小池真理子のレビュー一覧

  • 危険な食卓

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    再読。8編収録。
    囚われて、同窓の女、路地裏の家、姥捨ての街、天使の棲む家、花火、鍵老人、危険な食卓

    後味の悪い話ばかりではないが、総じて良くはない。
    「同窓の女」は後で思えば予想がつくような話だが、面白かった。

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    2014年10月26日
  • 懐かしい骨 新装版

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    人間のグレーな部分がスゲエいい感じで滲んでる。
    出し汁みたいな濃さの絶妙なラストも良かった。
    要るか?っていう巻末の後書きがなければ4★で。

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    2014年08月28日
  • 無花果の森

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    夫のDVから逃げて、正体を隠してひっそりと暮らす…… 、悲壮な感じのスタートだったのに、優しい人たちに囲まれて穏やかな物語展開。
    こんなに上手くいっていいのか。
    夫ともあっさり離婚しちゃったし。
    ただ、優しい物語なので、読んでて悪い気はしない。

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    2014年07月13日
  • 蜜月

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    辻堂環という一人の男性と、ほんの短期間関わりあった女性たちの話。
    環さんは、とんだプレイボーイだ!と、最初の方は思うんだけど、読み進めていくうちに、彼の孤独の深さや、刹那的に深い愛情をもつそのやり方に、なんだか可哀そうになってきてしまった。

    私はでも、こんな生き方をする人は好きではない。
    環さんが好きになった、この話の主人公たちは、もともとは、他に大切な人がきちんといたり、自分をちゃんともっていた人たちだった。
    環さんが好きになるのはそういう人たちばかりで、彼が関わることで、彼女たちは何かしらを失った。
    失わせることでしか、愛せないなんて、なんて哀しいんだろう。

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    2014年07月12日
  • 薔薇いろのメランコリヤ

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    小池作品の文章って本当に美人だなぁと思います。すっと背筋の伸びた美人な文章。でも美人な女の人って綺麗だけどそのせいで近寄りがたくもある。この作品は特にそれが顕著な感じがします。
    初めて読んだときは大学生だったけど、エマの「あなたとは、たくさんの男、共有してたわね」って言う言葉が大人っぽくて素敵で、エマにそう言わせた野乃ってすごいなと思いました。大人なエマにそんな風に言われる野乃に憧れました。それは今でも変わらないです。
    ただ、野乃の歳を超えたら今度は野乃の幼さが目立つような気がしてならなくなりました。
    大人のエマと野乃ではなく、エマと子供の野乃という感じです。
    作品を通じてエマの魅力を語り続け

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    2016年08月19日
  • 無花果の森

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    DV、寂びれた街、逃げる男、画家、隠れる女、おかま、雨、映画監督、ちょっと現実から離れてゆっくり読みたい本です。

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    2014年07月07日
  • 存在の美しい哀しみ

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    本屋で平積みになっているのに惹かれてジャケ買い。
    プラハだけで進む話だと予想したものの、短編集といった形で。

    個人的には「プラハ逍遥」「天空のアンナ」「ウィーン残照」だけでもいいんじゃないかと思っています。
    それぞれの話はとても美しく、主人公が皆哀しみを抱いて、それぞれがそういった感情から繋がっていて面白いんですが、一つにまとめる必要はあったのかな?と。

    また面白い点として父親は間接的にしか語られていません。父親はあくまでも影響を及ぼす存在ではあるが主人公ではありません。それが分かった上で再度読み直すのも面白いかと思いました。

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    2014年10月15日
  • あなたから逃れられない

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    ネタバレ

    再読。

    小池真理子のミステリーはグロい表現が少ない分、精神的にやられるなあ。結局、タイトルの「あなた」とは恭一だったのか夫だったのか。。
    人としての感情が欠落している恭一に入れ込む比奈子にまったく共感できなかった。どんなにカッコ良くたって、あたしなら絶対そんな人好きにならないけど。ラスト、恭一が捕まらないことに苛立ちを覚えた。

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    2014年06月30日
  • 水無月の墓

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    読んだあとなんともいえない感情が残り、後味がよくない不気味な話が多かったです。神隠しは、初読なのになぜか読んだことがあるような感じがしました。

