小池真理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ女性だけでなく、男性の情念も昏く重くて。
埋み火のように意識の底で燃え続けていても、日々は続いていってしまったりするので。。
ほとんど不倫の話だ…と思いました。相手を壊し、自分も壊され。結婚した後でも恋する事はあるだろうけど、一歩踏み出すか留まるかだけなんだろうな。踏み出すからには何が起こっても受け止めてる人が大半なので信頼できます、小池真理子作品。
「一炊の夢」「妖かし」「一角獣」が特に好きでした。
他の方の感想にもあったけど、「声」は「春琴抄」を思わされました。女の声の美しさと顔の醜さもこの男だけそう思ってるかもしれなくて、実際は全然違うかもしれないと考えると業が深い。 -
Posted by ブクログ
全体的に救いはたづさん(と美村さん)の周りだけ…
息苦しくなるような展開は多かった。
強く生きる人の一生の一例を見た感じ。
本人の魅力(内面も外面も)が良いようにも悪いようにも転ぶわことはあるけど、これはさすがに極端な例だとは思いたい…
ところどころの表現はとても素敵で、つい立ち止まり、メモしてしまった。
下にメモを2箇所分だけ載せる。
十一月の午後の光が世界を領していた。縦に横に斜めに乱反射する光は、枯れかけた無数のススキの穂先で弾け飛び、小さな球のようになって地面に転がっていった。空も大地も、木々も草も、すべてが鬱金色に輝いていた。
石川夫妻には、野を駆けめぐる動物のごとき強靭な生