小池真理子のレビュー一覧

  • モンローが死んだ日

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    小池真理子の小説を読むのは初めてでしたが、なかなか面白かった。終盤までの、50代半ばの精神科医と還暦前の女性患者という少し設定のこったハーレクインロマンス的な展開にはついて行けないし、自分にはあんまり合わないなぁ、と思った。中盤であからさまなネタバレ的記述があるのも、ここでバラしちゃこの後が面白くないじゃん、とも感じた。でも、終盤で徐々に明らかになってくる事実によってぐいぐいと引き込まれていった。自然風景や建物や家具などの描写も嫌みではないほどに繊細で読みやすかったと思う。雑誌連載小説なので仕方ないだろうけど、もう少し短くても良かった気もする。

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    2016年02月08日
  • 浪漫的恋愛

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    「月狂ひ」の男女と重なるような母と千津の恋愛。どんなに用心していても恋に陥ってしまったら、どうしようもない。

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    2016年01月22日
  • 沈黙のひと

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    ネタバレ

    2016年の4冊目です。
    小池真理子という作家の作品を読んだのは初めてでした。
    久しぶりに、ずっしりと心に応える作品を読んだという気持ちです。
    自分と母を捨て、若い女と結婚し家庭を持った父親が、難病であるパーキンソン病に侵され意志の伝達も難しくなって介護施設に入居してからの、娘の父へ向き合う心情が描かれている。老いて壊れていく父親の姿を見て悲嘆にくれたり、過去を思い返し冷淡な感情に支配されることも無く、父親の身勝手な娘への偏愛を、冷静に受け止め、それに対処する自分をまた冷静に見つめている気がする。それは、幼い子供時代に父と過ごした満ち足りた気持ちにへの、気を許すと落ちていくような速度で没してし

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    2016年02月13日
  • 水無月の墓

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    何気なく積読の中から手にとって読み始めたけど、とっても面白かった。
    短編なのに上手くまとまってて、それなのに描写がうまいからゾクゾク感がする。
    読んでてだんだん心臓がドキドキバクバクしてきたー。

    どの短編も静けさと漂ってくる怖さがあって良かったけど、
    一番好きなのは『夜顔』
    現実とあの世の狭間を行き交う感じが好き。

    とってもぞくっとさせられた本でした。

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    2015年12月10日
  • 短篇セレクション サイコ・サスペンス篇1 会いたかった人

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    「会いたかった人」「倒錯の庭」「災厄の犬」が収録された短編集です。
    小池真理子っぽさ全開の、静かにゾクっとするような、心がザワザワするような、居心地の悪い恐怖感が最高です。
    どの話も、結末の想像はなんとなくつきますが、わかっていても、そこに向かっていく過程の抗えなさがいいです。

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    2015年12月04日
  • 沈黙のひと

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    老い。人生。親子の繋がり。
    考える要素がたくさんあった。
    私が生まれてからずっと育ててくれた親の老いを目の当たりにして、私は衿子みたいに優しく静かに受け止めることができるのだろうか。
    親子って理解しているようで、実は半分も相手のことを理解してないんだと思う。私もお母さんお父さんが本当はどんな人で今までどんな風に考えて生きてきたのか、想像もつかない。
    それでいて、深い興味もない。少し衿子と似てるのかな。お父さんには、遠くからちゃんとみててもらってる、お母さんには近くで友達みたいに上部の付き合いで仲がいい。とっても。でも実際のところお互い腹のなかは何考えてるのかわからない。
    人生ってなんなんだろ。

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    2015年11月02日
  • 死者はまどろむ

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    夢見村に漂う美しさは人を魅了してやまないが、その奥に常に佇む村の不気味さにゾッとした。村人の、村で死んだ人(処置によれば生存の可能性があった)や都合の悪い部外者を生贄としてミイラ化することを正当化し、ムミイ様として崇めていることに戦慄を覚えた。何より一番怖かったのは、村の実態を知り戻ることに抵抗し続けていた主人公達が、最後には何かに引き寄せられるかのように嬉々として村に帰っていったことであった。

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    2015年10月24日
  • モンローが死んだ日

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    この世代の女性の心情がうまいな。
    長いと思ったけど
    この長さが必要だったのかも。

    最後は幸せの予感が・・・
    でもはたしてこの男で
    鏡子はうまくいくのかな・・・

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    2015年10月10日
  • モンローが死んだ日

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    主人公の初老の女性が、ひとり軽井沢の奥の方で暮らしていて、彼女の悩みを解決してくれた精神科医。
    その彼とのやり取りと、その人が抱えていた悩みが、色々とでてくる。
    主人公の素直な心のひだが、沁み入ってくる。
    彼女の友人も最後までいい人のままで終わってくれて、悪者が誰もいなくて、よかった。
    最後も、これからは幸せになってくれそうな予感で終わって、ほっとした。

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    2015年09月22日
  • モンローが死んだ日

