小池真理子のレビュー一覧

  • エリカ

    Posted by ブクログ

    同じ名前の本なのでいつもは読まないタイプの読んだけど読んでみた。本当の愛を見つけることができない人たちを描いていた。細かく心情が描かれていて共感できるところも割とあった。

    0
    2021年12月28日
  • ふしぎな話 小池真理子怪奇譚傑作選

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    怪奇と幻想は一つになるのだなぁと読みながら思っていました。

    あの世とこの世の幽世を隔てるのは何なのだろうなぁとも。

    ですが、ここで読んだ懐かしい光景は怖いというよりも郷愁を呼ぶものでしたね。

    こういう作品は大好きです。

    0
    2021年11月23日
  • 水無月の墓

    Posted by ブクログ

     生と死が交錯する「日常」と「異界」を描く幻想怪奇小説8編を収録した短編集。個人的には「神かくし」「夜顔」「深雪」が面白い。
     怖いというのでもなく、心が温まるのでもなく、なんとなく少し落ち着かない気持ちになるという感じがする。そうした意味では、あまり読んだことのない雰囲気の作品ではあるが、あまり人がいない風景を想像してしまうからなのか、どこか懐かしい雰囲気も漂う。
     あまり激しい感情が芽生えない穏やかな時間を共有できる作品集。

    0
    2021年11月19日
  • 柩の中の猫

    Posted by ブクログ

     展開はある程度読めてしまうのに、つい引き込まれてしまう不思議な魅力を持つ作品。最後はまさかの展開に思わず「あっ」となってしまうのだが、それがこの作品の魅力をより引き立てている。長さも200ページほどと手頃で読みやすい。
     人間が持つ嫉妬心、復讐心、承認欲求などなど。そうしたものが複雑に絡み合ってうまいバランスを自然に取りつつ生活しているということが改めて感じられる。そのバランスが崩れた時、様々なよくない出来事が起こり始めるということが、よくわかる。

    0
    2021年11月15日
  • 愛するということ

    Posted by ブクログ

    わかるところもわからないところも。でも人の恋愛ってそういうものか…自分の恋愛でもよくわからないし。
    野呂さんを烈しく愛して失って、というマヤの心の移り変わりがしみじみと感じられました。失恋した事ある人ならグッとくるだろうな。失恋した事ない人なんていないだろうけど。
    でも野呂さんの性癖はちょっとうっ…ときました。正直とか率直というのも時には考えものなのかもしれない。
    柿村さんも拝島さんも、こういう友情もきっとあるだろうなと思う。でもマヤを性的に奔放って捉える人もいるんだろな……

    0
    2021年11月05日
  • 第三水曜日の情事

    Posted by ブクログ

     ショートショートと呼ばれる10ページ程の短編を20編収めた作品集。
     どの作品も小気味よいテンポで進むが、切れ味は鋭い。展開が予想できる作品も多いが、こうしたショート作品ならではの醍醐味が楽しめる。人間の恋愛感情、嫉妬心、復讐心に彩られたショートミステリーの世界。重厚なミステリーではなく気軽に読めるが、後々効いてくるパンチのようである。

    0
    2021年10月31日
  • 無伴奏

    Posted by ブクログ

    ごくありきたりの物語。と言ってしまったら身もふたもないかな(殺人事件まで起こってるのだから)。結末も予想できてしまうし。
    作中の時代にノスタルジックな思いを抱けないと、主人公に共感はできない。
    ただ、語り口は良かった。滑らかで。

    0
    2021年10月27日
  • 蔵の中

    Posted by ブクログ

     祥伝社文庫15周年記念特別書下ろしの中編小説。
     過去を回想する手記といった趣で語られる作品。秘密を抱え込むのはやはり心理的に追い詰められるものである。そして、人間の心というのは簡単なことで、右にも左にも動いてしまうものであるということを実感できる作品。

    0
    2021年10月25日
  • 妖し

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    短編集は知らなかった作家さんに出会えるのが楽しい。
    今回いちばんのお気に入りは村山由佳さんのANNIVERSARY。
    「俺が寂しいの」に不意にきゅんとしてしまった。
    話のあらすじとはズレちゃうけど、こんな旦那さんと結婚したいなあとしみじみ思いました。笑

    真珠星スピカはちょっとうるっと来たし、
    マイ、マイマイは思春期のムズムズ感を思い出したし、
    わたしキャベンディッシュはぞわっとした。

    一冊で色んな感情を引き出される本でした。

    0
    2021年10月24日
  • 午後の音楽

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    以前読んだアンソロジーに小池真理子の作品が収録されていて、それが良かったので、小池真理子の小説を読みたいと思い。
    午後の音楽というタイトルと、表紙の写真が良さげだなと思い購入。

