小池真理子のレビュー一覧

  • 夏の吐息

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    本人さえ自覚認識していない不可解な心裡。大人の恋愛というフレームを通して描かれる。心の揺れ、機微の描出に味わいがある。ありふれた日常の光景も小池さんの筆にかかると、限りない広がりをもつ世界になっている。一々、嘆息させられた。

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    2012年07月25日
  • 玉虫と十一の掌篇小説

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    全体的に不倫率高いです。不倫というのは現代で手軽に「許されざる恋」のシチュエーションを作れる状況だと思います。かといって、当事者たちが自分たちの状況に陶酔してるわけでなく、諦観であったり情熱であったり、いろんな感情を抱えています。
    すっごく当たりだと思うお話もあれば、まあまあも、いまいちもあるのですが、掌握集はそういうところも含めて良いと思います。
    私のお気に入りは「千年烈日」「命したたる」「死に水」です。

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    2012年05月23日
  • ストロベリー・フィールズ

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    ネタバレ

    お互い好意をもってはいるものの、愛の「形」が違う。求めてるものが違うってことかな。
    夏子先生は旬の前で「女」にはなりきれなかった気がする。

    今回そこまでドロドロでもなく、読後感もさらりとしているけど、物足りない感も否めない。

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    2012年04月08日
  • 冬の伽藍

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    ドロドロ好きな友達にオススメされて読んでみた。ラストの情景が美しい!手紙の章は、さらっとよみとばしたけども。

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    2012年03月21日
  • 柩の中の猫

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    いろいろな愛情の形が交錯して、
    結果取り返しがつかないくらいよじれてしまった家族。

    読後は暫く呆然としたくらい私にとってインパクトが強かった。

    時間があればまた読み返したい。

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    2012年03月06日
  • 午後の音楽

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    大人の男女のメールのやりとりのみの恋物語。
    ドロドロした部分はあるけど、それは恋愛とは別の部分で、カテゴリー的には不倫だけど、恋愛自体は細い細い糸の様な淡い感じ。

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    2012年02月18日
  • 短篇セレクション サイコ・サスペンス篇2 贅肉

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    友達が面白いからと
    勧められて読んだ本です☆

    普段読まないタイプの本で、
    すごく面白かった!!

    毎度終わり方に驚かされてたww

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    2012年02月15日
  • 肉体のファンタジア

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    体の様々な部位について書いたエッセイ。

    女性視点からの男性を見る、その考え方が参考になる。ただこの著者の見たかをを一般化できないので、あくまで参考にとどまる。

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    2011年12月26日
  • 会いたかった人

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    ネタバレ

    ハッピーエンドが一つもないサスペンス短編集。
    うへぇ・・・っていうしかない読後感。
    よくできてるなぁ。

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    2011年10月03日
  • 妻の女友達

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    ネタバレ

    さすが小池真理子。短編集だけど1話1話が上手くまとまっていて面白い。

    殺人を犯した人々が、誰一人逮捕されない。人間の怖さを感じた。

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    2011年09月30日
  • 狂王の庭

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    これは止まらない!その時代の情景に絡みながら、人間の心理をいろいろな角度から捉えていく見事な構図。一気に読まずにはいられない。こわいなぁ。

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    2011年09月30日
  • 間違われた女

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    ネタバレ

    ミステリー作家時代の作品。

    恋愛小説の小池真理子も好きだけど、昔のミステリーも好き。これも面白かった。

    まだ「ストーカー」っていう言葉がない時代なのかな。いつの時代も勘違い男っているもんだ。

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    2011年09月10日
  • 瑠璃の海

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    いかにも小池真理子ワールド。大人の恋を感応的に描きながらストーリー性も持たせているけれど、大抵、男性の描写で、著者の好みのタイプがかなり反映されてしまうと言う。。。
    APF通信のあの方みたいなひとがきっと、タイプなんだろうな。

    恋愛ストーリーとしては面白いけれど、ラストを読むと、恋愛至上主義すぎて、ちょっと白けた気持ちになる。

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    2011年08月31日
  • 柩の中の猫

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    あーすごい。まず語り始めが引き込まれる。愉快と不快がきれいにまざってる。読み終わったあとの動揺がきもちいい。面白いのでおすすめ。

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    2011年08月26日
  • 夜の寝覚め

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    今、この本に出会えてよかったなぁと思える、大人の恋愛小説でした。
    人を愛する気持ちそのものが美しいのだということを、教えられました。

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    2013年04月06日
  • 午後の音楽

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    妻の姉
    妹の夫
    お互いに存在を知りながら
    ふとしたきっかけで、お互いに相手の中に
    自分と同じ心の穴、流れを感じ惹かれあっていく。
    前篇メールのやり取りのみで綴られた作品

    毎日色々な人と出あう中で
    (すでに出会ってる人の中でも)
    ものすごく自分とリンクして共鳴できる人
    どんどん感情や想いが溢れてくる人
    に運よく出会えたとして
    とはいえ タイミングや状況・立場
    その人と傍にいられる可能性は極めて低く
    とはいえ
    (嬉しいことなんかちょっと残念なことなんか)
    そういう波長の合う人なんて世界には沢山きっといて
    そのたびに何回も何回も
    こういう気持ちを重ねていくものやよなーと
    ハローグッバイってタイトル

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    2011年08月10日
  • 会いたかった人

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    短編集だと思わずに買ったので、ちょっとがっかりしたのも束の間、あっという間に引きこまれた、ちょっぴり怖い世界。
    重い感じのサスペンス調なので、かえって短編でいいのかも。短編では物足りないと普段は思うのだが、さすがの筆致にすっかり夢中で読んでしまいました。
    最近、軽めのばかり読んだせいか、このくらい毒がある感じがちょうど面白かったかな。
    平成3年10月初版、23年4月で第22刷、ってのもすごいなあ、と。

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    2011年06月19日
  • 虚無のオペラ

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    ネタバレ

       情景の描写が 細かくて目の前に浮かんでくるよう・・・

       冬の京都、旅館の風景が 目の前に浮かんでくる

       

    “淫蕩のきわみは、純潔が最後に辿り着くところと似ている”

       堂島の言葉が すごく印象的でした。



    後は 結子の潔さ 強さに ただ ただ 圧巻

      離婚も 結婚の時より 100倍のパワーがいるって

       聞いたことがあるけど 別れる時は かなりの

        覚悟が必要なんだと思う・・・

    自分の意思じゃなく やってくる 【死】という 別れもある

    この本は そんな【死】も大事な キーワードになってる

    タイトル・・・虚無のオペラだけど 読み終えた後は 虚しさ

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    2011年05月27日
  • 望みは何と訊かれたら

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    途中から、読んだのを後悔したほど恐ろしくてたまらなくなったのだけれど、ものすごおおーーく引き込まれて夢中で読んだ。やめられなかった。小説らしい小説というような感じがして、読みごたえあった。衝撃的ですら。わたしは1964年生まれなので学生運動についてはあまり知らず、これまであまり深く考えたことがなかったんだけど。でも、ごくごく普通の学生でも、ちょっと文学とか哲学とかに興味あったりしたら、たちまち運動に引き込まれてしまいそう。あと、普通に分別のある人間だろうに、特殊な状況に置かれると、集団の狂気というか、リンチ殺人とかおかしいと思わないようになるのか、などと思うと人間って本当に怖い、としみじみ。現

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    2011年09月18日
  • 律子慕情

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    「死ぬまでが人生なんだ。いつ死ぬかなんて誰にもわからない。そういうことは考えずに、人生を楽しめばいいんだよ。」

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    2011年05月06日