小池真理子のレビュー一覧

  • 会いたかった人

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    まずはなんといっても読みやすい!話の展開が早くって興味深いから、早く先が知りたくなっちゃう。
    自分の身の回りに起こらなさそうで起こりそうな身近なお話ばかりの短編集。だけど、最後はぞぞっとさせてくれるのです。
    この発想、よく考え付くよね~。

    ・陰気で成績も悪く、クラスの中でも目立たぬ存在。中学時代のクラスメートが思わぬ方法で自分の前に現れた。
    ・母一人娘一人、仲良く暮らしていたのに…娘が結婚したと同時に楽しかった二人の生活が奪われた。仲のいい婿に嫉妬するあまり、婿を陥れる言動を取ってしまう。

    等々、女の中の狂気を浮き彫りにしたサスペンス、気分転換にちょうどいい軽さの短編集だ。
     

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    2013年10月08日
  • 青山娼館

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    登録忘れ。本当の愛と代わりとしての愛、あらすじにある生と性の境界線をよく書き切ったなとただただ感じる。

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    2013年10月06日
  • 懐かしい骨

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    表紙が違う。
    1994年12月15日第1刷発行 570円(553円)

    くどくなくすんなり読ませる文章で、普通に面白かった。
    誰が重要じゃない。
    取り巻く状態が重要で決定はしないんだろうけど、私ははっきりと知りたかった。
    読んでみれば、テレホンカードが出てきて公衆電話があって。
    まだ携帯電話が普及していない時代なんだなとつくづく思った。
    その点を除けば、古さを感じさせない作品。

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    2013年10月06日
  • エリカ

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    亡き親友の不倫相手との不倫。タイミングなんだなーと思った。それにしても不倫する男の言葉巧みなこと!旅行にあんだけルンルンしてたエリカ。悪いのは相手なのに、ルンルンしてた自分に落胆。気持ちがわかりすぎた!

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    2013年09月10日
  • 恋

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    恋に恋する女か。
    片瀬夫妻に理想を追い求めるが為に起こした殺人か?

    自分が思い描い理想の愛に囲まれた至福から一気に奈落にくの底へ落とされたが故の犯行であったはずではあったが…。
    彼女自身は本当はかやの外だったのかもしれない。

    理想だからこそ相手の一挙手一投足を逃すことなく見続けていた女性の物語なのだろうな。

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    2013年08月28日
  • 泣かない女 短篇セレクション ミステリー篇

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    「鍵老人」の話が一番好き。傷付いた若い女性のために奮闘する老人に、なんとも言えない哀愁を感じた。そして、頼りたくない相手に頼らざるを得ない状況、その後の底知れぬ後悔。まさに恐怖である。

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    2013年08月07日
  • 懐かしい骨 新装版

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    別の人間だから当たり前なのかもしれないけど、親・兄弟のこと分かっているようで分かっていないんだな、と。
    家のどこかから白骨死体が出るのを想像すると怖い。出てきようがないけれども^^;

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    2013年07月29日
  • 懐かしい骨 新装版

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    ネタバレ

    実家の物置を解体したら、白骨死体が出てきたという話。

    てっきりミステリーなのかと思ったけど、読み終わって、これは恋愛小説なのかなと思った。結局犯人はグレーのままでモヤっとするけど、過去の自分の思いや、すでに亡くなった父母への思い。小池真理子の美しい文体で人間描写が上手く描かれている。

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    2013年07月17日
  • 存在の美しい哀しみ

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     母、奈緒子から異父兄がいることを大人になって知らされた榛名。
     第1章「プラハ逍遥」は、母の死をきっかけに、兄、聡が住むプラハへ向う榛名が描かれている。

     そして続く第二章以降では、
     母―奈緒子、
     深田芳雄―奈緒子の同僚、
     玉岡知沙―榛名の父信彦の会社の女性、
     芹沢史恵―聡の継母、
     恵理―聡の異母妹、
     聡
     ・・・それぞれの視点でそれぞれの人生が綴られてゆく。視点―角度を変えることで全く違う景色が見えてくる。まるで万華鏡のよう。
     ただ、重大な当事者であるはずの二人の男(芹沢 喬、後藤信彦)の語りが欠落していることが残念。
     プラハ、そしてウィーンの街並みが美しく描かれています

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    2013年07月02日
  • 望みは何と訊かれたら

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    小池真理子にやられました。

    モロー美術館の一角獣の前で再開!
    名刺の裏に携帯ナンバー → これはやったー!!!
    どろどろの恋愛小説! → これはやったー!!!
    しかし、読んでも読んでも秋津吾郎が出てこない。
    どろどろとした不倫だと思っていたのに。

    しかし・しかし・・
    読むにつれ引き込まれていきます。

    「震えるほど怖いと思うのに、追いすがりたくなるほど恋しい。」
    小池真理子の恋愛小説である。

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    2013年06月14日
  • 存在の美しい哀しみ