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    夫を亡くして以来、軽井沢近郊の田舎町で天涯孤独な生活を送る女性が主人公。心の病にかかりクリニックを訪ねたことがきっかけで、その医師と愛を育んでいくのだが、ある日突然男性が姿を消してしまう。

    50代後半の男女の恋愛ものと言うと、不倫やら何やらどろどろしたものが多いが、本作は心に傷を負った大人同士の静かな恋愛を丁寧に描いている。前半、薄紙を少しずつはがすように、時間をかけて歩み寄っていく二人の姿は、穏やかで切なくて心地よい。
    が、後半は一転して姿を消した男を追う展開となり、ミステリー色が濃くなっていく。男の正体は早い段階から予測がつくが、理由は終盤まで明かされない。タイトルの意味がわかったときに

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    2015年09月22日
  • 妻の女友達

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    さくっと読めます。
    集中しちゃえば、数時間で読み終わる方もいるかもしれません。

    今作は、短編集です。

    《妻の女友達》
    《泣かない女》
    《悪者は誰?》
    《鍵老人》

    の4作からなります。

    どの短編も短編?って思ってしまうほど内容が濃い。なおかつ、どれも読後感…ゾクッとします。

    読んでいて先が気になりましたw

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    2015年09月08日
  • 天の刻(とき)

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    ネタバレ

    中年女性達を主人公にした短編集。若いとは言えなくなる時期には心、身体ともに変化し祖音変化に悩む時期だろう。その悩み、苦しむ女性の感情を表現した作品だと思う。ちなみにどの作品にも「食」の描写があり、人間の大きな欲求と絡めて表現しているのだろうか。

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    2015年08月30日
  • 危険な食卓

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    女性を奇妙などこか影のある謎の状態にさせておくほど恐ろしく描くことができるから簡単に騙されるのがいかに滑稽なことがよく分かる。

    簡単に信用してはいけない、誰もかも。

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    2015年08月21日
  • モンローが死んだ日

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    夫を亡くし、猫2匹と軽井沢の外れの自宅でひっそりと暮らす鏡子が精神のバランスを崩したことから受診した精神科医。
    もう何もないと思っていた鏡子の人生に、ひと刷毛の朱を入れるように訪れる医師との静かな恋。その描写は淡々としながらも、小池さんならではの筆力でぐいぐい読ませられ、気付いたら500ページが終わっていた。
    鏡子の年代が近いこともあり、心の動きがすんなり入ってきて、今、この年で読んでこその面白さかなと感じた。

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    2015年08月19日
  • 無伴奏

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    映画化されると知り手に取った一冊。
    久しぶりの小池真理子さん。

    体験していない時代だけども、その焦燥的な時代背景や、登場人物たちそれぞれの想い、ファッション、煙草の煙や、レコードの音までも匂いたつような雰囲気にどっぷりと浸れました。

    いつの時代でも変わらないであろう恋愛での苦しみや妬み嫉妬、恋焦がれ翳りある愛もただただ切なく美しく感じました。
    映像化されるのが楽しみ。

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    2015年08月06日
  • 沈黙のひと

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    家族や大切な人の死。避けられず、いつかは訪ずれる現実。
    ここ数年、「死」を間近に何度か経験したからか‥
    突き刺さる言葉がちらほら
    残された時間を大切にしよう!

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    2015年06月23日
  • 沈黙のひと

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    私は極度のファザコンだ。亡くなって何十年も経つのに思い出すと涙が溢れる。この作品は離れていた父の死の前後、娘がどう関わって想って彼を理解するか、という作者の自伝的小説。私が涙を堪えて外で読める訳がない。二人の大切にしているもの(これが価値観ということかも)に共感する。特筆すべきは、ねちゃっとした「家族」感に気持ち悪いものを感じる、を代弁してくれていること。家族だって個々。私は愛すべき人を愛し、やっぱり父が大好きだ。

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    2015年06月23日
  • Kiss

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    短編集。大人のkissにまつわるお話。
    嫉妬、憎悪、純愛、慕情など、色々な感情で、異性をおもう作品。
    さまざまな恋愛模様がいっぱい

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    2015年06月22日
  • 沈黙のひと

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    ネタバレ

    小池真理子が、父を題材にした本とは珍しい。亡くなった筆者のお父様に捧げた小説だそう。
    自分が年を取ると、当たり前だけど両親も同じく年を取る。元気のまま老衰できれば一番良いのだろうけど、苦渋の決断の結果、24時間看護のホームに入れなければいけない場合もある。まだまだ軽いが、うちの父もパーキンソン病の気がある。両親の介護と亡くなった後に知る父の姿。読んでいて衿子が自分自身と重なった。なんだかすごく、両親に会いたくなった。
    それにしても手紙っていいな。間に出ていくる歌もいい。小池真理子の文章って、ほんと雰囲気がいい。

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    2015年05月26日
  • 無花果の森

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    どこかで見たようなベタなストーリーだけど、なかなか好きな話でした。
    先も読めて、最後も予想通り。
    でも好きだなぁ〜

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    2015年05月16日