小池真理子のレビュー一覧

  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    松任谷由実さんの楽曲をテーマに各作家さんが書いた短編集。
    個人的には「春よ、来い」が一番好きだった。3人の視点から描かれるストーリーで、一見全く設定のない3人がどう関わってくるのか楽しかったし、ちょっとファンタジー的要素もあって(読んだ人にはわかる「あれ」)、なんだかあったかい作品で素敵だった。そして、ちゃんとユーミンのことが書かれてた。

    0
    2023年09月20日
  • 無花果の森

    Posted by ブクログ

    いただき本

    DVから逃れひっそりと暮らす女性と、無実の罪をきせられた男性。
    ここに老人の画家やサクラちゃんなどが絡む。
    男女がそれぞれの暮らしを仕切り直すまでの話。
    案外サラッとした感じ。

    0
    2023年08月18日
  • 異形のものたち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ひたひたと怪異が迫ってくる感じがじわじわ怖い短編集でした。どのお話も面白かった。
    怖かったのは「山荘奇譚」。この不条理な恐怖がここで終わってるのもいい。
    「日影歯科医院」「緋色の窓」の、情念のような想いが残っている怪異が特に好きでした。この人たちは現れるだけだし、歯科医院は治療までしてくれるから…全く痛くないのも凄腕。
    解説も面白かったです。お母さまが視える体質だったみたいだけれど、小池先生にもちょっと引き継がれたのかなぁ。

    0
    2023年08月17日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

    Posted by ブクログ

    読んだことのある話が最初2話続いたので
    同じ本を買ったかと焦った。
    オーストリア人の幽霊にイラつく。

    0
    2023年07月30日
  • 日暮れのあと

    Posted by ブクログ

    死や老いについて考えることは
    これまでの自分の人生を
    振り返ることでもあるなー。
    死というものに直面した人たちの
    心の揺れが
    その季節の花、鳥、風、雨
    そして月などと重ね合わせ
    細やかに丁寧に描かれている。
    死は特別なことではなく
    いつでもそこに
    生きているそばに
    当たり前のようにあるのだと思う。

    0
    2023年07月22日
  • 日暮れのあと

    Posted by ブクログ

    誰かの死と、残されたものの生と性、過去を思い出すきっかけとなったもの。それは鳥だったり花だったり月だったり音だったり。そういう過去への導き方が抜群にいい7つの短編集。

    どこかひんやりとした静けさ、背筋を冷たいもので撫でられるような感覚は小池さんならでは。そしてその静謐の世界を紡ぐ美しい言葉の数々。
    すっごく面白いとか、ハラハラドキドキとは対極にある、作品世界に没入し、しみじみと読後の余韻に浸れる作家さん。
    年齢を重ね、伴侶を亡くしてますます作品に深みが加わったような印象。
    人生を振り返る年代の自分には極上の短編集でした。

    0
    2023年07月14日
  • 二重生活

    Posted by ブクログ

    映画と本の両方を比べてみた。
    個人的には本のストーリーのほうが好みだ。映画は事件をつくり過ぎていて、終わり方も暗く悲しい感じがした。小池真理子さんの短編集の贅肉を読んで、面白くて、映画化されてる本作を読んでみた。ちょっとまどろっこしい表現と感じるところもあったが、表現力は流石だと思う。
    最後の終わり方には★5つけたい。

    0
    2023年06月12日
  • 仮面のマドンナ

    Posted by ブクログ

    間違いを正そうとしていると事故に巻き込まれる。そこから先は訂正することもできず。チャンスが巡ってきたと思ったら、どうでも良くなるようなできごとがあったり。人生どうなるかわからないもんだ。

    0
    2023年06月06日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    あまり歌詞リンクしている感じはしなかった気がする(あまりユーミン詳しくないのもあるかもだけど)

    綿矢りささんの青春のリグレットは綿谷さんらしいぶっとんで振り切った感じの主人公で面白かったし、歌詞と相まって忘れられない恋がある人には刺さると思う。
    「尽くされるより尽くす方が好き、自分が心から愛せる相手と一緒になることん夢見ていた20代のころ」

    春よ、来い
    「合コンが苦手じゃない男や女ってあんがい少ないんだよ」合コンって結局、互いを値踏みしてアピールする競技でしょうそんなのが好きな人間ってスポ根マンガに出てくるようなタイプの人間だけだから。

    0
    2023年05月31日
  • 怪談

    Posted by ブクログ

    文章がしっとりしている。「闇に惹かれる」というのがぴったり、そんな雰囲気を味わえる。読んでると死にたくなっちゃう本だ。

    0
    2023年05月16日
  • 二重生活

    Posted by ブクログ

    哲学的・文学的尾行をやってみたら…と好奇心で動く珠に共感できず、なんかずっと気持ち悪さが付き纏っていました。

    ずっと下手くそな尾行をしているのに悦に入ってるし、その上タクを疑いまくりなのがキモいな〜と思いました。でも結局タクとも仲良くやっていけそうだし、石坂とも和解?しちゃって…いいの?こんなに赦されまくって良いのかしら?とちょっとモヤモヤ。

