小池真理子のレビュー一覧

  • 怪談

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    生と死のあわいをたゆたうような話で、怖くて眠れないほどではないのだが、実際にあるかもという点では怖い。

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    2021年02月25日
  • 熱い風

    購入済み

    文章に惹かれます

    さすが小池さん。いつも文章に惹かれます。今回もより一層素敵です。

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    2020年12月18日
  • 唐沢家の四本の百合

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    終始何か起こりそうでスルスルとかわされる、焦らされる感じ。主人公と義父との関係と有沙の得体の知れない不気味さが絶妙でした。

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    2020年12月02日
  • 唐沢家の四本の百合

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    仲良し家族の唐沢家。ダンディな義父とその血を受け継ぐ息子3人にそれぞれの嫁。

    なんとも優雅な空気が漂います。義父が再婚してもその空気は変わらない。だけど、後妻の美しい連れ子に密かに振り回されている。ともすれば下品な話になりそうなところ、そうならないのが凄い。古めかしい感じがするのはひと昔前の作品の新装版だからなのか。

    義父のイメージから私の頭の中を流れるのは桑名正博の“セクシャルバイオレットNo.1”。なんだか色っぽい話なんですよ。

    映像化するなら皆を振り回す娘に小松菜奈はどうですか。義父役を思いつかん。誰!?

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    2020年11月18日
  • 無伴奏

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    この時代を生きてきてはないけど、体験できた気がした。若い頃のこういう恋愛の経験ってトラウマになりそうだけど人として成長もできそうだよなと思いました

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    2020年10月31日
  • 恋

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    設定が古めなので想像しにくいのが難点。
    憧れの夫婦に自分も関わりを持っていたい、そう思うこともありそう。だが、関わりの程度というものがあるんじゃないか。他人との距離のとりかたは難しいやね。

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    2020年09月30日
  • 二重生活

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    大学院生の珠は「理由なき尾行」を実行するが、その過程で対象者の秘密を知ってしまう。
    映画を見てから原作を読んだ。
    映画よりずっと面白い!
    確かにこの小説には極悪人は出てこない(不倫の是非は置いといて)ので、いまいちパンチがないと思うかもしれないが、尾行が下手くそな珠が尾行するというだけでドキドキ面白い。
    人の秘密を知ってしまったり、恋人に対して疑心暗鬼になったり、ともすれば暗く落ち込みそうなネタなのに、読んだ後にちょっとホッとする、読後感が良い小説。

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    2020年08月20日
  • 妖し

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    時代小説がどうしても苦手で読み飛ばし

    ホラーをほとんど読まないんだけど
    あの、滴るような甘い果実がとても気になる。

    あの果実は‥

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    2020年07月01日
  • 妖し

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    【収録作品】「曇天の店」 恩田陸/「わたしキャベンディッシュ」 米澤穂信/「ANNIVERSARY」 村山由佳/「真珠星スピカ」 窪美澄/「マイ、マイマイ」 彩瀬まる/「李果を食む」 阿部智里/「フクライ駅から」 朱川湊人/「細川相模守清氏討死ノ事」 武川佑/「かぐわしきひと」 乾ルカ/「喪中の客」 小池真理子

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    2020年06月20日
  • ふたりの季節

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    一気読み。短くてあっとゆう間に読み終えてしまった。素敵な文章や素敵な言葉が多かった印象。
    恋人同士の文通がなんだかくすぐったく、今だとクサイ台詞なのに、それが真っ直ぐな愛に思えて羨ましい時代だなと思った。

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    2020年06月11日
  • 懐かしい家 小池真理子怪奇幻想傑作選1

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    ホラー作品の路線は大別すると、絶叫系のテンションの高いホラーか、秘めやかに忍びよるような静かなホラーに分かれると思うのですが、この『懐かしい家』に収録されている短編たちは概ね後者の印象。怖さ・不気味さの中にどこか格式高さというか、上品な怖さや哀しさ、憂いや寂しさを感じた気がします。

    ピアノ教室の先生である語り手と、老婆とその孫を描いた「ミミ」
    夫と別居し、かつて住んでいた家に一人暮らしすることになる女性を描いた表題作の「懐かしい家」
    設定は違えど、生者と死者の距離が曖昧になり、そして生死の概念を超えた人の孤独を浮き彫りにします。

    周囲の人間が死に瀕した時にだけ現れる蛇口。その蛇口が見えてしまう男を描いた「蛇口」は、描写の不気味さが見事だったなあ。この蛇口をひねると流れてくる水は、その人間が死ぬか、それとも生き延びるか教えてくれるのですが、蛇口から流れる水の描写の不気味さがたまらない……。

    タクシーに乗った人物をどこかへ連れて行ってしまう「車影」
    ふとした瞬間に生に疲れ、死に誘い込まれそうになる怖さを、一つの物語として上手く昇華されていると感じました。語り手の涙が話に、また一つ情緒を与えてくれているように思います。

    「くちづけ」は夏目漱石の『夢十夜』を読んだときのようなイメージ。物語のイメージはところどころでしか掴めないのですが、そのイメージと繊細で美しい文章にわけが分からないながらも引き込まれます。
    そして語り手の目覚めと共にその夢の儚い美しさと、人を愛してしまったゆえの哀しさの対比が心に残る。
    この短編集の中でも特に短い短編なのですが、美しくも切ない幻想的なイメージが、強く印象に残りました。

    別段派手な話という感じではないのですが、いずれの短編も切り取り方、見せ方、そして文章の技巧が光った短編集だったと思います。

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    2020年06月04日
  • ノスタルジア 〈新装版〉

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    私の読書の楽しみは、筋を楽しむよりも、物語のディテールを味わいたくて読む。

    この作家もディテールが好きで読んでいる。

    うーん。繭子と千春はお互いのことを見下してる。
    主人公の繭子の目線での姉の千春の描写は、馬鹿にしているみたい。
    読んでいくと、繭子も千春も何か欠けているのか、どちらかに異常に偏っているだけなのか、人物としてどちらにも共感は出来なかった。
    共感はする必要は全くないが、なんというか、好きになれなかった。

    繭子の不倫に共感できず、千春の繭子への異常な関心も分からない。

    繭子は妻子ある男性(親子ほどの歳の差、22歳)との不倫について軽蔑する千春について、

    年上との恋愛があるとは想像もできないのだ、と千春のことを言うが、

    妻子ある男性との不倫についての言及が全くない。
    そこ大事ではないだろうか?
    または、知っているけど、触れたくないのか?

