小池真理子のレビュー一覧

  • 異形のものたち

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    ホラー短編集。とはいえ、恐怖より哀愁を感じた。
    歯科医院を舞台にした短編があって、歯医者の待合室で読んだが、治療に関する怪談じゃなくて良かった(笑)
    個人的には二作目が好きかなー。

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    2022年05月13日
  • 蔵の中

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    ずーっと暗い空の中雨が降ってるような感覚。

    たっぷりと潤いを含んだ、ぐじゃぐじゃの、熟れ、腐り、形をとどめなくなった、かつて明らかに果実と呼ばれていたものの匂いでもある。p1

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    2022年05月13日
  • 異形のものたち

    匿名

    購入済み

    どの話しも、「えっここで終わっちゃうの??」と
    言った感じで、中途半端に終わってるような感じでした。話しとしては面白いと言えば面白いけど、
    中途半端な終わりに感じるので読んだ後もあまり
    内容覚えてないです。
    話しの中では「緋色の窓」が良かったですが、
    これも「なぜ?」と思う物を特に回収しないで
    終わるので、それも全部異形のモノの仕業って
    ことなんでしょうか?

    #ダーク

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    2022年04月03日
  • 望みは何と訊かれたら

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    ネタバレ

    学生運動や粛清などは出会うこともなく、当時の空気感なども全く想像できない世代です。程度の差はあれ若者全てが学生運動になんらか関係を持つ時代らしい、くらいの認識しかありませんが、松本沙織は受動的とはいえ相当奥深くまで入り込んだ数少ない若者だったのかと思っています。
    学生運動よりはやっぱり恋愛小説だと思いたい。沙織の学生運動への関わり方も恋愛が主軸だし、秋津吾郎との関係も結局は恋愛だし、独特な恋愛の形を描くための土台として学生運動を極めて丁寧に忠実に描くことで、時代の異様さが異様な恋愛の形にリアリティを添えるよう意図されているのではないか。なにより、美しく惹かれる表題が恋愛小説だと位置付けている。

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    2022年03月13日
  • 危険な食卓

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    ネタバレ

    【収録作品】 囚われて/同窓の女/路地裏の家/姥捨ての街/天使の棲む家/花火/鍵老人/危険な食卓 
     異常に嫉妬深い夫の束縛を受ける妻、美貌で実業家としても成功したが恋人と不穏な秘密を共有している女性、可愛がってくれた近所の女性の秘密を知る少女、殺人を犯し自首する決心がつかないまま街をうろつく男、ケガをして入院している間に思い入れのある古い家電を断りもなく一新した嫁に不満を抱きつつ口に出さない姑、崇拝していた従姉のつまらない浮気を知った女子大生、家族から疎外された孤独な老人、健康至上主義の妻と離婚することになった節制嫌いの夫。
     読後感はよくない。何がいやといって、ありそうなことやいそうな人が

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    2022年03月05日
  • 妖し

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    地に足がつかない。結末は、個々に委ねられる。短篇でしかたないけど、展開の変化や末路に至る解説を欲してしまう。不自由な自分に星3つ。

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    2022年02月27日
  • 柩の中の猫

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    長い間、川久保家での出来事に心を囚われているけれど、何処までいっても雅代は傍観者以上にはなれないのが虚しいです。一時は確かに桃子の共犯者ではあったけれど、川久保家を離れた事で桃子は独りで戦わなくてはならなくなったから…負けてしまったのかもしれないし。
    悟郎も千夏も、桃子を単純に考えてたのかもしれません。子どもだから愛情を持って接していればそのうち、みたいに。でも、桃子に向けてると思ってる愛情も独りよがりで、桃子がララべったりになるのもわかります。。
    起こるべくして起こった悲劇。桃子が背負うには重すぎたけど。。心理描写が丁寧でどきどきしました。

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    2022年01月26日
  • 危険な食卓

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    短編集。
    どのお話も怖い〜。
    日常の出来事でもありそうなんだけど、ちょっとした非日常な感じ?
    優しそうな人が本当はそうじゃ無かったりとか。
    刺激があって面白い作品でした。

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    2022年01月13日
  • ふたりの季節

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    久々に小池真理子作品を読んだ。
    淡々と流れる日常をゆったりと描くのは
    さすがと思う。
    ただ、あまり大きな起伏のない物語であっさりしてる。ひきこまれるが、ちょっと物足りないかな。

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    2022年01月11日
  • エリカ

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    同じ名前の本なのでいつもは読まないタイプの読んだけど読んでみた。本当の愛を見つけることができない人たちを描いていた。細かく心情が描かれていて共感できるところも割とあった。

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    2021年12月28日
  • 東京アクアリウム

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    表紙のポップさを想像して読むと、内容は案外ビターな短編集。

    自分的に印象に残ったのが、「ダナエ」と「猫別れ」です。

    「ダナエ」
    最初はあまり良い印象のなかった、青い隈をたたえる女性店員。
    彼女が倒れ込んだのを、視点人物である裕福なサラリーマンが支え、家に連れて帰る……という流れはややベタなものかもしれない。
    なんだろう……侵し難い聖域を持つ女、と表現すれば良いのだろうか。
    彼女の描かれ方が、なんだか私の中でしっくり?きたのだった。