    篠原教授と珠が2人きりで尾行について話す時「恭しく箱に並べられていないところがいいですね。チョコレートというものは、こんなふうにぎゅうぎゅうに、乱暴に詰めこまれているほうが、〜」というチョコのくだりはそうそう!と思いました(笑)

    0
    2023年05月10日
  • 無花果の森

    Posted by ブクログ

    絶望しながらも、生き抜くのだという意思は揺らがない新谷泉の新しい場所「岐阜大崖」。実在しない場所という事だが、なんだかリアルなさびれ方で、数駅離れたところにありそうな感じが凄い。

    起こることは、八重子が「安手のドラマ」と言い切るようにまさにそんな感じなのだけれど、登場人物一人ひとりの描写がしっかりあって物語を追うのが楽しかったです。

    八重子の物言いも性格も好きです。ここまでスッパリ割り切っている(ように振舞って生きている)のはカッコよく思えました。

    0
    2023年04月07日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ユーミンを聴きながら読む、曲を小説に合わせて読むのは初めての体験。音からも世界の広がりが感じられて面白かった。

    0
    2023年04月03日
  • 死の島

    Posted by ブクログ

    読んでいて決して愉快な気分になる本ではない。が、死を前にした、そこそこ社会的な地位を得ながらも身寄りのない、孤独な人の内面が突き詰められ、丁寧に描き出されており、引き込まれる。

    周りの風景や人々のちょっとした動き、表情などが見逃さず描写されており、そこからまた想像が膨らみ、状況がリアルに迫ってくる。楽しい終わり方ではないが、何かにつながる事も予感させ、
    「重い.暗い」だけではない、力強さも感じさせてくれる物語だった。

    0
    2023年03月29日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ユーミンの名曲と作家が紡ぐ6編のストーリー。

    ○あの日にかえりたい〜小池真理子
     ちょっとした嘘で気まずくなった友、苦い思い出。
    ○DESTINY〜桐野夏生
     規則正しい生活の中に運命の人だと感じた出会い。
    ○夕涼み〜江國香織
     老女たちの沈黙の中に見えてくる感情。
    ○青春のリグレット〜綿矢りさ
     身勝手な主人公はどうするのだろう。
    ○冬の終わり〜柚木麻子
     女たちの感情のやりとりがあるある。
    ○春よ、来い〜川上弘美
     願いを叶える能力があれば、どう使うのか。
     きっと春は来る…という結末。

    ユーミンの歌は、どことなく哀愁があって心にじんわり沁みてくる。
    それに合わせて物語もありふれた日常

    0
    2023年03月24日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    毎週末スキー三昧だった20代の頃。クルマでユーミンの番組をラジオで聞きながら帰路に着くのが常だった。ラジオからはユーミンの曲とリスナーから寄せられた葉書がオーバーラップしてた。

    50周年記念のアルバムから6つのストーリーが作られている。ユーミン、全曲聴きながらストーリーを妄想したくなる。
    「あの頃に帰りたい」帰れないけど、思い出にはひとり帰ることはできる。せつない。

    0
    2023年03月07日
  • 沈黙のひと

    Posted by ブクログ

    いざ介護となった時に、その人の心を拾えるのか。
    過去を受け入れられるのか。みたいな感じ。
    愛情ってのは形が変わってもあるべき姿があるんだな、そんな話し。

    0
    2023年03月04日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「あの日にかえりたい」「DESTINY」「夕涼み」
    「青春のリグレット」「冬の終り」「春よ、来い」

    ユーミンの名曲に乗せて6人の女性作家が書き下ろした短編集。

    原曲に忠実にと言うよりは其々の作家さんが発想を飛ばして紡いだ物語。

    異性を挟み些細な事で仲違いをしてしまった女性を描いた小池さんの『あの日にかえりたい』は誰しもこれに近い経験がありそう。

    男性を主人公にした桐野さんの『DESTINY』には悲喜劇的なものを感じ、大学職員の彼にちょっと同情。

    川上さんが描く『春よ、来い』は辛辣さもありながら最後は温かな余韻が残る。

    0
    2023年02月18日
  • 蜜月

    Posted by ブクログ

    何もかもお洒落だったし、この短編集のテーマというかシチュエーションが最高だった。
    辻堂環はクズだしそれにホイホイついてく女たちもどうかしてるけど、圧倒的魅力のある男性を前に人間性を捨てていく女たちの様子が楽しかった。
    似たような作りの話何作でも読みたい。
    一番最初の恭子が一番傷が浅くて健全な失恋体験なのかなと思った。
    千里と知美の関係がとても良かった。
    こういう女同士の傷の舐め合いみたいなのすごい好き。

    0
    2023年02月02日
  • 異形のものたち

    Posted by ブクログ

    日本的な、精神に来るタイプのホラー短編、サクサク読める。サクサク読めるが、しっくり来ずに終わりまくる。怪談めいた実話があっても、正体がわかることなんてないんだろうし、そう思うとリアリティがあるじんわり怖い系。

    0
    2023年01月15日