【感想・ネタバレ】蜜月のレビュー

あらすじ

天才洋画家、辻堂環が死んだ。天衣無縫の彼の生涯は、無邪気に、奔放に、女たちの心と身体を求めることに費やされた。恭子、弥生、杳子、志保子、千里、美和子……かつては環との蜜月に溺れた、さまざまな境遇の女たち。訃報を聞いた彼女たちは、それぞれの記憶の襞に刻まれた、狂おしいまでの恋心を甦らせるのだった――。無垢な欲望に身をゆだねた、六人の女の六つの恋のかたち。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2枚目,辻堂薫の息子,辻堂環(たまき)の死亡の知らせに対する様々な反応を示す小説。主人公は女性の短編6話。
それぞれを辻堂環の短編小説として,あるいは6つの話で1つの話と考えることもできる。

小説新潮に1996年から1998年に掲載。

画家とのこと。テレビの司会,美術書「十七世紀フランス絵画に見る私的情景」の本の中身が出て来ないのは残念。

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2012年12月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なにげない日常を過ごす6人の平凡な女たち。
彼女たちの共通点は天才画家の辻堂環と親密やそれに近い関係を経験したことである。夭逝した環の報に接した彼女たち。それぞれがかつて環と過ごした日々が三人称で語られる。奔放でバイセクシュアルでもある環は彼女たちを翻弄し、貪欲に飲み込んでゆく。海のように。寿命を縮めたのは無邪気なあまたの恋のせいであろうか。

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2019年07月17日

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