小池真理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「恋」と似た男1女2の微妙なバランス物語か〜、とか
時代背景がいまいちわからんな〜とか
人物像をなぞるのがまどろっこしいな〜とか
色々なことを考えながら最初は読み始めるんだけど、
いつのまにか周囲の音が聞こえなくなり、
読み耽ってしまっていた。
解説にもある通り、
この持続力のある文体の魔力はすごい。
類子は精神のつながりが〜とかやんや語っているけど、結局は満たされている側の人間の発言で、
自死にまで追い詰められてしまった阿佐緒や正巳の渇望・苦悩に対して冒涜なのでは、とか感じてしまった。
なんていうか、関係性や周囲の環境に酔いしれているというか。美化しているというか。
人間は性欲や承認欲求が満たされないと
どこか狂ってしまうんだろうか。
この物語を読んでここに至ってしまった私は俗で浅はかなのか。
なんか色々考えてしまった。
解説のように高尚に考えることはできなかった。
物語は面白かった。第7章あたりからのジェットコースターたまらんかった。 -
Posted by ブクログ
角川ホラー文庫が1993年創刊されて
その30年の遺産とのこと
90年代から現在までの最強セレクション短編8編
選ばれたただけあって半分は既読作品でした
「再生」 綾辻行人 1993年
さすが綾辻さん、女性も魅惑的に書かれます
再生するのはそっちね
「夢の島クルーズ」 鈴木光司 1994年
リングの一連読ませていただきました
この作品も映画化されているらしい
はっきりと出てこないけど
そんなことありそうな生々しさ
仄暗い水の底からの一編
「よけいなものが」 井上雅彦 1983年
ショートショート
私なら老化かもしれない
「五月の陥穽」 福澤徹三
これは既読でしたが 現実の事故でビルの隙間から白骨が発見された事がありますから
ホラーではない怖さですね
ビルとビルの隙間は均一ではありません
落ちてはいけません
「鳥の巣」 今邑彩 1994年
多少オチはわかるけれど じっくりそこまで持っていく文章の力
「よって件のごとし」 岩井志麻子 1999年
“ぼっけえ”で読みましたね
これはよござんす
怖いし恐いし悲しいし
「ゾフィーの手袋」 小池真理子 2017年
“異形のものたち”で読みました
森鷗外“舞姫”を美化した感じで 舞姫の怨念
「学校は死の匂い」 澤村伊智 2018年
第72回日本推理作家協会賞短編部門受賞
“などらぎ”に収録
これはホラーだけどきちんと推理小説になっています
解説は 朝宮運河さんでした
私は岩井さんと小池さんの2作品がやっぱり好きなんですねー -
Posted by ブクログ
ホラーアンソロジー。
最恐とうたってはいるが、トイレに行けなくなるほどではない。
が、やはり力のある作家の作品なので怖い。
特に、面白いと思ったのは次の作品。
「竜狩人に祝福を」
昨年は辰年ということもあって、Aden+anaisの干支シリーズ、ドラゴン柄ガーゼケットを買った。
ドラゴンだとか龍だとか、かっこいいよね!
いいと思うのは小中学生男子だけじゃないんだぞ、ということでタイトルに惹かれた。
中身は、自分で選んだ数字通りに物語を読み進めるRPGタイプ(結構こういう手間が好き)なのだが、そこに一工夫。
そのままだと全て読めない、のだ。
だから飛ばした部分を初めから読むと…‥。
虚構と現実がないまぜになっていくのが面白い。
「オンリー・ユー-かけがえのないあなた」もまた幻想的。
「愛情」を書かせたらピカイチの作者。
似たような話はブラック・ジャックにもあるが、そもそも日本の昔話に鶴女房というものがある。
こうした物語というのは普遍性のあるものなのかもしれない。
「函」は正統派のホラー。
家にまつわる怪異は怖い。
寒い日、薄曇りの日に、薄暗い家に一人でいる時に(正確には赤ん坊がいるから二人だ)読むもんじゃない。
開発されない場所、というのは何かきっとあるんだろう、そんな気がしてきた。 -
Posted by ブクログ
角川ホラー文庫30周年記念アンソロジー、2冊目。収録されているのは以下の6編。
宮部みゆき×霊能を持つ従姉とのひと夏の思い出、『あなたを連れてゆく』。新名智×狂気のゲームブック、『竜狩人に祝福を』。芦花公園×河童との三つの取引、『月は空洞地球は平面惑星ニビルのアヌンナキ』。内藤了×一等地の土地家屋に秘められた呪い、『函』。三津田信三×怪談作家による怪談論、『湯の中の顔』。小池真理子×死後事務委任契約で訪れたリゾートマンションで遭遇する怪異、『オンリー・ユー―かけがえのないあなた』。
『潰える』と同様、名の知れた作家が名を連ねるホラーアンソロジー。新たな推し作家を見つけられるのを期待していたのだが、残念ながらピンと来る作品はなかった。敢えて挙げるとすれば、新名智『竜狩人に祝福を』だろうか。ゲームブック仕様で物語が進むという新奇な仕様。指示どおりに読み進めると辿り着くことがない隙間ページに、物語の真相が挿入されているのも面白い。仕様で物語の世界を作り上げている良き一作。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ女性だけでなく、男性の情念も昏く重くて。
埋み火のように意識の底で燃え続けていても、日々は続いていってしまったりするので。。
ほとんど不倫の話だ…と思いました。相手を壊し、自分も壊され。結婚した後でも恋する事はあるだろうけど、一歩踏み出すか留まるかだけなんだろうな。踏み出すからには何が起こっても受け止めてる人が大半なので信頼できます、小池真理子作品。
「一炊の夢」「妖かし」「一角獣」が特に好きでした。
他の方の感想にもあったけど、「声」は「春琴抄」を思わされました。女の声の美しさと顔の醜さもこの男だけそう思ってるかもしれなくて、実際は全然違うかもしれないと考えると業が深い。