あらすじ
ジャネットは広告代理店に勤めるOL。女友達の何気ない言葉から、社長殺害の完全犯罪を思いつく。「第三水曜日」なら成功間違いなし。これで恋も仕事も思いのまま、と思いきや、完璧だったはずのアリバイが……。大都会を舞台に、摩天楼の迷路をさまよう男と女が抱く、恋、嫉妬、復讐心、そしてきらめく殺意! ありきたりな毎日に飽き飽きしたあなたに贈る、とびきり小粋でスパイスの効いた、ショート・ミステリー20編!!
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Posted by ブクログ
掌編恐怖推理小説20話。
解説を阿刀田高が書いている。
小池真理子があとがきで、アメリカを舞台にした理由を書いている。
恐い話が多いが、嫌な話ばかりではない。
抜けるような爽快さか、暗い笑いがおきるか。
結末が様々なので、予想をいつも裏切られる。
だから推理小説と言えるのだろう。
Posted by ブクログ
小池真理子さんの小説家デビュー作となるアメリカを舞台に外国人の男女が主役を務める20編のショート・ミステリー短編集。本書の感想はまさに外国の推理ドラマを見ているかの様な鮮やかなストーリー展開で新鮮さはありませんが最長でも10頁でスイスイ読めて普通に面白かったです。贅沢にモノクロのフォトが一話に1つずつ20頁もついていて洒落ていますし、こういうのは今時ほとんど見かけませんよね。意外なオチを軽く楽しみたい方にはお奨めですね。あと(洒落?)阿刀田高さんの美形と作家の関係について書かれた解説文も面白かったですね。