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    2014年10月29日
  • 短篇セレクション サイコ・サスペンス篇2 贅肉

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    背筋が凍るような怖さ。凄まじい狂気もあり、サイコ・サスペンスというだけある。けど、小池真理子は短編より長編の方が好きだなと思う。

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    2014年05月22日
  • 無花果の森

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    ネタバレ

    #bookoff
    普通かな。。恋愛小説の気分ではなかったのと、そういう状況心境の時始まった恋って長続きしないよ私は…という個人的感想が散らついてしまった。

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    2014年07月20日
  • 冬の伽藍

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    これは小説だからこそ美しい。映像にしたら昼ドラになってしまう・・・
    大先生が亡くなったあと、その喪失について誰も何も心情として描かれていないのが物足りなく感じた。

    美男美女の二人のもどかしい恋はとても切ない。自分の心に正直になればいいのに、と思う反面、そんな自分をきっと許せないんだろう。求めあってるのは同じなのに・・・美しくて悲しい。
    小説なのに美醜が密接に関係するのだなぁ・・・美しい男女だからこその物語。

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    2014年04月21日
  • 水無月の墓

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    ホラーなんだけど、ビビるほど怖くはない。
    むしろ暗いというか、哀れな感じ?
    背景を想像した時に、なんか古いというか埃臭さを感じる。
    ホラー短編の場合、哀しい余韻を引くのが好みなんだけど
    この古いというのを、懐かしいと捉えられるかどうか・・・
    話の途中でオチがわかっても、尚も引っ張ってくれて、
    あぁ~そうなのかぁ~と思わせて欲しかったりする。
    それでも「かみかくし」「流山寺」は予想外だったり、
    普段よく聞く話を逆手に取った感じで面白かったし
    「私の居る場所」・・・こういうのが一番怖いです。

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    2014年04月20日
  • 浪漫的恋愛

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    ネタバレ

    再読。

    あれ、前回読んだ時はもっと感動したような。。
    得意の不倫話です。女も50近くになって、ここまで好きな人にのめり込めるっていうのは、ある意味羨ましい。いくつになっても恋をしていたいもんです。

    本当は「月狂ひ」がタイトルだったんですよね。月の魔力で恋に落ちるって言うのはなんともロマンティック。

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    2014年04月14日
  • ストロベリー・フィールズ

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    元の鞘におさまった。各々が隠していたことが壊れていくが、表面上の家族という形は壊れず進んでいく。面白いが怖い小説であった。

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    2014年03月09日
  • レモン・インセスト

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    大人になって初めて会った姉弟。お互いに惹かれあう2人の行方は。入り込んでどきどきしながら読めました。でも最後は×。

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    2014年03月04日
  • 東京アクアリウム

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    どの話も余韻を楽しめる、大人の短編集。
    ただし、”余韻を楽しめる”ということは、
    私的に(良い意味で)中途半端な物語である、
    という解釈もできるかな。

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    2014年03月03日
  • 欲望

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    三島作品は中学のときに何作か読んだのですが、その当時のあたしのできそこないの頭では理解できなかったので、この作品を読んで、もうそろそろ私 ちゃんと三島作品読んでみたいなって思いました。
    主人公が過去を思い出しながら 物語を進んでいくのですが、どんな悲しみも時がたてば 思い出になっていくんですよね。
    悲しみはずっと悲しみのまま、心に保存していたら 心がパンクしてしまうから、思い出になるように人間はなってるのかな。

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    2014年03月01日
  • 欲望

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    読みきったので一応感想。紳士・エキセントリックな美女・若くガテン系のいい男・語り手女性・そして起こる悲劇、という筋書きと設定で、同著者の『恋』の焼き直しという感じが最後まで拭えず。三島由紀夫を読んでたらもう少し楽しめたのかな?

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    2014年02月08日
  • エリカ

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    恋愛小説読みたいなって思って適当に借りたんですけど、イマイチ。
    40代女性、しかも経営者なのにあんな風に口車に乗って恋に落ちちゃうの?なんて思ってしまいました。
    シビアかしら。

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    2014年01月31日