小池真理子のレビュー一覧

  • 夏の吐息

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    この六篇を超える作品は、もう描けないかもしれませんー小池真理子、という帯に惹かれて購入。
    うーん、たしかに大人な恋愛小説ではあったけど、どれもこれもが中途半端な感じ…まあそれが持ち味なんでしょうが。。
    もう少し歳を重ねてから読めば、感じ方が変わるかな。

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    2014年01月11日
  • 夜は満ちる

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    小池作品は短編いくつかと、あの「恋」しか読んでいないので、
    久しぶり。
    不思議な、ややホラーテイストだが、深夜にテレ東あたりの単発ドラマでやりそうな雰囲気。
    一番最初の「やまざくら」がちょっと好きな感じ。

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    2014年01月09日
  • 望みは何と訊かれたら

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    この前に読んだ無伴奏と同じ時代背景。
    またまた主人公に感情移入できず。
    悪くはないと思うけど・・・

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    2013年12月20日
  • 恋

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    何でこの本を読み始めたんだっけ?ときっかけをずっと忘れていたが、今度ドラマをやるからだった。
    到底理解できない話。だけどドラマ化したものは見てみたい。
    雛子のイメージは完全に真木よう子だった。

    彼らの気持ちを知らないまま亡くなってしまったのは、ちょっと悲しかったかな。

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    2013年11月25日
  • 夜の寝覚め

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    解説の吉田修一の「触れればすっと消えてしまうのに、どうしても触れてみたくなるような、そんなきらきらとした水滴を小池さんの小説は持っている。」という文。
    まさにこの本を表している表現だと思う。

    過去を振り返ることの出来る大人の女性たちの大人の女性ならではの烈しい恋模様を描いた短編集。

    読み終えた時に心地良さが胸に残る。

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    2014年03月07日
  • ひぐらし荘の女主人 短篇セレクション 官能篇

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    ネタバレ

    2013/11/12~11/14
    艶っぽい話しの短編集
    話しの根底は、全てどこかで読んだ気がする。
    リアルな描写は無く、文章全体で官能を表現したとの事。
    少し物足りない気がするのは、まだまだ若いと云う事か?

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    2013年11月17日
  • 欲望

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    美形で知的な性的不能者の熱い恋。その彼に恋する女性。ともに満たされないがゆえにとめどない欲望。そういう葛藤を味わわせてくれる小説。
    突拍子もない展開もなく、比較的淡々としてるがしっかり読ませてくれる文章だと思う。

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    2013年10月24日
  • 闇夜の国から二人で舟を出す

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    熱いエネルギーにあふれた陽水の曲はバリケードの中で聞いたという世代。夫婦で直木賞作家という、超リア充な作家さんのエッセイ集。若気の至りが「武勇伝」になっていて、少し痛い。

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    2013年10月24日
  • Kiss

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    ネタバレ

    感情移入できる部分もあったけど、基本的には「ふーん」という感じ。
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    全身が唇からとろけていきそうなくちづけ。待ち望んで待ち望んで、気が狂ってしまうのではないかと思うほど待っていたくちづけ。恋人を作り家を出て行った母が、父の亡骸と交わす最後のくちづけ。舌をからませることのない、淡い別れのくちづけ。人生でもっとも嬉しく、もっとも幸福だったくちづけ……。様々なくちづけが織りなす、男女の恋と愛、そして人生を描く、九つの恋愛小説。

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    2013年10月08日
  • 会いたかった人

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    ネタバレ

    まずはなんといっても読みやすい!話の展開が早くって興味深いから、早く先が知りたくなっちゃう。
    自分の身の回りに起こらなさそうで起こりそうな身近なお話ばかりの短編集。だけど、最後はぞぞっとさせてくれるのです。
    この発想、よく考え付くよね~。

    ・陰気で成績も悪く、クラスの中でも目立たぬ存在。中学時代のクラスメートが思わぬ方法で自分の前に現れた。
    ・母一人娘一人、仲良く暮らしていたのに…娘が結婚したと同時に楽しかった二人の生活が奪われた。仲のいい婿に嫉妬するあまり、婿を陥れる言動を取ってしまう。

    等々、女の中の狂気を浮き彫りにしたサスペンス、気分転換にちょうどいい軽さの短編集だ。
     

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    2013年10月08日
  • 青山娼館

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    登録忘れ。本当の愛と代わりとしての愛、あらすじにある生と性の境界線をよく書き切ったなとただただ感じる。

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    2013年10月06日
  • 懐かしい骨

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    ネタバレ

    表紙が違う。
    1994年12月15日第1刷発行 570円(553円)

