小池真理子のレビュー一覧

  • 沈黙のひと

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    娘の立場からから見た父親と、妻の立場から見た夫と、2つの目で老いて行く人について考えながら読みました。父にも男性の部分があることを娘時代は気付かず、気付いても受け入れることは難しく、また妻が夫を肉親のように無条件に受け入れることも難しいと言うことも上手く表現できているなぁと思いました。時々で色々な感情の渦に巻き込まれながらも、主人公のように常に冷静な目を持っていることができる、そんな生き方が好きです。

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    2022年08月07日
  • 危険な食卓

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    やっぱり読みやすい小池真理子3作目!
    少しゾクっとするけど
    実際にありそうな人間模様を描いた短編集。
    『姥捨ての街』の展開が1番好き。
    『天使の棲む家』の殺し方が爽快。
    『花火』のように死んでゆく旦那さんが素敵。
    身近にはないけどこんな不可解な事が
    この世には溢れているんだろうなー。

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    2022年07月30日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    色々なテイストのホラーを楽しめる1冊。
    何話かは読んだことがあったけれど
    再読も良き。

    井上雅彦 「よけいなものが」
    短い話だけれど、私的にはゾワゾワ度高し。

    福澤徹三 「五月の陥穽」
    これは生理的な恐怖。
    思わず叫び出したくなる。

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    2022年07月09日
  • 怪談

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    七つの作品を収録した短編集。
    怪談とは言うものの、恐ろしさはない。
    異界から来た人に懐かしささえ覚える。

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    2022年06月28日
  • 二重生活

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    ネタバレ

     短編でも長編でも、小池氏の物語の主人公は比較的中年層の人物が多いのだが、本作品の主人公は25歳の現役大学院生である「珠」。その点でも新鮮味があって楽しめたし、珠の当て所なく街を歩く描写やカロリーオーバーになってることに気付きながらも食事を進める姿には、当時大学生だった自分自身と重なるところがあり、個人的には親近感を覚えた。
     物語は安定の小池節が炸裂し、日常風景に潜む心理サスペンスに見事に惹きつけられた。
     中盤の展開は、ページをめくる手を止められないほど夢中で読み進められたが、その分期待が大きくなり過ぎてしまったのか、ラストはやや消化不良に感じた。
     馴染みある鉄道会社の名前が出てきた為、

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    2022年06月17日
  • ソナチネ

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    ほとんどの話に、死と官能的な表現と、欲望が描かれている短篇集。
    「千年萬年」は死は出て来ないけど、解説を読んだら老いというテーマが共通してるなと思った。
    「ソナチネ」の主人公は若そうな感じがしたけど。
    「交感」のラストは、老人は本当に亡くなったのかな…と思った。
    小説家がかつて好きだった老人が一方的に連絡を絶った、という経緯となんだかかぶります。
    もっと広げられそうな作品だなと思った。

    どの話も読み応えがあって、余韻深い読後感。
    軽い気持ちで読めない(笑)

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    2022年06月14日
  • 殺意の爪

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    面白い

    最初は読むのをやめようさえ思い、
    あまり楽しくは無かった

    中盤から段々と内容が楽しくなり、
    先が気になりました。
    個人の感想です。

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    2022年05月31日
  • 異形のものたち

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    ホラー短編集。とはいえ、恐怖より哀愁を感じた。
    歯科医院を舞台にした短編があって、歯医者の待合室で読んだが、治療に関する怪談じゃなくて良かった(笑)
    個人的には二作目が好きかなー。

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    2022年05月13日
  • 蔵の中

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    ずーっと暗い空の中雨が降ってるような感覚。

    たっぷりと潤いを含んだ、ぐじゃぐじゃの、熟れ、腐り、形をとどめなくなった、かつて明らかに果実と呼ばれていたものの匂いでもある。p1

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    2022年05月13日
  • 異形のものたち

    匿名

    購入済み

    どの話しも、「えっここで終わっちゃうの??」と
    言った感じで、中途半端に終わってるような感じでした。話しとしては面白いと言えば面白いけど、
    中途半端な終わりに感じるので読んだ後もあまり
    内容覚えてないです。
    話しの中では「緋色の窓」が良かったですが、
    これも「なぜ?」と思う物を特に回収しないで
    終わるので、それも全部異形のモノの仕業って
    ことなんでしょうか?