    そもそも、雅之、俊之との関係も、繭子は不倫関係にあるとは言っていないのだ。

    雅之についてもだ。歳の離れた女性、ましてや友人の娘で子供のことから知っている女性に手を出す心理が分からない。

    この本の主題は、不倫や浮気にはない。
    ないけど、なぜ罪悪感なく不倫が出来るのか意味が分からなくて、最後までこだわってしまい、モヤモヤの残る読後感しかなかった。

    こう言うことをする人は、理性がない者なのだろうか。

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    2020年05月24日
  • 妖し

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    十人の人気作家が作る、妖しげな世界。

    「ANNIVERSARY」は言葉の持つ明るい世界とは異なる、なんだか奇妙な、悲しい世界だ。
    世界がループするのだ。
    ちょうど今読み返している『D.Gray-man』にも、繰り返される日々の話が出てきていた。
    この漫画について語るのはまた別の機会として、とにかく元の世界においてきた子供のことが気になってしまう。
    愛する者との離別を考えると、胸が苦しくなる。

    『李果を食む」は、私が感じ取ったおぞましさは二つあった。
    どちらだ。
    どっちなんだ。
    いや、どちらでも構わないだろう。
    もうすぐ、スモモの季節。
    あの甘酸っぱいすももを、私はこの話を思い出さずに食べられるだろうか?

    「かぐわしきひと」「喪中の客」はどちらも気味の悪さで際立つ。
    前者は自分の思い込みに騙され、そして、終わりの凄惨さに胃液が上がってくる。
    後者は、自分の見ている世界が本当に正しいのか、わからなくなる。
    それにしても、あの客人は一体なぜきたのだろう?
    そちらの方が、より、恐ろしい。

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    2020年05月16日
  • 二重生活

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    あっと言う間に読んでしまった。
    尾行する行為から自分の生活とリンクして今まで疑いもしなかった浮気を、信じられなくなった彼。
    どんどん深みにはまる前に尾行がバレてしまいそこで終了となる。

    珠の心理的な描写に引きずりこまれる感じ。

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    2020年04月02日
  • 狂王の庭

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    予備知識なく、表紙がキレイだなぁと思い手に取った1冊。
    不倫に全く興味はなく、そこに関しては何も感想はなし。
    大変そうだなぁ、としか。

    しかし物語の中に出てくる豪華な個人庭があるのなら、
    是非行ってみたい。

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    2020年02月15日
  • 妖し

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    【怪異】をテーマに描く奇譚小説。
    アンソロジーシリーズ。
    この面子だし、と思って読み始めたのが
    間違いだった…

    想像のはるか上の上をゆく怖さだった…
    夜、部屋で一人で読んでいられないページが
    何度もあった。

    大好きな米澤穂信の
    「わたしキャベンディッシュ」も、
    あーー、これが伏線でこうなる感じかぁ
    のんきに思っていたあたし。
    伏線は伏線でも回収先が違っていて
    安定の穂信のぞわぞわ感。

    乾ルカの「かぐわしいひと」なんか
    ここから先は、もう読めない……と
    次の日に
    持ち越したくらいなのに
    その怖さに上塗りされるように
    壊れていく人間の怖さがくる。
    えーーー??そっちーーー??!みたいな…

    そんな中、
    なんとも言えない感情と思いに溺れたのが
    窪美澄の「真珠星スピカ」
    母と娘、父と娘。
    このそれぞれの【2人きりの時間】には
    切なさとやりきれなさ、
    それに希望が詰まってる。

    まだ読んだことがない作家さんも多かった。
    少しずつ読んでみたい。

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    2021年05月30日
  • 会いたかった人

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     表題作含め6編を収めた短編集。
     いずれの作品も人間の思い込みというか固定観念というか、そういった深層心理を巧みに利用した作品。表題作のように、なんとなく展開が読める作品はあるが、ストーリー展開以上に心理的に追い詰められた人間の心理描写が面白い。むしろ、そうした心理変化を追っていくことが面白いように思う。追い詰められた時の人間の脆さのようなものが垣間見られる作品集。好みの問題はあるが、どれも甲乙つけがたい作品がそろっているといった印象を受ける。

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    2020年02月01日
  • 妖し

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    気持ち悪い話が多かった。は?何?と思っても読み返さないほうがよかった…。皆さんお上手なので気持ち悪さが絶妙。

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    2020年01月26日
  • 妖し

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    評価は三ツ星半と言ったところか。
    タイトルどおり「妖し」を共通テーマとした異なる作者による短編集であり、それぞれに異なる趣きの作品からなっており、飽きることなく読み終えることが出来た。

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    2020年01月04日
  • 妖し

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    表題「妖し」のような統一感はあまり感じない。
    「真珠星スピカ」「李果を食む」「フクライ駅から」が良かったかな。特に「フクライ」の終盤に雪崩れ込むような展開のスピード感がなかなかよい。朱川湊人氏の作品は読んだことがないので、今度読んでみたい。

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    2019年12月27日