小池真理子のレビュー一覧

  • 青山娼館

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    退廃的でサティの音楽が流れてきそうな怪しさを孕む物語
    他の人に何かを補ってもらい大切な人を失ったとてつもなく大きな悲しみを乗り越えていく人々
    健全とは言えないやり方かもしれないけれども、生きていくというのはそれだけパワーとある意味の強さが必要なのだ

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    2025年04月22日
  • 私の居る場所 小池真理子怪奇譚傑作選

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    いるはずの人間が実は幻想だったり、生きていると思ったら幽霊だったり。自分を不幸にした人間が、続々と不幸に見舞われたり。異形による恐怖というよりは、自分の中に何秘める何かによって引き起こされる戦慄と、そこに共存する深い悲しみ。

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    2025年04月12日
  • 妖し

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    米澤穂信、小池真理子が面白く、朱川湊人はそれなりに思いました。元々読んでいる作者が、結局好みということです。

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    2025年04月05日
  • 欲望

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    「恋」と似た男1女2の微妙なバランス物語か〜、とか
    時代背景がいまいちわからんな〜とか
    人物像をなぞるのがまどろっこしいな〜とか
    色々なことを考えながら最初は読み始めるんだけど、
    いつのまにか周囲の音が聞こえなくなり、
    読み耽ってしまっていた。

    解説にもある通り、
    この持続力のある文体の魔力はすごい。

    類子は精神のつながりが〜とかやんや語っているけど、結局は満たされている側の人間の発言で、
    自死にまで追い詰められてしまった阿佐緒や正巳の渇望・苦悩に対して冒涜なのでは、とか感じてしまった。
    なんていうか、関係性や周囲の環境に酔いしれているというか。美化しているというか。

    人間は性欲や承認欲求が満たされないと
    どこか狂ってしまうんだろうか。
    この物語を読んでここに至ってしまった私は俗で浅はかなのか。

    なんか色々考えてしまった。
    解説のように高尚に考えることはできなかった。

    物語は面白かった。第7章あたりからのジェットコースターたまらんかった。

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    2025年04月01日
  • 虚無のオペラ

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    初めての小池真理子氏の作品。切なく、ヒタヒタと苦しい感情が伝わってくる。四日間の旅。四=死を連想させる。年下の男性を愛するということの障害と覚悟が生々しく、しんどくなってしまった。自分より若いというのは残酷である。。

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    2025年03月19日
  • 蔵の中

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    少ないページで一気読み。自分で色々な結末を作れる。最後までの結末、夫側、姑側、新吾側のストーリーも読みたくなる。そしたら400ページ位になるのかな。

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    2025年03月04日
  • Kiss

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    シチュエーションは豊かだと思うんだけど、
    なぜかどれもふーん、で終わってしまう。
    なんでだろ。
    こっちの心が掻き乱されることはなかったかも。
    展開が予想を超えないからかな。
    筆致はそつない感じです。
    あと、ちょっと女性の古臭さ(言葉遣い?思想?)、とかみたいなものが気になった。
    これも共感できなかった一因かも。

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    2025年02月24日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    芦花公園先生の「月は空洞地球は平面惑星ニビルのアヌンナキ」と新名智先生の「竜狩人に祝福を」が抜群に面白かった。

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    2025年02月21日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    角川ホラー文庫が1993年創刊されて
    その30年の遺産とのこと
    90年代から現在までの最強セレクション短編8編
    選ばれたただけあって半分は既読作品でした

    「再生」 綾辻行人 1993年
    さすが綾辻さん、女性も魅惑的に書かれます
    再生するのはそっちね

    「夢の島クルーズ」 鈴木光司 1994年
    リングの一連読ませていただきました
    この作品も映画化されているらしい
    はっきりと出てこないけど
    そんなことありそうな生々しさ
    仄暗い水の底からの一編

    「よけいなものが」 井上雅彦 1983年
    ショートショート
    私なら老化かもしれない

    「五月の陥穽」 福澤徹三
    これは既読でしたが 現実の事故でビルの隙間から白骨が発見された事がありますから
    ホラーではない怖さですね
    ビルとビルの隙間は均一ではありません
    落ちてはいけません

    「鳥の巣」 今邑彩 1994年
    多少オチはわかるけれど じっくりそこまで持っていく文章の力

    「よって件のごとし」 岩井志麻子 1999年
    “ぼっけえ”で読みましたね
    これはよござんす
    怖いし恐いし悲しいし

    「ゾフィーの手袋」 小池真理子 2017年
    “異形のものたち”で読みました
    森鷗外“舞姫”を美化した感じで 舞姫の怨念

    「学校は死の匂い」 澤村伊智 2018年
    第72回日本推理作家協会賞短編部門受賞
    “などらぎ”に収録
    これはホラーだけどきちんと推理小説になっています

    解説は 朝宮運河さんでした

    私は岩井さんと小池さんの2作品がやっぱり好きなんですねー

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    2025年02月02日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ホラーアンソロジー。
    最恐とうたってはいるが、トイレに行けなくなるほどではない。
    が、やはり力のある作家の作品なので怖い。
    特に、面白いと思ったのは次の作品。

    「竜狩人に祝福を」
    昨年は辰年ということもあって、Aden+anaisの干支シリーズ、ドラゴン柄ガーゼケットを買った。
    ドラゴンだとか龍だとか、かっこいいよね!
    いいと思うのは小中学生男子だけじゃないんだぞ、ということでタイトルに惹かれた。
    中身は、自分で選んだ数字通りに物語を読み進めるRPGタイプ(結構こういう手間が好き)なのだが、そこに一工夫。
    そのままだと全て読めない、のだ。
    だから飛ばした部分を初めから読むと…‥。
    虚構と現実がないまぜになっていくのが面白い。

