇意の刑事がこの事件に掛けていた思いを知り、事件を追うことを決意。記者としての魂を取り戻していく
・取材を続ける中で、ある写実画家の名前が浮上し、そこから、少年(亮)が失踪した3年間に何があったのか、驚くべき真実が明らかになる

以下感想&メモ------
・この物語の舞台の一つとして出てくる「ホキ美術館」(写実絵画専門の世界唯一の美術館)にずっと行ってみたくて、そこが登場する小説ということで友人が勧めてくれた
・500頁超えの長さでも多様な登場人物でテンポを落とさず、最後まで無理なく読むことが出来た
・誘拐事件の緊張感のある描写、門田の心境の変化、児童を匿った親子(貴彦・優美)の葛藤、毒親描写、学生生活を送る亮と友人里穂の瑞々しさ、美術界の白い巨塔描写、など、表現の多彩さに感心した
・一方でストーリーそのものには疑問もあって、結局元を辿れば一人の毒親が要因か、雅彦が何故この少年を毒親から引き離そうとしたのか、美術界の白い巨塔描写は必要だったか、亮の卒業後里穂と連絡を取らないことは現実的か、雅彦ともう一人の誘拐被害者が将来別の犯罪を共謀しているのは何故か、等、ちょっとテーマを盛り込み過ぎている気がする
・ただ、現実には、全ての出来事が明確に関連しているわけでも、説明しきれるわけでもなく、そこに完全なストーリーを求めてしまうこと自体が間違いかもしれない
・それも含めて「存在のすべてを」という哲学的な言葉で内包している、と解釈すると深みが増す気もする
・『質感なき時代に実を見つめる大切さ』という恐らく最重要キーワードが最後に出て来るが、分かる様な、分からない様な
・あと、原田マハさんの本などでも思うが、「美術」と「小説」を関連付けるのって本当に難しいと思う。どうしても美術に紐付けることが目的に見えてしまって、「それって絵である必要ある?」「写実である必要ある?」「美化された思い出って必ずしも必要か?」と考えてしまう(自分はアート好きだが)
・ダヴィンチコードみたいに歴史そのものと絵が一体化している、それが無いとストーリーが成り立たない、みたいなものは自然に受け入れられるのだけど。これは極めて個人的な感想

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2026年05月03日

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