小池真理子のレビュー一覧

  • う わ さ

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     「独楽の回転」「災厄の犬」「ひぐらし荘の女主人」「うわさ」の4編を収めるホラーミステリー集。短編集だが、それぞれの物語には独自の存在感があり、全ての話において引き込まれてしまう。
     個人的には「ひぐらし荘の女主人」がストーリー性、ミステリアス性において一番引き込まれた。日常的に起こり得そうな場面を切り取った「独楽の回転」はストーリーの意外性には欠ける(読み進めていくと展開が読めてしまう)が、何といってもタイトルがいい。「あぁ、そういうことか~」と最後まで読むとタイトルの意味が分かってくる。
     どの話も「世にも奇妙な物語」で取り上げられそうな内容であり、実写化したら面白いような気がする。

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    2019年11月29日
  • 沈黙のひと

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    ただただ、哀しかった。
    リリーフランキーの東京タワーを読んだ時もそうだったけれど、両親が元気なうちに、たくさん会おう、たくさん話そう。
    日常に忙しく忘れてしまうけど。

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    2019年10月16日
  • 恋

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    私はもう片瀬夫妻に憧れたりはしないけど、ふうちゃんが夫妻を自己同一化してしまう気持ちはわかるなあ‥。
    それが破滅を迎えるとしたら、やはり誰かを殺さなくてはならず、殺すとしたら大久保なのだろう。
    最後の「支えてくれた」「思い出を山のようにくれた」(だっけ?)という一文に、うるっとくる。
    山田詠美が大久保を「いい!」と言ってたけど、私は無理だなあ‥。
    とまれ、京極夏彦の言う母系集団であれば、異母きょうだいはきょうだいには非ず、さればこんな悲劇は起こらなかったのであーる。

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    2019年10月08日
  • 墓地を見おろす家

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    最後がすき

    皆さん書いてますが、伏線回収はあまり無く、?が最後まで残ります。
    ホラーな雰囲気を楽しみたいなら文章も読みやすくライトに読める1冊です。

    疑問点は多く残りますが、最後の描写が個人的にはかなり好みです。

    関係ないですが、この本を読み終えてから急に浴室のシャワーヘッドから水滴がぽたぽたと落ちてきて別の意味でも怖かったです。
    夜の1人読書では結構勇気がいるかもしれませんね。

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    2019年09月12日
  • 沈黙のひと

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    パーキンソン病になった父は吃音しか出せずやがて会話=意思の疎通が行えなくなり、母は痴呆症でこれまた会話が成り立たない=意思の疎通が行えない、故に沈黙のひととなる。
    そんな両親を持った長女の生き様がリアルに人間くさく描かれており、決して他人事ではない。
    小池さんの本は知人からのすすめでとりあえず一冊と選んだ本だけど非常に人間くささの描写が克明に描かれておりぐいぐい物語に引き込まれる感じで、題材は暗いながらも興味深く読むことが出来た。多くの著書があるのでまた読んでみたいと思える作家さんだった。

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    2019年08月17日
  • 恋

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    内容
    連合赤軍が浅間山荘事件を起こし、日本国中を震撼させた1972年冬。当時学生だった矢野布美子は、大学助教授の片瀬信太郎と妻の雛子の優雅で奔放な魅力に心奪われ、彼ら二人との倒錯した恋にのめりこんでいた。だが幸福な三角関係も崩壊する時が訪れ、嫉妬と激情の果てに恐るべき事件が!?香りたつ官能、美しき異端、乾いた虚無感。比類なき美と官能に彩られた小池文学の最高峰!ジャンルを越えて絶賛された直木賞受賞作。

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    2019年07月09日
  • 柩の中の猫

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    内容紹介
    芸術家と娘と家庭教師、それなりに平穏だった三人の生活はあの女の出現で崩れさった。悲劇的なツイストが光る心理サスペンス。

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    2019年07月09日
  • 贅肉 新装版

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    短編集だと思わないで購入してしまったので、「贅肉」がもっと長いと良かったが、どの話もまあまあ面白かった。

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    2019年06月02日
  • 殺意の爪

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    【何度目かの再読】女流作家に目覚めたきっかけがこの一冊でした。何年も間が空いての再読で犯人やところどころ覚えていても忘れていることが多く新鮮でした。全体的にまとまっていてサスペンスの様で恋愛小説でもある。小池調の綺麗な表現と硝子のような言葉で鮮やかに斬っています。全ての人が怪しい。ラストはもうドキドキで肩に力が!思いもよらぬ犯人の不気味さと主人公の交差する思いとショックは計り知れない。久々に読んでやっぱり小池氏の表現の美しさ構成は素晴らしい。