    くどくなくすんなり読ませる文章で、普通に面白かった。
    誰が重要じゃない。
    取り巻く状態が重要で決定はしないんだろうけど、私ははっきりと知りたかった。
    読んでみれば、テレホンカードが出てきて公衆電話があって。
    まだ携帯電話が普及していない時代なんだなとつくづく思った。
    その点を除けば、古さを感じさせない作品。

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    2013年10月06日
  • エリカ

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    亡き親友の不倫相手との不倫。タイミングなんだなーと思った。それにしても不倫する男の言葉巧みなこと!旅行にあんだけルンルンしてたエリカ。悪いのは相手なのに、ルンルンしてた自分に落胆。気持ちがわかりすぎた!

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    2013年09月10日
  • 恋

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    恋に恋する女か。
    片瀬夫妻に理想を追い求めるが為に起こした殺人か?

    自分が思い描い理想の愛に囲まれた至福から一気に奈落にくの底へ落とされたが故の犯行であったはずではあったが…。
    彼女自身は本当はかやの外だったのかもしれない。

    理想だからこそ相手の一挙手一投足を逃すことなく見続けていた女性の物語なのだろうな。

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    2013年08月28日
  • 泣かない女 短篇セレクション ミステリー篇

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    ネタバレ

    「鍵老人」の話が一番好き。傷付いた若い女性のために奮闘する老人に、なんとも言えない哀愁を感じた。そして、頼りたくない相手に頼らざるを得ない状況、その後の底知れぬ後悔。まさに恐怖である。

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    2013年08月07日
  • 懐かしい骨 新装版

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    別の人間だから当たり前なのかもしれないけど、親・兄弟のこと分かっているようで分かっていないんだな、と。
    家のどこかから白骨死体が出るのを想像すると怖い。出てきようがないけれども^^;

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    2013年07月29日
  • 懐かしい骨 新装版

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    ネタバレ

    実家の物置を解体したら、白骨死体が出てきたという話。

    てっきりミステリーなのかと思ったけど、読み終わって、これは恋愛小説なのかなと思った。結局犯人はグレーのままでモヤっとするけど、過去の自分の思いや、すでに亡くなった父母への思い。小池真理子の美しい文体で人間描写が上手く描かれている。

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    2013年07月17日
  • 存在の美しい哀しみ

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    ネタバレ

     母、奈緒子から異父兄がいることを大人になって知らされた榛名。
     第1章「プラハ逍遥」は、母の死をきっかけに、兄、聡が住むプラハへ向う榛名が描かれている。

     そして続く第二章以降では、
     母―奈緒子、
     深田芳雄―奈緒子の同僚、
     玉岡知沙―榛名の父信彦の会社の女性、
     芹沢史恵―聡の継母、
     恵理―聡の異母妹、
     聡
     ・・・それぞれの視点でそれぞれの人生が綴られてゆく。視点―角度を変えることで全く違う景色が見えてくる。まるで万華鏡のよう。
     ただ、重大な当事者であるはずの二人の男(芹沢 喬、後藤信彦)の語りが欠落していることが残念。
     プラハ、そしてウィーンの街並みが美しく描かれています

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    2013年07月02日
  • 望みは何と訊かれたら

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    小池真理子にやられました。

    モロー美術館の一角獣の前で再開!
    名刺の裏に携帯ナンバー → これはやったー!!!
    どろどろの恋愛小説! → これはやったー!!!
    しかし、読んでも読んでも秋津吾郎が出てこない。
    どろどろとした不倫だと思っていたのに。

    しかし・しかし・・
    読むにつれ引き込まれていきます。

    「震えるほど怖いと思うのに、追いすがりたくなるほど恋しい。」
    小池真理子の恋愛小説である。

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    2013年06月14日
  • 存在の美しい哀しみ

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    彼が黙っていると榛名は頑なな表情で彼から目をそらし
    「母は」といった。・・・亡くなる前、まだ意識のあった時、
    聡さんのことをよく話していました。
    私に全部教えておきたかったんです。
    聡さんを残して家を出た時からずっとずっと、母は聡さんのことを
    気にかけて生きてきたんだと思う。
    忘れた事なんか1日もなかったと思う。
    どんなにつらかっただろうって思います。

    昔はわからなかった。でも、今はわかる。  私は・・私は・・
    母の代わりにプラハに来て、聡さんと会ったような気がします。

    無心に栗をむく、その姿を見ながら、聡は生まれて初めて、
    自分が真に孤独でないこと、どこか目の見えないところで綿々と何かと

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    2013年06月14日