小池真理子のレビュー一覧

  • モンローが死んだ日

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    夫に先立たれ一人暮らす鏡子と、離婚してこれまた一人の精神科医の高橋。
    軽井沢の隣町で静かに二人の時間は過ぎていくかにみえたが、突然高橋が失踪し、空気感が急に変化したのには戸惑った。
    精神的なものは苦し過ぎる。

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    2015年10月05日
  • 怪しい隣人

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    短編集。
    『終の道づれ』を読んで、なんか読んだことある気が…昔の読書ノートをパラパラとめくってみたら、2003年9月に読んでいた。あは、最近こんなことが多いよ。
    『妻と未亡人』友人が亡くなり、その若い未亡人が困っていたら手を貸したくなるものなのだろうか? それが男というもの? いやー、未亡人の方がうわてだったよね。
    『家鳴り』ちゃんと仕事としてお願いしているのに、これはいただけない。人との付き合いもあるかもしれないが、こんな具合だとよそへ頼みます。
    『終の道づれ』おせっかいな従姉妹も考えもの。やはり、いやなことはいやと言えないと。
    『寺田家の花嫁』えー、田舎暮らしにあこがれてお見合いで相手を見

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    2015年10月05日
  • 沈黙のひと

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    父息子ものの「とんび(重松清)」に引き続き、父娘もの。なんとなく、続く。


    そのうえ、私には、母にとってのアメジストの指輪に代わるものがない。そんなものをほしいとは思わずにすむ人生を選んだはずだった。



    私には彼らのような生き方はできないと思っていた
    私はどこでどうやって生きていくつもりだったんだろう

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    2015年09月23日
  • 水の翼

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    うーん。
    共感は全くできなかった。

    美を愛し、才能を愛するっていう男女関係もあるのかなっと。

    1970年代にまだ生まれていなかったのもあって、学生運動などについてピントこない点もあた。

    ただ、結末はびっくりしました。
    驚きました。。。

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    2015年09月22日
  • 美神

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    9、17、22、26、30、35歳の時の阿佐子を、その時に出会った男性が語るというスタイルの連作短編集。
    同じ作者さんの「蜜月」の男女逆バージョンといった感じでしょうか。
    また、血が繋がっていない弟、正実との関係は「レモン・インセスト」に似ている印象でした。
    両方をミックスしたかのようなこの作品ですが、男性たちが語る阿佐子から並はずれて美しく、そこにいるだけで官能的だということしか伝わってこなくて、最後まで阿佐子のことがよく理解できず全く魅力を感じることができなかった。

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    2015年08月20日
  • 愛するということ

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    ネタバレ

    ひとりの男(野呂)をいつまでも忘れられず、その男との付き合いを忘れないために新しい男と寝る女性の話。
    最終的には野呂を忘れられるところまでいくのだが、一本まるまる野呂のことを忘れられないって話になっているのがある意味すごいと思った。

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    2015年07月14日
  • 瑠璃の海

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    作家さんとしては書いてみたいテーマなのだろうな、とは思います。
    端正な文章で、するすると読めて面白いですが、やはり最終的に何故そういう行動に出たのかというところが、女性側からは伝わってこなかった。
    確かに、精神的には不安定だったといっていいでしょうが、幸せに満ちているのならどうして?と凡人は思う。
    とことん追い詰められての行動なら理解できるけど、幸せを感じながらなんて、綺麗ごとすぎて白けてしまった。

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    2015年07月01日
  • 無花果の森

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    全篇通して暗い。暗すぎる(;´Д`)
    気分が落ちてる時に読むもんじゃないです。
    殆ど恋愛小説っていうより、逃亡劇。
    あと主人公が尽くし過ぎて、こういう不幸な尽くすタイプの女って身近にいるなあて思った。
    八重子とサクラがいい味出してる、原田夏希チャン主演の映画の方を観たい!

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    2015年06月14日
  • 蜜月

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    天才画家、辻堂環が死亡したというニュースをきっかけに、環に関わった女性達が環との思い出を語るといったスタイル。
    小池版「ニシノユキヒコ~」みたいな感じでした(どちらが先に書かれたのかは知りませんが)。
    個人的に環みたいな人に魅力を感じないので、その強烈な個性に惹かれる女性達も「ふーん」という感想しか持てなかった。
    文章はいつもの小池さんらしく綺麗でしたが、ところどころ下品な表現があって、敢えて挑戦してみたのかなあと思いましたが、その点もあまり好きになれなかった。

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    2015年05月19日
  • 危険な食卓

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    さくっと読めて、なかなか恐い。
    面白かった。

