あらすじ
才色兼備の姉と正反対の妹。しかし姉は、母の死、恋人との別離から過食に走り、見るも無惨な姿に変貌していく。そんな姉の世話をする妹は──(「贅肉」)。平凡な人間の、ほんの少しの心の揺らぎが、事件の加害者になったり被害者になったりする。そんな日常に潜む恐怖を描く傑作サスペンス集!
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Posted by ブクログ
短編集。
女の醜い部分から綺麗な部分までが取り扱われている作品達でした!
一瞬の出来事で被害者加害者の立場が逆転する爽快さは見てて飽きません。
一気読み推奨です。
Posted by ブクログ
多分読み返しはしないから★3と迷ったんだけど、作者さんの別の作品も読んでみたくなったから★4にした。読み返しはしないけどどの短編もハラハラする展開で続きが気になって、オチも納得秀逸なものも多く面白かった。
手に汗握るサスペンス短編集。
贅肉→過食症になりぶくぶく太っていく姉。妹の世話無しでは生活できない、自分の人生は姉に食い潰されていくと気づいた時彼女が起こした行動は…。
ねじれた偶像→友人の夫が強盗殺人犯かもしれない。どんどん物的証拠が見つかり、やっとの事で妻を逃がすも友人の夫が訪ねてきて…。
一人芝居→どうにも弱気な主人公はとあるドラマのキャラに憧れ、セリフを真似たりする。ある日、向かいの家に住む憧れの人妻のゴミを漁ってしまい、何とか近づきたいために「あなたのことをよく知っている」と伝えて…。
誤解を生む法則→後輩をホテルに誘っただけでセクハラだと騒がれ会社を辞めた主人公は、むしゃくしゃした腹いせにドライブインで会った犬連れの女を山道の途中で車で煽ってしまう。そのせいで崖から女が落ちて死んでしまい、残された犬を連れて帰ってくるが、迷い犬として探されていて…。
どうにかなる→住む家をなくし、仕事もなくした老女はとある老女と出会い数日家に泊まらせてもらうことに。老女の息子が一緒に住もうと説得に来た次の日、家主の老女は布団で亡くなってしまう。次に老女が起こした行動は…。
いちばんハラハラして好みだったのはねじれた偶像だな。
Posted by ブクログ
「贅肉」だけ既読だったけれど、どんな人でも加害者になるし被害者になる、たまたま今回のパターンではこうだっただけで次の瞬間には変わっているんだな…とつくづく感じました。
面白かったです。登場人物たちの心はドロドロしてるんだけど、小池さんの文章だと気持ち悪さや醜さを感じず、薄気味悪さのほうが強い。悪意も。
「贅肉」が改めて心に残ります。ラストの一文が良いです。
「ねじれた偶像」も好き。この5人の今にも崩れそうなギリギリの関係がたまりませんでした。
Posted by ブクログ
どの章も引き込まれた。大体こういうのは結末がボヤッとしてるものが多かったりするが、これはきちんと先のことがみえていてもやっともなく面白かった。
Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
才色兼備の姉と正反対の妹。しかし姉は、母の死、恋人との別離から過食に走り、見るも無惨な姿に変貌していく。そんな姉の世話をする妹は──(「贅肉」)。平凡な人間の、ほんの少しの心の揺らぎが、事件の加害者になったり被害者になったりする。そんな日常に潜む恐怖を描く傑作サスペンス集!
初めて読む小池真理子。
「怖い」というよりも「嫌な話」という印象が強かった。
「ねじれた偶像」は都合よすぎな感じがしたけれど、残りの作品はちょっと間違えると自分も体験しそうな内容。特に「どうにかなる」はかなり身近な嫌な話だった。
Posted by ブクログ
"自分が惨めになって、ふと涙ぐむ。"
どの話もどこか現実味があり、些細なきっかけで自分が加害者や被害者の立場になる可能性はあると示していた。
結局のところ、各短編の主人公たちは、自分のことしか考えていないために色んな運命に翻弄されたのではないかと思う。