    「オンリー・ユー-かけがえのないあなた」もまた幻想的。
    「愛情」を書かせたらピカイチの作者。
    似たような話はブラック・ジャックにもあるが、そもそも日本の昔話に鶴女房というものがある。
    こうした物語というのは普遍性のあるものなのかもしれない。

    「函」は正統派のホラー。
    家にまつわる怪異は怖い。
    寒い日、薄曇りの日に、薄暗い家に一人でいる時に(正確には赤ん坊がいるから二人だ)読むもんじゃない。
    開発されない場所、というのは何かきっとあるんだろう、そんな気がしてきた。

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    2025年01月22日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    新名智さんのゲームブック的な展開面白かったな。全体的にホラーというよりはホラーファンタジー的なのが多かったかな。宮部みゆきさんと小池真理子さんのも読み物として面白かった!

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    2025年01月12日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    角川ホラー文庫30周年記念アンソロジー、2冊目。収録されているのは以下の6編。

    宮部みゆき×霊能を持つ従姉とのひと夏の思い出、『あなたを連れてゆく』。新名智×狂気のゲームブック、『竜狩人に祝福を』。芦花公園×河童との三つの取引、『月は空洞地球は平面惑星ニビルのアヌンナキ』。内藤了×一等地の土地家屋に秘められた呪い、『函』。三津田信三×怪談作家による怪談論、『湯の中の顔』。小池真理子×死後事務委任契約で訪れたリゾートマンションで遭遇する怪異、『オンリー・ユー―かけがえのないあなた』。

    『潰える』と同様、名の知れた作家が名を連ねるホラーアンソロジー。新たな推し作家を見つけられるのを期待していたのだが、残念ながらピンと来る作品はなかった。敢えて挙げるとすれば、新名智『竜狩人に祝福を』だろうか。ゲームブック仕様で物語が進むという新奇な仕様。指示どおりに読み進めると辿り着くことがない隙間ページに、物語の真相が挿入されているのも面白い。仕様で物語の世界を作り上げている良き一作。

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    2025年01月11日
  • 月夜の森の梟

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    文庫王国から。喪失の痛みを軽んじている訳ではもちろんない。ただ、薄い本だとはいえ、結構似た調子のエッセイが続くと、なかなか気持ちを維持するのも難しい。

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    2025年01月07日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    2025.01.07

    ホラー界の大御所や新進気鋭の作家たちばかりでは豪華だけど「恐い」って感じではないかな…。

    芦花公園は切り口も内容も面白いのにオチに持っていくまでが残念!王道ホラーを書いてくれたらもっと受け入れられそうなのに。
    新名智「龍狩人に祝福を」は昔懐かしのゲームブック風で逆に新鮮。どう進んでも辿り着かないページがあるのも面白い。
    内藤了「函」が展開が読めずハラハラしながら読めて久しぶりにホラー短編で面白いと感じた。
    小池真理子氏の文章はねっとりまわりクドくてやっぱり好きになれない。ていうかこれホラー?

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    2025年01月07日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンの世界、昭和だけでなく平成にも令和にも、ありふれた日常生活の中で存在してる、都会を生きるオシャレな人たちだけでなく、地味に質素に控えめに生きている私にもきっとあるのだろうなー。

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    2025年01月01日
  • 妖し

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    読書疲れしていたため久々の短編。朱川先生の短編が一番好き。上品な怖さの作品が多くて良かった。どの作品も長編で読んでみたくなる魅力があった

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    2024年12月18日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    刺激的なタイトルと宮部さんの名が連なていたので読む。
    手にしてみると、ホラー文庫であった。
    好んで読むジャンルではないけど、恐る恐る・・・

    怖さはなかったけどホラーは後味悪いな、やっぱり。

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    2024年12月17日
  • 玉虫と十一の掌篇小説

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    ネタバレ

    女性だけでなく、男性の情念も昏く重くて。
    埋み火のように意識の底で燃え続けていても、日々は続いていってしまったりするので。。
    ほとんど不倫の話だ…と思いました。相手を壊し、自分も壊され。結婚した後でも恋する事はあるだろうけど、一歩踏み出すか留まるかだけなんだろうな。踏み出すからには何が起こっても受け止めてる人が大半なので信頼できます、小池真理子作品。
    「一炊の夢」「妖かし」「一角獣」が特に好きでした。
    他の方の感想にもあったけど、「声」は「春琴抄」を思わされました。女の声の美しさと顔の醜さもこの男だけそう思ってるかもしれなくて、実際は全然違うかもしれないと考えると業が深い。

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    2024年11月27日
  • 千日のマリア

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    この方の小説は初めてでしたが、短編集で読みやすかったです。
    ただ、もう少し深い表現があっても良かったなと思い⭐︎3にしました。

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    2024年11月25日
  • 欲望

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    どこかずっと不穏で危うい美しさがあり、破滅や死の香りもするような、仄暗いお話でした。

    健全な恋愛小説でもなく、圧倒的に破滅に突っ走る地獄というほどでもない、動きの少ないながら最後まで楽しめたのは美しい世界観あってこそだと思います。

    何回か同じことループしてるだけじゃん、と少し退屈に感じてしまう箇所もありました。

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    2024年11月17日