    由布子という女性と、由布子の妹の夫である龍士郎の2人のメールのやり取りで進んでいく。
    最初は事務的なメールの雰囲気で進んでいくが、好きな音楽や映画、本の話をしていくうちに、仲良しな雰囲気に。
    お互いの打ち明け話をし、食事にも行き、男女すれすれの関係に… 一線を超えるかドキドキしながら読んだけど、由布子の強い意志で一線は超えず。
    2人のキャッキャウフフ状態を当事者以外が読んだら、馬鹿みたいと思われるのかなと思ったり…読

    0
    2021年10月02日
  • 見えない情事

    Posted by ブクログ

     巻末に「本書は1992年7月中公文庫より刊行されました。」と記載されており、加えて作者あとがきには「私にとって初めての短編集」と書かれているから、最初の短編集がハードカバーではなくいきなり文庫オリジナルとして出たということらしい。既に書き下ろし長編を5つも出した後のようだ。その長編の内の一つがホラーの傑作『墓地を見おろす家』(1988年)と思われる。比較的初期の作品集ということだろうが、個々の短編の初出データの記載が無いので分からない。
     読んでみるとホラーが幾つかと、ホラーではないサスペンス小説、ないしミステリっぽいっものが収録されている。アイディアはまあまあのものが多く、出来もそこそこと

    0
    2021年09月13日
  • 異形のものたち

    Posted by ブクログ

    六編のホラー。

    「森の奥の家」は友人とその父を失った女性が主人公。
    既に山小屋の主人たる2人は亡くなっているはずなのに、その別荘は綺麗に整えられている。
    友人の兄嫁がたまに赴き整えてくれているようだが……。
    何かおかしい。
    読み手はこれまでのホラーのあれこれの筋書きを考える。
    本当は山小屋なんてないのでは?
    2人は死んでいないのでは?
    実は恨まれていた?…。
    さて、どの結末になることか。

    「日影歯科医院」はちょうど私が歯医者で詰め物を詰め直している時に読んだ。
    かかりつけの歯医者はちゃんといるはず、だが。
    歯医者の恐怖譚というと、何を想像する?
    ガリガリと削られ歯を抜かれる?
    …いやいや。

    0
    2021年09月12日
  • 彼方の悪魔

    Posted by ブクログ

    これはドラマ化したらおもしろそう。
    健一がアメリカから持ち帰って埋めたリスの死骸を、飼い猫が見てた時点で、なんとなく展開が読めたところもあったけど。
    ペストが、見えない恐怖としてもっと広がっていくのかと思ったが、意外と簡単に落ち着いてしまった感じ。

    0
    2021年09月06日
  • 異形のものたち

    Posted by ブクログ

    思いの外、甘美さはなかったし、怖さもそこまで。
    ちょっと怖い感じの終わり方はふふっと笑えて好き。

    面が一番好き。

    0
    2021年08月22日
  • 闇夜の国から二人で舟を出す

    Posted by ブクログ

    著者がいろんなところに書いたエッセイを集めたもの。玉石混交。なかには、提灯記事というか依頼先が設定したテーマに沿って書いた、いわゆる枠にハマったようなものもいくつか。後半の住んでいた・いる家のことや愛猫のことなど書いているものはいい感じ。

    0
    2021年08月22日
  • 怪しい隣人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    妻と未亡人は主人公が散々。
    なんとなく展開は読めるが最後妻が子どもを殺してしまうのは読めなくて、ゾッとした。

    どの話も浮気や裏切り
    終の道づれと寺田家の花嫁は少し違うが、どの話も面白かった

    0
    2021年07月26日
  • モンローが死んだ日

    Posted by ブクログ

    夫を亡くして抑鬱状態になった主人公が精神科を受診し、その医師と恋愛する。いつもの小池ワールドと思っていたら、精神科医が失踪してしまう。彼は誰だったのか?

    0
    2021年07月22日
  • 異形のものたち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日影歯科医院
    ぞわっとしてよかった〜
    歯を詰めた以上この先もずっと忘れられなくて永遠に口の中に不快感があるんだろうなと思うとぞわぞわする

    0
    2021年05月26日
  • 映画は恋の教科書

    Posted by ブクログ

    観たい映画が増えました。
    ジェレミー・アイアンズが一番気になります。デヴィッド・シューリスも格好いい。
    若い頃のジャンヌ・モローもとても美しいです。初めて拝見したのが晩年だからなぁ、、それでも格好良かったけど。
    でもタイトルはちょっと合ってない気がします。単行本のタイトルも素敵だったのに。

    0
    2021年03月24日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    購入済み

    女性にオススメ

    初めてこういった分野に足を
    踏み入れてみました。
    内容は総じてソフトな印象で
    幸いでしたね。ノーマルな志
    向の?女性向けの一冊だと思
    います。

    1
    2021年02月26日