薔薇いろのメランコリヤ

薔薇いろのメランコリヤ

506円 (税込)

2pt

3.7

道ばたで偶然年上の美しいエマと知り合った十八歳の私。贅沢で気難しく奔放で孤高、その上匂い立つばかりのエロティシズム。エマの魔力にとりつかれた私がそのボーイフレンドを次々寝取ったことは、むしろ自然な成り行きであった――無名の詩人・晋平が出現するまでは。人が人を好きになる罪悪と悦び。愛し合えば合うほど陥る孤独という裂け目。誰も描き得なかった愛と哀しみに踏みこみ、小池ロマンの分岐点となった恋愛小説の金字塔。

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薔薇いろのメランコリヤ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    人間のどうしようもない汚さが描かれてて好き。
    ありとあらゆる男を自分の懐に収める性的魅力だけでなく、全てにおいて秀でている「エマ」に憧れる「わたし」。
    しかしいつしかその憧れは嫉妬に変わる。
    そんなときに現れた「晋平」という男。
    恋に対して淡白だった「エマ」を本気にした初めての男。
    そんな晋平に対し...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    相変わらず「日常に潜む官能」の描き方は巧いですよね、小池さんは。
    エマという女性、顔をはっきり想像する事は出来ないのに、唇や物腰なんかはリアルすぎるくらいに想像がついてしまう。とても魅力的に書けています。

    但し、小池さん愛な私ですが、彼女の長編についてはシビアにならざるを得ません。
    上に書いたよう...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年08月19日

    小池作品の文章って本当に美人だなぁと思います。すっと背筋の伸びた美人な文章。でも美人な女の人って綺麗だけどそのせいで近寄りがたくもある。この作品は特にそれが顕著な感じがします。
    初めて読んだときは大学生だったけど、エマの「あなたとは、たくさんの男、共有してたわね」って言う言葉が大人っぽくて素敵で、エ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年08月14日

    大学生のころ読んだ・・・とゆうか途中で挫折(笑)
    そろそろアラサーなので、理解できるかな・・また読み返してみたいと思う。(2011.2.19)

    からの、久しぶりに本を開いた。
    30になって読み返してみると、とっても読みやすかった。
    なんでだろう。私も落ち着いちゃったのかな。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    お金持ちの(有能できれいな)詩人の女の人・エマのところに、若い女の子が居候してる。
    エマに突き放されるシーンが好き

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2012年11月06日

    2000年から2001年 マリクレール連載。
    小池真理子の魔法で、雑誌にちちんぷいぷいとするとできあがる物語。

    型紙ができていて、そこに雑誌の粉を流し込むだけ。
    いろいろな思い,思惑はあるのだろう。

    ヨーロッパへの脱出。
    結婚。
    再開。

    最後の急展開と、再開という小間割りは小池真理子風。
    この...続きを読む

    0

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