    #ダーク

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    2022年04月03日
  • 望みは何と訊かれたら

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    ネタバレ

    学生運動や粛清などは出会うこともなく、当時の空気感なども全く想像できない世代です。程度の差はあれ若者全てが学生運動になんらか関係を持つ時代らしい、くらいの認識しかありませんが、松本沙織は受動的とはいえ相当奥深くまで入り込んだ数少ない若者だったのかと思っています。
    学生運動よりはやっぱり恋愛小説だと思いたい。沙織の学生運動への関わり方も恋愛が主軸だし、秋津吾郎との関係も結局は恋愛だし、独特な恋愛の形を描くための土台として学生運動を極めて丁寧に忠実に描くことで、時代の異様さが異様な恋愛の形にリアリティを添えるよう意図されているのではないか。なにより、美しく惹かれる表題が恋愛小説だと位置付けている。

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    2022年03月13日
  • 危険な食卓

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    ネタバレ

    【収録作品】 囚われて/同窓の女/路地裏の家/姥捨ての街/天使の棲む家/花火/鍵老人/危険な食卓 
     異常に嫉妬深い夫の束縛を受ける妻、美貌で実業家としても成功したが恋人と不穏な秘密を共有している女性、可愛がってくれた近所の女性の秘密を知る少女、殺人を犯し自首する決心がつかないまま街をうろつく男、ケガをして入院している間に思い入れのある古い家電を断りもなく一新した嫁に不満を抱きつつ口に出さない姑、崇拝していた従姉のつまらない浮気を知った女子大生、家族から疎外された孤独な老人、健康至上主義の妻と離婚することになった節制嫌いの夫。
     読後感はよくない。何がいやといって、ありそうなことやいそうな人が

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    2022年03月05日
  • 妖し

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    地に足がつかない。結末は、個々に委ねられる。短篇でしかたないけど、展開の変化や末路に至る解説を欲してしまう。不自由な自分に星3つ。

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    2022年02月27日
  • 柩の中の猫

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    長い間、川久保家での出来事に心を囚われているけれど、何処までいっても雅代は傍観者以上にはなれないのが虚しいです。一時は確かに桃子の共犯者ではあったけれど、川久保家を離れた事で桃子は独りで戦わなくてはならなくなったから…負けてしまったのかもしれないし。
    悟郎も千夏も、桃子を単純に考えてたのかもしれません。子どもだから愛情を持って接していればそのうち、みたいに。でも、桃子に向けてると思ってる愛情も独りよがりで、桃子がララべったりになるのもわかります。。
    起こるべくして起こった悲劇。桃子が背負うには重すぎたけど。。心理描写が丁寧でどきどきしました。

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    2022年01月26日
  • 危険な食卓

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    短編集。
    どのお話も怖い〜。
    日常の出来事でもありそうなんだけど、ちょっとした非日常な感じ?
    優しそうな人が本当はそうじゃ無かったりとか。
    刺激があって面白い作品でした。

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    2022年01月13日
  • ふたりの季節

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    久々に小池真理子作品を読んだ。
    淡々と流れる日常をゆったりと描くのは
    さすがと思う。
    ただ、あまり大きな起伏のない物語であっさりしてる。ひきこまれるが、ちょっと物足りないかな。

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    2022年01月11日
  • エリカ

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    同じ名前の本なのでいつもは読まないタイプの読んだけど読んでみた。本当の愛を見つけることができない人たちを描いていた。細かく心情が描かれていて共感できるところも割とあった。

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    2021年12月28日
  • 東京アクアリウム

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    表紙のポップさを想像して読むと、内容は案外ビターな短編集。

    自分的に印象に残ったのが、「ダナエ」と「猫別れ」です。

    「ダナエ」
    最初はあまり良い印象のなかった、青い隈をたたえる女性店員。
    彼女が倒れ込んだのを、視点人物である裕福なサラリーマンが支え、家に連れて帰る……という流れはややベタなものかもしれない。
    なんだろう……侵し難い聖域を持つ女、と表現すれば良いのだろうか。
    彼女の描かれ方が、なんだか私の中でしっくり?きたのだった。

    「猫別れ」
    これはもう。クライマックス!
    認知症気味の祖母、引きこもり気味の娘、全ての調和に思いを馳せる母、そして猫。
    さて、どうまとめる?と思うのだけど。

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    2021年11月29日
  • ふしぎな話 小池真理子怪奇譚傑作選

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    ネタバレ

    怪奇と幻想は一つになるのだなぁと読みながら思っていました。

    あの世とこの世の幽世を隔てるのは何なのだろうなぁとも。

    ですが、ここで読んだ懐かしい光景は怖いというよりも郷愁を呼ぶものでしたね。

    こういう作品は大好きです。

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    2021年11月23日
  • 水無月の墓

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     生と死が交錯する「日常」と「異界」を描く幻想怪奇小説8編を収録した短編集。個人的には「神かくし」「夜顔」「深雪」が面白い。
     怖いというのでもなく、心が温まるのでもなく、なんとなく少し落ち着かない気持ちになるという感じがする。そうした意味では、あまり読んだことのない雰囲気の作品ではあるが、あまり人がいない風景を想像してしまうからなのか、どこか懐かしい雰囲気も漂う。
     あまり激しい感情が芽生えない穏やかな時間を共有できる作品集。

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    2021年11月19日