小池真理子のレビュー一覧

  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンの曲のトリビュート小説。6つの作品のうち知っている曲は2曲だけ。曲を知っている人の方がより楽しめそう。
    でも、知っている2曲も、私が持っているイメージとは全然違う作品だった。
    音楽って自分なりの解釈をして、ストーリーが出来上がってることも多いので、ピタッとはまるといいけど、はまらない場合はどうしても違和感を持ってしまうなと思った。

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    2024年11月03日
  • 望みは何と訊かれたら

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    ネタバレ

    学生運動や連合赤軍、セクトなどの時代背景はいまいちよく分からなかったが、途中のリンチのシーンは怖くて読むのを辞めようかと思うほどだった。
    こんな怖いテイストの作家だっけ?とよくよく見ると林真理子と間違えていた!
    後半は歪んだ関係でありながらも2人の結びつきの強さにのめり込んで、かなりのスピードで読んでしまった。
    この作者を知れたことが一番の収穫だったと思う。

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    2024年10月07日
  • 二重生活

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    映画を先に見てしまった。それぞれの良さがあった。卓との関係をはじめ、原作ではより珠が中心となっていた気がする。
    客観的に自身を分析しつつも感情的になる珠は人間らしかった。文学的哲学的尾行をしなければ退屈で、ずっと続けていくんだろうな。秘密、刺激が欲しくなる点は共感できたけれど、尾行は怖くてできないや。珠も前を向いて卓みたいに何か人生に目標を持った方がいいよ...なんて思ってしまった。以上、かなり的外れな感想。

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    2024年10月02日
  • 二重生活

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    尾行についてはワクワクとさせられ、これからどんな展開になっちゃうんだろう?と思ったけど、そう面白いことは起きないのが現実ですね。
    刹那的な珠のことが心配になった。

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    2024年09月27日
  • 沈黙のひと

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    今、自分が読むべき本だと思って手に取ったけれど重たい内容だった。著者もまた自分の父親を重ねた内容だったようだったけれど娘が父親に抱く感情の流れが共感する部分もあった。今後、人は長命となり最後は施設が終の住処となるケースも多くなるだろう、けれど誰しも自分の家を出ていく決心はなかなかつかないと思う。自分は衿子に自分を重ねたけれど、華代の気持ちも全く分からないとは言えなかった。読後は何とも言えぬ焦燥感が残った。

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    2024年09月25日
  • 神よ憐れみたまえ(新潮文庫)

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    全体的に救いはたづさん(と美村さん)の周りだけ…
    息苦しくなるような展開は多かった。
    強く生きる人の一生の一例を見た感じ。
    本人の魅力(内面も外面も)が良いようにも悪いようにも転ぶわことはあるけど、これはさすがに極端な例だとは思いたい…

    ところどころの表現はとても素敵で、つい立ち止まり、メモしてしまった。
    下にメモを2箇所分だけ載せる。


    十一月の午後の光が世界を領していた。縦に横に斜めに乱反射する光は、枯れかけた無数のススキの穂先で弾け飛び、小さな球のようになって地面に転がっていった。空も大地も、木々も草も、すべてが鬱金色に輝いていた。

    石川夫妻には、野を駆けめぐる動物のごとき強靭な生命力がある。喪失の哀しみは、それがどれほど深いものであっても、次の何かと引き換えにできることを彼らは知っている。やがて絶望は絶望ではなくなる。希望の光が射し込んでくる。生きていくための新たな地平が開かれる。

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    2024年09月18日
  • 沈黙のひと

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    亡くなった父親への想いや過去が明らかになっていく、故人への恋愛小説だなと感じました。

    実際に、小池真理子のお父様が亡くなられた体験を元にしているというだけあってか、病気の父の描写がとても鮮明です。読む時の精神状態によっては、なんだか寂しくてつらくて読み切れないかも…。

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    2024年09月05日
  • ふしぎな話 小池真理子怪奇譚傑作選

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    おどろおどろしいホラーではなく、日常にそっと寄り添う幽霊譚でした。
    哀愁漂う感じもあり、
    恋慕と慕情の律子物語が善き。

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    2024年08月25日
  • 妖し

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    ネタバレ

    10人の作家さんが描く怪異の短編アンソロジー。多種多様な怖い話。一体、どこからこんなアイデアが出てくるのかと驚きながら楽しみました。

    恩田陸『曇天の店』
    北陸の料理屋。開けてはいけない勝手口。フェーン現象がつれてくるカワケが人を狂わせる。ラストの夫婦の会話が不穏で、余韻たっぷりで終わる。

    米澤穂信『わたしキャベンディッシュ』
    バナナの種って貴重なんだなあ。シゲルはどんな味なのかしら。

    村山由佳『ANNIVERSARY』
    小2のときの儀式が35歳で効果を発揮?
    夫と息子と幸せに暮らしていたのに、少し違う世界で小2からやりなおし。新しい世界で新しい家族と幸せになっても、新旧、どちらも裏切っている気持ちになるのはしんどいですね。何回も繰り返すのかな。おかしくなりそう。