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    2019年04月19日
  • ふたりの季節

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    面白かったです。
    かつての恋人と、30年ぶりに偶然再会するなんてファンタジーだと思ってしまいましたが、こんなお話があってもいいよなと思います。さすがに現実でも…みたいな夢は見ませんが。
    由香と拓が恋人として過ごした1970年代は、以前小池さんの「無伴奏」でも読みましたが、今とは違う若者像がなんだか新鮮で好きです。自分の十代の頃よりかなり大人な人たち…と思って読んでいます。
    ふたりの人生はまた繋がるのか、それとも一時の夢なのか…でもなんだかハッピーエンドなところも良いです。

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    2019年03月30日
  • 二重生活

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    小説としても面白いし、東京の知っている場所が舞台なのでより臨場感を持って読めた。
    ともすれば特殊な感情と受け止められがちなストーカー行為について、人間の本質的な欲求という側面からの研究として紐解くような感覚が導入となるが、徐々に研究だけにとどまらない感情が芽生えていってしまう話。

    自分がコントロールできなくなっていく描写がリアル。

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    2019年03月12日
  • 怪談

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    夜中に一人で読んでいると背中の辺りがちょっとぞくっと
    する、何気ない日常の中の異世界。
    何気ない話だからこその湿った空気感と冷んやりした霊気
    がやけにリアルで怖い。

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    2019年03月08日
  • 第三水曜日の情事

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    小池真理子さんの小説家デビュー作となるアメリカを舞台に外国人の男女が主役を務める20編のショート・ミステリー短編集。本書の感想はまさに外国の推理ドラマを見ているかの様な鮮やかなストーリー展開で新鮮さはありませんが最長でも10頁でスイスイ読めて普通に面白かったです。贅沢にモノクロのフォトが一話に1つずつ20頁もついていて洒落ていますし、こういうのは今時ほとんど見かけませんよね。意外なオチを軽く楽しみたい方にはお奨めですね。あと(洒落?)阿刀田高さんの美形と作家の関係について書かれた解説文も面白かったですね。

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    2019年03月01日
  • モンローが死んだ日

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    誰かに話を聴いてもらえたら、誰かの話を聴いてあげられたら、それだけで人は優しくなれるはず。本当に信頼し、分かり合える相手に出逢えたら、いつまでも互いを大切に想おう。

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    2019年01月14日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

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    粒揃いの作品集です。小池真理子さんの作品を目当てに買いましたが、各先生の作品それぞれ格調の高いエロスで楽しめました。このお値段でこの内容はお得です。

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    2020年05月05日
  • 水の翼

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    主人公の紗江は、親子ほど年の違う天才版画家、柚木の若妻である。二人は仙台のはずれに居を構え、世間の喧噪と隔たれた生活を送っていた。 ある時、柚木のファンという東吾という美青年が訪れる。柚木は天才的芸術家らしく気難しい。当然、この青年の訪問も喜んで受け入れない。しかし、東吾は弟子入りを乞い、ついには柚木から承諾を得る。東吾は内弟子ではないため夕方には自宅に帰るものの、昼間3人の生活が始まった。 その生活の中で、紗江は夫を愛しながらも、若い東吾に心惹かれていく自分に気づく。どこか近寄りがたい雰囲気をもつ東吾との距離を縮めようとする自分の情動に葛藤を覚え、悩み苦しむ。 そのような生活の中、柚木に大仕

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    2018年10月23日
  • 冬の伽藍

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    ネタバレ

    秋の夜長にじっくり読み応えのある小説に浸れました。これは女性ならでは、女性にしか、女性でも理解できない感覚なのかも。

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    2018年10月20日
  • 愛するということ

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    ネタバレ

    ひとつの恋が始まって、
    終わらせようとする時に
    生まれる苦しみが
    とてもリアルに、
    いきいきと描かれていて
    読んでいて息がつまるほど。

    本当に人を好きになると、
    こんなにも苦しく、
    それこそが生きているということなのだ、
    と、ひしひしと感じさせられる。

    再生への過程もとてもリアルで
    人の感情、感傷が
    苦しい中で小さな光を
    ゆっくりと見つけていくようで
    読むよりも感じるような
    小説だった。

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    2018年07月05日
  • 虹の彼方

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    小池真理子さんの小説は読み応えがある
    不倫であっても主人公の味方になって行く末を応援したくなってしまう

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    2018年05月06日
  • ふたりの季節

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    現在の自分の年齢とかぶり、なんとくウキウキとなり笑顔になる小説である。

    終わり方がすごくいい・・・ 読者にとっては、これからどうなるのかな? という想いが続く・・・・

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    2018年04月25日