【感想・ネタバレ】夜の寝覚めのレビュー

あらすじ

結婚10年目、小夜子は初めて恋を知った。それから15年。夫の友人との秘密の恋が、結ばれることもないまま終ろうとしている。行き着く果ての見えない愛を描く「たんぽぽ」。真夜中に父と睦み合う叔母の姿を目撃して30年。秘めたる思いを胸に抱いたまま、今、その叔母の命が尽きようとしている。表題作「夜の寝覚め」。人生の残り時間を数えはじめる季節を迎えた6人の女たち。寄る辺なき恋の短編集。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

抱えている傷をなぞるように語り始めているのに、話が進むにつれ、主人公が傷口に爪をたててえぐっていく感じが好きです。

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2013年12月23日

Posted by ブクログ

小池真理子さんの小説はとても素晴らしいです。(∩.∩)
まるで映画のスクリーンを見ているかのように
情景が浮かんできます。

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2011年09月14日

Posted by ブクログ

巻頭の「たんぽぽ」が好きだ。
何度読んでも、泣いてしまう。
なんとも泣かせる言葉が終盤出てくる。
その相手を想像できるあなたは幸か不幸か。

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2010年06月13日

Posted by ブクログ

渡部淳一『野わけ』より、同じ不倫小説でも『夜の寝覚め』6つの短編すべてが圧巻であった。女性が描く不倫は凄い、主人公共通の人生折り返し終盤へ向かう45歳前後のリアリティを感じる。年齢が高くなるほど情熱と勢いは薄れ、恋愛風味な関係になる。つまらなそうでいて実は奥深いのだ、『野わけ』の様に破滅へ一直線とはならない。

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2025年10月20日

Posted by ブクログ

今、この本に出会えてよかったなぁと思える、大人の恋愛小説でした。
人を愛する気持ちそのものが美しいのだということを、教えられました。

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2013年04月06日

Posted by ブクログ

漫然と朝を迎え、夜を迎える
永遠に持続する関係などないのである。愛も情熱も友情も、変容がそれに取って代わる。私たちは一刻も同じ形をしていないのだ。
私たちは変わっていく

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2022年12月03日

Posted by ブクログ

アラフィフの不倫がテーマの短編集。
好き嫌いが分かれるテーマではあるが、
小池作品は文章がキレイなのでサラリと読める。
『共感出来ない』人が多いであろう話ばかりなのだけど、
文字が視覚に訴えると言うか、容易く映像化出来る文章にイヤミを感じさせない。
サラリと読める割には、ネットリした内容だ。
ザ・小池真理子!と言う感じ。(笑)

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2017年07月09日

Posted by ブクログ

主人公が中年の女性からなる6編の短編集。
人生の残り時間、女性としての賞味期限切れというものがテーマになっている。
どの作品も驚くような展開が隠されている訳ではなく、しっとりとした筆致を愉しむ本なのだと思います。
小池さんの作品はどの作品も情景が思い浮かぶかのような美しい文章で、この短編集でもたんぽぽの綿毛がふわふわと漂っている風景や、しんしんと雪が降り積もる風景、後悔を抱えながら残り時間の少なくなった叔母さんと見る桜の風景を想像しながら物語の世界に浸れた。

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2015年04月09日

Posted by ブクログ

解説の吉田修一の「触れればすっと消えてしまうのに、どうしても触れてみたくなるような、そんなきらきらとした水滴を小池さんの小説は持っている。」という文。
まさにこの本を表している表現だと思う。

過去を振り返ることの出来る大人の女性たちの大人の女性ならではの烈しい恋模様を描いた短編集。

読み終えた時に心地良さが胸に残る。

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2014年03月07日

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