    窪美澄『真珠星スピカ』
    いじめられてる女の子。死んだお母さんが自分だけには見えている。空気の読めない担任(隣のお兄ちゃん)、いいお姉さん感がすごい保健の先生、不器用なお父さん。中学生の女の子の一人称で書かれていて、思春期のヒリヒリやヒヤヒヤが感じられてよかったです。ラストのお父さんのセリフ、泣いちゃいました。

    彩瀬まる『マイ、マイマイ』
    鈴白くんと別れることになるだろう。好きなのに。鈴白くんの落とした白い石には、彼の“恥”が入っていた。マイマイを戻さない選択をした主人公が偉いなと。

    阿部智里『李果を食む』
    兄弟で同じ現象を体験してるはずなのに、見てるものがまっっったく違う。怖い。スモモ?リカ?どっち!? 読み返しました。

    朱川湊人『フクライ駅から』
    友人が精神病院に入院した。彼の妹曰く、彼が都市伝説の生みの親だという。それがきっかけでおかしくなったと。しかし、友人は主人公にだけあるメッセージを送ってきて。人の裏の顔。そして、ラストは自爆していくのかな。疑心暗鬼のおまじないをかけられたのだろうか。こうなったらもう、戻れない。怖い。

    武川佑『細川相模守清氏討死ノ事』
    時代もの。幕府から追放された細川清氏と、彼に仕える小姓、孫七郎。彼らと烏天狗の因縁。時代ものは分からないところもあるのですが、アクションあり、情ありでおもしろかったです。烏天狗になるのは嫌なことかもしれないけれど、なってしまったら、それすら嘲笑うようになるのかな。

    乾ルカ『かぐわしきひと』
    自殺した双子の兄の遺品整理中に見つけた写真。そこに写っている美女に魅入られて…。そっちか!と見事にだまされました。残酷で美しい話。

    小池真理子『喪中の客』
    鳴らないはずのブザーが鳴った。訪ねてきたのは、妹の不倫相手の妻。終始、不穏な空気が流れていて、ゾクゾクしました。ラストは怖いからあんまり想像しないようにします。笑

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    2024年08月16日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    ベストと謳ってるので、一定水準はクリアしてる読み応えのある作品が多いけど、その分既読も多かったり。特に綾辻行人、澤村伊智の両作品が印象深かったかな。

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    2024年08月15日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    ネタバレ

    ホラーも、文章なら耐えられるようになった気がします。面白かった。
    ショートショートの広場で初読だったらしくて読みたかった「よけいなものが」を再び読めて嬉しいです。
    「依って件のごとし」が哀しくてよかった。さすが志麻子…「再生」は弱い富◯か…好き。
    澤村伊智さんのお話も初読だったので、この姉妹は比嘉姉妹だったのだと他のレビューを読んで知りました。

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    2024年08月11日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

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    【収録作品】
    鈴木光司「浮遊する水」…『仄暗い水の底から』
    坂東眞砂子「猿祈願」…『屍の聲』
    宮部みゆき「影牢」…『あやし』
    三津田信三「集まった四人」…『怪談のテープ起こし』
    小池真理子「山荘奇譚」…『異形のものたち』
    綾辻行人「バースデー・プレゼント」…『眼球綺譚』
    加門七海「迷(まよ)い子」…『美しい家』
    有栖川有栖「赤い月、廃駅の上に」…『赤い月、廃駅の上に』

    ホラーは理不尽で怖い。
    きれいに見えるものは怖い。
    曖昧な記憶が怖い。

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    2024年08月07日
  • ふたりの季節

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    三十年ぶりに偶然会えた恋人との時間。
    記憶がよみがえり、今目の前にいる人との
    時と思い出が鮮明に浮かび上がる。

    と、これだけ書くと、ありふれた話のようなのに、
    小池真理子さんが描くと、美しい夕暮れの
    かつて恋人だった美しい二人の情景が
    浮かび上がり、心躍られて一気読みしてしまう。

    ほろ苦い中にも、今を肯定する言葉が
    胸に刺さる。

    特別な時間を過ごしたような読書時間だった。

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    2024年07月14日
  • 東京アクアリウム

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    ネタバレ

    久しぶり、そして2冊目になる小池さんの作品。語り手が女性のお話が7篇、男性が語り手のお話が一篇の短編集。

    主人公はどれも30代から40代。恋も仕事も色々と経験し、その人の過去を垣間見ながらこの先どうなるのか…と思った所で終わってしまうので、続きを読みたくなる物もあった。

    『風』は衝撃的。学生時代の同級生と不倫していた千晶。その相手である川原とした約束。まさか通夜にやってきて約束を果たすとは…。

    そして『父の手、父の声』は二ヶ月に一度新幹線に乗って不倫相手に会いに行く香織。

    どちらも夫と子供のいる普通の主婦なのに家族には見せない顔を持っている。しかし、誰しも本当の顔は自分しか知らないのかもしれない。

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    2024年05月28日
  • ふしぎな話 小池真理子怪奇譚傑作選