    「猫別れ」
    これはもう。クライマックス!
    認知症気味の祖母、引きこもり気味の娘、全ての調和に思いを馳せる母、そして猫。
    さて、どうまとめる?と思うのだけど。

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    2021年11月29日
  • ふしぎな話 小池真理子怪奇譚傑作選

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    ネタバレ

    怪奇と幻想は一つになるのだなぁと読みながら思っていました。

    あの世とこの世の幽世を隔てるのは何なのだろうなぁとも。

    ですが、ここで読んだ懐かしい光景は怖いというよりも郷愁を呼ぶものでしたね。

    こういう作品は大好きです。

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    2021年11月23日
  • 水無月の墓

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     生と死が交錯する「日常」と「異界」を描く幻想怪奇小説8編を収録した短編集。個人的には「神かくし」「夜顔」「深雪」が面白い。
     怖いというのでもなく、心が温まるのでもなく、なんとなく少し落ち着かない気持ちになるという感じがする。そうした意味では、あまり読んだことのない雰囲気の作品ではあるが、あまり人がいない風景を想像してしまうからなのか、どこか懐かしい雰囲気も漂う。
     あまり激しい感情が芽生えない穏やかな時間を共有できる作品集。

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    2021年11月19日
  • 柩の中の猫

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     展開はある程度読めてしまうのに、つい引き込まれてしまう不思議な魅力を持つ作品。最後はまさかの展開に思わず「あっ」となってしまうのだが、それがこの作品の魅力をより引き立てている。長さも200ページほどと手頃で読みやすい。
     人間が持つ嫉妬心、復讐心、承認欲求などなど。そうしたものが複雑に絡み合ってうまいバランスを自然に取りつつ生活しているということが改めて感じられる。そのバランスが崩れた時、様々なよくない出来事が起こり始めるということが、よくわかる。

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    2021年11月15日
  • 愛するということ

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    わかるところもわからないところも。でも人の恋愛ってそういうものか…自分の恋愛でもよくわからないし。
    野呂さんを烈しく愛して失って、というマヤの心の移り変わりがしみじみと感じられました。失恋した事ある人ならグッとくるだろうな。失恋した事ない人なんていないだろうけど。
    でも野呂さんの性癖はちょっとうっ…ときました。正直とか率直というのも時には考えものなのかもしれない。
    柿村さんも拝島さんも、こういう友情もきっとあるだろうなと思う。でもマヤを性的に奔放って捉える人もいるんだろな……

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    2021年11月05日
  • 第三水曜日の情事

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     ショートショートと呼ばれる10ページ程の短編を20編収めた作品集。
     どの作品も小気味よいテンポで進むが、切れ味は鋭い。展開が予想できる作品も多いが、こうしたショート作品ならではの醍醐味が楽しめる。人間の恋愛感情、嫉妬心、復讐心に彩られたショートミステリーの世界。重厚なミステリーではなく気軽に読めるが、後々効いてくるパンチのようである。

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    2021年10月31日
  • 無伴奏

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    ごくありきたりの物語。と言ってしまったら身もふたもないかな(殺人事件まで起こってるのだから)。結末も予想できてしまうし。
    作中の時代にノスタルジックな思いを抱けないと、主人公に共感はできない。
    ただ、語り口は良かった。滑らかで。

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    2021年10月27日
  • 蔵の中

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     祥伝社文庫15周年記念特別書下ろしの中編小説。
     過去を回想する手記といった趣で語られる作品。秘密を抱え込むのはやはり心理的に追い詰められるものである。そして、人間の心というのは簡単なことで、右にも左にも動いてしまうものであるということを実感できる作品。

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    2021年10月25日
  • 妖し

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    ネタバレ


    短編集は知らなかった作家さんに出会えるのが楽しい。
    今回いちばんのお気に入りは村山由佳さんのANNIVERSARY。
    「俺が寂しいの」に不意にきゅんとしてしまった。
    話のあらすじとはズレちゃうけど、こんな旦那さんと結婚したいなあとしみじみ思いました。笑

    真珠星スピカはちょっとうるっと来たし、
    マイ、マイマイは思春期のムズムズ感を思い出したし、
    わたしキャベンディッシュはぞわっとした。

    一冊で色んな感情を引き出される本でした。

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    2021年10月24日
  • 午後の音楽

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    ネタバレ

    以前読んだアンソロジーに小池真理子の作品が収録されていて、それが良かったので、小池真理子の小説を読みたいと思い。
    午後の音楽というタイトルと、表紙の写真が良さげだなと思い購入。

    由布子という女性と、由布子の妹の夫である龍士郎の2人のメールのやり取りで進んでいく。
    最初は事務的なメールの雰囲気で進んでいくが、好きな音楽や映画、本の話をしていくうちに、仲良しな雰囲気に。
    お互いの打ち明け話をし、食事にも行き、男女すれすれの関係に… 一線を超えるかドキドキしながら読んだけど、由布子の強い意志で一線は超えず。
    2人のキャッキャウフフ状態を当事者以外が読んだら、馬鹿みたいと思われるのかなと思ったり…読

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    2021年10月02日