    小池真理子は得意じゃないと思ってたんだけど、そんなことなかったかも。

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    2015年04月19日
  • 夜の寝覚め

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    主人公が中年の女性からなる6編の短編集。
    人生の残り時間、女性としての賞味期限切れというものがテーマになっている。
    どの作品も驚くような展開が隠されている訳ではなく、しっとりとした筆致を愉しむ本なのだと思います。
    小池さんの作品はどの作品も情景が思い浮かぶかのような美しい文章で、この短編集でもたんぽぽの綿毛がふわふわと漂っている風景や、しんしんと雪が降り積もる風景、後悔を抱えながら残り時間の少なくなった叔母さんと見る桜の風景を想像しながら物語の世界に浸れた。

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    2015年04月09日
  • レモン・インセスト

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    惹かれあった相手が実は兄妹(あるいは姉弟)だった後で発覚するという話やドラマはこれまでにも見たり読んだりしたことがあったけど、最初から姉弟だと知りながら惹かれあうというパターンはあまり読んだことがないので新鮮だった。
    24年振りに記憶にも残っていない弟が目の前に現れて、その弟が亡き父親にそっくりの美男なら惹かれるのも判らなくない。
    惹かれてはいけないと思いながらも相手に目がいってしまう、その弟くんを表現している文章がとても色っぽい。
    そして、相変わらず風景の描写がうっとりするくらい素敵だ。
    ヒロインの澪は自堕落な生活しているので、壁を越えインモラルな方向へと辿りつくのかと思いながら読んでいたの

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    2015年03月24日
  • 欲望

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    静かに引き込まれていった。なんというかこういう性的描写もあるのか。と思うような精神のエロスでした。

    インポになってしまったイケメンと繰り広げるなんとも複雑な恋愛小説なんだけど、特にどうってことないっちゃ、ない。ものすごい事件もないのに気がつくと周りの音が聞こえなくなるほどに本に取り込まれるような感覚。

    なんか、なんかわからないけど、不幸でも幸せでも懐かしくもないのに、なぜか目が離せない展開を繰り広げる主人公たち。

    なんだろう。なんだか性的な精神的な不思議な国のアリス感漂う、夢の中のの出来事のようなそんな一冊です。

    この人の小説。なんか気になる。

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    2015年03月18日
  • 記憶の隠れ家

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    読み終わってタイトルを見ると、これ以上最適な題
    はないと思わせられる全6編。家といえば一番怖い
    のはミッキーの自宅ですよね。金取りますからね。

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    2015年02月19日
  • 水無月の墓

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    初めて小池さんの著作を読みましたが、綺麗な文体で独特の世界が表現されていました。短編じゃない小説も読んでみようと思います。

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    2015年02月18日
  • 間違われた女

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    ほとんど知らない男からしつこく届く気味の悪い手紙。
    まだ携帯のない時代だからこそ、恐さが増すような気がします。

    男のたどった顛末が悲しい。

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    2014年12月21日
  • 短篇セレクション サイコ・サスペンス篇2 贅肉

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    「贅肉」
    美貌の姉が太り始めたのは母の死がきっかけだったか。
    それとも失恋だったのか。大切な人を失うことで、自分も失ってしまったのか。
    思いもかけない事故で姉が死んだ時、妹も壊れてゆく。
    「刺繍の家」
    偶然再会した友人。話すのは両親の事ばかりで自分の来し方には触れない。その友人に誘われて友人宅に行く事になるが、友人が母と呼ぶ人は家族が嫌っていたはずの姉だった。
    何故姉が母の立場になったのか。その辺りの倒錯した心理が不明のため、割り切れなさが残った。
    「終の道づれ」
    年老いて、出かけるのは億劫になった。家にいるのが一番なのに従妹が煩く誘ってくる。挙句に外で知り合った男と自分を結びつけようとする。

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    2014年11月11日
  • 蔵の中

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    女が不倫関係を結んだのは、半身不随となった夫の親友だった。
    ホテルから出てたところを、危うく接触事故をおこしそうになるが、その相手が悪かった。かつて女の嫁ぎ先でお手伝いをしていた女性だったのだ。
    その後の展開はありがち。
    夫の心理が書かれていれば良かったのに。

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    2014年10月28日
  • 無花果の森

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    やっぱり小池真理子作品は好き。
    でも内容的には物足りない。
    泉の絶望と鉄治の絶望。。。設定が弱いのかな?
    そこまで悲観しなくてもなんとかなるんじゃないの?って感じ

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    2014年10月16日
  • 会いたかった人

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    「いやだ。わからない?そんなに私、変わった?」良美はそう聞きながら、走り寄って来た。少夜子はやっとの思いで笑顔を作った。これがあの、魅力的だった結城良美であるとはとても信じられなかった。花形心理学者・諸井小夜子は、中学時代の無二の親友と25年ぶりに再会した。が、喜びも束の間、直後から恐怖に悩まされ始めた…。(BOOKデータベース)

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    2014年09月29日