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    花車が好きだった。どれも恋愛と幽霊を絡めたような話で好みではあるが、恋愛模様によくも悪くも昭和みを濃く感じる。

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    2024年05月25日
  • 神よ憐れみたまえ(新潮文庫)

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    1963年、菓子製造会社社長夫妻が惨殺された。残された12歳の一人娘が、悩みながらも力強く生きていく大河小説。悲しいことも沢山起こるが、家政婦のたづを始め、心温まる人々も登場する。子供時代の描写や終盤の60代の心の動きなどが丁寧に描かれており、心が揺さぶられる。

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    2024年05月23日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    あの日にかえりたい
    夕涼み
    春よ、来い

    ユーミンはテレビで見るくらいしか知らないけど、
    日常の中の神様みたいだ

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    2024年05月20日
  • 異形のものたち

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    ホラー短編集。ほんのりぞっとする幻想的な怪異ばかり
    かと読み進めたら「山荘奇譚」の終わり方が苦手なジャンルだった!いけない!!

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    2024年04月09日
  • ふしぎな話 小池真理子怪奇譚傑作選

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    ネタバレ

    角川ホラー文庫だったので、手に取りましたが、怖い要素は少な目でした。
    短編集だからと目次から摘まんで読んでみたら、時系列でつながっているお話もあったので、順に読む方が分かりやすいです。

    死者の想いと触れ合う物語たち。読んでいて、死者と生者の境界線の揺らぎを感じ取れました。読み終わった後は、古い友人と再会した時のような、嬉しさ、寂しさと懐かしさが綺麗に混ざったような気持になりました。これがノスタルジーでしょうか。

    ---13編の中から何個かあらすじと感想---

    『死者と生者をつなぐ糸』
    あらすじ:私は14年ほど前、いるはずのない場所で、母の形をした何かとすれ違う。
    こういう奇妙な体験がいくつもある。昨年、母が死んだ。もう現世にはいないが、
    「母」の見た目を保った何かとすれ違うかもしれない。(中身は多分母ではない)

    感想:理解不能な領域に踏み込もうとしているなーって感じがした。14年前、すれ違った「母」は、本当に何だったんだろう、、。


    『現実と異界』
    あらすじ:母は、空想好きの可愛らしい人。母から日常的に怪異譚を聞かされて育った私。これは本当に怖い!という話を聞くと、母はあっさりした口調で、死者を恐れていない様子。母は、日常の一つとして死者と交流している。
    私は、母の影響もあってか幽霊話などが好きだった。作家になった私は、ホラー小説を書いている。

    感想:
    (一部要約)母から聞かされた怪談話は、死者と生者が一体化し、妙に現実的。特に理由もなく、ふらっと現世に顔を出す死者というのは、美しい情景だ①。いくら震えあがるような怖い話であっても、読み手の美意識をくすぐるような情景が潜んでいなければならない②。

    ①「ふらっと現世に顔を出す死者というのは、美しい情景だ」個人的には美しさというより神秘的という感覚に近いものを感じた。
    ②「いくら震えあがるような怖い話であっても、読み手の美意識をくすぐるような情景が潜んでいなければならない。」他の話を何個か読んでから「現実と異界」を読んだので、確かにどのお話も一貫してその情景が感じられたなあと思った。


    『恋慕』
    あらすじ:私の叔父が死んだ。
    叔父は亡くなる前、行き先を告げずに家を出て音信不通だったが、死ぬ前日、私に大好き、かわいいと電話をかけてきた。次の日、自殺で死んだ。
    アメリカで映画俳優の夢破れ、実家に居候し始めた叔父。叔父は父よりはるかに美男子。叔父は酒におぼれてだらしない男だった。私と同様、母も叔父に惹かれているらしい。私は叔父を大人の男性として意識するが、叔父が好きなのは私の母。しかも母が父と結婚する前から。そんな三角関係で揺れる私。それなのに叔父は、私をお嫁さんにしたいと冗談を言ってくる。思わせぶりなのか本気なのかつかめない。
    そして突然の死。何で死んでしまったんだろう。ある夜、叔父が化けて出て、慈しみの念を感じた。私を見たあと、母のところへ向かう、叔父。絡まった感情が伝わってくる。叔父は、名残惜し気に夏の空へ消えていった。

    感想:いるよね、叔父さんみたいなどんな年代の女性も惹きつける人。
    顔は整ってて、だらしないところが、母性本能くすぐりそう。
    私(主人公)の叔父さんへの感情は恋でも愛でもない。ファンとか推しが近いのかな。叔父さんも思わせぶりな言動ばかりして、ホストと女の子みたい。

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    2024年03月20日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

    Posted by ブクログ

    どれも読みやすく面白かったです!
    怖かったのは小池真理子「山荘奇譚」かなあ。細長い地下室にボロ切れだけ画鋲で留まってる光景、不気味すぎる。

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    2024年03月19日