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    彼が黙っていると榛名は頑なな表情で彼から目をそらし
    「母は」といった。・・・亡くなる前、まだ意識のあった時、
    聡さんのことをよく話していました。
    私に全部教えておきたかったんです。
    聡さんを残して家を出た時からずっとずっと、母は聡さんのことを
    気にかけて生きてきたんだと思う。
    忘れた事なんか1日もなかったと思う。
    どんなにつらかっただろうって思います。

    昔はわからなかった。でも、今はわかる。  私は・・私は・・
    母の代わりにプラハに来て、聡さんと会ったような気がします。

    無心に栗をむく、その姿を見ながら、聡は生まれて初めて、
    自分が真に孤独でないこと、どこか目の見えないところで綿々と何かと

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    2013年06月14日
  • 水の翼

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    東吾の匂い
     木版の匂い
     インクの匂い
     本の匂い
     煙草の匂い
    匂いの中で何故これほど惹かれ自尊心すら見失って
    やみくもに身を投げ出してしまいそうになるのか。
    底に渦巻くのは生と死、愛と芸術がとりまく。
    小池小説の最高峰といってもいいかもしれない。

    《文中より》
    ふと、紗江は自分今の自分が柚木の側ではない、明らか
    に東吾の側に東吾の世界にいると感じた。
    紗江は柚木に「いとおしかった。いとおしくてならず、
    立ち止まった石段の途中で紗江は胸の熱さに抗しきれな
    くなって、思わず涙ぐんでしまうことすらあった。」
    紗江は柚木と死以外の形で別れることはなかっただろう
    断じてそれ以外の別れ方は考えられ

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    2013年06月14日
  • ストロベリー・フィールズ

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    《本文より》
    「おそるおそるというのではない。
     ほしい獲物を悠然とくわえ、飛び去ろうとする、たかのように旬は自分の唇  で夏子の唇を慈しむように聞かせ、やわらかく湿った舌先をすべらせてきた。
     その感触に酔いしれ、思わず夏子が緊張をといた途端、二人の唇はたちま ち温かく溶け合った。
     口の中が蜜と化した。」

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    2013年06月14日
  • 水無月の墓

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    描写は綺麗だが、各短編の結末が物足りなく、もうひとひねり欲しいところ。実は死んでました、が多い気が…

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    2013年06月12日
  • Kiss

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    ネタバレ

    Kissにまつわる短編集。
    小池真理子は短編も上手いのよね。

    Kissと言っても時と場合によってさまざま。Happyばかりじゃない。

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    2013年06月10日
  • 水底(みなそこ)の光

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    書店でたまたま見て購入。
    「不倫の恋」をテーマにした短編集。著者があとがきで、どの作品も「光」「イルミネーション」を重要なファクターにしたと書いている。どの作品も、障害がたくさんあるからこそ燃えるみたいな話では無く、重たい。
    「冬の観覧車」が一番良かった。家族の象徴として登場する観覧車で撮影した写真は、不倫相手とその娘、不倫相手と自分のツーショットで、三人一組では撮らない。家族じゃないんだな、ということが重篤な病魔に侵されている不倫相手という設定とあいまって、痛切に胸に迫る。

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    2013年05月18日
  • 青山娼館

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    幼い娘とたった一人の親友を相次いで亡くし、高級娼婦になった奈月。

    奈月の悲しみ、憎しみ、怒りや孤独が胸に迫る。

    白檀の香りが本当に匂ってくる小説。

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    2013年04月08日
  • 天の刻(とき)

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    実らない恋に身を寄せる女の短編集。
    って、書いちゃうと安っぽく聞こえるけど、内容はずっしり重い。。。

    私は40超えてますが。。。。うーーん。こういう心境になったことないので、いまいち理解出来ないとこが多かった。
    「ふーん、そういうものなのかな~?」って感じで読み進めた。

    最初の4編は、
    夢も希望も生きがいもない人生に飽きて「なんとなく死にたい」と思い「死」を選択してしまう心情がわからなかった。
    でも、この大きい世の中に数え切れない人がいて、その中でこういう生き方や考え方をしてる人はいるんだよね。
    私としては、「もう死んじゃってもいいや」と思って「死」を選ぶのって卑怯な気もするけど。。。。

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    2013年03月17日
  • 妻の女友達

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    久々の自前積読本、BOOKOFFで105円で色々狩って来た本の一部。男が悲劇の主人公となる6編の短編集。朝起きた、朝読で読み終えた。書かれた1995年当時の悪女?で、女性が怖くなる「女性不信」に陥るの帯が付いてるが、現在では古くなってしまったなぁ・・・

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    2013年02月24日
  • 瑠璃の海

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    文全体は美しく読んでいてとても楽しかった。
    設定も面白いし流れるような文脈もステキだし。

    でも終わりがイマイチ納得できず…

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    2013年02月20日