感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2020年07月20日
嵐の夜、主人公がララと桃子と初めて心を通わすシーンが印象に残りました。千夏があのような狂気に駆られたのは単なる猫嫌いという理由だけではなく、前妻である百合子さんへの嫉妬心もあったのかな。
Posted by ブクログ 2019年04月15日
同世代でもネコ好きでもないのにどうしてこんなに懐かしくて苦しいようなキモチになるのか、不思議です。胸の内にひっそりと、彼らの生活が息づきます。
Posted by ブクログ 2019年01月06日
8割方読んだところで、このままでは終わらない、どのような結末に落ち着くのだろうとは感じたが、予想外すぎる結末だった…。
心理描写がうっとりするほど繊細。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
20歳の雅代は、美大で油絵を教える川久保悟郎の家に、娘の桃子の家庭教師を条件に住み込むことになる。
モダンな明るさに満ちたその家に母親の存在はなく、孤独な少女の心には飼い猫のララだけが入れるのだった。
緊張をはらみつつも表面は平穏な日々。
悟郎に惹かれる雅代は、ララと少女の心を捉えようとしていた。
...続きを読む
その均衡を破ったのは悟郎の美しき恋人だった―
30年の時を経た今語られる悲劇的な事件の真相とは。
女性の心情が表現豊かにつづられる本作は、一度読み出すとページをめくる手が止まらない。
涙せずには読めない一冊。
Posted by ブクログ 2017年06月13日
小池さん作品は大好きですが初めて読みました。ミステリー要素もあり、若さゆえの青くささもあり、そんなに明るいものではないけど恋模様もあり。
桃子と猫のララの不思議な関係や、悟郎と主人公の雅代との微妙な距離感。
ララが殺されてしまうシーンや、桃子が千夏を殺してしまうシーンは、息を呑むほど描写がすばらしく...続きを読むて、胸が苦しくなった。途中からじわじわ現れる恐ろしい予感に、そうならないでほしいと願いながらも、怖いもの見たさでページをめくる手が止まりませんでした!
最後のシーン、結局は蚊帳の外だった主人公の雅代、、、ぞくりとしました。
久しぶりに一気読み♡
Posted by ブクログ 2012年03月06日
いろいろな愛情の形が交錯して、
結果取り返しがつかないくらいよじれてしまった家族。
読後は暫く呆然としたくらい私にとってインパクトが強かった。
時間があればまた読み返したい。
Posted by ブクログ 2010年08月17日
何年も途中放棄したままだった本。
ふと読んでみたら、意外に次が気になる内容だった。
桃子。ララ。千夏。色々な思いが交差して。
人間の怖さもあり、切なく悲しい作品だった。
終盤は一気に読んでしまった。
(5日間)
Posted by ブクログ 2009年12月18日
全体の流れは直木賞を受賞した『恋』と同じ。
プロローグのせいで、どんな幸せそうな
シーンでも不安が付きまとう。
最期は息がつまってすごい勢いで読んだ。
気付いたらのどがカラカラになってて
自分でびっくり。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
題名がちょっとどきっとしますが
中身も実にどきっとします。
どきっというよりも
悲しみが押し寄せてくる感じかもしれない。
勘違いって消えないのかな
思い違いって消えないのかな
誰も悪くないのにねと思ってしまう。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
小池真理子さん、いいですね。
静かな緊張感があって、結末もなるほどな、と思う。
主人公のキャラクターもしっかりしているし、
安心してどっぷり世界に入ることが出来ます。
あぁん、でも読みやすくてすぐ読み終わっちゃうのが難。軽く読むにはいいと思います。
Posted by ブクログ 2018年04月22日
イヤミス。小池真理子は、嫌な女そのものより、女の嫌なところをにおわせる描写が上手い。
理由を言葉で説明できないけど、私達が肌で知っている嫌な感情をかき立ててくる。
自分に向けられた悪意や、悪意にさえ届かない無関心によって傷つけられた自尊心の痛みが、自身の悪意に置き換わる時の怖れに似た感覚を読書で得ら...続きを読むれるのはやはりすごい作家だなぁと思う。
でもストーリーの運びは予測できる範囲で普通。30年前だから仕方ないとしても、ミステリとしては星を減らしておきます。
あと、表紙が猫。
Posted by ブクログ 2016年08月16日
帯の〝この体験は読書の恐ろしさを教えてくれる〟に惹かれてセレクトしましたが…。
なんとも、そのまんま…というか、先が丸見えで、驚きもショックもなく、実に規則正しい素直なミステリーでした。
描写が丁寧で、綺麗で、田舎のゆっくりと過ぎる時間が風景として見える美しい文体。
その、ゆっくりとした時間の中に...続きを読むある、人物らの喜びや嫉妬、様々に揺れ動く心の乱れ。
相反する静と動が感情を際立たせている。
表現はとてもいいのだけど、先が見えすぎて…終わりまで「ああ、やっぱり」の連続なのが、残念でした。
2016.08.16
今年の19冊目