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日常の裏側に死者たちは佇む。生きていた時に抱いていた想念を、妖しくも美しい幻に変えて、この世に残っている者たちを誘う。闇の中で死者たちが開く異界への扉。その向こうで、過去と未来は入り混じり、夢と現実が交錯し、死者と生者のひそやかな交歓が繰り広げられる。やがて、あふれくるエクスタシーと共に、すべては黄泉の世界へ流れゆく――。恐怖と官能を湛えた極上の幻想譚集。
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Posted by ブクログ
しっとりとしたほんの少し官能的なファンタジー。若干ホラー寄り。 しつこくなく読みやすい。 ただ、オチが難解というか、どう解釈していいのか分からない作品がある。 「夜は満ちる」が一番好き。人間らしくて愛に溢れてて。
幻想的で官能的な作品が詰っていた。 時折、ゾクっとするような瞬間もあり、とても怖くなるわけではないけれど、ほんのりと恐怖が迫ってくる感じだった。
小池作品は短編いくつかと、あの「恋」しか読んでいないので、 久しぶり。 不思議な、ややホラーテイストだが、深夜にテレ東あたりの単発ドラマでやりそうな雰囲気。 一番最初の「やまざくら」がちょっと好きな感じ。
サスペンスや恋愛小説も書く作家の為か、ホラーとはいえただ怖いだけの作品ではありませんでした。 勿論、怖いです。ただ、じわじわとやってくる怖さあり、愛憎あり、現実と夢の交錯がありと、色々な面で楽しめる作品だったと思います。正直、その重なりで気持ち悪ささえありました(きっとそれがいちばんの狙いでは、とも...続きを読む思います)。 この世の中で最も恐ろしいのは、霊でもお化けでも妖怪でもなく、人間なんだと改めて感じました。 最近は恋愛小説の目立つ作者ではありますが、初期の頃のサスペンス等も好きな方にはオススメ(ホラーが苦手ではない、という前提つきですが)ではないかと思います。 (2005年4月30日)
「姉さん待ってました」と思わず声をかけたくなってしまう 小池女史のホラーです。小池先生のホラーは「墓を見下ろす家」からはまっていたのですが、最近とんとご無沙汰でした(わたくしが知らなかっただけかも知れませんが)不倫モノホラーとでも呼ばせて頂きましょうか..官能抜きでさっぱりゾクッ系ホラーです。素直に...続きを読む面白かったです。
短編恐怖小説6話。 やまざくら 縁えにし 坂の上の家 イツカ逢エル 蛍の場所 康平の背中 蛍の場所は恐い。 結末の理由が分からない。 著者がなぜこういう小説を書くのかが分からない。 恐すぎて,読み切るのに3日かかりました。 次の話が読めない。
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小池真理子
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