小池真理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この時代(政治と思想)の小説がとっても好き。60年代70年代の大学生を描いたものがたまらなく好き。
私らの時代には時代の核とよべるものはもう何もないからなぁ。核の有無は単純な善し悪しでは測れないけど、ぼんやりとした憧れがある。
安穏としているうちに終わりそうな今も好きだけど。
小池真理子さんの作品は3作目。
「恋」(これも政治と思想の季節が描かれている)、「瑠璃の海」。
「恋」はひょっとしたら今まで読んだ恋愛を扱った小説の中でもかなり好きな作品になったんだけど「瑠璃の海」があまりにも陳腐なフリンものだったんで萎えてそれ以来読んでなかった。
「無伴奏」も「恋」と本作と同じような時代が描かれているらしいので次は「無伴奏」かホラー短編集を読む。 -
Posted by ブクログ
うーん、これは究極の恋愛ドラマよね~。
『欲望』というタイトルからすると、ちょっとエロっぽい響きがあるけど、これはそのエロさがない。
だって、起たない男を軸にしたストーリーなんだよ。
インポな男に恋した『私』こと類子と、インポな男に愛された女・阿佐緒の三角関係。
こう言葉にすると安っぽく感じるけど、これがとーっても重い内容になってるわけです。
しかも、あの大作家・三島由紀夫の本も絡んでくるのでかなり重厚感あります。
女の私からすると「たたない」「セックスできない」って言うことは、読んで字のごとくそんなこととしか意味しないけど、男からすると言葉以上の重みと意味があるらくしくって、それは男でもなんでもないことを意味するらしい。
私は、別にセックスなしでも生きていける人間なので、そういうことについてはよくわからないんだけど、好きな人ができれば、「抱きたい」「抱かれたい」と思うのが普通なのかな~???
男の視点からの恋愛感をじっくり読んでみました~。
ただ、この本、登場人物が少ない上に、中間まで同じような調子の繰り返しでちょっと前半は退屈したけど、後半はだんだん追い上げでくる感じでとてももの悲しい話になってます。
最後、三島の本から楓の葉がヒラリと落ちてくるシーンがとっても印象的でこの本の刹那さを印象してる気がしました。
ただ体を合わせるだけでは恋愛じゃない。セックスをしなくても相手のことを本当に好きなのが本当の恋愛だと、ちょっとわかりました。
体の結びつきよりも心の結びつきこそが本当の本物の恋愛だと思うけれど、それは健全な体を持ってるセックスしたことある私だから言えるのかもしれない。。。。
正巳の悲しさ歯痒さは、たぶん一生私にはわからないのかもしれない。。。。 -
Posted by ブクログ
タイトルそのまま…恋愛感がたっぷり詰まった作品です。
主人公の恋愛は不倫なんですけど、“愛する”という気持ちは恋愛する人みんなおんなしですからね。
ものすごく共感できる部分が多くて、完全に感情移入してました。。
愛する人との出会い、愛する予感、愛される喜び、失う悲しみ、絶望・・・感情移入し過ぎて、なんだかおかしくなりそうでした。
不思議だったのは、別れが訪れたときの自然な感じ…なんなんでしょね。
相手が離れていくことが自然な流れのように感じて、それが逆に怖くなりました。。
自分に対して愛したように、誰かを愛することがあるわけじゃないですか??
そのとき自分はもう必要な存在じゃなくなって、相手の中から消えていく・・・それってものすごく恐ろしいことですよね。。
相手から全く愛されてないことがわかっていて、しかも相手には愛する人がいて、なのに相手を愛することをどうしてもやめられない
そんな状況になったら…どうするんだろ。。
愛することは、幸せなだけじゃない、、、ですね。 -
Posted by ブクログ
本としてはとても読みごたえがあるし、
さすがに小池真理子さんって事で、一応★は4つにしました。
が、
内容は自分の好みから言えばものすごく気持ちの悪い本でした~。
学生運動盛んな時代に青春を過ごした人には、
あの時代は本当に特別なものなんでしょうが、
その時代を知らない自分には、その特別感がうまく言えませんが
なんだかうっとうしい。
(だからどーした。何がそんなに特別なわけ??って、感じ・・・。)
それに50も超えた男女のあられもない性描写は、なんだか醜悪・・・。
色々理解出来ない感覚が多かったせいか、
人間の内面の毒気にあてられたせいか、
読後感はなんともいえない気持ち悪さ・・・。