【感想・ネタバレ】蜜月のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年12月19日

2枚目,辻堂薫の息子,辻堂環(たまき)の死亡の知らせに対する様々な反応を示す小説。主人公は女性の短編6話。
それぞれを辻堂環の短編小説として,あるいは6つの話で1つの話と考えることもできる。

小説新潮に1996年から1998年に掲載。

画家とのこと。テレビの司会,美術書「十七世紀フランス絵画に見...続きを読むる私的情景」の本の中身が出て来ないのは残念。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

環が魅力に溢れてます。ヴィジュアル的に、なぜか若い頃の藤田さんを当て嵌めてしまったのですが・・・。とにかく恋に溺れてしまいたくなります。

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Posted by ブクログ 2010年03月27日

天才洋画家・辻堂環の訃報をきっかけに、彼を愛した6人の女性が思い起こすかつての『蜜月』と現在の物語。

タイトルに惹かれ衝動買い。しかし、タイトルのように濃密な表現ではなく、洗練されたエロスを感じる。
私も辻堂環に出会ったら、間違いなく惹かれてしまうだろう。

終わってしまった過去の恋を描いた切ない...続きを読む一冊。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

天才洋画家・辻堂環の訃報を知り、彼との昔の関係を思い出す女性六人の物語。
辻堂環は光源氏そのもの!
数多の女性と関係しながら、二人同時ということはなく一人の女性を激しい情熱で愛し求める。でも必ず関係には終わりが来て、彼はまた別の女性(時に男性?)を求める。
かつての環に思いを馳せる女性たちが皆、憎し...続きを読むみや怒りの感情を抱くことなく彼に思いを馳せるのが何となく理解できる。彼のように、恥も外聞も捨て命をかけて女を愛する男なんてそうはいないからだ。ほんの一時期でもそういう愛を受けた女たちは彼を憎むどころか、美しい愛の思い出として彼を思い出すんだろう。
ただ彼の底知れぬ孤独や苦悩はきっと死ぬまで癒されなかったのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

誕生日にプレゼントしてもらった本。ニシノユキヒコも素敵だけど、辻堂環も、激しい素敵さ。いろんなことに捉われてしまうのって、本当は必要ないのかもしれない、と思います。

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Posted by ブクログ 2023年02月02日

何もかもお洒落だったし、この短編集のテーマというかシチュエーションが最高だった。
辻堂環はクズだしそれにホイホイついてく女たちもどうかしてるけど、圧倒的魅力のある男性を前に人間性を捨てていく女たちの様子が楽しかった。
似たような作りの話何作でも読みたい。
一番最初の恭子が一番傷が浅くて健全な失恋体験...続きを読むなのかなと思った。
千里と知美の関係がとても良かった。
こういう女同士の傷の舐め合いみたいなのすごい好き。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年07月17日

なにげない日常を過ごす6人の平凡な女たち。
彼女たちの共通点は天才画家の辻堂環と親密やそれに近い関係を経験したことである。夭逝した環の報に接した彼女たち。それぞれがかつて環と過ごした日々が三人称で語られる。奔放でバイセクシュアルでもある環は彼女たちを翻弄し、貪欲に飲み込んでゆく。海のように。寿命を縮...続きを読むめたのは無邪気なあまたの恋のせいであろうか。

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Posted by ブクログ 2015年05月19日

天才画家、辻堂環が死亡したというニュースをきっかけに、環に関わった女性達が環との思い出を語るといったスタイル。
小池版「ニシノユキヒコ~」みたいな感じでした(どちらが先に書かれたのかは知りませんが)。
個人的に環みたいな人に魅力を感じないので、その強烈な個性に惹かれる女性達も「ふーん」という感想しか...続きを読む持てなかった。
文章はいつもの小池さんらしく綺麗でしたが、ところどころ下品な表現があって、敢えて挑戦してみたのかなあと思いましたが、その点もあまり好きになれなかった。

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Posted by ブクログ 2014年07月12日

辻堂環という一人の男性と、ほんの短期間関わりあった女性たちの話。
環さんは、とんだプレイボーイだ!と、最初の方は思うんだけど、読み進めていくうちに、彼の孤独の深さや、刹那的に深い愛情をもつそのやり方に、なんだか可哀そうになってきてしまった。

私はでも、こんな生き方をする人は好きではない。
環さんが...続きを読む好きになった、この話の主人公たちは、もともとは、他に大切な人がきちんといたり、自分をちゃんともっていた人たちだった。
環さんが好きになるのはそういう人たちばかりで、彼が関わることで、彼女たちは何かしらを失った。
失わせることでしか、愛せないなんて、なんて哀しいんだろう。

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Posted by ブクログ 2013年01月26日

芸術家の感受性の強い男性の、恋愛模様。
一般人とは違う、実家の芸術家やアーティストと呼ばれるような人種の人は、こうゆう人生を歩んでいるんだろうな。

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Posted by ブクログ 2013年01月17日

小池真理子さん、好きな作家さんです。小説でミステリーを読む様になったのはこの方がきっかけでした。この本はまたちょっと独特。激しい恋愛ストーリー。

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Posted by ブクログ 2011年11月11日

個人的にかなり久し振りの小池さん&恋愛小説でした。
女性の書く男性、という事で現実味は皆無、ですが目の前に現れたら必ず惹かれてしまう。
6人の女性が皆穏やかに年を取り、平凡な生活を過ごしているのに較べ、環の何と孤独な事か。現れては自ら去って行く女性達を追う事もせず、ただただ流されていく彼の痛みが最後...続きを読むまで切なかった。
そして私は、彼にではなく知美に癒されたいと思ってしまった。。。

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Posted by ブクログ 2011年07月24日

画家 辻堂環と関わりのあった女性達の話。今では皆、平凡で幸せな生活を送っている。辻堂のみ普通の生活を送る事はなく44才で死んでいく。ずっと、母親像を追いかけて、女性と平凡な生活を送る事が出来なかった。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

環が44歳で死んだことは、テレビで新聞で報道された。そして、みんなが知った。一瞬の深い恋を思い出したその物語は、何人に一人の割合でこんな男がいるのかと思った。千人?それとも1万人に一人?

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